【飛騨】八尾山(1101m)倉洞(988m)奥茂谷(1083m)若佐洞(928m)ひば尾(999.9m)板山(985m)
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- GPS
- 06:59
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 845m
- 下り
- 834m
コースタイム
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:00
八尾山に登るなら茂谷か深谷峠からのクラシック・ルートで、とずっと考えていました。そんな思いもむなしく、寝坊の末に、あっさりプラン変更。
H尾山西尾根はバリルートです。数基の大岩、作業道、鉄塔巡視路、鉄塔と交錯し、最後は3~5mのガケです。
こ塑籠修docomo通信圏外でした
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
✻✻✻ 柿坂峠〜奥茂谷〜八尾山 ✻✻✻
昨夜までの雨は上がった。でも、小笹を分ける足元は、雨露でぐっしょり。鉄塔をつなぎながら展望を探しましたが、川上岳や位山は雲の下。仏ヶ尾周辺に漂うガスに、梁谷山や信濃柿が浮かび上がっています。
御料局三角点が並び立つ「奥茂谷」を過ぎると、ルートの先が見通せます。こんな天気なので、御嶽は遙かなる山です。御前山・若栃・空谷・椹谷・小秀の山裾がほの見えるだけでも、得した気分。
尾根上は植林界。馬瀬村からヒノキが上がってきています。けど、山頂に迫るにつれ、下呂側が植林に変わりました。
八尾山の山頂へ。名前の由来は、山頂から分岐する八つの尾根らしい。ここには昔から、雨乞いの神様が祀られていました。
八尾山の三角点から先へと歩くと、本日一番の見所です。山名が刻まれた石碑は2000年のミレニアム・イベントで幸田区が設置したもの。柿坂峠から重さ35kgを担いできたんだって。でも、その石碑は倒れ、大岩に寄りかかっています。
ミズナラの木の脇からイワクラの上へ。そこに江戸中期作とされる山神さまがあります。祠はリョウブやヤシオの木に守られ、ネジキの清楚な釣り鐘状の花が咲いていて、私の心を一瞬で奪っていきました。
イワクラの下に降り、祠を見上げる位置に立ちます。厳かな気持で合掌。
✻✻✻ 八尾山〜和佐洞〜ひば尾〜柿坂峠 ✻✻✻
下山は、西尾根の下降です。小笹と自然林の尾根は、幾度となく大岩の露頭を乗り越していきます。作業道や鉄塔と交錯した末、林道が見えてきました。出口は3~5mの崖になっています。そこに一輪のササユリ。誘われるように崖脇に寄せ、慎重に林道に立ちました。
予想通りの廃林道。余興として「和佐洞」と「ひば尾」の三角点に立ち寄ります。人が入っていないせいか、林道脇の植物たちも伸び伸びしてるね。マルバノキ、ガマズミ、ウツギ・・・タマゴケやスギゴケもみずみずしい。
いきなり、林道の修復工事現場に飛び出しました。作業員さんが、わっぱ弁当を食べています。こんな場面では、絶対に驚かせてはいけません。なぜなら、廃林道の奥から出てくるような人間サイズの動物は「クマ」と相場が決まっているからです。ここは人間の言葉で丁寧にあいさつして、通り過ぎました(笑)。
柿坂峠への道中はイチゴ祭り。ニガイチゴ・モミジイチゴ・ヘビイチゴ。アサギマダラがふわりと舞いました。
✻✻✻ 柿坂峠〜板山〜倉洞〜板山〜柿坂峠 ✻✻✻
ここから北の稜線をたどります。板山三角点からは権現山には向かわず、倉洞へ。展望は御前山や船山くらい。足元にアカヌマベニタケ。手負いの大ブナが、必死でたくましい腕を伸ばしています。朝は静かだった小鳥たちも、ようやく歌い始めました。
明るい鉄塔の切り開きに出ます。陽樹が育っています。ヤマツツジは花後ですが、普段目立たない丸い萼(ガク)が色づいていて、その美しさを際立たせていました。とりわけ美しいのはソヨゴの清楚な白花です。
倉洞の三角点は、ヒノキと二次林の切り開きの中にありました。さあ、三角点にタッチしたら、峠に戻るとしましょう。
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