八ヶ岳(麦草峠〜権現岳)
- GPS
- 77:00
- 距離
- 33.1km
- 登り
- 2,117m
- 下り
- 2,809m
コースタイム
茅野10:25(バス)−11:15渋の湯11:30−12:15パノラマ分岐−13:15黒百合ヒュッテ
−13:30中山峠−14:30高見石−15:00白駒池(周遊)15:30−16:00麦草ヒュッテ
麦草ヒュッテ6:30−7:00白駒池−7:50にゅう8:00−8:35中山峠−9:25東天狗
−10:15夏沢峠10:30−11:10硫黄岳11:20−11:30硫黄小屋11:50−12:30横岳12:45
−13:30赤岳天望荘
天望荘6:00−6:25赤岳−7:20キレット小屋7:35−8:40権現岳8:55−9:55前三ツ岳10:05
−11:40天女山−12:30甲斐大泉駅−(電車)茅野−(高速バス)
天候 | 曇り(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
甲斐大泉パノラマの湯は都合により現在休業中 近々営業再開との事 |
写真
感想
この週末は雨の天気予報
茅野では晴れていましたが、渋の湯に近づくにつれてどんよりした天気に。歩き出した頃には夕方ではないかと思うような暗さです。
上から降りてくる人は風がすごいと言ってましたが、ほどなく黒百合ヒュッテに到着、白駒池の苔むす道を歩いて、特に苦労もなく麦草ヒュッテに着きました。
実は今回の山は、この麦草ヒュッテに泊まるのが大きな目的でした。
それは30年程前の初夏の早朝 小屋の玄関に2匹の犬が座っていました。
私が一番立ちの客として扉を開けると、2匹の犬は元気一杯に小屋の周りの草原を駆け回りました。私がそれをよそ目に白駒池に向かって歩き始めると、その2匹の犬がいつのまにかトコトコとついてきているではありませんか。
ところで、片方の犬はお母さんらしく、あと半月もあれば赤ん坊が生まれそうなお腹をしていて、ハアハア言いながら着いて来る。お父さんはというと、お母さんの様子を気遣いまがら、早足で歩く私とお母さんの間に入って距離感を保っている。とっても仲のいい夫婦という感じでした。
中山を過ぎ、そろそろ帰るだろうと思ってもまだ着いてくる。ところが、途中でいい景色が見れるのかと脇道の方に歩いていくと、この時だけ何故かじっと立ったまま。それでも私が進むとゆっくり後ろを追ってきましたが、道を間違った事に気付くと、喜ぶように来た道を戻って行きました。
またこの犬のマナーのいい事 休憩で私がご飯を食べていても、横にチョンと座ったまま。まずは、お疲れ気味のお母さんにコンビーフをあげてもお父さんは横でじっと見てるだけで、あなたもどうぞとして初めて口にするといった感じです。
ただ、ついて来てくれるのは嬉しいけど、1人で山に来た私にとって少し邪魔な気も・・。硫黄岳の広々とした頂上で、あまり私が相手をしてくれないのが物足りなくなったのか、2匹が他のお客さんに愛想を振りに行っている間にコッソリ出発したら、尾根の前で待ち構えていて、やっぱり私を引率してくれます。
結局は、さすがに横岳の岩峰を越えられなくてお別れしたのですが、翌日、清里の駅に着くとどうしてもその犬達が気になりヒュッテに電話したら、「ああ、その日の夜に帰ってきました。よく皆さんに着いて行くんです」との事
本当に登山案内犬っているんだと思いながら、もっと可愛がってあげたらよかったなと後悔もしました。
今回、その子孫に会えるかもと期待していたのですが、ご主人曰く、ペットが山に入って生態系への影響云々がいわれるようになったので、その世代で終えましたとの事で残念でした。
さて山の方ですが、とにかく風がすごく、根石や硫黄を歩いている時は風速15〜20m程に。何組かが断念して戻って来る中、まあ行ける所までと思いながら行ってみると、意外や横岳の岩場のあたりでは、道が風下についているのか、ほとんど風の影響を受ける事はありませんでした。
そして翌朝も濃い霧の中を風がびゅんびゅん舞っており、皆もなかなか出発する気配が無い。私もそのまま美濃戸口に降りようかとも思ったが、高速バスの出発迄にはあまりにも時間が余りすぎるので、昨日同様とりあえず赤岳に登ってからと思い登り始めたら、こちらも歩き出すと、風の通り道を通過する時さえ気にすれば特に問題なし。やはり動物や先人は安全なように道を作ってくれているんだと思いました。
また、赤岳から権現岳のキレットは鎖場を想像していたのですが、グリッドの良く効くガレ場で、慎重に歩けば特に問題ありませんでした。
ところでゾクッとしたのが、三ツ頭の急降下を終え、天女山への道での事。
気がつくと周りの木の樹皮が剥がされている。もしかして熊!と思いビクビクしながら歩いていると、奥の方で「キュン・キュン」という森を響かせるような大きな声。そうか鹿だと気づいた途端、その姿が見たい。
実に人間って勝手なものです。
それとショックだったのが、帰りに甲斐大泉を選んだのは、駅前のパノラマの湯に浸かりたかったから。しかし玄関に着いた途端ガーン。少し前に火事があり修理中で休業(来週には何とか仮営業できるらしい)との事 何と運の悪い時に来たんだろう。仕方なく昼ごはんを食べに併設されている「いずみ荘」に入って、ビールセットを頼んだら、なんと手羽先がおいしい事。風呂に入れなかった無念さも飛んでしまいました。
とにかく、この三日間、天気予報や現地の天候も悪い中、歩いている間一度も雨に降られる事もなく(小淵沢駅で電車待の時と高速バス待合時だけどしゃ降り)、まあいい山行だったのかなと思いました。
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