白山へ、高嶺のお花畑を訪ねて(テント泊)
- GPS
- 29:50
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,546m
- 下り
- 1,546m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:50
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:20
8/11 8:00南竜テント場発−8:30南竜分岐−8:50甚之助避難小屋−10:30中飯場−11:20別当出合着
天候 | 8/9 晴れ時々曇り 8/10 曇り時々晴れ、夕方 雨 8/11 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
・金沢から一の瀬への登山バスは、登りが午前中に3便、下りが午後に3便のみ。他はレンタカーなど車を使うしかない。詳細は北陸鉄道バスに問い合わせのこと。 ・市ノ瀬の駐車場は何ヵ所にも分かれていてかなり広いが、土日は朝の内から満車となる。料金は無料。 ・別当出合から先は車の通行制限あり、代わりにシャトルバスが30分おきに出ている。 片道料金400円、所要20分。始発は午前5時。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・砂防新道は、石畳が部分的にあり、よく整備されている。 ・エコーラインは、歩きやすい。道も明瞭。 ・御前峰から池めぐりコースは、やや道型が不明瞭な個所もあるが、視界があるときは問題なし。 ・トンビ岩コースも道は明瞭だが、かなりの急坂。 ※ 市ノ瀬には白山旅館があり、日帰り入浴可。料金600円。源泉かけ流し。 |
写真
感想
【山行No 430】
※ 夏山シーズンとなったが、今年は3日しか登山に裂くことができない。
・いろいろと行き先を考えたが、数十年ぶりとなる白山へと、花見物に出かけることにした。
・また、数年前に購入したのは良いが、ずーっと使っていなかった、新しいテントも、 初めて使ってみよう、と思い、テント泊の山行とした。
8月9日(金)
・今日は移動日。四国(新居浜)を、朝早くJRにて出発。
・今回はテント泊なので、久々にミレーの60Lザックを使用。駅まで行くだけで汗をかいた。
・12時に金沢駅着。本来ならバスで登山口まで行くところだが、行く前に北陸鉄道のHPを確認すると、白山登山口までのバスは朝の3便しかなく、電話でも確認したが、午後着では、どうしてもバスでは登山口に行けないらしい。・・ 仕方ないので、今回、レンタカーで登山口までアクセスする。
・金沢駅から、登山基地の市ノ瀬まで、距離65km。レンタカーを走らせる。
・ 今日は時間があるので、途中で見つけた、(手取層群の)化石発掘ができる場所に立ち寄り、予め露頭から採取してきて置いてある石ころを、借りたハンマーで叩いて割り、化石発掘のものまね体験をした。もう少し簡単に見つかるのかと思っていたが、たいして見つからず、小さい貝の化石が数個 見つかっただけだった。でも面白い体験ができた。
15:30 市ノ瀬 着
・登山基地にしては、あまり施設もないが、駐車場は満員に近い。レンタカーを停め、さっそくテント場に向かい、テントを張る。
・ここのテント場は、木々がまばらに生えた草地で、なかなか気持ちいい場所だ。水場、トイレも近くて便利。広いテント場だが、今日は5張程度しかない。・・・・まだ日も高いが、テントを張ると、あとはすることもないので、日があるうちからビールを飲んで、のんびりとした。
8月10日(土)
・今日は山頂まで向かう日。まだ暗い4時に起き、ばたばたとテントを撤収して、バス乗り場に向かうと、始発のバスを待つ人たちの行列が長々と続いていた。
・・・え〜 バスに乗れるのか? と最初 少し焦ったが、結局、別当出合までの5時の始発バスは、3台も出たので、乗れて一安心。
5:20-30 別当出合(標高=1260m、気温=22℃)
