光岳(畑薙ダム発):12時間50分のトレイルラン


- GPS
- --:--
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 3,108m
- 下り
- 3,097m
コースタイム
3:53 畑薙ダム沼平ゲート出発 → 4:13 吊橋分岐 → 4:31 ヤレヤレ峠 → 4:59 ウソッコ沢小屋
→ 5:51 横窪沢小屋 → 7:15 茶臼小屋 → 7:49 茶臼岳 → 8:10 希望峰 → 8:43 易老岳
→ 10:00 光小屋 → 10:33 光岳 → 11:10 光小屋 → 11:21 イザルガ岳 → 12:17 易老岳
→ 13:12 希望峰 → 13:25 仁田岳 → 14:05 茶臼岳 → 14:18 茶臼小屋 → 15:08 横窪沢小屋
→ 15:40 ウソッコ沢小屋 → 16:12 ヤレヤレ峠 → 16:25 吊橋分岐 → 16:43 畑薙ダム沼平ゲート帰着
備考:延べ休憩2時間程度(立ち話休憩含)
天候 | 快晴(既に秋空で大気安定) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(静岡市で合流しyamayoとさんの車で畑薙まで移動) |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪なし、危険箇所特になし。 標準登山コースタイム26時間(累積獲得標高3,485m)、総距離34.5km。 畑薙ダムから光岳の日帰りピストンはこれまでヤマレコで記録が見当たりませんでした。 条件が揃えば上河内岳の追加ピストンも可能です。 畑薙ダムからの出発の場合、自宅からの距離を踏まえて日帰り登山とした場合、 標準登山コースタイム26時間程度(±2時間)が上限精一杯の行動範囲となります。 (条件:自宅出発午前零時、静岡市から畑薙ダム所要2時間) これ以上のコースタイムを日帰りでこなす場合、登山口からマウンテンバイクを使用するなどの 手立てが必要となります。場合によっては、相当の睡眠不足を余儀なくされます。 茶臼岳と光岳稜線には30名以上のハイカーあり。 この区間の登山道はいくぶん細めのシダが群生する土道に時折岩が混じる 標高2,100mから2,500mのアップダウンコース。 水場は横窪沢小屋・茶臼小屋まで十分確保されてます。 茶臼岳以降は、光小屋までは期待できませんが、光小屋直下の水場は水量豊富です(往復15分)。 山小屋のラーメン・飲み物も比較的良心的価格で補給可能です。 畑薙からの入山の場合、下山後は白樺荘での入浴がオススメ(入浴料¥600)。 数年前にリニューアルされましたが、ヌメヌメの温泉は健在でした。 TJARで優勝した井川出身の望月選手を取り上げたコーナーもあります。 |
写真
感想
本日は3年越しの計画を遂行。畑薙ダムから光岳を日帰りピストンしてきました。
この計画は、以前からヤマレコyamayoさんと話をしていたものの実施に至らず、たまたま計画をyamayoさんに持ちかけたところ、yamayoさんもチャレンジするという事で二人でチャレンジする話がトントン拍子で進みました。
自宅出発午前0時。静岡市街でyamayoさんと落ち合い、yamayoさんの車で畑薙ダムに向かいます。県道27号線を経由して口坂本温泉を経由して畑薙ダムに向かいました。
畑薙ダムは静岡県人にすら遠く、静岡市街から2時間掛かりました。(正直、光岳ピストンを実施できなかった最大の理由はこのアクセスの悪さにあったのです)
午前4時前に行動開始。まだ空も暗い中、登山ゲートの沼平を出発します。明かりも無い林道でしたが、その代わりに素晴らしい星空が二人を迎えてくれました。その天然のプラネタリウムは、以前甲斐駒日帰り登山の際に竹宇駒ケ岳神社で見た夜空よりも広々と頭上に広がってました。
今回のコースタイムは、登山マップで26時間を設定。コースタイム50%行動を念頭にペース配分を心がけました。コースは大きく4区間に分け、畑薙ダムから茶臼小屋までを4時間、茶臼小屋から光岳を3.5時間、光岳から茶臼小屋までの戻りを3時間とし、茶臼小屋から畑薙ダムへの下りを2.5時間で設定しました。
登山開始早々、ヤレヤレ峠周辺では早々上ったり下ったりが多かったものの、その後は順当なのぼりをこなし予定よりも少し早い3時間20分ほどで茶臼小屋到着。茶臼小屋へのルートは初めてトレースしましたが、茶臼小屋からの富士山の展望と周辺のお花畑は想像より素晴らしかったです。水場もきちんと確保されてました。想定外の景色は、その上部の茶臼岳山頂の景色も同様で、茶臼小屋から望む聖岳・上河内岳そして富士山の景色は、茶臼岳の日本300名山という位置付けからは考えられないくらい満足させてくれました。
