白馬三山 旭岳 小蓮華岳 (猿倉-白馬三山・旭岳-小蓮華岳-栂池)

2021年07月21日(水) ~ 2021年07月22日(木)

• GPS: 14:16
• 距離: 27.4km
• 登り: 2,867m
• 下り: 2,310m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:07
• 休憩: 1:55
• 合計: 9:02

距離 13.1km 登り 2,266m 下り 769m

6:13 猿倉荘
6:56 6:57 白馬尻荘
7:06 白馬尻小屋
8:53 9:00 岩室跡
9:19 9:28 避難小屋
10:12 11:05 白馬岳頂上宿舎
11:22 11:24 丸山
12:22 12:51 杓子岳
13:40 13:54 鑓ヶ岳
15:10 丸山
15:15 白馬岳頂上宿舎

2日目

• 山行: 7:12
• 休憩: 2:07
• 合計: 9:19

距離 14.2km 登り 697m 下り 1,584m

5:21 白馬岳頂上宿舎
6:34 6:45 旭岳
7:38 8:07 白馬岳頂上宿舎
8:23 8:39 白馬山荘
8:57 白馬岳
9:22 9:23 三国境
10:12 10:13 小蓮華山
10:43 10:55 船越ノ頭
11:22 12:17 白馬大池山荘
12:39 12:40 乗鞍岳
13:24 風吹大池方面分岐
13:28 13:29 天狗原/白馬岳神社
14:34 栂池山荘
14:36 栂池ヒュッテ
14:40 ゴール地点

1日目：上昇 2296m 下降 819m
2日目：上昇 749m 下降 1654m
合計：上昇 3059m 下降 2473m

天候

1日目：快晴 後 曇 後 晴　2日目：快晴 後 曇 一時小雨

アクセス

利用交通機関：

タクシー ケーブルカー（ロープウェイ／リフト） 自転車

往路：自宅-[自家用車]-白馬八方第二駐車場-[タクシー]-猿倉
復路：栂池自然園駅-[栂池ロープウェイ・ゴンドラリフトイヴ]-栂池高原駅-[タクシー]-白馬八方第二駐車場-[自家用車]-自宅

コース状況／危険箇所等

1．猿倉-大雪渓-白馬岳頂上宿舎
　よく整備されており歩きやすかったです．
* 大雪渓：雪が多く残っている印象でした．朝の段階では雪の表層はやや緩いもののチェーンスパイクの歯はよく入り、問題なく歩けました．落石注意．
* 小雪渓：斜度のあるトラバースですが、ステップを切って頂いてありクランポンなどを装着すれば問題なく歩けると思います．

2．白馬岳頂上宿舎-杓子岳-鑓ヶ岳
　よく整備されています．
* 杓子岳の巻き道分岐からの登りはガレた道で落石注意．
* 杓子沢から鑓ヶ岳の道は一部足元が不如意な箇所あり注意．

