幌尻岳【感動と苦難の初登頂】

2021年07月14日(水) ~ 2021年07月15日(木)

• GPS: 23:35
• 距離: 30.7km
• 登り: 2,604m
• 下り: 2,602m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:14
• 休憩: 0:59
• 合計: 6:13

4:41 二岐沢出合 登山口
5:24 5:24 取水ダム
5:56 5:58 二岐・二ノ沢出合 天場
7:37 8:04 トッタの泉
9:13 9:28 ヌカビラ岳肩
9:37 9:52 額平岳
10:54 北戸蔦別岳

2日目

• 山行: 10:09
• 休憩: 3:16
• 合計: 13:25

4:51 北戸蔦別岳
5:25 5:25 幌尻山荘分岐
5:48 6:09 戸蔦別岳
7:13 7:14 幌尻岳の肩
7:56 9:01 幌尻岳
9:33 9:38 幌尻岳の肩
10:44 10:49 戸蔦別岳
11:09 11:18 幌尻山荘分岐
11:55 12:52 北戸蔦別岳
13:47 13:54 額平岳
13:58 14:02 ヌカビラ岳肩
15:22 15:40 トッタの泉
16:55 16:55 二岐・二ノ沢出合 天場
17:28 17:32 取水ダム
18:16 二岐沢出合 登山口

