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記録ID: 331570
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無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

[南アの巨人たち★3日目]小河内岳≫荒川前岳≫悪沢岳≫荒川小屋

2013年08月16日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:25
距離
13.6km
登り
1,377m
下り
1,549m

コースタイム

5:30小河内岳避難小屋
7:00板屋岳
7:40高山裏避難小屋
10:40荒川前岳
11:10荒川中岳
11:57悪沢岳
12:58荒川中岳
13:55荒川小屋

合計時間: 8時間25分
合計距離: 13.56km
最高点の標高: 3112m
最低点の標高: 2371m
累積標高(上り): 1401m
累積標高(下り): 1550m
天候 晴→ガス
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
おはようございます。
3日目です。

嵐去ってスッキリの塩見岳
2013年08月18日 07:30撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 7:30
おはようございます。
3日目です。

嵐去ってスッキリの塩見岳
荒川三山。
ちょうど真向かい
2013年08月18日 08:02撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:02
荒川三山。
ちょうど真向かい
ついに登場、富士山!
2013年08月18日 08:01撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
7
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ついに登場、富士山!
仙丈、甲斐駒、北岳、塩見。
北部の御歴々
2013年08月18日 07:59撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:59
仙丈、甲斐駒、北岳、塩見。
北部の御歴々
蝙蝠尾根が引き立っている
2013年08月18日 07:56撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:56
蝙蝠尾根が引き立っている
雲海に浮かぶ中央アルプス
2013年08月18日 07:54撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:54
雲海に浮かぶ中央アルプス
荒川前岳、赤石、聖。
こんどは南部の御歴々

さて出発!
2013年08月18日 07:46撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 7:46
荒川前岳、赤石、聖。
こんどは南部の御歴々

さて出発!
小河内岳を200mも下りると樹林帯に入る。
美しいしらびその林
2013年08月18日 07:45撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:45
小河内岳を200mも下りると樹林帯に入る。
美しいしらびその林
そして伊那側に時折現われる崩壊地。
その向かいには奥茶臼岳と崩れている前茶臼岳
2013年08月18日 07:42撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 7:42
そして伊那側に時折現われる崩壊地。
その向かいには奥茶臼岳と崩れている前茶臼岳
高山裏小屋を過ぎて荒川岳直下のカールへ向かっています。
小河内岳の尾根と蝙蝠尾根が折り重なっている
2013年08月18日 08:25撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:25
高山裏小屋を過ぎて荒川岳直下のカールへ向かっています。
小河内岳の尾根と蝙蝠尾根が折り重なっている
こちらは板屋岳越しに大日影山・小日影山。
崩れている山だ
2013年08月18日 08:24撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:24
こちらは板屋岳越しに大日影山・小日影山。
崩れている山だ
大井川西俣は崩れが少なく、きれいな斜面が印象に残る
2013年08月18日 08:23撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:23
大井川西俣は崩れが少なく、きれいな斜面が印象に残る
さあ、やってきた!
3年ぶりのカール
2013年08月18日 08:22撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:22
さあ、やってきた!
3年ぶりのカール
2013年08月18日 08:21撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:21
ゆっくり登ったほうがよかったかもしれません。
雄大なコースですから
2013年08月18日 08:20撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:20
ゆっくり登ったほうがよかったかもしれません。
雄大なコースですから
荒川大崩壊地の縁まで登ってきた
2013年08月18日 08:18撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:18
荒川大崩壊地の縁まで登ってきた
こんなところを登ります
2013年08月18日 08:14撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:14
こんなところを登ります
上河内岳までの連なり
2013年08月18日 08:12撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:12
上河内岳までの連なり
きれいなカール地形だ
2013年08月18日 08:09撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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きれいなカール地形だ
2013年08月18日 08:05撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:05
崩壊がはじまる前はどのような山だったのだろうか?
2013年08月18日 08:33撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:33
崩壊がはじまる前はどのような山だったのだろうか?
すごい光景だが
崩壊地ということで人気はない
2013年08月18日 08:30撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:30
すごい光景だが
崩壊地ということで人気はない
土砂は風雨で流され、岩壁になってしまったりして
2013年08月18日 08:29撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:29
土砂は風雨で流され、岩壁になってしまったりして
このような岩は残るだろうか
2013年08月18日 08:28撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:28
このような岩は残るだろうか
崩壊地の縁スレスレを歩く区間もある
2013年08月18日 08:27撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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崩壊地の縁スレスレを歩く区間もある
小渋川へとつづく
2013年08月18日 08:52撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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小渋川へとつづく
頂上標識まだ残っていました。
3年前は落ちそうな位置にありました
2013年08月18日 08:51撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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頂上標識まだ残っていました。
3年前は落ちそうな位置にありました
中岳と悪沢岳

