早池峰山 〜 北上山地最高峰はご機嫌斜め
- GPS
- 07:09
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 887m
- 下り
- 873m
コースタイム
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 6:52
天候 | 曇り時々薄日のち警報発令レベルの大雨。 【気温】河原坊駐車場:23℃ 早池峰山頂:19℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
南面の登山道は小田越ルート一択。 ◎小田越には、駐車場所がない。河原坊に駐車して 小田越まで車道を歩く。 https://www.city.hanamaki.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/918/2021kisei.pdf ◎河原坊、小田越登山口にトイレあり。 山頂避難小屋のトイレは、携帯トイレ専用。 ◎8/1までの休日は、河原坊へは、車の進入ができない。 岳駐車場を利用して、往復14kmの車道歩きが加算。 ◎登山届は名簿式。下山届も要記入。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
県道25号線の登りが尽きると小田越で、早池峰山と薬師岳の の登山口となります。 《 〜一合目》 オオシラビソの樹林帯に延びる木道歩きから登りが始まり一合目 (御門口)に出ると突然森林限界越えの景色に変わり、 岩壁がそそり立ち、岩が累累と重なる斜面が広がります。 《 〜五合目》 表面が磨かれた蛇紋岩に注意しながら、岩ゴロの急斜面を登り続けます。 ルートは区切られたロープが案内してくれます。 《 〜山頂》 僅かに緩んだ五合目(御金蔵)のハイマツ帯を過ぎ、再び傾斜を増した 岩場に変わり二連の梯子が現れるとやがて稜線に出て、剣ヶ峰分岐を 左折すると小振りな高層湿原(御田植場)を過ぎ、岩場の上に避難小屋が 建つ山頂が捉えられます。 早池峰山の花の特徴 1.日本アルプス(と北海道)にはあるが、 東北地方ではここだけと言う花が咲くこと。 タカネウスユキソウ、ミヤマアケボノソウ、ミヤマアズマギク、ホソバツメクサ、チシマアマナ、イワベンケイ、※ミヤマオダマキなど 2.北海道にあって、本州ではここだけ (或いはほぼ南限)という花が咲くこと。 トチナイソウ、※チシマツガザクラ、※エゾノツガザクラ、※チシマフウロ、※サマニヨモギ、※ナガバキタアザミ、エゾアカマツなど 3.蛇紋岩に特異的な花が咲くこと カトウハコベ、ミヤマヤマブキショウマ、※ナンブイヌナズナなど ◎4.日本中(世界中)で早池峰にしか無いと言う花が 咲くこと。 ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオ、ナンブトウウチソウ、※ヒメコザクラなど とのことです。 |
写真
装備
MYアイテム |
komaki
重量:-kg
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感想
【東北遠征3座目:早池峰山】
日本のエーデルワイス:ハヤチネウスユキソウをはじめ固有種が
多く見られる日本を代表する花の名山。予てから憧れのお山は
どんな姿で、どんな花を見せてくれるのか楽しみだ。
陽射しを避け木陰を選びながら進む小田越までの舗道歩きは
以外に短かくは感じたが地味に疲れた。
早くもしっかりと休んでから木道が整備された登山道へ樹林をくぐる。
谷地形に付けられた道が徐々に狭まり、足場を選びながら樹林帯を
抜けると突然森林限界に飛出し、岩壁が聳え岩が累々とした景色が
広がって、やさしいイメージとは全く異なる厳つい眺めだった。
一合目(御門口)から早くも高山帯の雰囲気をたっぷり味わいながら
不安定な岩ゴロを踏んで黙々と高度を稼いで行く。
目線を下げればウスユキソウやオダマキなどのお花畑、
目線を上げれば荒々しい岩塊。残念なのはガスで周辺の展望が
得られない事だ。
五合目辺りで一旦緩み穏やかな表情を見せるが、気付けば再び傾斜を
増し足元には蛇紋岩が増えてきたようだ。
良く踏まれた岩の表面は磨きあげられたようで、いかにも滑りそうだ。
立ち込めたガスが無ければ苦しさを紛らわす方法もあるだろうが、
今はこの傾斜を恨みながら登るしかなさそうだ。
更に斜度を増した岩場を二連の梯子で乗り越え、緩やかな稜線上に
現れた御田植場の高層湿原を木道で横切ると岩場の上が頂上となり
剱と早池峰神社が祀られていたが、早い段階から視界を閉ざされた
ままのせいか感激の薄い登頂だった。
予定していた剣ヶ峰の往復も中止し、早めの昼食を終えて御田植場を下る
頃にポツリポツリときた雨が剣ヶ峰分岐辺りで早くも本降りとなり、
全身雷雨に叩かれながら、沢のように雨水の流れる岩の道を逃げるように
駆け下る最悪のコンデションになってしまった。
【遠望を閉ざされた中を登り、雷を伴う激しい雨を一合目まで
下るという最悪の状態で早池峰山行は終わってしまったが、
お目当ての花は概ね登りで見られたのがせめてもの救いだった。】
岩手の山旅、三日目は、花の名峰、早池峰山です。
ここにしか咲かない花、「早池峰ウスユキソウ」との
ご対面が、今回の遠征の、最大のミッションです。
お目当ての、早池峰ウスユキソウは、
最盛期の、白と黄色と青の
セツブンソウ配色では
ありませんでしたが
山頂部では、そこかしこに咲き残っていました。
星のような花びらのカタチと、びっしりした
産毛に包まれた佇まいは、とても愛らしい花だと
感じました。
その他の花々も、下山後名前を調べますと
早池峰山にしか咲かない花にも、
偶然たくさん出会えていて
嬉しく思いました。
一度も稜線の先の、剣ヶ峰の姿を
拝むことすら叶わない、あいにくの天気でしたが
標高1500m付近から広がる
ハイマツ帯と蛇紋岩の、庭園のような眺めは
とても個性的な眺めで、満足のゆくものでした。
それにしましても、自分にとりまして
蛇紋岩の山の天気は、連敗続きです。
谷川岳・至仏山、そして今回の早池峰山、
全て雨、雨、雨・・・
負の連鎖を断ち切りたいところです。
お山は素晴らしかっただけに
とても残念でした。
旅は翌日の、秋田駒ヶ岳へと続きます。
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