笊ヶ岳 ランカン尾根から周回 山頂付近で幕営
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- GPS
- 16:58
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 2,899m
- 下り
- 2,910m
コースタイム
天候 | 1日目 高曇り 2日目 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
もちろん無断ではいけません。 詳細感想に記載 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★コースタイム0.6というのは2日目下山時のタイムかと。普段テント泊では1.0前後。登りのランカン尾根では殆ど亀のような歩みでしたので通常より遅めのはずです。 ・登りのランカン尾根 大半が藪漕ぎ、倒木多数のだいぶハードな尾根です。リボンはそれなりにありますが広尾根で藪があるところは見通し悪く目印として辿るのは難しいため、状況見極め要ルーファイです。 眺望は山頂付近までありません。。 ・下山での広河原の渡渉 この日は思ったほど流れが穏やか、、というか激流ではなかったので靴脱いで渡りました。 他は片側切れ落ちてたりする箇所があるので注意。 携帯は終始圏外。山頂でも繋がりませんでした。 山頂付近に水場は無いので、4L担ぎ3.5L消費しました。 |
写真
岩の手前は切れ落ちたギャップになっているので、左手にある踏み跡を辿り下がっていき、丸太を越えてから画像の岩左手に普通に登っていける踏み跡があります。
エスパース マキシムナノ
今後の雪山も見据えて。
高さもあって1人なら広々。
この時期雨降らなければフライは必要なし。本体のみでも結露無く快適。
ちょっと地面斜めで寝返りの度に足元に下がるのが難でしたが、、、
今回でついに輪っかの布が少し破れてしまったストックも一緒に。
あと外付けしたマットカバーもぱっくり破れた。
マットは収納できるエアータイプにするべきだった。
ここのところ装備の傷みが早い。
山行の度に補修箇所が増える。
感想
山梨百名山四天王のラスト、笊ヶ岳。
今回余裕を持ちたくてテント泊で。
2日あればランカン尾根も行けるだろうってことで挑みましたが、テント装備で延々続く藪漕ぎには参りました。
当日はゆっくり目の4時半に老平登山口駐車場着。
10台も駐められない駐車場は既に満車。入りきらない車が隣とすぐ向かいのバス停にまで駐まっちゃってます。どうするかな、、、
準備しながら考えてたら近所の方が他の登山者さんと話してました。あまり宜しくない雰囲気。やっぱり迷惑ですよね。。その登山者さんによると前もって近くの硯の里キャンプ場とヴィラ雨畑に駐車場が満車だったら駐めさせてもらう事は出来ますかと問い合わせたそうです。
私は問合せてないんですけど、、。仕方なく車で5分ほど、坂道を上がった所にあるランカン尾根入口のキャンプ場に行ってみました。
そんな朝早く人のいる気配はなく、他に方法も見つからず、メモ書きで登山者であること、翌日まで駐車をお願いすることを書いてフロントガラスに置いておきました。
下山後、案の定無断駐車お断りの張り紙が、、、
管理棟に行くと若手の管理人さんから意外にもやんわりと次回は問合せしてからお願いしますと優しく注意されました。
満車だった場合の対策が調査不足でした。
登山者にとっては一回のことでも地元の方にとっては日常的に迷惑になるはずです。
ちなみに好天の週末は午前3時台には満車になるそうです。
この駐車場に限らず今後は気をつけねば。。
いきなり駐車場問題でつまずきましたが、気を取り直していざランカン尾根へ。
ここは登山道のないバリエーション。
トレイル不明瞭、藪漕ぎ、倒木多数なのは承知してましたが、それにしても時間がかかる。手強い区間がとても長かった。。
特に1828三角点のあるヒソダイラ手前が特に酷い。スタートからここまでの僅か3キロちょいを4時間半もかかってしまった。
ここ、思いっきり藪の中にリボンがあったりするので、間に受けず上手くルート取りしないと余計な体力を消耗します。
バリ慣れしてないとかなり戸惑うはず。下山で使うならそれなりの経験を積まないと危険だと思いました。
おまけに山頂近くまで眺望は無く、よく言えば常により良いルートを考えながら進むので単調な樹林帯よりは飽きないけれど、悪く言えば不安な区間が長くて精神的にどっぷり疲れました。
それだけに初めて眺望が開けて北岳が見えた時はもうねえ、毎回だけど泣けてきちゃうんですよ。。。
で、10時間かけてようやく小笊。
木々に覆われてテントスペースもなし。
そして目の前には笊ヶ岳山頂。
もうテントに潜り込みたい一心で最後の力を振り絞る。
久々に15kg近くのザックを担ぎながら樹林帯を延々と10時間半はキツかった。
小笊後ろの富士山、顔を出して待っていてくれました。
曇りながらも山頂からは上河内岳〜仙丈ヶ岳までの南アルプスの連なる稜線を一通り眺めてほっと一息。
さて、テントを張らねば。
ん?山頂にテント張れると思ったのに岩があってスペースがない。
周りを見たけどない。何で?