3．旭岳
　正式な登山ルートがありませんので、経験の浅い方は必ず経験者の方と歩かれて下さい．南西からのアプローチが比較的安全ではないかと感じました．

4．白馬岳-栂池
　白馬大池から大きな安山岩が転がる道が続きます．転倒などに注意．乗鞍岳の下りに雪田あり．

その他周辺情報

[温泉]
白馬姫川温泉　
http://www.hakuba-highland.net/hotspring/

写真

7/21 5:38

[白馬八方バスターミナル]
こちらから6時発のバスで猿倉に向かう予定でしたが、タクシーを相乗りさせて頂くことになり、少し早めにスタートすることが出来ました．

7/21 6:04

[猿倉荘]
タクシーに乗って約20分．猿倉に到着しました．

7/21 6:11

猿倉荘に向かって左側に登山口があります．

7/21 6:21

いつか鑓温泉につかってみたいのですが、今年も残念ながら通行止です．

7/21 6:31

最初は歩きやすい緩やかな登りが続きます．

7/21 6:50

何と素晴らしい天気！あまり良くない予報だったので余計に嬉しいです．

7/21 6:58

猿倉から1時間程歩き、いよいよ大雪渓の足元までやってきました．

7/21 6:58

[白馬尻小屋]
今年は白馬尻小屋は営業していません．トイレや水場も利用できないので御注意下さい．

7/21 7:01

眼前に迫る美しい山並、雪渓が生み出す清冽な流れの音に思わず言葉を失います．

7/21 7:18

いよいよ大雪渓が目の前に．子供の頃、父が連れて行ってくれた初めてのアルプスが白馬岳でした．この大雪渓のことは本当に薄っすらですが記憶に残っています．

7/21 7:21

冬に購入していた新しいチェーンスパイクを装着しました．Hillsoundというカナダのメーカーのもので、スパイクが15mmと長く、グリップに期待出来そうです．

7/21 7:30

チェーンスパイクがよく効いてくれて、一安心．雪で青みの増した空と白い雪渓の調和を楽しみながらメートルを上げていきます．

7/21 7:48

雪渓の上には大きな岩が転がっており、落石への緊張感が増します．雪渓からは距離がありましたが、向かって左側(南側)の斜面で頻回の落石が起こっていました．

7/21 8:41

[葱平]
大雪渓を抜け葱平(ねぶかっぴら)に到着．落石の緊張感からようやく解放され、ほっと一息つきました．

7/21 8:55

[天狗菱]
葱平から見る天狗菱は迫力があります．

7/21 8:55

凄い岩！

7/21 9:06

葱平からは岩場の登りが続きます．

7/21 9:13

[小雪渓]
程なくして小雪渓に差し掛かりました．距離は短いですが、斜度があり気をつけなければならないトラバースだと思います．ただ、しっかりとステップを切って頂いてあり、安心して通過することが出来ました．

7/21 9:18

[小雪渓]
小雪渓からの眺め．

7/21 9:30

[緊急避難小屋]
小雪渓から少し登ったところに避難小屋があります．

7/21 9:42

頂上宿舎が見えてきました 嬉！！この辺りはお花が多くて圧巻です．

7/21 9:43

天国感が凄い！！
急登で疲れた心に優美な景色が染み渡りました...

7/21 9:47

7/21 9:51

しかし、最後まで急登が続き、手を抜いてくれません 笑

7/21 10:11

[白馬岳頂上宿舎]
頂上宿舎に到着しました．

7/21 10:26

[白馬岳頂上宿舎 テント場]
宿舎の裏側にテント場があります．

7/21 10:42

テント場の一番奥に幕営しました．意外とペグがしっかり刺さってくれて楽に設営出来ました．

7/21 11:13

テントで一息ついて、杓子岳・鑓ヶ岳に向かいます．
奥にみえるのは2日目に登る予定にしている旭岳ですが、優美な山容を目の当たりにして『登ってみたい』という気持ちが強くなりました．

7/21 11:23

立山・剱岳の眺望．

7/21 11:32

これから往復する杓子岳と鑓ヶ岳．大変そう...でも凄く楽しそう！！あきさんにこの景色を見てもらえて本当に良かった...

7/21 12:00

7/21 12:00

[杓子岳近景]

7/21 12:06

[杓子岳 巻き道分岐]
杓子岳には巻き道があり、ピークを通らずに鑓ヶ岳に向かうことも出来ます．

7/21 12:09

分岐からガレた急な道を登り

7/21 12:42

[杓子岳 山頂] (白馬三山・日本百高山)
杓子岳のピークに着きました．

7/21 12:30

ピークの少し北側にケルンがあります．

7/21 12:32

杓子岳で既に結構疲労してしまいました 笑

7/21 12:51

次は鑓ヶ岳を目指します．この稜線、たまりません...

