トムラウシ山 （短縮コース）

2013年09月06日(金) [日帰り]

• GPS: 09:07
• 距離: 18.7km
• 登り: 1,518m
• 下り: 1,519m

コースタイム

06:40 短縮コース登山口 - 07:35 カムイ天上 - 08:57 コマドリ沢 - 09:51 前トム平 - 11:16-11:36 トムラウシ山 - 15:40 短縮コース登山口

天候

晴れ→霧雨→曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

　5日（木）の仕事終わりで早々に道東道の清水インター経由でトムラウシ方面に向かう。十勝ダムキャンプ場で車中泊の予定が，あまりに寂しく怖い雰囲気にビビってしまい，東大雪荘手前の駐車場に変更した。

コース状況／危険箇所等

　トムラウシへの登りは，トムラウシ公園までは晴れていたが山頂方向にガスが掛かっていて，もうひと山かと思っていたせいか，意外と呆気なく山頂に到着した。

　が，下りのカムイ天上〜短縮路分岐間で熊と遭遇し，かなりの冷や汗を掻いた。人間を怖がらないような感じで，かなり人慣れしているよう。体長は1.2〜1.5m位だろうか？最初は20m位の距離があったが，全く逃げずゆっくりと近づいて来る。前にいた相方が背を向けて後ろに下がってしまい一瞬ヤバいと思ったが，そのお陰で妙に冷静になれた。
　熊は特に走って追いかけてくることなく，唸り声も無くやっぱりゆっくりと近づいて来る。自分は熊を直視して後ずさりながら10m位の距離になった時，良くないとは思いつつも相方に笛を吹くよう頼み，自分でも大声を張り上げたが熊は何も変化なく相変わらずゆっくりと近づいて来る。距離7m位で右手に鉈を握り覚悟を決めた。と，その時，熊は左手の笹薮に向きを変えゆっくりと隠れて行った。その後は笹薮をガサガサと音をたてながら走り逃げて行った。少しは人間が怖いのだろうか？でも，この熊には熊鈴は効かないようだった。

　ここまで至近距離での遭遇は車中から以来で生身では初めてだった。

　道中，コマドリ沢〜前トム平で獣臭が酷かった。同日の早朝には，コマドリ沢で熊を目撃した人も居たようだ。本日の宿（東大雪荘）で熊の話しをしたが，あっさりと「毎日出ますよ。今まで人に危害はない。」との返事に大丈夫なのか？と疑問を感じた。