とりあえず戻ってみる。すると後で気づいたけれど山頂から数十メートル手前の小笊との分岐にスペースが、、その時は見落として布引山方面へ100m程下がった所に一張り分あったのですが、ちょっと地面が傾いてる。
まあいいか。さっさと設営。狭いのでフライは使わず。
今年から冬もテント泊するつもりでオプションも考慮して買ったエスパースのテント。1〜2人用でこれまでより10センチ高いので余裕がある。
着替え、片付けをして再び山頂へ。風も弱く寒くはない。
向かい側に昨年歩いた上河内〜赤石岳を見つけた。今回自分には珍しく山座同定が比較的容易に出来た。当たり前か、つい3週間前にも笹山行ったんだし。。
たっぷり30分近くぼーとする。ゆっくり時間を気にせず山頂を楽しめるのもテント泊ならでは。
日が長いので19時近くにテントに戻り、アルファ米と味噌汁で簡単に済ませて就寝。
今回から夏山は寝袋ではなくシュラフカバーとエマージェンシートのみとすることに。
冬用のウールインナーにフリース、レインの上下を着れば寒くはない。でも何故か疲れてるのに寝付けなかった。。。
2日目、3時起床。
ゆっくり身支度を整えて軽く食べたらやっぱりまた山頂へ。モルゲンをすこーし期待したけど雲の隙間から僅かな日差しのみ。それでも上河内、聖、赤石岳辺りは少し染まりました。十分満足です。贅沢な時間を貰えました。
6:00下山
歩きはじめてすぐ筋肉痛と前日の疲労が抜けてないのを感じる。夜のストレッチが足りなかったらしい。まぁ今日は下山するだけだし。
下山の一般道では大河原までは樹林帯歩きだけど、途中展望が開けたりもしたのでランカン尾根では無かった変化があって楽しい。
途中何箇所か倒木はあるけれど、他は断然歩きやすい。
と、音楽聴きながら歩いてたら突然前方から単独男性が。時間は確か9時頃。日帰りだそうで、午後雨予報であることなど少し会話してすれ違いました。
昨日から誰にも会ってなくて初めて山中で会った登山者でした。無事に山頂踏めたでしょうか。。
それでも歩き始めて3時間程経って早くも疲労を感じ始める頃、笊ヶ岳の本当の核心部である沢の音が近づいてきた。
何が核心かって、レコ見ると大河原の渡渉は流れが速くて素足で渡るのも躊躇してしまうとか、ならば丸太を跨いでズリズリ渡るとかってまさに私の苦手な分野。
しかもその丸太は傾斜がついていて、下山では登りになってるし。。一度試しに跨いでみました。したらザックに押し潰される感じで向こう側まで行くにはコツを掴まないと難しそう。。やめ。
幸い流れも大したことない箇所があったので素直に靴を脱いで渡りました。冷たくて思わず声に出してしまったけど、そのあと脚の疲労が少し取れててびっくり。冷やすとこんなに違うのか。。これからは面倒がらず靴を脱いで渡ろう。
その後は壊れた橋やらザレ場のトラバースやら片側切れ落ちているトレイルを歩き途中3箇所?程の天然シャワーを浴びて舗装されていない林道をてくてく。11:30頃登山口駐車場着。さっきすれ違った男性と思われる車が一台のみ。
更に30分かけてカーブした車道の坂道を上っていき、硯の里キャンプ場着。無事終了。
時間も早かったので高速代は節約。5時間半かけて下道を使い、珍しく18:30には帰宅出来ました。
前記のとおり駐車場の件でご迷惑かけてしまいましたが、テント泊にすることによって2日目はゆったり楽しめました。
山頂から見た荒川岳、塩見、蝙蝠岳。
来年の南アの山行は決定。
今季の南アルプスは残り白峰三山。
出来るかどうかはお天気次第。
今年の梅雨明けはどうなんだろう。。。
また天気予報と睨めっこする夏山の到来です。
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