大苦戦!そして大反省… 木曽駒 上松Aルート
- GPS
- 14:37
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 2,152m
- 下り
- 2,052m
コースタイム
12:16下山開始-(木曽前岳巻き道)-16:09金懸小屋-(ここからは車を回すために単独行)-16:53敬神の滝小屋-17:15駐車スペース-(ここから車を敬神の滝小屋に回す)-17:45-敬神の滝小屋-待機-18:30全員下山(敬神の滝小屋)
登山時間 450分 CT 440分 102%
下山時間 375分 CT 250分 150%
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道の状況:かなりしっかりと整備されている。道迷いはありえない。ただ、標高差と距離があるので、体力的にはかなり厳しい。頂上小屋で一泊が妥当。危険個所はない。半合毎に標識あり。一合一時間が所要時間の目安。なお、二合目がアルプス山荘あたり。三合目は敬神の滝小屋より20分登る。 登山ポスト:駐車スペースと敬神滝小屋にあり、駐車スペースは用紙なし。 下山後の温泉:国民宿舎寝覚めの床。500円。営業時間に注意。今回は寄っていない。 |
写真
感想
厳しい。厳しい山行だった。標高差1900m、往復15辧A躪堝飴間14時間超。
体力的にギリギリのメンバーもいて、コースタイムよりかなりかかっての下山。日暮れ直前。なんにせよ下山できて何より。本当によかった。そして、下山の判断が正しかったのか。反省すべきことは多い。
登山口(1070m)〜金懸小屋(1914m):
車で敬神の滝小屋まで行けるらしいが道がわからないので、今回はアルプス山荘上部より。敬神の滝小屋まではアップダウンも少なく、すんなり着く。そこから金懸小屋までは二時間で800m近く登りつめる。未明の出発で慣れない暗闇に消耗が激しい。ここで工程の3分の1である。
なお、ここまで展望は全くない(笑)。精神的にも肉体的にきつい。
金懸小屋〜八合目(2590m):
尾根道なのでアップダウンは少ない。ただ、胸突き八丁などで一気に標高を稼ぐなど、急登が多い。この道はとにかく長い、ただ、半合毎に休憩スペースがあるので、休み休み行ける。八合目までは森林限界を超えず、展望は時折みえる程度。ここも地味にきつい。
八合目〜木曽前岳(2826m)〜木曽駒ヶ岳(2956.3)m:
ここからは天国のような景色。「こころの洗濯だ。癒される」などとほざきながら登る。360°のパノラマである。雑誌で見た写真の世界がここにはある。
ここまで長かった。いやまじで。かなり疲れたので木曽前岳で昼ご飯にする。俺はおでんを持ってきたので、温めて食べる。はい、美味しすぎ(笑)。麦草岳の荒れた山容や三ノ沢岳を一望しながらの休憩は幸せそのもの。
そして、玉乃窪山荘を経て木曽駒山頂へ。長かったここまで本当に長かった(二回目)。
てか、帰れるのかこれ。メンバーの疲労の色は濃い。現時点で12時、コースタイムでは四時間半かかる。雲は怪しいが雷の気配はない。なんとかいけるやろ、と。
木曽駒ヶ岳〜木曽前岳巻き道〜金懸小屋〜敬神の滝小屋〜登山口:
下山開始。頂上木曽小屋の人に素泊まりで泊めたるよと言われるが断って下山。今思えば、疲労度合いを見抜いておられたのだと思う。
巻道の登り返しで、メンバーの一人の足が完全に止まる。息が過呼吸気味。少し休ませ、ザックを他のメンバーで担いで、空身で歩いてもらう。少し楽になったようだが、膝が笑っているのがよくわかる。
ここで、岐路があったと思う。
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五合目の避難小屋まで歩き、ビバーク。
6滅儀山荘まで引き返し、宿泊
結果として,鯀び下山できたが、0討六廚い弔もしなかった。下山後に自宅で振り返って気付いた有様である。降りるしかないという風に意識が働いてしまったのだ。緊急時に視野を広く持つことが困難であることを改めて認識した。考えれば、無理に下山する必要などないはずであるのに、当初の計画に固執して、遭難リスクをいたずらに高めたのである。厳密に言えば、疲労で足が止まり、動けなくなりかけるのは遭難なのだ。リーダーである自分の責任である。同じ過ちは繰り返さないように反省したい。
とりあえず金懸小屋を目指す。途中の金剛水がかなりありがたかった。なんとか小屋辿り着き一休み。現時点で16時。木曽側は西側斜面なので日が長い。二時間あれば敬神の滝小屋までいけるはずと考えた。ビバークではなく、下山を選択。というよりビバークの選択肢が頭に浮かばなかった。これも問題である。
そこで、自分が先に車を取りに戻り、敬神の滝小屋に車を回すことにする。道は途中であった登山者に確認済み。二時間の道を一時間で降りる。滝小屋で小屋主の宮崎さんに後から三人降りてくるので遭難ではない旨を伝える。車で小屋まで戻ってくると、まだ下山してない様子。この時点で17時半過ぎである。
心配した宮崎さんが犬を連れて登山道にメンバーを迎えに行ってくれた。
しばらくすると宮崎さんが三人を連れて下山。迷惑をかけた旨を謝り、感謝を伝える。
疲労困憊のメンバーはその場で座り込んでしまった。みんな下山できて本当によかった。
あえてちゃんと書いてます。参考にしてください。
この場を借りまして、敬神の滝小屋の小屋主である宮崎さん、および一緒に心配してくださったその日の小屋の宿泊者のみなさまに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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