さて、今回のコースで一番気になっていたのが茶臼岳から光岳までのアップダウンです。登山地図からは、大きなアップダウンが見られず、楽しく走らせてくれるものと考えてました。実際、コースタイムにしてもこの区間をいかに手際良く乗り切れるかが鍵でした。結論から言うと、確かにひどいアップダウンはありませんでした。ただし、小刻みなアップダウンが連続し、区間全体で2,100mから2,600mレベルを上下して進んでいきます。往路はまだ体力もあり下り基調で進んでいってくれましたが、復路は疲れも加わったせいか思いのほか苦戦しました。コースもメインは細めの土の登山道ですが、ゴロ岩の上り・下りが入る場所もあります。
光小屋手前のゴロ岩の急登を抜け光小屋に到着したのが午前10時。ここで400円のカップラーメンで食糧補給。茶臼小屋にしてもそうですが、このエリアの小屋は静岡県が運営しているのか飲み物にしてもとても良心的な価格で提供してくれます。カップラーメンを食べた後は、光岳山頂を物色し時間を掛けながらピストンしてきました。
ここから後半が始まります。前半は比較的余裕のあった足取りでしたが、この辺りから気温が上がり始めます。最初は余り気がつきませんでしたが、茶臼小屋から光岳の稜線のアップダウンが効き始めます。特に易老渡から茶臼岳への上り返しはなかなかのもので、その途中の仁田岳に立ち寄るにはちょっとしたガッツが必要だったくらいです。
光小屋では給水せずそのまま行動してきた為、茶臼小屋に到着した時には喉もカラカラでハイドレーションの水残量もほとんどありませんでした。
光岳では、自分は水場の冷え切った流水、yamayoさんはCCレモンで再チャージ。ようやく二人とも元気を取り戻します。
最後は2,500mから900mまで一気に高度を下げる激下り。ヤレヤレ峠周辺の上り返しは「ヤレヤレ」というだけあって確かに厄介でしたが、吊橋以降の最後の林道も元気良く走りぬけ13時間に及ぶ長旅が終わりを告げました。
yamayoさん、お疲れでした。楽しかったです。(後から写真でみたところ他のハイカーと比べて自分の格好はかなり浮いちゃってましたね)
おまけ:下山後びっくりした事が二つほど。最初は、登山口でヤマレコのkaikareiさんにバッタリ。ainuとyamayoさんに話しかけてきたkaikaireiさんでしたが、yamayoさんが「kaikaireiさんですか?」と質問したところドンビシャでした。
もうひとつは、登山口から井川の県道で楽しそうに話ながら歩くTJARの石田選手と阪田選手に偶然遭遇。次回のTJARに備えトレーニング中の様でした。あの二人はかなり仲良しみたいです。
南アルプスも南部にはまだまだ楽しめそうなところ
があるんですね〜それにしても二人とも早い
山梨から行ったら登山口までの運転でノックアウトですね。
畑薙の登山ゲートは静岡県人にとっても遠くアクセスも悪いです。
ゲートからはバスが出ているものの、宿泊者しか乗車させてくれないのが悩ましい問題です。
おかげで、畑薙から赤石方面を狙う場合、qwgさんの様にマウンテンバイク必須になります。
それでも登山口までの距離は相当残されており、道路状況も決して良いとは言えません。
畑薙ゲートから正攻法で日帰りトレランできるのは聖くらいまで、
そこから北のエリアについては相当頭をひねらなければ厳しいです。
椹島から赤石岳から聖岳を反時計回りに周回するコースがありますが、
完全な日帰り帰宅で仕上げるのは、なかなかです。。。
こんにちは。
南アルプス南部。山はたくさんあります
ただ、ainuさんの計算されているように、日帰りにはやはり限度がありますね
ってか、登山口までが遠いッ
自分の住む場所と同じ、葵区なんですがね・・・。
きれいな山稜ですよ。
都合がつけば、是非出かけてみてください
ainuさん、昨日はありがとうございました
まさか僕に気付いてくれる方がいるとは思いませんでした。
それから僕の山行は結局、0時登山開始の千枚岳〜悪沢岳〜赤石岳で12時下山でした
今回は時間の関係で行けませんでしたが、千枚岳〜悪沢岳〜赤石岳〜聖岳まで行ける確信が持てました
ainuさんの逞しい足なら問題ないです
海外のレースに招待された時、女に勝てなかったそうで物凄く悔しかったらしく、気合いが入っているそうです。
間違いなく「三連覇」を目指すでしょう。 鉄人だね。
長い距離をCT50%で走れると色々とコース取りが考えられていいですね。
しかも余裕で休憩してるし・・・。
秋になったら行きたいと思っていたので、とても参考になりました。ありがとうございます。
プロフィール参照させていただいてびっくり、年が同じでした。
静岡のどちらですか?
まだまだ静岡には知らない鉄人が多いです。
武田の森以来お会いすることはないですが、まさかqwg01230さんが
畑薙ダム周辺まで物色されているとは知りませんでした。
(yamayoさんからいつぞやのqwg01230さんのレコの話を聞いてびっくり!
マウンテンバイクを使っての計画はサスガです)
いつか、コラボさせていただく機会があるといいですね。
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