【赤作戦】真教寺尾根〜赤岳〜県界尾根【甲42.2】
- GPS
- 07:47
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,743m
- 下り
- 1,719m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:47
天候 | 山行開始時、東側晴れ(稜線曇り)→稜線上晴れ→東側から雲が押し寄せる→再度稜線曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況: 夜中雨が降っていたわりには、それほどぬかるんでいない。しかし、笹ヤブが膝上まで覆っている箇所は雨露で濡れ濡れ。 赤岳直下は岩場の急騰だが、権現岳からの登りのように、足場がガラガラ崩れるようなことはないので、そちらよりは歩きやすい。 赤岳展望荘までは石がゴロゴロしていて注意を要する。下りで足元の石が崩れてスライディングした人がいた。 |
写真
感想
眺めれど 眺めれど なお天気予報晴れにならざり じっと手を見る
久しぶりに共同山行をすることになったのだが、当初予定日は雨予報となったので順延したところ、その後、予報がコロッと変わり、天気がもったようである。
そのため、28日に再セットしたのだが、今度は太平洋高気圧が大幅に後退し、戻り梅雨といわれる状況に。週末の天気予想もずっと確度は低いが曇り。
非常に困難な状況ではあったが、ギリギリまで天気を見極めて、日曜の晴れを確信。ただし、天気図もイマイチで大気の状態も不安定ということなので、本当は南アルプスの北岳に行きたかったのだが、早朝進発できて雷雲高まるまでに下山できる可能性が高い八ヶ岳は赤岳を目的地とすることにした。
前夜、美し森駐車場に着くと強い雨が降っていた。晴れますように。その後、気がついたら雨はやんでおり、星が雲間に見えたような気がした。うん、大丈夫と安心して休む。
山行当日、雲は多いが東の空は明るく、天候の回復を予感させた。勇躍駐車場を進発する。あとは午後の何時頃まで天気が持つかだ。
と、勇んで出発したものの初っ端から躓く。たかね荘手前の分岐で直進すべきところ、標識に「天女山」とあったので、深く確認せず進行方向が違うだろうとキャンプ場内から伸びる道をとる。この道も地図上は本線と合流することになっているのだが、実際歩いてみると笹薮の海であり、道が非常にわかりにくい。踏跡が比較的明晰な所を辿って行くと、東側にずれてスキー場に出てしまった。
もう一度濡れ濡れの笹薮に入りたくなかったので大きく迂回してたかね荘前の分岐に戻り、「天女山 羽衣池」方面へ。その後、地図上で先ほどの道と本線が合流する辺りで注意深く歩いたのだが、その辺りも笹薮でどこで合流しているのかわからなかった。複数の分岐がある地点では、念のため地図と見比べて確認するのが吉ということである。
軌道修正して階段状の道を緩やかに、その後、笹薮の生い茂る道を上っていく。途中、笹に隠れて段差や岩があるので特に道が見えづらい下りでは非常に要注意と思われる。牛首山までに序盤のタイムロスをリカバリし休憩。手元の本には「視界はよくない。」と書かれているが、権現岳の方面だけ開けている。それでも十分。
真教寺尾根は、なかなか森林限界に達せず、岩場も緑の中に埋もれている。かといって展望が全く無いわけではなく、夏場などに日差しを適度にかわしつつ赤岳に肉薄するのに適していると感じた。岩場も改めて思い起こすと結構高さがあったなあと思うが、物凄く下に切れ落ちているわけでもなく、ホールドも豊富で上りやすかった。
そして赤岳へ。9時頃には到達したのだが、夏真っ盛りということで山頂は大盛況である。北峰も同様。前回は北峰の山小屋で食事したので、今回は地蔵仏手前の赤岳展望荘で何か食そうと思い立つ。山頂よりも落ち着いているだろうし。
赤岳北峰からガレガレの急斜面を下る。石がゴロゴロして斜面が急とくれば、気をつけないとズシャーッとスライディング、下手すると下に大量の石を落としてしまう。というわけで、ヒロシ氏は先に降りていってしまったが、慌てず上ってくる人に道を譲り、下に人がいなくなってから石を落とさないよう足を静かに置きながら下る。上りよりも下りの方が勢いがつくので、特に下りは集中!集中!
赤岳展望荘。かなり早い時間についてしまったので、食事もまだ早いだろうと思っていたが、案の定まだとのこと。しかし、せっかく来たのでコーヒーをいただく。おかわり自由で500円也(宿泊者は無料)。山では何でも高いイメージがあるが、実際はそうでもない。おかわり自由とはいっても利尿作用がある飲料なので2杯にとどめて再度出発。
北峰から降りてくるときに、県界尾根の道標を指差して「この尾根を下るんだよ」と言っておいたのだが、ヒロシ氏は降りてきたこの尾根と勘違いしていて、北峰に戻ることを告げると「また登るの!?」と若干ウゲッとなっていた。ちょうど上る人も増えてきていたので、「ゆっくり行けばしんどくない」となだめすかして歩き出す。
その間も、どんどん人は降りてきていて、ある若めの男性が足を置いた所が崩れて男性がスライディング。近く(半径1m程度)に人がいなかったのと、石があまり転がらなかったのとで大事には至らなかった。踏み跡のある箇所は、上っている我々が列をなしているので、踏み跡の無い部分を下っていこうとしたのだと思われる。
北峰から県界尾根へ。山頂からしばらくは鎖や梯子の連続する気の抜けない急傾斜の道だ。切り立っているので、下の谷間までよく見える。これは上ってきた真教寺尾根よりも厳しいなと思っていたら、降りていった先に注意書きが。さもありなんといった感じである。鎖や梯子がなくなった後も、大きな段差などが連続するので、安心して歩けるようになるのはまだ先である。
小天狗に着く頃には山頂付近は分厚い雲に覆われる。分岐から大門川へ急降下。分岐から下ってすぐにアブの接近を受ける。これはいつぞやと同じく最後は車にダッシュしてアブを振り切らねばならないのだろうかと思ったのだが、大門川に下る頃にはアブは姿を見せなくなる。水のあまり見られない大門川に沿って下っていけば道路に出て美し森駐車場に至る。
駐車場にある店で昼食をとり、入浴は天女の湯にて。雨は入浴後車で走っているときに時々パラパラ降る程度であった。
雨に降られる前に無事下山でき、万事うまくいった。
まことにありがたいことだ。めでたし。めでたし。
ということではあるのだが、ヒロシ氏の歩きを見ていると、鍛えた体に物を言わせてガンガン上っているような感じを受けたので、今度は、ガンガンだけでは持たないような山域で共同山行したいものである。
〜おしまい〜
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