谷川岳一ノ倉沢南稜〜女王様と下僕たち〜
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- GPS
- 37:47
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,129m
- 下り
- 2,126m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 8:57
- 合計
- 15:48
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 8:52
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
残り3人は神戸から延々と前日昼から移動 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート終了点から国境稜線までは藪漕ぎ。途中ガレた岩場の登りあり |
その他周辺情報 | 湯テルメ630円 *掲載写真はすべて女王様から提供 |
写真
感想
【はじめに】
久しぶりの登山が谷川岳の岩場になった。17年前(大学院1年の夏)に将棋部の仲間と天神尾根から山頂に登ったときに、一の倉沢を見学に来た。当時は車が谷の目の前まで入れた。その当時は岩場を登るなんて考えたこともなかった。遭難者の碑も見学し、直近でも若い人が亡くなっており将棋の某八段と同姓であったため記憶に残っていた。つい半年ほど前に谷口ケイの伝記「太陽のかけら」を読んだら、その方の名前が載っており、新たな発見だった。
久しぶりで体力もなく登攀能力も全然なかった。さらには、GPSを車の中に忘れるわ、メガネも忘れるし、クライミングシューズもゲレンデ用は痛すぎて、結局は3サイズ大きいものを国境稜線まで履き続けるなど装備も準備不足。ザックもちょうどいいものがなくて普通の65Lザックを持っていったので重くなってしまった。首コリもひどくて治っていない。
以下詳細:
【6/5】
メンバーは女王と下僕二人と自分。自分以外は神戸からで現地集合。自宅を19:00に出発して谷川岳ロープウェイには22:30到着。事前に集合場所を聞いていたが見つからないので自分は車中泊。2時半ごろに起床して3時に暗い中を出発。1時間ほどで雪渓に到着してアイゼンを履こうとしたら、持ってきたコバ用の12本爪ではアプローチシューズに取りつけられない。本当に準備が全然なってない。それでもむりやりに履くとそれなりに固定されてうまく登れた。
南稜テラスまでのアプローチもちょっとした岩場で久しぶりの自分は結構怖い。緊張しながらもなんとかテラスに付くも先行Pが5〜6pおり2時間待ち。順番が来て出発。基本全部フォロー―。最初のチムニーなど自分は体が重くて全然登れず時間がかかる。そのあとも自分では緊張の連続。簡単な教藾霽佞だけを単に先に登っただけであとはすべて谷川岳7回目のYさん(下僕2)にリードしてもらった。Yさん曰く、いままでで一番濡れているコンディションとのこと。自分は濡れる濡れないに関わらずずっと緊張して、フォローなのに途中でA0を使いまくって登る。最後の控蕕録紊流れていてリードもA0で登った。登攀は予想よりも順調に終了。
ほとんどのパーティーは登攀終了点から懸垂下降して降りていたが、自分らはYさん以外は初めてということもあり、当初予定どおり稜線まで抜けることにする。後続のガイドPも同じ。簡単な草付きだけではなく、最初と途中の岩場は怖くてザイルを出してもらった。最初の岩場は自分にはロープ必須。1本のロープにひとりずつアッセンダーで登る形式にしたので時間がかかりすぎてしまった。途中からは3本のロープを4人でつないで1,3と2,4番が連続登攀する形にして少し早まったが、それでも通常の2倍かかった。このセクションはあとから考えればザイルなしでも大丈夫だった。途中にガレガレの岩場があり、女王様が登山靴でリード、正直ピンも途中に1本しかなくよく登れる。ザイルなしでは危ないと思うが、基本的に本には記載なし。その後はザイル解除して藪漕ぎを延々と続けて、ようやく17:40に国境稜線の登山道に合流。人間の道というくらい雲泥の差。避難小屋はちいさなかまぼこシェルターでびっくりした。
ここから稜線を歩いて暮れかかった19時に小屋に到着。当初は下まで降りる予定だったが、今から降りると23時を回るのは確実なので、せっかくなので泊まる(ふとん込みで4000円)。1部屋空けてもらったが、なんでも8人Pがまだ抜けてなくて到着してないとのことだった。(21時すぎに到着されたようだった)。ビール500円、カップラーメン400円を食して寝る。
【6/6】
小屋の主人は還暦だが現役の救助隊で腕がめちゃくちゃ太い。万太郎谷のことや、トマ、オキの耳の語源や、谷川岳は本当は違う山、三角点は低い方にあるなどの小話から、記憶に残っている救助の話などいろいろ教えてもらった。
ゆっくり起床して昨日はガスでもやっていたトマ・オキの耳に再度登る。途中で全身赤緑のテンション高いトレラン風のおじさんに写真を撮ってもらう。ピースはつまらないので禁止され、ジャンプ写真となった。
それから小屋でゆっくりコーヒーを飲んでカップラーメンを食べて厳剛新道で下山。途中のマチが沢雪渓で雪上訓練を行っている会があった。12時頃にようやく一の倉沢にデポしたテントに戻り、のんびりといなばの缶詰カレーを食べる。3人は今夜は宿泊なのでまだ時間があるということで、せっかくなので芝倉沢まで見学に歩く、看板には深山幽谷と書いてあったが、一の倉沢のほうが見栄えが良かった。芝倉沢手前で雪渓により行き止まりになり引き返し、荷物を片付けて16時にロープウェイ駐車場に着。そこから湯テルメで温泉に入って帰宅したが、途中で疲れて仮眠したため到着は1:40頃。念願?の谷川岳にも(全フォローだが)登ることもできた。近くにゲレンデがなく一番近いジムでも40km先という状況なのでしばらくはお休みし、たまにボルダリングジムに行く状況になりそう。
コメント
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出合でお話しさせて頂いた者です。
うまいこと1stアタック出来ましたが馬の背リッジ登攀してる時に南稜テラス見下ろしたら渋滞すさまじかったです。
クライミングよりもアプローチや登攀終了してからの一ノ倉岳への詰めの方がしょっぱかったのでは…。
神戸からの皆さんも充実の登攀満喫されたようでなによりです。
ありがとうございます。1stアタックで良かったですね。ちょっと後ろになっただけで2時間近く待つことになりました。詰めはしょっぱかったですが、充実でした。
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