快晴☆夏のテント泊縦走@白馬(栂池〜白馬三山〜鑓温泉)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,786m
- 下り
- 2,364m
コースタイム
10:15八方駐車場→タクシー→10:40栂池高原→ゴンドラ→11:00栂池自然園→12:45天狗原→14:00乗鞍岳→14:40白馬大池小屋
第2日
8:00白馬大池小屋→雷鳥坂→10:50小蓮華岳→13:30白馬岳山頂→14:05白馬山荘14:45→15:05村営頂上山荘
第3日
5:20村営頂上山荘→巻き道→7:40白馬鑓ヶ岳8:00→8:30天狗平方面との分岐→10:30鑓温泉小屋11:05→13:25小日向のコル経由13:30→15:50猿倉
15:50 猿倉→八方駐車場までタクシーで3000円
天候 | 14日晴れ 15日晴れのち曇りのち晴れ 16日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
そこからタクシーで栂池ゴンドラまで2600円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目2日目は 途中ざれやすい小石がゴロゴロの道が多い。 岩場も多いがそれほど浮石や落石しやすいポイントもないので慎重にいけば大丈夫です。l 3日目 天狗平との分岐からの下りは滑りやすい雪渓、ざれたら終わりかと思う細い道、滑りやすい鎖場、落石ポイントと危険個所がたくさんありました。装備を確認して慎重に。 携帯電話はdocomoで船越ノ頭、白馬山荘スカイプラザ、白馬鑓ヶ岳山頂のさきっぽ、鑓温泉小屋で通信できました。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
入浴道具
シュラフ
ザックカバー
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
アイゼン 軽アイゼン可
個人用マット
計画書
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共同装備 |
テント 1
テントマット 1
ランタン・マントル 1 各自のヘッドランプ
コンロ 1
ガスカートリッジ 2
コッヘル(鍋) 2
ファーストエイドキット 1
医薬品 1 頭痛薬 下痢止めなど
テントポール 1
ペグ 1
|
感想
2回白馬までの縦走を企画して悪天で断念していたので、今回は悲願の白馬登頂でした。
今回はずっとお天気に恵まれ(新調した雨具に袖を通さなかった)、心配していた混雑も平日の為かたいしたことはなく、本当に気持ちいい稜線歩きを堪能することができました。
3日目の白馬鑓山頂まではずっと楽しい楽しい山歩きだったのですが、
そっからの下山は本当に長くて危険個所も満載で気の抜けない精神的にもつかれる下りでした。
今思えばおすすめの縦走は栂池から唐松岳を経て八方尾根へ下りるのが楽そうで楽しそうだなぁ と思ったりして。
でも私は最終日きついのが好きなのでこれはこれで楽しかったです。
生まれてはじめてのテント泊縦走をしてきました。山に登り始めてちょうど1年で、まさか夢が実現できるとは(涙)。一緒に山行を計画し、実際に山を歩き、寝食を共にしてくれた仲間に心の底から感謝しています。山に登る楽しみは人それぞれだと思いますが、わたしの場合は仲間と過ごす山時間が何よりの宝物なのかも。特に最終日は靴擦れに悩まされたところ何ども仲間が助けてくれ、励ましてくれ、ありがたかったです。
(足豆の反省文はコチラ→http://www.yamareco.com/modules/diary/21072-detail-56621)
***ここからは長い回想録です。お時間のある方だけお読みください***
はじめての白馬三山は天候に恵まれました。というか、恵まれすぎて暑い。特に初日はお昼頃から登りはじめたので、終始全身を太陽にじりじりと焼かれ、消耗していく体力を実感しました。しかも、天狗原を超えた頃からゴロゴロ岩をよじ登るような登山道になり、肩に食い込む荷物に体を振られ、ヨロヨロしながら登ることに。初日は荷物も多く、身体もまだ街仕様なので無理は禁物ですね。仲間に遅れて到着した白馬大池のテント場は、可愛い高山植物が咲き乱れるお花畑でした。テントを設営してからはシュラフにくるまり、ビールとワインでおしゃべり。夕飯の豚汁、オニギリ、お漬物の美味しかったこと!夜もあっという間に寝てしまい、朝まで目覚めることなく熟睡することができました。やっぱり私はテント泊が好き!
