甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳
- GPS
- 28:30
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,378m
- 下り
- 2,421m
コースタイム
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 9:12
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 5:04
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
「弟子」とふたりで登山をしてきました。
夜中に自宅を出発し、3時間ほど車を走らせ、長野県・伊那の仙流荘の駐車場に到着。車内で数時間仮眠をとって、5時過ぎの始発のバスで北沢峠まで向かい、テントを設営して、甲斐駒ヶ岳を目指しました。
生まれて初めての南アルプスでした。少しでもまとまった休みがあると、北アルプスのほうに出かけてしまうことが多く、南は先延ばしになっていました。今回初めて南アルプスへ行ってみて、険峻な岩稜の多い北アルプスと比べ、なんとなく穏やかで、ひと気も少なく、落ち着いた登山ができる山域なんだと感じました。北アルプスも南アルプスもそれぞれ違ったよさがあります。
高度を上げて樹林帯を抜けると、展望が開けます。眼下には紅葉した木々が見えました。大自然の中で見る紅葉はこれが初めてだったかもしれません。さらに眼前には、目指すべき甲斐駒ヶ岳も現れてきます。一瞬、雪化粧かと見まがうほど白い山肌は、花崗岩が露出したもので、ピラミッド状の迫力ある姿をしています。
弟子とふたりきりの登山は3年ぶりでした。山の世界にいざなってしまい、用具を買うところから手取り足取り育ててきた弟子も、はや登山歴4年。ずいぶん立派に成長して、弱音を吐かなくなりました。
天気も、一日中晴れ。晴れ男に自信のあるふたりなので、当然の結果でしょう。早々に下山して夕方前にはビールで乾杯。最高の登山でした。
出発前まで怒濤のスケジュールだったので、テント泊とは言え、12時間くらい爆睡でした。起きたら未明の空に満天の星。秋でも冬の大三角とオリオンが見えました。よく寝たせいもあるし、なにより最高の条件で登山ができているので、自分が山に来る前より元気になっている気がしました。
2日目は、北沢峠を挟んで甲斐駒ヶ岳の向かいにある仙丈ヶ岳を目指しましました。5時くらいに出発したものの、13時のバスに乗るためには8時間しか猶予がありません。齢51の弟子はだいじをとって二合目で離脱。ひょんなことから単独登山になりました。
登山を始めて6年以上経ちますが、何かあったらまずいのと、そもそもさびしがりな性格なので、単独の登山はしたことがありませんでした。いざ独りになってみると、ペースも自由だし、写真も気兼ねなく撮れるし、道すがらふける思索もいっそう深まる気がしました。独り登山もわるくはないです。
小仙丈ヶ岳を越えると、南アルプスの女王・仙丈ヶ岳が姿を現します。確かに、なだらかな山頂は女性的かもしれません。でも、かつての氷河によって削られたカールが、荒々しいアクセントを加え、豊かな表情を造りだしています。
前日より圧倒的に元気になっているぼくは、全く疲労することなく、だいぶ写真は撮ったものの、コースタイム7時間のところ5時間ほどで下りてきてしまいました。煙草をふかしていた弟子に驚かれつつ、昼前から乾杯して、最高の登山になりました。これだから、登山はやめられないです。
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