南アルプス最南部縦走1 (悪沢岳〜赤石岳)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 2,901m
- 下り
- 1,634m
コースタイム
7:00東海フォレストバス発車〜7:50椹島〜8:20椹島登山口出発〜11:50清水平12:10〜15:00千枚小屋 着(小屋泊り)
8/6(火)
3:30千枚小屋出 発〜4:20千枚岳4:25〜5:20丸山〜5:55荒川東岳(悪沢岳)6:15〜
7:43中岳避難小屋〜7:50荒川中岳〜8:00荒川前岳〜9:00荒川小屋到着9:20〜
11:30小赤石岳11:35〜12:00赤石岳山頂12:30〜14:20百間平〜15:00百間洞山の家 着(小屋泊り)
天候 | 8/5(月)曇りのち夕方一時雨 8/6(火)午前中晴 午後霧から雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
《椹島〜千枚小屋》 展望ない樹林帯の中を進み、山腹を巻くようにして登るが、きわめて単調なコース。急坂はそれほどなく、歩けども高度を稼げない感じで疲労感が増す。 危険箇所なし。 《千枚小屋〜丸山〜悪沢岳》 適度な登り。丸山を過ぎると巨岩がゴロゴロした上を歩きながら悪沢岳へ 危険箇所なし。 《悪沢岳〜中岳〜前岳〜荒川小屋》 快適な稜線を進み、前岳を過ぎてから花を見ながら荒川小屋へ下って行く。 稜線を進むときは注意が必要。 《荒川小屋〜大聖寺平〜小赤石岳〜赤石岳》 荒川小屋から大聖寺平までは緩やか登り、大聖寺平〜小明石岳までは本格的な急登。小赤石岳から赤石岳も登りは続くが身体が慣れ、30分ほどで山頂へ 危険箇所なし。 《赤石岳山頂〜百諒拭蘇期瞭胸海硫函 最初急な下り、次に巨岩の上を下っていくと平坦な道が続く。百諒燭魏瓩ると岩の多い下りで雨で濡れると滑るので注意が必要。 |
写真
感想
なぜかいままで敬遠してきた南アルプスの最南部の山々に今年こそは挑戦しなくてはと思い、一か月ほど前から雑誌と地図を見ながら計画を立てていた。南アルプス北部の山々(山梨、長野)は去年全部登ってしまっているので、その山々と比較する意味でも楽しみにしていた。
8月初旬に幸運にも休みが取れたので、4泊5日で悪沢岳、赤石岳、聖岳、光岳を縦走しようと決めた。塩見岳もと考えたが、休みの日数と折り合いがつかず別の機会に挑戦することにした。
今回の計画は、ヤマレコの中にあったある人の山行記録をほぼ踏襲している。したがって、夜明け前に出発し昼過ぎには山小屋に到着するという1日の行動計画にそって自分も計画を立てた。
初日のアプローチと下山日以外は、かなり移動距離があり自分で歩き続けることができるだろうか少々不安であった。
8/5(月) 千枚小屋へ
朝3:00に起床し、4:30には自宅を出た。途中のコンビニで朝食と昼食を購入し、畑薙ダムを目指した。川根本町に入ると強い雨が降り出し、引き返そうと思ったが、ここであきらめては今後雨の中を山行しなければならない日があるかと思いとどまりアクセルを踏んだ。7:00少し前に臨時駐車場に到着。すると、もう7:00に最初のバスが出るとのこと。また、一人分の席が空いているとのことなので、あわてておにぎりを食べザックを担いでバスに向かった。
そんなわけで予定よりも早く椹島に到着、8:20に椹島をスタートした。今日は千枚小屋までたどり着けばいいので気が楽だ。明日にあまり疲れを残したくないのと、高地に慣れるようにペースをいつもより落して歩き続けた。
地元の山に似ている森林の中をトラバースしながら徐々に高度を上げていく登り道である。最初は森林浴をしている感じで気分が良かったが、視界が開ける場所が見晴台だけなのでつまらなくなってきた。この点に関しては他の登山者たちと意見が一致した。小雨も降り出したのでとにかく小屋へ急いだ。
小屋に着くと受付を済ませ、生ビールを堪能した。夕食まで時間があるので隣のNさん(新潟からこられているので)と山談義に花を咲かせた。
Nさんは若いころはロッククライミングをやっていたそうで、相当のエキスパートのようである。しかも年齢を聞いて吃驚!over70だそうだ。百名山を目指したわけでもないのだが、残りがこれから登る南アルプス最南部の山々だそうだ。山は今年で辞めて、来年からは温泉巡りをするそうだ。
そうこうしている内に夕食時間になった。あまり期待はしていなかったが、品数が多く、肉、野菜がバランスよく摂れて盛り付けも豪華だ。(かなり女性のセンスが感じられる)ハンバーグのラタティーユ風ソースがけや、大根のそぼろ煮がメインにごはんとスープだった。
