富士山(御殿場)
- GPS
- 09:58
- 距離
- 38.3km
- 登り
- 4,758m
- 下り
- 4,767m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 9:51
01:30 御殿場新五合目登山口
04:50 3776
06:00 御殿場新五合目登山口
--
06:20 御殿場新五合目登山口
10:00 3776
11:30 御殿場新五合目登山口
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下の駐車場はスカスカ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓は無い。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉はあしがら温泉。 600円と安い。熱いサウナ、冷たくはないがぬるくもない長く入れる良い水風呂、 浴場に水飲み場、無限シャワーと隙が無い。これは100点。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
夏の富士山に登ろう。自宅から最も近い御殿場口から。御殿場口は最も登山口の標高が低いので不人気コースだが道路も駐車場も無料。序盤から後半までかなり広い登山道で追い越し楽ちん。登りと下りのルートが異なるのでスライドも楽ちん。登山口の標高が低いということはたくさん登ってトレーニングができる。高度順応にもなるので良いことづくめだ。
土曜夕方移動でうだるような暑さの東京から1,450mの御殿場口へ。涼しい。久々に冷房無しで寝ることができて嬉しい。パトカーも消防車も通らない静かな夜だった…と思いきや続々とクルマがやってきて、みんな準備して出発していった。御殿場口は20時~24時の間に登り始めると丁度山頂付近でご来光となる。なのでこの時間帯から登り始める人が結構いるようだ。ウェーイな声がたくさん聞こえてきた。ウェーイなのにこんなにキツいルートから登るなんて、真面目なのか真面目じゃないのか。なんだかよくわからんが、とにかくよし。
1時起床の1時半出発。富士山はだんだん空気が薄くなる。単純な距離と標高差で計画が立てにくい。勘で1時半発。昨日は新月だったので無数の星が輝いていた。空を見上げるとうっとりする。気温も涼しくてちょうどよい。夜の山歩きは楽しい。御殿場口は樹林が無いので初めっから月面を歩いているようだ。虫も蜘蛛の巣も朝露も無くてえらい快適だ。肺の奥まで横隔膜を目一杯使って深い呼吸をしながら心拍数が上がらないようにゆっくり登った。3月の槍ヶ岳以来3,000mを超えていないのでかなりビビっている。心拍数が140bpmを超えないように落ち着いていこう。七合目を過ぎるとポツポツ小屋が出てくる。先に出て行った若者たちが軒下や岩陰でバタバタと倒れ込んで休んでいた。死屍累々とはこのことか。富士山、恐ろしい山。いつの間にか辺りは濃い霧に包まれてしまった。まあそんなもんでしょう。今日はトレーニングできれば十分。剣が峰へ向かうと明るくなりヘッドライトから解放された。山頂手前ではあくびが止まらず。頭がふわふわして気持ちよくなってきた。心拍数もバクバク上がるのでペースは上がらず。こんな牛歩で大丈夫か心配になるが、頭痛は勘弁なので抑えていく。高所耐性が弱っている。それでも頭痛や吐き気は出なくて良かった。山頂で記念撮影したらさっさと下りて酸素酸素。8合目まで下りてくるとガスを抜けて目の前には青空と太陽が。晴れるなんて予想外。カッパを脱いで身軽になったら大砂走りを駆け抜ける。これは楽しい。あんなにしんどかった登りがあっという間だ。脚にも優しい。こんなの初めて。剣ヶ峰から登山口まで2,300mを1時間で下りてきた。これはコツを掴めばもっと短縮できそうだ。
クルマで水を補給して塩にぎりを食べて顔を洗って気合いを入れたらコマゲン。時刻はまだ6時半だが太陽がギラギラ元気で首筋が熱い。ふたたび心拍数140bpmを超えないようにGARMINの奴隷。暑さにやられない方法は至ってシンプル。出力を下げるだけ。高温下で頑張っても汗と塩が失われるだけ良いことは無い。頑張るのは標高が上がって涼しくなってからでよい。それまで耐えるべし。上の方はガスが晴れて涼しい風が吹いていた。高度に慣れてきたのかそんなに苦しくない。10時間で4,700mも登った。羊蹄3回分だ。コスパ(?)よし。
下山後はあしがら温泉でさっぱりしたら東名が渋滞する前にスパッと帰ってきた。富士山楽しかった。さすが日本一の山。ガッツリ登ってガッツリ下るだけなので頭を使わなくてよい。天気が急変したら走って下りればよい。周辺情報のところにも書いたように足柄温泉もかなり気に入った。これはもう迷ったら富士山だな。御殿場はよくある渋滞富士登山のイメージからはかけ離れていた。北海道にお住みの皆さんもぜひ人生一度は富士山へ。御殿場からどうぞ。
水3L, 塩にぎり1, コンソメ1
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