7/21 12:54

杓子岳の東壁は切れ落ちていて高度感があり、稜線歩きのいいスパイスになっています．

7/21 13:00

鑓ヶ岳近景．鑓ヶ岳も大きくて立派な山やな〜

7/21 13:02

[杓子沢コル]
鞍部まで降りてきました．ここからいよいよ鑓ヶ岳への登りです．

7/21 13:15

最初は結構な急登が続きます．

7/21 13:27

急登をこなすとぐっと斜度が緩みます．

7/21 13:27

[小鑓]
この辺りは少し岩稜歩きがあり楽しいです．

7/21 13:38

もうすぐ山頂！

7/21 13:40

[鑓ヶ岳 山頂] (白馬三山・日本百高山)
やっと辿り着きました．ハードでした．

7/21 13:59

同じ道を引き返しますが、景色の見え方が変わり帰り道も凄く楽しいです．

7/21 14:04

7/21 14:05

小鑓を楽しむ私．

7/21 14:21

帰りの杓子岳は巻き道を通ります．

7/21 14:22

葱平を超えたあたりから高山植物が咲き乱れており、その多さに驚きました．

7/21 14:59

厳しい環境に屈することなく、美しい花をつける高山植物の健気な姿を見るといつも心を打たれます．

7/21 15:03

ほんまに可愛いな〜

7/21 15:17

[頂上宿舎]
頂上宿舎に戻ってきました．とても日差しが強く、喉が渇いて鑓ヶ岳からの帰り道は

7/21 15:20

ビールのことしか頭にありませんでした　笑

7/21 15:50

あきさんが注文された白ワインを頂きながらお話していると、あまりに楽しく、2人ですぐに1本空けてしまいました．山で頂くお酒はまた格別ですね．

7/21 17:55

テント場近くに宿舎が提供してくださっているお水がありますが、美味しそうだったので雪渓から溶け出した冷たいお水を濾過して頂きました．

7/21 18:41

お昼から曇がちだった空も夕方には回復してくれたので、テント場から少し登ったところにある丸山から夕景を楽しむことにしました．立山・剱岳に毛勝三山．

7/21 18:42

7/21 18:51

刻々と色が変わっていくこの時間、たまりません...

7/21 18:52

杓子岳と鑓ヶ岳．夕陽に染まって何とも美しい...

7/21 19:03

旭岳に沈む夕陽．

7/21 19:22

7/21 19:26

山を愛する皆さんと至福の時間を楽しみました．

7/22 4:35

[2日目の朝]
夜は全くといっていいほど風が無く月も煌々と明るくて、近所の公園でテントを張っているかのような錯覚を覚えました　笑　

コーヒーを沸かして身支度をします．

7/22 5:32

主稜線に出て、旭岳を目指します．

7/22 5:38

2か所ほど雪渓・雪田を通過する箇所があります．

7/22 5:51

朝の雪渓は雪が締まっており、チェーンスパイクがよく効きました．

7/22 5:56

雪渓に続いてガラガラと石が積みあがった斜面をトラバースしていきます．

7/22 6:03

旭岳には正式な登山道はありません．頂上に続くルートはいくつかありそうですが、比較的安全と思われる南西方向からアプローチすることにしました．写真の標識が目印です．

7/22 6:05

地形をよく見て安全に登っていけそうな道を探ります．ちょっとした冒険感があり、わくわくします．

7/22 6:06

振り返ると絶景です．今日は槍ヶ岳辺りまでよく見えるな〜

7/22 6:17

尾根が近くなると何となく踏み跡がしっかりしてきました．

7/22 6:25

(振り返って) 岩稜の尾根に出ました．尾根歩きを楽しむあきさん．

7/22 6:33

もう山頂は間近です．

7/22 6:34

[旭岳 山頂] (日本百高山)
無事に登って来れました．

7/22 6:34

[旭岳 山頂]
山頂からは360度の絶景が楽しめます．

7/22 6:40

東側の眺望．雨飾山や妙高辺りが見えているのかな？

7/22 6:41

北側の眺望．

7/22 6:41

西側の眺望．

7/22 6:44

立山・剱岳方面．

7/22 7:06

同じルートを辿って降りてきました．安堵しました．

7/22 8:01

テント場に戻り荷物をまとめ、出発します．

7/22 8:22

[白馬山荘]
子供時代に家族でここに宿泊した記憶が何となくよみがえりました．

7/22 8:39

[白馬山荘]
山荘からの景色も絶景です．

7/22 8:42

頂上まであと少し...

7/22 8:54

[白馬岳 山頂]
山頂には新田次郎の『強力伝』のモデルとなった小宮山正氏が担ぎ上げたという凄く立派な展望図指示盤があります．(強力伝、高校時代に読みました．懐かしい．)