天候

快晴、午後は濃霧

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口には簡易トイレがあります

コース状況／危険箇所等

前半は沢の渡渉やヘツリ、急登の連続、稜線は急峻な岩場のトラバースやハイマツ漕ぎがあります。

写真

7/14 4:24

登山口の様子。手前がトイレ

7/14 4:41

久しぶりのデカザックは重い！

んー、クソ重たい！

7/14 4:41

ゲートには何か？

7/14 5:25

もともと熊のテリトリーですからネ

7/14 5:40

沢の左岸を慎重に通過するkdmさん

7/14 6:08

二ノ沢からは何度か渡渉を繰り返し

7/14 6:33

名もない滝を横目に

7/14 6:56

急登に取りつく

7/14 7:40

ここで冷水を2.5L補給。この後太腿が攣るアクシデントに

7/14 9:05

岩場が見えると稜線が近い

7/14 9:25

先行のkdmさんが絶景に溶け込んでいた

7/14 9:28

戸蔦別岳と初登頂となる幌尻岳

この時攣った太腿は最悪だった

7/14 10:26

北戸蔦別岳山頂。固まった太腿を気合いであそこまで動かした

7/14 10:54

なんとか登頂できたが太腿の回復の兆しが診られないため1967峰は諦めることに

7/14 11:05

一番奥が1967峰と右側に続くピパイロ岳、伏美岳、妙敷山

7/14 11:06

明日目指す戸蔦別岳と幌尻岳

7/14 12:24

僅か一時間くらいで急にガスが入ってきた

7/14 12:49

この日健脚なredbearさんとTaku4410さんが日帰りで1967峰をピストンして、更に戸蔦別岳をピストンしてきた。スゴい方にお会いできました。

7/14 15:45

この日ベストポジションを使わせて頂きました

7/14 17:48

雲海を眺めながらの夕食は超贅沢

日が傾くと寒くなった

7/14 19:03

雲海に夕日が沈んで行きます

7/15 3:49

そして翌朝、ガスが抜けて戸蔦別岳、幌尻岳のモルゲンロート

7/15 4:00

雌阿寒岳から昇る朝日

7/15 5:01

ハイマツを漕ぎ、お花畑を抜けて戸蔦別岳に向かいますが体に異変が

7/15 5:56

振り返るとピパイロ岳が美しい

7/15 5:58

カムイエクウチカウシ山はウェルカムの山ではない

7/15 5:59

実はここまでの登りが一番辛かった。kdmさん一人で幌尻岳に行ってもらおうか悩みながら来た

7/15 6:08

少し長めに休憩して、そして決めた！

7/15 6:15

行ける所まで行ってみよう！目の前の幌尻岳が呼んでいるじゃないか！

7/15 6:25

七つ沼カールまで初めて来た

7/15 6:34

肩までが長いがゆっくり歩けば必ず行けるはず

7/15 7:26

沢山の花々に癒され

7/15 7:48

元気をもらい

7/15 8:17

二人一緒に初登頂できた！

7/15 8:23

偶然にも少し遅れて山友のFさんとも再会、やはり初の幌尻岳とのこと

7/15 8:41

遠くには夕張岳や芦別岳

7/15 8:41

こちらは戸蔦別岳にピパイロ岳、芽室岳

7/15 8:42

遠方は十勝連峰から表大雪。十勝岳の噴煙が多いように見える

7/15 8:42

芽室岳や久山岳まで見える

7/15 8:42

十勝幌尻岳と右はカムイエクウチカウシ山

7/15 9:33

肩から見下ろす七つ沼カールと登り返しの長い戸蔦別岳

7/15 14:46

下山中、負傷者救護と救助の後方支援に当たる

下山後半は暑さでバテた。早く冷たいコーラを飲みたい！

感想

ezo-wolf

残す最後の北海道内日本百名山、幌尻岳に挑戦した。
今年初のテン泊に心踊らせながらデカザック20kgを背負い二ノ沢から急登に差し掛かるとその重さで滝のような汗！更にトッタの泉で2Lの水を補給してしばらく歩くと太腿に攣るような違和感が・・・
漢方薬と水分を補給するも全く効果が現れない！
相棒にはかなり迷惑をかける事になり、この日予定していた1967峰ピストンはパスして北戸蔦別岳山頂のベストポジションにテントを張り、絶景が広がる中で明日のために身体を休めることにした。
そして二日目、雌阿寒岳から昇る朝日を拝んだ後いよいよ初の幌尻岳挑戦だ。
分岐までの下りは調子よかったが、登りになった途端に貧血気味になりいつものように歩けない！
先を行く相棒に一人幌尻岳に行ってもらおうか苦渋の決断をしながらの登りは精神的にも本当に辛かった。
しかし戸蔦別岳の頂きに立つと、目の前の大きな頂きに立つ滅多にないチャンスだ。少し長めに休憩して七つ沼カールからの急登にギアを一段落としてみたら「行けるかも！」
最盛期の花畑の中を登り、360°大パノラマの頂きに感動の登頂を果たすことができた。

山頂からの景色を楽しんだり撮影しながら少し経つとなんと偶然にもSNSで頻繁に拝見している活動的なF氏が登頂してきた。この日の最高のコンディションの中F氏も初登頂とのこと。三人で至福の一時を過ごし、一緒に下山した。
強い日差しの中を戻り、テントを撤収して下山し始めると急にガスが掛かり今まで観ていた絶景が何も見えなくなった・・・
初登頂にして本当にラッキーな瞬間だったようだ。
今回の体調不良の中、自分なりに整理してみた。
還暦を迎えたことを自覚して、それなりの登山スタイルに変更していく時期が来たんだよ・・・
そんなメッセージだったのかもしれない。

F氏も一緒に三人で下山中、転倒骨折で動けない方が登山道に横たわっていた。既に救助は要請済みとの事だが濃い樹林帯にヘリでピックアップできるか不安が横切った。しかし道警のヘリはガスが抜けるタイミングでホバリングして山岳救助隊員が降下して手際良く要救助者をピックアップして飛び立った。最悪陸上の搬送になればかなりの時間と労力、リスクが伴う。
後方支援を決めていたので夕方までの下山にホッとした。骨折の方の早い快復をお祈りしています。

コメント

redbear51

おつかれさまです。
北戸蔦別岳では楽しいお話ありがとうございました。
疲労がピークに達していたのですがおかげで疲れが吹っ飛びました！
翌日は幌尻岳に登頂されたのですね。
おめでとうございます！
またどこかでお会いできます事祈っております。

ezo-wolf

Re: おつかれさまです。
日帰りで1967峰だけでは足らずに戸蔦別岳までピストンしてしまう健脚さに改めて驚いています。
ハイマツの痣は大丈夫でしたか？
またどこかの山でお会い出来たらと思っています。
お疲れ様でした😊

Taku4410

お疲れ様でした😊
redbear51さんと一緒にいた者です。
夕日と朝日の写真最高ですね♪
またどこかでお会いした時にはお声かけさせて下さい✨

ezo-wolf

Re:
Taku4410さん、コメントありがとうございます
本当にタフなお方で驚きました。
ハイマツの痣は暫くの間、勲章ですね❗
また、どこかの山でお会いしたいです。
今後も素敵な山行をお祈りしています。

zeropo7

幌尻岳登頂！
相棒と揃っての初登頂、おめでとうございます！！

大変だったと思いますが、忘れられない思い出になりますね！

お疲れ様でした。

ezo-wolf

Re: 幌尻岳登頂！
zeropo7さん・・・
改めて過去の記録を拝見させて頂きましたが、あのエリアのお得意様じゃないですか(笑)
デカザックのヌカビラ岳までは本当に堪えましたよ(汗)
そして雲海に沈む夕日の神々しさ！
ひょっとして、自分なんかここに居たらマズイんじゃないかと思いました😅
この日の山行は一生の財産になりました！
本当に凄すぎる山です😲