熊倉山 - 崇屋敷尾根から聖尾根。生半可な気持ちでは歩き通せないことを思い知った。
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- GPS
- 12:42
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,658m
- 下り
- 1,616m
コースタイム
- 山行
- 10:35
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 12:37
07:16 崇屋敷尾根取り付き
08:03 P836(休憩30分)
09:18 P1003
10:36 P1284
11:36 崇屋敷尾根分岐(昼食45分)
12:42 熊倉山
13:25 P1307
14:13 P1165
15:48 P802
16:28 P725
17:40 P622
18:20 下界(笑)
18:35 三峰口駅
天候 | 概ね晴れ。(朝のうち曇り) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
基本的に駐車料金は駅に直接支払うのですが、日中以外は不在のため、今回は改札口にある乗車券入れに投入しました。(翌日電話報告) 下山後は、三峰口駅(18:57)から武州日野駅まで電車を利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登りの崇屋敷尾根、下りの聖尾根、共に一般登山道ではありません。 面白半分、興味本位で進んではいけません。 <武州日野駅 〜 崇屋敷尾根取り付き> 約1時間の車道歩きです。危険はありません。 私のようなつまらないルートミスや無駄なショートカットをしないよう、事前に良く調査しておきましょう。 <崇屋敷尾根> 一般登山道ではないので、整備はされておらず案内板等もありませんが、踏み跡はありますし、基本尾根伝いなので、道迷いの心配はないでしょう。 崇屋敷尾根分岐手前(標高約1360)の岩峰は、ピークの先は崖になっているので、登った後で戻るか、登る手前で左に巻きましょう。登る直前に左への踏み跡があります。 <崇屋敷尾根分岐 〜 熊倉山> 問題ありません。 <聖尾根> 危険です。相応の(断念も含めた)覚悟と準備が必要です。特に下りは最大限の慎重さが求められ、時間もかかります。 踏み跡は薄く支尾根も多いので、地図/コンパスもいいですが、積極的にGPSを使って良いと思います。 地形的にも非常に険しく、多くのアップダウンの一つひとつの傾斜がきついです。 心許ないトラロープがある岩壁はもちろんですが、急斜面のザレの下りは非常に滑りやすく、想像以上に時間と体力を費やされます。 下山後は、目の前に民家があるにもかかわらず柵が張り巡らされているため越えられず途方にくれますが、右(東)に進めば墓地を通って車道に出ることができます。 |
写真
感想
行程12時間超、覚悟はしていましたが、本当にしんどかったです。
朝6時前に、武州日野駅の駐車場からスタート。崇屋敷尾根の取り付きまで距離があるので、迷わないようにGPSを頼りに進みましたが、それが逆にとんだ道間違いを引き起こしました。
黄色で表示していたルートを辿って行ったのですが、GPSが国道を黄色で表示していることに気付かず、しばらく国道を進んでしまいました。何か変だと気付いてからも、そこから山側に進んでしまい、結局30分をロスしてしまいました。皆さんもGPSでのルートの表示色には気を付けてくださいね。
崇屋敷尾根は、写真の通り、最初に無意味なショートカットをしてしまいましたが、ほどほどに踏まれており、歩いていて飽きのこないルートだと思いました。ただ、崇屋敷尾根分岐まで4時間を見込んでいたのですが、あえてピークを踏んだことや、途中でメールなどしていたこともあり、最初のルートミスを除いても約5時間掛かりました。一般登山道ではないルートの所要時間を見込むのは、毎度のことながら難しいです。
崇屋敷尾根分岐で昼食休憩中に二人組の登山者が、酉谷山方面から熊倉山方面に通過して行きました。崇屋敷尾根分岐到着前にも話し声から、逆方向に歩いて行く人たちがいたようですし、そこそこ歩かれているルートのようです。熊倉山への途中では、トレランの方とも会いましたが、このルートをトレランとは・・・トレランって周回とは限らないんでしょうか?