　近日中に，「クマスプレー」を買おうと思う。

　本日の登山者は，30名程度。

写真

9/6 5:23

前泊した東大雪荘手前の駐車場。5時に起きると周りには車が無くなっていた。出遅れたのか？

9/6 6:39

短縮コース入口

9/6 7:06

最初は樹林帯を進むが

9/6 7:26

やがて水が…。

9/6 7:38

木々の隙間から山頂方向。ガスのよう。

9/6 7:53

十勝連邦は秋の気配。

9/6 7:56

登山道はぬかるみが大変だった。

9/6 8:01

ヨツバヒヨドリ

9/6 8:32

チングルマ

9/6 8:33

ウメバチソウ

9/6 8:34

キリンソウ

9/6 8:38

イチヤクソウ

9/6 8:46

ホツツジ

9/6 8:48

アザミ

9/6 8:49

トリカブト

9/6 9:00

アラシグサ

9/6 9:03

エゾシモツケ

9/6 9:07

キバナノコマノツメ

9/6 9:10

ウサギギク

9/6 9:11

ヨツバシオガマ

9/6 9:21

エゾツツジ

9/6 9:22

コマドリ沢の「落し物」

9/6 9:31

ナガバキタアザミ

9/6 9:32

イワギキョウ

9/6 9:49

前トム平への登り。ウラシマツツジがもう赤い。

9/6 9:52

前トム平。ニペソツとウペペサンケが見えた。

9/6 10:00

ミヤマキンバイ

9/6 10:03

イワブクロ

9/6 10:05

前トム平を登り切った，ケルンの奥の山頂方向はやっぱりガス。

9/6 10:12

トムラウシ公園への下り

9/6 10:16

山頂方向は，少しガスがとれてきた

9/6 10:24

コケモモ

9/6 10:26

ツガザクラとチングルマ

9/6 10:27

ミツバオウレン

9/6 10:57

南沼分岐

9/6 11:16

トムラウシ山に到着

9/6 12:06

ミヤマリンドウ

9/6 12:08

ヒメクワガタ

9/6 12:24

チングルマ

9/6 13:18

フウロソウ

9/6 13:21

ミヤマキンポウゲ

9/6 13:23

シナノキンバイ

9/6 13:28

？？？

9/6 13:47

ツルリンドウ

9/6 13:48

？？？

9/6 15:13

前方から木道をゆっくりと向かってくる「ヒグマ」

9/6 18:27

東大雪荘の夕食

撮影機器：

Canon EOS M Canon

コメント

h2013m

クッキリ写ってますね。
　広角レンズでその大きさの距離は怖いですね。今年はトムラウシ温泉で結構出ていたみたいで、その個体でしょうか？
　しかし、花は綺麗ですね。雪解けが遅いせいか随分の種類が見られるようですね。最初の？？？はエゾクロクモソウのようです。

umasan

至近距離の熊は勘弁ですね。
　ｈ2013ｍさん，こんにちは。

　花の名前，ありがとうございます。以前より「丸鋸のような葉っぱ」を見かけていて，その時は花も咲いておらずで見当が付かずでした。

　ほんと，今年は雪が沢山残っていて，まだまだ花を楽しむことができました。

　熊については何かより良い効果的な対策を知りたいものです。

yah

すごい体験しましたね。
前にも本州の方のレコで短縮路駐車場で熊と遭遇と書いてましたが、きっと同じ個体なんでしょうね。
今年は危険ですね。

いくら熊がこちらに関心なさそうだからといって、隣を大人しく通り過ぎるなんてわけにはいきませんしね。
熊の方から逃げてくれないことには、どうしていいものかわかりません。
戦ったら無事ではいられないでしょうし、、、

umasanさんは鉈を持ち歩いてるのですか？

umasan

熊に対して鉈を向け，緊張しました。
yahさん，こんにちは。

　おそらく先般の本州の方が見られた熊（東大雪荘の駐車場）と大きさ的には同じ位かと思いますが，遭遇地点が離れていますので違うものかと。熊の行動範囲が分からずで何ともですが。

　自分が遭遇した熊も妙に優しい感じがして，こちらが木道から外れてじっと立ち止まって居たら，横をごくごく普通に素通りするのではないかと思う感じでした。

　鉈は山行では必ず持つようにしています。熊への最終手段であったり，藪漕ぎ時に刈ったりと重宝しています。

　実際に遭ってみて，もう少し熊対策をしないといけないとしみじみ思いました。札幌や千歳でも熊が出没していますので。

STH

怖いですね。
　ｕｍａｓａｎさん、はじめまして。

　熊、近いですね…。
　僕はまだ熊と遭遇したことはありませんが、もし僕であればｕｍａｓａｎさんのように冷静でいられなかったと思います

　鉈を持っていないと鉈を持っているのとでは、気持ち的にかなり違いますか？
　鉈で熊と戦っても勝てるとは思えませんが、何も持っていないよりはましな気もします。
　レコを拝見し、熊に遭遇した時の対策も考えておかなければならないなぁと思いました。

umasan

STHさん，こんばんは。
　今回は結果オーライで，運が良かったのだと思います。あの熊が成獣だと，こうはうまく行かなかったと。熊に対しては，御法度？な大声をあげたりもしましたので…。

　この熊は幸いのところ体もまだ小さく，おそらく視力も弱いのでしょうか？何が居るのか確かめに，ゆっくり近づいて来たか，あるいは人間に興味があるような感じで寄って来ました。全くガッツいていませんし，ほんと穏やかな感じでした。そんなところから落ち着けて対処できたのかもしれません。

　何にしても熊対策を色々と準備しておいた方が良いかと思います。鉈もそうですし，ポールも武器になり得ます。カメラのストロボで難を逃れた方も居ると聞いたことがあります。自分のカメラはストロボ無しですが…。

　お互い気を付けて楽しい山行をしましょう！