二日目は体力も戻り、元気いっぱい。朝ごはんもしっかりと食べてのんびり雷鳥坂を登りました。雷鳥さんには会えませんでしたが、この登り坂がわたしはとても好きでした。なだらかな稜線に出ると、美しい峰々にまだら模様の白い雪と青い空。完璧な芸術だと感動。同行者と「楽しいね、楽しいね」を連発しながら、ほとんど疲れを感じずに白馬岳のピークを踏みました。360度の絶景をみながらの小屋弁当(そぼろご飯)は美味しかったー。そこから少し下った白馬小屋のスカイプラザでアイスコーヒーとチーズケーキをいただきました。氷の入った飲み物が飲める幸せを噛み締め、山バッチを購入してテント場へ。ここでアクシデント発生。ザックの外にくくりつけていたサンダルを落としてしまいました。登り返してすぐに見つけることができましたが、周りの登山者にも「よかったねー」などと声をかけていただき、嬉し恥ずかしでした。テント場ではビールと梅酒でまたまた乾杯。ケーキでお腹も膨れていたのでおつまみだけで夕飯はスルー。これがまずかった。夜中にお腹がすいてしまい、眠れません。ビニール袋にいれた食料を出そうと思ったのですが、ビニール袋のカサカサ音がうるさく、周りに迷惑をかけてしまいそうで食べられず。グーグーお腹を言わせながら、3〜4時間ほど眠りました。
最終日は5時に出発。杓子岳を巻いて白馬鑓ヶ岳を目指します。杓子岳の巻道手前で朝日が山を赤く染めた時は、感動で言葉が出ませんでした。今まで山雑誌でしか見たことのなかった景色が目の前にあるのですから。白馬鑓ヶ岳にも疲れを感じることなく元気いっぱい登ることができました。そしていよいよ6時間以上の下山開始です。下りは苦手なので、慎重に歩きます。でも、ここからが本当に疲れました。まず、はじめての鎖場にビビリまくり、どうやって下っていいのか分からずに四苦八苦。痩せてザレた登山道では「2週間前にここで滑落死あり」との看板…緊張はピークに。荷物に体を振られないように集中して歩きました。雪渓のトラバースでは最後の最後で滑って同行者に助けられる有様。初めてことばかりで緊張の連続。鑓温泉小屋に着く頃には疲労困憊でした。足に豆ができてまともに歩けなかったことも辛さを助長していたと思います。でも、歩いてしか帰る方法がないので、ここから猿倉までもくもくと歩き続けます。小日向山で何度か登り返しがあり、これに救われました。登りが好きなので(笑)。でも、最後の二時間は当たり前ですが、下りっぱなし。樹林帯をひたすら下ります。今にして思えば金時山のような普通の下りで特に険しくもないのですが、足の豆の痛みで大苦戦。同行者のスピードに全くついていけず、ついていこうとすると豆が痛み、心が折れそうになりました。結果、空気を読んでくれた仲間はあえて先に行ってくれ、おかげで誰にも気を遣わずにマイペースで歩くことができました。こんな時はそっとしておいてほしいので、ありがたかったです。川のせせらぎを聴きながら、「後1時間、後1時間」と念仏のように唱えながら足を動かし続けます。すると、一番先に下山を終えたBig-bearさんが、次に下山してきたともえさんの到着を待って、空身で登り返してきてくれました。Big-bearさんの第一声は、「辛い足でよく頑張った。あと10分でともえさんとの合流地点、そこから10分でゴールのバス停だよ」。思わず大声でバンザーイと叫んでいました。Big-bearさんが合流地点まで私のザックを背負ってくれるというので、お言葉に甘えてしまいました。ありがとうございました!Big-bearさんは文字通り、「白馬の王子さま」でした。ともえさんも足を心配してくれて感謝。猿倉荘ではタクシーの運転手さんにも労わられ、清流を飲んでくればと言われたのですが、一歩も歩けないというと、わざわざ私の水筒に冷たい清流を汲んできてくれました。もう、なんでみんなこんなに優しいの。嬉しくてこれにも泣きそうでした。
山行を終えてから今日で2日ほど経っていますが、最終日の豆の辛さが強烈だったので、感動を半分くらいかきけしてしまっているような気もします。それに、6時間半の下りに対する恐怖心も残っていて、ちょっとしたトラウマになりそうです。だから、もう一度、同じコースを歩きたい。いつになるかわからないけど、今度は白馬鑓から猿倉まで笑っておしゃべりして歩きたい。そう思っています。
ちなみに、足まめの反省文は日記に書きました。ちょっとした不注意が山行を台無しにするのだと身にしみてわかりました。とにかく体力と脚力を付けることがこれからの課題であり目標です。山で自由に歩き回るためにも、自分強化をしていきます。
(おまけの気づき)
・オニギリが多すぎたため、今後は必要数だけを持参。縦走時の多過ぎは禁止。
・行動食も多すぎた。食べやすいエネルギーバー、飴などで十分。
・お新香やお漬物が美味しかった。塩分と野菜が同時に摂取できるので今後も継続。
・葉物の生野菜は夏場腐りがち。根野菜を中心にして塩もみしておくと良い。
・調味料に塩、砂糖、醤油があると便利なので小袋を持っていくこと。
・飲み物バリエーションとして、粉末のスポーツ飲料、お茶、甘いミルクティー、コーヒーなどがあると、身体も心も潤う。
・洋服の着替えは基本ひと組みで足りました。靴下は多めに持っていくこと。
・足豆の対策グッズを今後は揃えて持っていくこと。
・カラビナは何かと便利。ひとつはぶら下げていくこと。
・トレラン用のウェストポーチは便利かも。
・登りは一定のリズムで歩幅を狭くして歩くこと。息が上がってはダメ。
・寝る前、行動前にはストレッチをすること。
こんばんは yoshimamaさん
天気に恵まれて、なにより、なによりです。
こちらも同じコースを前週に行ってきましたが
三日目は大雪渓から猿倉に下りました。
白馬三山から鑓温泉を廻るのもいいですよね。
今回は天気と気力で止めました。
充実した山行・・・・。
おつかれでした。 (^O^)/
そうそう。牡丹荘ですね。
是非、立寄りたいですね。
おー!TODAYさんもほぼ同じ時期に
白馬にいかれていたとは嬉しい偶然ですね。
お花の名前はわたしも詳しくなく、
今回の山行でかなり興味が出てきました。
まあ、でも、それ以上に体力をつけて、
山行を楽しめるようにならないと、なのですが(≧∇≦)
牡丹荘はオススメですー。
わたしが食べた冷やし中華は絶品でした!
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