別天地で涼む・・・月山(羽黒口〜姥沢口)
- GPS
- 06:08
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 621m
- 下り
- 843m
コースタイム
10:36 仏生池小屋
11:05 行者返し
11:45 月山山頂
14:36 リフト上駅
14:55 リフト乗り場
15:07 姥沢口、姥沢バス停
天候 | 濃霧・風・・・雪渓より晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
羽黒口から山頂、姥沢口まで樹林帯は存在しないので、晴天時は十分な紫外線対策が必要。同じように天候の急変を予想した十分な装備が必要。 登山道は全て整備されており、歩きやすい。 下山後の温泉は、姥沢コースの手前に月山志津温泉があるが、今回は山形道寒河江SAよりアクセスできる「ゆ〜チェリー」で濃厚極上湯を堪能。 http://www.yu-cherry.com/ |
写真
感想
金曜、天気予報で日曜の山形県の降水確率は0%であることを確認し、月山へ行くこととした。
日曜、宮城県は晴れ。今日は3人、車一台で出発。東北道から山形道に入って、カーラジオから、庄内地方は雨が降っており、山形県の降水確率60%の情報が入ってきた。昼には晴れるという予報。西川ICあたりで雨が降りだした。結構強い雨脚のなか庄内方面へ向かう。庄内に入ると雨は止んだので、月山への九十九折の道をすれ違いに注意しながら登っていく。バスが走るには狭い道だ。高度が上がるにつれて、霧が濃くなり、風が強くなってくる。月山八合目の駐車場は濃い霧で数メートル先もよく見えない。車を停め、周りの方々の様子を伺うと、車の中で様子を見ている人、出発準備を急ぐ人、諦めて帰っていく車も何台かあり。県外ナンバーも多く、お隣の方は広島から来られたとのこと。昨日も来て、悪天候のため諦めたそうで、どうするか迷っておられたが、今日は登られたのだろうか?
自分たちは、昼には晴れるという予報を信じて出発することとした。いつも一緒の妻は膝を痛めて今回はお休み。初めての、娘と二人での山行となった。私たちを降ろし、妻は車で月山志津温泉へ向かった。温泉でゆっくりしてもらい、後で姥沢口まで向かえに来てもらう計画だ。
月山レストハウスでは暖房が入っていた。暖かさが心地よいような感覚を久しぶりに味わった。昨夜は平地では熱帯夜だったというのに・・・季節の時差ボケ状態だ。全国的に猛暑が続き、この日も軒並み35度以上を記録するという予報。実際、甲府や土佐四万十では40度を超えた日であった。
八合目から月山山頂まで、眺望は全くのゼロ。下を向いて歩いている途中、視界に突然、仏生池小屋が現れたときはびっくりした。それでも、雨が降らなかったのは幸いだった。
山頂までもう少しのところで、山頂方向から降りてくる方々が「山頂はどこでしょうか?」と尋ねられる。・・・???「山頂から来られたんじゃないんですか?」「ロープが張ってあって行けないみたいなんです。」とのこと。
山頂付近にはたくさんの人がいた。山でこんなにたくさんの人を見たのは初めてだ。先週の北蔵王とは大違いだ。お祓いしてもらい、月山神社へお参り。ここで初めてさっきの奇妙な遣り取りの意味に気付いた。あの方々は、山頂の三角点を探しておられたのだ。月山山頂に月山神社があるが、三角点は神社の外、裏手にあるらしい。
神社の前でお昼を食べていたら、ガスの中、突然前方に建物が姿を現した。少しするとその奥にもう一棟。月山山頂小屋であった。しかし、すぐまた見えなくなってしまった。
そのころ、妻から携帯に電話が入った。志津温泉でゆっくりしているとのこと。これで一安心。娘のiPhoneは圏外だった。
下山でも眺望は望めなかった。しかし、雪渓を歩いていた時、突然ガスが切れ、前方に視野が開けた。近くにいた団体さんからは歓声が上がった。雪渓のスキーヤー、ボーダー、遥かな緑の谷。雪渓を渡りきった頃、青空も顔を出した。振り返ると緑の山。今溶けたばかりの冷たい雪解け水が音を立てて流れていく。雪渓の近くでは、チングルマ、イワイチョウ、ハクサンイチゲ、イワカガミ、コバイケイソウ、ショウジョウバカマなど、春から初夏の花々が咲き誇っている。ここで一気にここまでの道のりが報われた。今日もいい一日だった。妻と娘に感謝。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する