私もいつかココから酉谷山へのルートを歩きたいと思いますが、どう周回ルートに組み込むか、それが悩みでもあり楽しみでもあり、、、です。
熊倉山で、ハードな聖尾根に備えてロープなどを取り出していると、また一人酉谷山方面からやってきました。挨拶だけしましたが、私の様子にチョット怪訝そうな感じでした。そりゃそうでしょうよ。
さて、この先は誰に会うわけもないでしょうから、今日の遭遇者は3組ということで、私にとっては普通でしょうか。(^^;)
白久林道コースは通行禁止ということで、ロープが張ってあります。私は白久林道コースではありませんので(と言うのは通用しない言い訳かもしれませんが)、聖尾根ルートに向かうためロープを越えます。
聖尾根は、激しいアップダウンが多く本当に険しかったです。
ロープを頼りに降りる場所は、厳しいながらも想定の範囲内でしたが、それにも増して多くのザレ場は予想外で、ホトホト参りました。もしかしたら、下りの方が登りより時間が掛かるかもしれないほど手を焼きました。
そうそう、なんと聖尾根途中で、登っていく登山者(単独)に会いました。あいさつ程度の話しかしませんでしたが、こんな超マイナーなルートで会うなんて本当にビックリです。もしかしたらヤマレコに数少ないレコを投稿している人かもしれない、もしそうだったらお礼を言わなければならなかったと、別れた後で確認しなかったことを悔やみました。
なんとか無事に完歩できた山行でしたが、時間的にも技術的にも体力的にも、この辺が私の限界かもしれません。ロープでの下降に関してはまだまだ経験不足です。今日は、下降時、懸垂に近いほどバランスを取るのが難しいことを実感しました。少しでも左右のバランスを崩すと、ぶら下がったまま回転し、崖に肘や背中をぶつけてしまう危険があるので、足をしっかり開き、斜面に垂直に当て、安定させた状態のまま少しずつ降りなければダメですね。
正直なところまだ私は、それなりに手掛かり足掛かりがあれば、ロープを使わずに降りる方を選びます。それは、いちいちロープを用意するのが面倒ということもありますが、それ以上に、まだロープを使った方が安全だという実感が持てないからだと思うのです。「なんとか降りられそうだがロープの方が確実だ」と、リスクとの向き合い方も含めて、そう思えるようになるまで、もっと経験が必要だと感じました。
左足外側の踝は、念のため以前のインソールも持参したのですが、靴の当たる部分を伸ばす処置をしていたので、なんとか歩き通すことができました。
翌日は、普段使わない筋肉を使ったせいで、久しぶりに身体のアチコチが筋肉痛になりましたが、今までにないほどの充実感を得られました。と同時に、もう一人の自分からの「ホドホドにせいよ」の声も確かに聞こえています。
おはようございます。
kinoeさんのレコの中では今回のが最もハードな感じで、
だんだんとレベルを上げていってますね
それにしてもトレランの人はこういうところでも走っているなんてw
その方も一般登山道では満足できないんでしょうね
お疲れ様でした!
お腹いっぱいになる登山お疲れ様でした
ワタシも人の事は言えませんがどんどんとハードな山行になってますね、更に道もどんどんとルートファインディングの要素が強くなってますね(笑)
今までよりもきつい行程こなした後の充実感と限界とのせせめぎ合いは楽しいもんですよ!
これからもお互いに安全に楽しくいきましょうね
hiroumiさん、こんばんは。
今回は、確実に限界に近かったようです。
でも、そう認識できたことは、これを越えないように自重できるという意味で、良かったと思います。
ただし、大変さを事前に正確に見積もれることが前提なので、そこが問題ではありますが。
まだしばらくは、静かな低山を自分なりに楽しもうと思います。
ありがとうございました。
drunkyさん、こんばんは。
drunkyさんとは、ハードさの質が違うようです。私にdrunkyさん真似はできませんよ。
> 充実感と限界とのせせめぎ合い
分かります。ソノ時は辛くて投げ出したくなったはずなのに、後で思い返すと、アノ時こそ生きてたなぁ、みたいな。。。
まぁこれからも、無茶はせず、でもチョットだけ無理して、「楽しんだモン勝ち」の精神でいくつもりです。
kinoeさん こんにちは
今回もスゴイ!コース取りですね!!
こ〜んなコース取りもあるんですね!(kinoeさんならではですね
kinoeさんが筋肉痛になるくらいのコースだからレコで見る以上にハードなコースなんでしょうね
私も今回両神山のVルートで体力・技術・知識がまだまだなのが実感できました
(現在筋肉痛まっさかり
やっぱりまだまだ一般登山ルートで修行を重ね一気にハードな所へは行かず少〜〜しづつ稜線を繋ぎながら山行の幅を広げて行きたいと思います
ハードなコースはkinoeさんのレコを拝見して行ったつもりになり楽しみます
RossiRossiさん、こんばんは。
今回は、ハッキリ言ってキツかったです。
なんとか9時間もあれば、と思っていたのが12時間ですからねぇ。
これでもかと出てくる、下りのザレには本当に参りました。こういう時のために、チェーンスパイクも持っていたのですが、結局最後まで使わず仕舞いでした。
筋肉痛は腕とかオシリの辺りなので、たぶんロープ下降とザレのせいでしょう。
RossiRossiさんも、Vルートを歩く際には、所要時間を多めに見積もった方が良いですよ。
あぁそれと、今回は思いのほか「スゴイ」ことになってしまいましたが、あくまでも追求すべきは「楽しい」山行なので、誤解のないようにお願いしますね。
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