7/22 8:57

山頂を辞して栂池方面に進みます．ここからの稜線歩きも堪らないな〜

7/22 9:05

雪倉岳・朝日岳の眺望．いつか歩いてみたいです．

7/22 9:10

素晴らしい稜線歩きが続きます．

7/22 9:15

7/22 9:15

小蓮華山が近づいてきました．この辺りでソロで来られている男性とお話したのですが、何と栂海新道を通って日本海まで目指されるとのこと．凄い！

7/22 9:22

[三国境]
ソロの男性はここから北に進んで行かれました．

7/22 9:32

小蓮華山も大きな山です．

7/22 9:40

(振り返って) 白馬岳から辿ってきた稜線がよく見えます．

7/22 9:56

[小蓮華山 山頂] (日本百高山 新潟県最高峰)
小蓮華山のピークに辿り着きました．あまりイメージがなかったのですが、こちらが新潟県の最高峰のようです．

7/22 9:58

[小蓮華山 山頂]
小蓮華山はこの辺りでは珍しく信仰の対象のお山だったようで、山頂に鉄剣がおさめられています．

7/22 10:21

小蓮華山から下っていると夏毛の雷鳥がいました！
あきさんに初めての雷鳥を見て頂けて嬉しいな〜

7/22 10:37

7/22 10:44

[船越ノ頭]
ここまで来たら白馬大池まであと少し！

7/22 11:06

ガスの合間から姿を現した白馬大池．

7/22 11:27

[白馬大池]
何とも美しいところです．

7/22 11:24

[白馬大池]

7/22 12:17

[白馬大池山荘]
こちらで

7/22 11:42

氷結(飲みすぎ？笑)と

7/22 11:59

チャーハンを頂きました．凄く美味しくてびっくり！

7/22 12:23

白馬大池のほとりを歩いて

7/22 12:40

[乗鞍岳 山頂]
少し登ると乗鞍岳の山頂です．大きなケルンがあります．

7/22 12:43

安山岩が転がる道が続きます．

7/22 12:51

乗鞍岳からの下りには雪田があります．慎重に横断します．

7/22 12:54

雪田をこえた辺りから道はこのような感じになります．

7/22 12:59

天狗原が見えてきました．

7/22 13:21

歩きにくい道が続きます．

7/22 13:24

[天狗原]
突如として木道が出てきました．ここが天狗原です．

7/22 13:27

7/22 13:28

[白馬岳神社]
木道からお社が見えます．

7/22 13:32

こちらにも小さな雪田が．

7/22 13:36

木道が終わるとごろごろの道が再開します．

7/22 14:20

[栂池ヒュッテ]
無事に降りてきました．

7/22 14:24

栂池の雪どけ水で作ったという『雪どけサイダー』を頂きます．美味しい！

7/22 14:39

[栂池自然園駅]
こちらから

7/22 14:50

栂池ロープウェイと

7/22 14:55

ゴンドラリフトイヴを乗り継いで下山しました．
御天気にも恵まれて最高の山行になりました．

7/23 10:54

[林檎舎]
翌日白馬の林檎舎さんで

7/23 11:06

[林檎舎]
『そば三昧』を頂いて、帰宅しました．あきさん、ありがとうございました！

撮影機器：

ILCE-7RM3 SONY

iPhone XS Max Apple

iPhone 12 Pro Apple

装備

MYアイテム

petit-prince

重量：-kg

感想

petit-prince

自粛が明けてから何度か六甲に通い、山を歩く感覚が少し取り戻せたので、テントを持って白馬を歩いてきました．

白馬岳は、子供の頃父が初めて連れて行ってくれたアルプスだったということもあり、思い入れがあるお山だったのですが、歩いていると断片的な記憶がよみがえり懐かしい気持がしました．

今回は大雪渓から登り栂池に下るという王道コースを選択しましたが、折角ならと杓子岳・鑓ヶ岳の往復、そして旭岳の往復も加えました．お天気に恵まれたということもあるのですが、結果的にこれが正解で、ハードながら素晴らしい稜線歩きを堪能することが出来ました．旭岳は正式な登山道がないということもあり、少し緊張しましたが、ルートファインディングしながら歩くのが凄く楽しかったです．

今回が初めてのアルプス登山だったあきさんにも非常に楽しんで頂けたようで本当に嬉しかったです．普段山ではあまりお酒は飲まない方なのですが、あきさんと色々お話していると、ついついお酒が進みかなり飲んでしまいました　笑　山で頂くお酒はまた格別ですね．

いいお天気が続いたので凄く日焼けしてしまい、少し恥ずかしいです　笑　今度からは日焼け止めをこまめに塗り直し、日傘を持っていこうと改めて思いました．