・ようやく明るくなってきたが、昨日夕方の晴天から一転し、今日は、朝だというのに上空はドンヨリと灰色で、雨でも降りそうな雲行きだ。気分が乗らないが、とりあえずテント場までと思い、出発する。
・道中で仕入れた飲み物(計2.5L)を入れると、背中の荷物は約17kgもあり、背負うだけでも一苦労。これからの長い登りが思いやられる。
・砂防新道は、予想以上に整備された道だった。階段状になっており、急な坂ではあるが、登りやすい。
・・・が、今日は朝から蒸し暑く、重荷のせいもあり、ゆっくりした登りなのに、早くも顔から体からと、汗が噴き出る。 他の登山者は、日帰りか、小屋泊まりだろうか、軽装の人たちにどんどんと抜かれる。
6:20-30 中飯場(標高=1470m)
・トイレと水場あり。水を少し補給する。
・その後も長い登りが続く。花は少ないが、ソバナ、センジュガンピ、
タニウツギ、タマガワホトトギスなどが見られ、慰められた。
8:10-20 甚之助避難小屋(標高=約1900、気温=20℃)
・ここも新しい小屋で、水場もある。登る登山者で賑わっている。
8:50-9:10 南竜分岐(標高=2090m)
・ようやく急登が終わった。広場状になっており、大休止を取っていると、だんだんと上空の雲が動き始めて青空が見えてきた。ようやく夏山らしい天気となり、気分も上々。
・ここから南竜のテント場までは、平坦なトラバース道で、また、草原帯となって高山植物も多くていい感じ。
・ハクサンフウロ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウ、ヨツバシオガマなど、鮮やかなお花畑の中を歩いてゆく。ようやく花の山、白山らしい風景となった。
9:40-10:30 南竜テント場(標高=2080m)
・手前のビジターセンターで受け付けし、テント場でさっそくテントを張る。
・ 受付で、「今日はテント場も混みますよ」と言われたが、まだ午前中なのでそう混んでいない。このテント場に来るのも数十年ぶりで、以前来たときの記憶もおぼろげだが、お花畑に囲まれたテント場で、水も豊富だし、良い場所だ。
・テント場周辺には、ハクサンコザクラの大群落のほか、コイワカガミ、ハクサンフウロ、アオノツガザクラ、チングルマなど、花盛りだ。
・テントを張った後、さっそく、サブザックに日帰りの荷物を入れ、山頂を目指す。背中の荷物が軽くなり、足取りも軽い。
・登りは、「エコーライン」を取る。この道は、ニッコウキスゲとコバイケイソウの大群落の中を登ってゆく道で、とてもいい感じ。花の写真ばかり取って、時間がかかるなぁ...
11:30 弥陀ヶ原
・ようやく斜面を登りきると、高原状の場所に出た。 正面に白山の山頂部が見えてきた。この付近もコバイケイソウが多い。
12:00-10 室堂(標高=2450m)
・大勢の登山者で賑わっている。ベンチも昼食を取っている登山者でいっぱいだ。
・この付近も、ハクサンコザクラやチングルマなどのお花畑になっており、天上の楽園といった感じの場所だ。
12:50-13:10 御前峰頂上(標高=2702m)
・登る途中までは、山頂部は雲に覆われていたが、ちょうど西風に雲が吹き払われ、上空は青空も出てきて、いい感じの山頂だ。
・この白山の山頂も、前回来てから30年近くなる。前回はまだ独身で、山仲間や職場の女性陣も一緒でやって来たが、おぼろげな記憶が少しよみがえり、ちょっと懐かしい気分。
・上空は青空で気持ちがいいが、残念ながら、期待していた北アルプスの風景は、雲に隠れて見えなかった。
・下りは、北の池めぐりコースを行くことにする。このコースを行く人は少ない。
・急な山頂部を下ると、まずは第一の池、「紺屋が池」に着いた。池の周りは残雪が多い。 続いて、第二の池「翠が池」。ここから、剣ヶ峰、御前峰の眺めが良い。 女性的な白山だが、この付近はアルペン的な眺め、白山はよく見ると、場所によって風景に色々と変化があり、飽きることがないなぁ。。。
・そのあとは、お花畑の中を室堂へと下る。この付近も花が多くていい感じ。めずらしくクロユリも見ることができた。 他に、ハクサンコザクラ、ミヤマキンバイ、オヤマソバ、クルマユリ、チングルマなどなど、種類も多い。