夕食後することもないので、明日の行程の確認を地図と計画表で確認していると、Nさんが「明日はどこまで行く予定なの?」と聞いたので、「僕は荒川三山と赤石岳を縦走して、百瞭胸海硫箸泙嚢圓ます」と答えた。「俺は赤石岳避難小屋までかな」とNさんは言った。そこで、夜明け前に2人で出発することにして就寝した。
8/6(火) 荒川三山と赤石岳へ
3:00に起床して、2人で出発の準備をした。私は前夜にもらったおにぎりをパクついてエネルギーを補給した。Nさんは何も食べないようだ。3:30ヘッドライトを点けて出発。Nさんは用を足してから出発するとのこと。
単独行で千枚岳へ向かう、朝一で身体があたたまらないので高山植物を撮りながらゆっくり進む。夜明け前でカメラのフラッシュが点いてしまいいい絵が撮れない。
5:00を過ぎて夜明けを迎え、富士山がクッキリ見えた。その頃には千枚岳を通過して丸山山頂に到着。これから登る今日の百名山第1峰荒川三山が見えて期待が膨らむ。
岩がゴツゴツした稜線を進む。普段にない高揚感を抱きながら3000mの空中散歩。ほどなく荒川岳東岳(悪沢岳)に到着。本来ならば360度の展望なのだが、あたりは霧につつまれているので、少し待つことに。すると、これから向かう雪渓を伴った赤石岳が見えてきた。中岳、前岳と3000mの空中散歩を楽しみながら荒川小屋へ向かう。
荒川小屋までがお花畑が広がり、数々の色の花が咲き誇る。絶好の撮影ポイントだ。写真を撮りながら高度を落として荒川小屋に到着。行動食と水をベンチで補給をしていると、隣のテーブルでは酒盛りが始まっていた。(まだ午前9:00だよ!)
私は先を急いでいるのだが、こういうまったりとした登山もあるのかな(ありだな)と思って、今日の百名山第2峰赤石岳へ向かう。
荒川小屋から大聖寺平までは緩やかな登りのトラバース道を進む。大聖寺平からは急登が始まり小赤石岳まで延々と続く、ほとんど止まることなく急登を苦しみながら一歩一歩登って行く。昨日よりは身体が明らかに慣れていている、小赤石岳に着くとさっき登った荒川三山が雲を身に纏って見えた。赤石岳がかなり上に見える。身体が軽い。コースタイムの半分(30分)ほどで赤石岳山頂に到着。お決まりの頂上でのワンショットを他の登山者にお願いした。写真を撮ってくれた彼は長野から来ていてこの後明石小屋へ向かうらしい。彼とも登山談議に花を咲かせ30分ほど話し込んでしまった。するとNさんがやってきた。Nさんは、「赤石岳避難小屋に泊まるつもりだったけど、まだお昼だから俺も百瞭胸海硫箸惺圓よ。そうすれば明日聖岳に登るのが楽だから。ちょっと休んでいくから、君は先に行ってくれ」と言った。百瞭胸海硫箸任Nさんとの再会を期待して出発した。
馬の背では気持ちの良い岩稜を進む。百諒燭泙任亙臣呂茲Δ粉兇犬濃曲發鬚靴討い覽なだ。そこを過ぎると、百瞭胸海硫箸泙任牢笋ゴツゴツした下りだ。運の悪いことに雨が本降りになってきて、足の乗せる場所が悪いとツルッと滑りそうだ。そんな不安を抱きながら進んで行く。百瞭胸海硫箸泙40分と標識で確認してから随分時間がたった感じがするのだが、一向に山の家が見えない。霧もかかっているので視界が悪いので当然だが。「間違った道を進んでいるのか?そうしたら、ビバーグしなくちゃな」と心の中で自問自答し滑る足元に恐怖を感じていると、百瞭胸海硫箸離謄鵐肇汽ぅ箸視界に入り一安心。無事到着した。
受付を済ませ部屋に入ると、先客が。彼は人懐こい性格で、いろいろ南アルプスの情報を教えてくれた。また、山小屋の食事の写真を撮影されていて、今度まとめてHPにUPするそうだ。そうこうしているうちにNさんも到着。到着順でまたしても同じ部屋に泊まることになった。おまけに今日は空いているのか6人部屋を4人で使わせてくれるようだ。(ラッキー)
百瞭胸海硫箸任陵漆はメインは名物の揚げたてトンカツとたっぷりキャベツ、さらにひじきの煮つけ、豆カレー、ごはんは食べ放題と豪華でとても山小屋の食事とは思えない。(八ヶ岳のオレーン小屋の桜鍋以来の感動ものだ)思わずごはん3杯大盛りでおかわりしてしまった。
夕食後はNさんと明日の山行計画について確認した。正午前に聖岳山頂に着きたいから夜明け前に出発することで話がまとまり、床に就き疲れのためか爆睡した。
南アルプス最南部縦走2に続く。
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