奥胎内ヒュッテから朳差岳往復(ハクサンイチゲ鑑賞)
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- GPS
- 09:23
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,999m
- 下り
- 2,007m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:10
天候 | 晴れ 無風・微風 標高の低いとこは蒸し暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・全般的に良く整備されていて歩き易いが、標高差があるので体力的にはきつい。また標高の低い所から歩き始めるため、気温が高い日は熱中症注意。コース中は虫が多くて虫除けスプレーなどを使用しながら歩いたが、それでも何箇所も刺された。 ・残雪は数箇所あったがいずれもわずかで滑り止めは必要なかった。 ・奥胎内ヒュッテから登山口までの林道を自転車を使う人多数。 |
写真
感想
奥胎内ヒュッテ付近の駐車場には5:31に到着。夜通し走ってきてへとへとだったがなんとか駐車場所を確保できて安堵。準備の後5:44行動開始。ヒュッテ近くにはきれいなトレイがあり、途中わざわざ道の駅に寄ってくる必要はなかった。歩き始めは林道。舗装路だし路面は良好なので、自転車が利用できたら帰りは楽できそうだった。45分ほど歩いて登山口に到着。想像以上に多くの自転車がデポされていた。ここからようやく登山開始。最初の御用平は平で歩き易い。ぶなの林があり雰囲気も良い。しかし平で楽なところはすぐに終わり急登の連続が始まる。地図を見てもひたすら登るしかないのは分かっていたが、やはり実際に歩くときつい。というか、飯豊はどこから入っても標高差があるし歩き始めの標高が低いので楽ではない。しかも標高が低いので低地の熱気があるようだった。前日は雨が降っていたし、湿度が高いのも暑さを感じる要因の1つだったろう。更に風もなく、かいた汗が体にまとわりつく。樹林帯歩きなのである程度は仕方ないのだが。暑さ以上に不快だったのが虫の数々。標高が低いので覚悟はしていたし、対策として虫除けスプレーを持参し使用したが、結局帰りまでには2人とも多数さされた。虫除けは、蚊取り線香を焚きながら歩くくらいがちょうど良いのかもしれない。
姫子ノ峰、英三ノ峰と通過し徐々に標高を上げる。右手側にはどこかは分からないが稜線が見え始める。稜線の標高は1000メートル強程度のように思えたが、それでも各所に残雪が見られ、飯豊が豪雪地帯であることを改めて思い知る。水場の分岐のあたりは登山道上にも残雪が見られ、そのあたりにはイワウチワやカタクリが咲いていた。ようやく花の山らしくなってきたが、その後は再び地味な登りに戻る。暑くて虫が多いが登り返しはほぼないので、それだけは救いだった。
大石山手前の分岐には9:20に到着。ここで登山道を北に折れると、お待ちかねのハクサンイチゲが咲き誇っていた。ここまではシラネアオイなどは見られたものの、ハクサンイチゲは全く見られず、突然視界に入ってきた。Zさんの今日のお目当てはこの花だったので、座って写真を撮ったり眺めたりしながら進むことに。天気も良いし、お目当てのハクサンイチゲは見頃だし、はるばる遠くから眠い目をこすって来た甲斐があったと言うものだ。分岐を過ぎると大きな登りはなくなるが、それでも朳差岳へ向けてアップダウンを繰り返しながら進むことに。暑さや虫の大群に苦しめられて来たので、既に足は重いが、登山道の両側のハクサンイチゲやその他の高山植物に励まされながら先に進む。避難小屋を超えると山頂はもうすぐで、10:31に無事到着した。出発から5時間弱かかった。山頂からは360度の大パノラマ、と言いたかったが、北方向は雲がかかっていていまいちな状況だった。それでも近くの二王子岳や頼母木山はよく見えていて、展望は良かった。山頂は狭いので、少し下った避難小屋のベンチで大休止をすることに。
避難小屋で休憩の後下山開始。山頂まで5時間くらいかかったので、下りはもう少し早く進めると思いたかったが、特に分岐から先は傾斜が急なところが多いので、慎重に進む必要があると感じていた。下り始めても続々と朳差岳を目指す人は引きも切らない。自分もZさんもこの山は全くの初めてだったが、この時期は多くの人が訪れているようだ。分岐までアップダウンに苦しみつつも最後までハクサンイチゲを楽しむ。そして分岐を過ぎたら後はひたすら安全に下るのみ。時折シラネアオイなどは見られたし、稜線の景色も堪能できたが、やはり今日のハイライトは分岐から鉾立峰を経由して朳差岳までだったように思う。天気はずっとよく晴れていて、風のある稜線は快適だったが、下るにつれて風が止み、さらに多数の虫にも再度晒されるようになってきて、2人とも無口になる。疲れもあるし致し方ない。体もあちこち痛い。休憩を多めに取りつつ安全に下るしかない。樹林帯に入ると日射は防げるようになるが、風が全く吹かなくなるので、やはり暑くて仕方ない。シャツを汗で滲ませながら下る。歩くペースはだいぶ落ちたものの、14:15の登山口に到着。暑い林道を歩ききって14:56に駐車場到着。駐車場のクルマはあまり減っていなくて、まだこの後の時間に下山するのか、稜線の小屋に泊まるのかと思われた。今日明日は天気も良い予報なので、山中泊も魅力的だと思われたが、小屋の中は間違いなく密になるだろうと思われた。へろへろだったZさんも5分ほど遅れて無事に到着。この後奥胎内ヒュッテの日帰り温泉を利用し、さっぱりしてから移動する。
朳差岳は以前より訪問してみたかったが、関東からは遠くてなかなか来る機会に恵まれなかった。今回ようやく訪問が叶いほっとした。再訪したいところだが、アクセスだけでかなり遠いし、歩く距離も長いため、次回は山中で泊まる計画で来たいと思う。
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