向かってみよう!
2013年08月18日 08:51撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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中岳と悪沢岳

向かってみよう!
立体的に撮れないものだ
2013年08月18日 08:49撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:49
立体的に撮れないものだ
思い出の中岳避難小屋

3年前はここに泊まりました
2013年08月18日 08:48撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:48
思い出の中岳避難小屋

3年前はここに泊まりました
悪沢岳

こんなにデカかったっけ?

前回はシャドーしか撮っていなかったので
撮りまくる
2013年08月18日 08:47撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:47
悪沢岳

こんなにデカかったっけ?

前回はシャドーしか撮っていなかったので
撮りまくる
2013年08月18日 08:45撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:45
荒川東岳(悪沢岳)登頂!
2013年08月18日 08:45撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:45
荒川東岳(悪沢岳)登頂!
塩見岳

ん、頭上に暗雲?
昨日の悪夢がよみがえる。
ゆっくりしていられなかった
2013年08月18日 08:44撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 8:44
塩見岳

ん、頭上に暗雲?
昨日の悪夢がよみがえる。
ゆっくりしていられなかった
荒川二山

悪沢と睨めっこ。
どちらも譲らない
2013年08月18日 08:34撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:34
荒川二山

悪沢と睨めっこ。
どちらも譲らない
マツムシソウ
2013年08月18日 08:58撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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マツムシソウ
悪沢岳南面カール
2013年08月18日 08:57撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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悪沢岳南面カール
前岳のカール下からガスが吹き上がる。
しかし稜線で返されてしまう。
3年前もそうだった
2013年08月18日 08:55撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 8:55
前岳のカール下からガスが吹き上がる。
しかし稜線で返されてしまう。
3年前もそうだった
中岳北面のカール
2013年08月18日 08:53撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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中岳北面のカール
中岳南面のカール

荒川小屋へ向かいます
2013年08月18日 08:53撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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中岳南面のカール

荒川小屋へ向かいます
お花畑が広がっていました
2013年08月18日 09:08撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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お花畑が広がっていました
2013年08月18日 09:05撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
8/18 9:05
荒川小屋に到着です!
予定より早く着くことができました

しかし腹が減りました
2013年08月18日 09:04撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 9:04
荒川小屋に到着です!
予定より早く着くことができました

しかし腹が減りました
昨日のような雷雨はありませんでしたが、ガスが出たり消えたりの繰り返しでした
2013年08月18日 09:03撮影 by  COOLPIX P510, NIKON
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8/18 9:03
昨日のような雷雨はありませんでしたが、ガスが出たり消えたりの繰り返しでした
撮影機器:

感想

[3日目の巨人:荒川三山]

3日目の朝は、またいつもの南アの朝だった。
小河内岳山頂からは何と言っても、富士山だろう。
3日目にしてようやく見ることができた。今朝は朝靄がかかっていない。
天気は持つであろうか?
塩見岳、仙丈ヶ岳、中央アルプス、荒川三山と展望が広がった。
4:00ころ発つ予定だったが、管理人さんたちと話をしながら朝食をとり、
写真を撮ったりしてゆっくりした。行程に多少余裕を感じたからだ。
小河内岳避難小屋も素晴らしい小屋であった。
出ようとしたときに、三伏からのトレラン系の若者が小屋に立ち寄った。
何でも今日中に「聖平」まで行くんだそうだ。。

小河内岳からは一気に200m下り、樹林帯の中を大日影山、板屋岳と越えていく。
途中似たような崩壊地の縁に出る。
崩壊地を巻くために樹林帯にルートが取られているといったほうがあっているかもしれない。
途中、「エベレスト登りました」Tシャツを着た若者とすれ違ったり、
三伏から来た2人組に追いつかれたり、やはり南アは凄い人たちだらけだ。
とくに三伏〜荒川岳の区間に多い気がする。
高山裏避難小屋までは予想時間よりも早く着いた。これで今日の行程に余裕ができたと思う。
小屋では黙々と管理人さんが物干しをしていた。

