小倉山(六丁峠〜嵐山公園亀山地区) 山の日週間第一弾!
- GPS
- 03:49
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 363m
- 下り
- 357m
コースタイム
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 3:48
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・前半は寺社周辺を巡っていた。六丁峠→嵐山公園亀山地区展望台は、2.7kmで約一時間。 ・ところどころで「京都一周トレイル」の表示板を見かけ、特に危険な箇所はないが、数カ所で自動車道に接している。 ・六丁峠への道路は狭いが一方通行ではないうえ度々車が通るので要注意。 ・いつからか不明だが、嵯峨陵への参道は落石のため通行止めになっている。 ・公園続きで気楽に登れそうだが、日曜日の昼間にありながら人気(ひとけ)がない。ランニングや自転車でなければ女性の単独行は防犯ブザーの携帯等なんらかの対策を。 |
その他周辺情報 | 観光地なので、山を下りてすぐのところに飲食店も宿泊施設も公衆便所もふんだんにある |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
飲料
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
|
---|
感想
祇王寺へ行こうと思い立ち、お出かけ用の赤いバッグを肩に掛け、
一年以上履いていなかったランニングシューズを履いて外に出た。
渡月橋を渡ると土産物屋が並ぶ通りを避け、嵐山公園亀山地区の
一番西側へ。頂上に展望台があるらしい。
展望台から桂川を見おろしていると「ツクツクボウシ」が聞こえて
きた。公園にいる人々の声は、もう届かない。その先の展望所から
まだずっと行けそうなので、足早に行ってみる。すると「小倉山山
頂」と書かれた木製ゲートを見つけた。
小倉山が近いのは知っていたけれど、今日行きたいのは祇王寺。と
りあえずトロッコ列車の汽笛の方へ下りていくと、見事な蓮の池。
この夏ぜひとも蓮を見たいと思い、法金剛院や三室戸寺をチェック
していたのに、結局行けずじまいで8月になっていたのだ。今頃
こんなところで願いが叶うとは。
祇王寺は、苔の庭のところどころに赤い紅葉があしらわれていたが、
一箇所、小さな赤いきのこのようなものが出ているところがあった。
まるで、自分の色の必然性を知っていたかのようだ。
祇王寺から下っていくと、石畳の風情ある道に出た。愛宕街道だ。
化野(あだしの)が近い。化野といえば、鳥辺野と並んで埋葬の地で
ある。さらに行くと「左 嵯峨天皇皇后嵯峨陵」の石標が。壇林皇
后である。壇林皇后は独特の死生観で、鳥獣の餌にするため自分の
遺体を埋めたり焼いたりせず、日々の遺体の変化を九相図として描
かせたのだという。
今回、残念ながらこの嵯峨陵への参道は通行止めになっていた。閉
ざされた門扉のこちら側から、御陵へ真っ直ぐ続いているであろう
参道を見つめ、「死」を不都合な現実として即座に覆い隠してしま
う現代社会のことを思った。
そのまま歩いて行くと、いつの間にか六丁峠。お盆休みの山行に地
蔵山方面を考えていたこともあり、小倉山から下りた先が六丁峠に
なるのも、ちょうど調べたばかり。それも、先ほど通行止めで行け
なかった嵯峨陵を抜けて空也滝へ向かう計画だった。
登山装備ではない不安はあったが、行けるところまで行ってみよう
と、六丁峠の側から小倉山に上りかけてみた。ほとんどパークウェ
イと並行しているようで心細さはさほど感じないが、手っ取り早く
上ろうとすると、進入禁止の道路に遮られる。そのうちにミンミン
ゼミの鳴き声が賑やかになってきた。草が開けた先に目をやれば、
保津川が見下ろせる位置に来ている。
少し上ってみれば石畳の道になり、小倉山山頂へもすぐに着いた。
木々の茂る山頂からは展望がきかなかったけれども、下る道々で渡
月橋が見えた。
こうして、迷路を逆に辿るようにして嵐山公園側に出てきた。ほん
の三時間前に見たばかりの「小倉山山頂」と書かれた門だが、その
三時間で、自分の思惑と実際がところどころですれ違っていた。も
しかしたら、小倉山では時空軸が少々歪んでいたのかもしれぬ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する