14:10-20 室堂
・下りは、「トンビ岩コース」で下る。このルートは、通る人も少なくて静かな道。が、ハイマツが多くて花は少なかった。
・トンビ岩から先はがれた急坂が続き、1回転んでしまった。ケガしなくてよかったが、いやー 油断大敵だわい。
・南竜に着く少し手前より、小雨が降り始めた。にわか雨かと侮っていたが、テント場に着くあたりから本降りとなる。
15:20 南竜テント場着
・雨がパラパラ降るテント場だが、約10時間の長い山歩きを終えたので、さっそく売店でビールを買い、ゴクゴクと飲み干す。
・長丁場だったが、後半は軽装だったせいか、以外と足も疲れていない。
・雨は結局 17時頃までパラパラと降っていたが、夕暮れどきには止んだ。・・・そういえば、約30年前に来たときは、夕方からひどい雷雨で、グループ全員テント内に集まって、雷が落ちてこないか、ヒヤヒヤ過ごしたことを思い出す。
・今日は土曜日なので、テントの人も多い。暗くなってきてから上がってきてテントを張る家族ずれなどもいた。
8月11日(日)
・今日は、天気が良ければ別山まで縦走してからチブリ尾根を下ろうか、とも思っていたが、5時に起きて外を見ると、霧に包まれている。
・・縦走する気はなくなり、そのまま下山することとし、ちょっと朝寝をする。
8:00 南竜テント場発
・今日は下るだけなので、のんびりと出発。
・朝の霧は晴れ、上空からは時折日差しも差し、夏山らしい朝の中、花の写真を取りながら下る。
8:30 南竜分岐
・ここから、砂防新道の急な下りを取る。
今日は日曜日だが、日帰りの人たちか、早くも続々と登山者が登ってきており、まるで「アイサツ地獄」ですか?というように、アイサツを交わしながら下ってゆく。
・それにしても小さい子供づれの家族や、若者のパーティが多く、ひと頃のような中高年ばかりの山とは、客層が変わってきている感じがする。 若い人たちが多いと、山も明るい感じで良い。
・下り、とんとんと調子よく下って行っていたが、先行者が道を譲ってくれたので、「お先に」と言って追い抜いた拍子に足を滑らせ転倒。これは恥ずかしかった。
11-20-30 別当出合
・下るにつれて暑くなってきて、少し疲れを感じたころに登山口に到着。ちょうどタイミング良くバスが来ていて、バスで下る。
11:50-13:00 市ノ瀬
・バスで登山基地に到着。これで今回の登山も無事終わった。
・一軒宿の「白山旅館」で日帰り温泉に入って汗を流す。
風呂上りはビールがほしいところだが、レンタカーで帰路に着かないといけないので、ノンアルコールビールでのどを潤す。
・後は、時間も余ったので、白山スーパー林道を通って、白川郷に出てから金沢に戻った。
我慢していたビールは、JRに乗ってから飲む。旨い!
※ テントを背負っての登山は、数えてみると15年ぶり位だったが、
まだまだテントを背負っての登山ができる体力があることが解ったし、充実した登山だった。
これからは、テント山行も再開しよう、と思いつつ、帰路に着いた。
<ご参考;28年前の白山山行>
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-257935.html
こんにちは、
砂防新道の登りで一緒でしたね
サブザックを後ろにくくりつけたお姿を覚えています。
当方も高校生以来30年ぶりの白山でした
お花畑がすばらしかったですね。
四国の山はまだ行ったことがありませんが、
いずれ行ってみたいと思っています。
ちなみに24番の花は「カニコウモリ」では、
drpepperさん、初めまして。
コメントありがとうございます。私も久々の白山でしたが、予想以上に花がきれいで大満足でした。
それにしても、人が多い山でしたね。登りではだいぶ追い抜かされましたが、たぶんその中にdrpepperさんもおられたのでしょう。
drpepperさんの記録も拝見しました。花の名前、参考にさせていただきます。
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