さてこのルートのハイライトへ差し掛かる。荒川岳のカール下に着いた。
3年前ここを夕方登っていった。時間的に無謀にみえる行為だったかもしれない。
ガスの動きがしきりだった夕方とちがい、午前の快晴の中、一歩ずつ登っていった。
思っていたより短い区間であったが、見晴らしのいいカールの中を登っていく、
このコースはやはり素晴らしい。
荒川大崩壊地が口を開けて待っていた。
なぜもこれほどまで崩壊したのであろうか?そして伊那側ばかりがなぜ崩れるのか?
いろいろ疑問が出てくる。
前回ここを歩いたのは、荒川大崩壊地を見てみたかったからなのだ。
崩壊地マニアにとってここは聖地のひとつである。(と思う)
3年前から著しく崩壊していることはなさそうだった。これはこれで喜ばしいことである。
山体すべてが崩れるわけではないだろう。後立山のような非対称山稜を形成している途中なのかもしれない。
岸壁が露出している個所もあるし、グランドキャニオンのようなところも見られる。
自分が生きている限りは、この崩壊地の「成長」を見ていきたいものだと思った。

悪沢岳へと向かう。
前回悪沢岳は登ったのだが、なんと順光での悪沢岳の写真を撮っていなかったのである。
なんとも間抜けなことであった。
悪沢岳は前回よりも大きく感じてしまった。まあ疲れているわけだ。それでも1時間ほどで頂上へ立った。
アゲハチョウが数羽飛び交っていた。聖岳山頂でも見かけたがアゲハチョウと3000mの関係を知りたいと思った。
お花畑が広がる時期の荒川岳はきれいな山だ。
時刻は昼を回っていた。そうすれば決まって雲が湧いていた。塩見岳から濃い雲がやってくる。
なんだか昨日を思い出してしまった。またしても長居は無用か。
悪沢岳から中岳への登りのほうが楽である。これは写真を見れば一目瞭然のことだった。
荒川小屋へは思っていたより下る。それまでは南面のカール、お花畑、赤石岳が目を楽しませてくれる。
南ア南部ではいちばん派手なエリアだと思う。

今日の宿泊地荒川小屋は盛況であった。だからといって満員ではなかった。
2誌で南ア特集をしてもすぐにやってくる、ということではないようだ。
というかその雑誌の読者層とは明らかに違う感じを受けた。(すみません)
しかし荒川小屋も素晴らしい小屋だ。きれいだし、何と言っても食事がすばらしい。
遅めの昼ごはんに「荒川丼」をいただいた。叉焼と半熟卵が大盛りごはんに乗っかっている。肉はその日によって違うらしい。

食後前庭で休んでいると、熊の平小屋で張られていた見覚えのあるテントを干している方がいた。
自然と昨日の雷雨の話になる。
その方は三伏峠で幕営していたそうです。水場に汲みに行っていたら雷が始まったらしく、そこにほかに2人がやってきて2時間ビバークしたそう。
雹は三伏峠のほうが降ったらしく、テン場へ戻ったら雹が積もっていたんだそうで、ぬるい三伏峠小屋のビールがキンキンに冷えたとか。
まあ、この日南アにいた人たちと共有できる話がたくさんできた。
早めに小屋へついて、いろいろ楽しめた。
小屋の本棚にあった地元静岡県の山の本では、南アの昔の山行記の抜粋、山名の由来とか、いろいろ知った。

さて晩御飯だが、名物の「荒川カレー」に舌鼓をうった。ほんとうに旨かった。また食べたい。
こんなかんじで3日目は終わった。

[荒川岳は森であり、お花畑であり、そして意思を持った大いなる存在でした]

本当に大きな山なんです。荒川岳。
個人的にずっと憧れていた山をやっと訪れることができて感無量、と言いたいところですが、正直なところ山頂そのものについてはあまり記憶に残っていません。

ガスのためにその大きさを実感することができなかったこともありますが、大日影山、板屋岳の辺りの鬱蒼としたシラビソの林や伊那方面にパックリと口を開ける崩壊地の荒々しさ、一面のお花畑からマルバダケブキやマツムシソウが一斉に語りかけてくる声、草付きとダケカンバの灌木帯をくぐり抜けて飛び込んだ前岳直下のカールに包み込まれるような感じ…

とまあ、印象に残ったのは特定の「場所」ではなく、周囲の「雰囲気」といったようななものでしょうか。
まるで一つの意思を持った大いなる存在といったような。

メインの周回コースももちろん素晴らしいのでしょうが、歩く人も少ないマイナールートだからこそ、どっぷりと荒川岳に浸ることができたように思います。

再度訪れる機会に恵まれたら、今度はじっくりと時間を掛けて荒川岳の魅力を発見したいものです。

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