大雪山(層雲峡〜黒岳〜北鎮岳〜旭岳〜旭岳温泉)
- GPS
- 13:05
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,277m
- 下り
- 1,865m
コースタイム
8日:黒岳石室8:05−9:00北鎮岳分岐−北鎮岳−9:30北鎮岳分岐−10:20間宮岳10:40−11:40旭岳11:45−13:05姿見駅13:30−15:05旭岳登山口(旭岳温泉)
天候 | 7日:曇〜雨 8日:晴れ〜曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:旭岳温泉17:15−バス−18:40旭川 |
コース状況/ 危険箇所等 |
層雲峡から黒岳への登山口に入った直後は、急斜面の狭い道を巻いて上がっていくが、滑りやすく、足元が取られやすく要注意。雨天時など相当苦労しそう。 旭岳への急登は、非常にザレていて登っては滑るを繰り返す。斜面を斜行していこうとしても、足元が滑ってしまってうまく進めない。無骨にえぐられている所を一歩一歩進む方が手堅かった。今回は登り方向だったが、下りは下りで大変そう(特に縦走用の大荷物などあると)。 ガスカートリッジは、ロープウェイ5合目の駅では売っていなかったが、黒岳石室で販売していた(700円) |
写真
感想
北海道出張ついでの大雪山縦走。初大雪山、初GPS、初ストック、久々のソロテント。北海道の山自体が初めてだったので、大雪山の銀座コースとも言われる、層雲峡〜黒岳〜旭岳〜旭岳温泉。
9/7 曇〜雨 親子連れとのんびり
前日に大阪から羽田経由で旭川。
旭川からJRで上川経由、バスで層雲峡へ(旭川から直接バスよりも、数百円高くなるけど時間のロスが少ない)。天気は曇。
どうしようかと迷ったけど、層雲峡からはロープウェイに乗らずに一合目から歩くことに。初GPSでトラックをON。
登山道へは左手の山肌にいきなり取り付くような始まり。幅の狭い山道を蛇行しながらグイグイ高度を上げる。初使用のストックだったが、ツルツル滑って力が入らず。
悪戦苦闘していると、上から外人さんが一人降りてくる。足元を見ると靴下にサンダル!旭岳方面から縦走してきたとのこと。それにしても外人さんは強いネ!
歩き始めて30分ほどで、ようやく初めの難所を抜ける。やや傾斜がゆるまり、樹林の中を進む。続いて切り開かれた笹の道を進む。
途中しんどかったが、12時までは歩こうと頑張っていたら、右手に建物が目に入る。ロープウェイの黒岳駅(五合目)であった。コースタイムの2時間半を1時間半で登れて良い気分。売店でジュース補給。うま〜い♪
五合目の休憩所を出ると雨が降ってくる。やむなく雨合羽着用。リフトに沿って結構急な斜面を進む。足元は石がゴロゴロ。
13時に七合目に到着。登山者名簿に名前を書いたり山の天候具合などを聞く。
ここで、さっきロープウェイ黒岳駅で見かけた親子3人と再会。今夜黒岳石室泊まりとのことで、後で又ネーと話す。彼らが先に出て行った後、屋根のあるうちに腹ごしらえをする。
いざ黒岳山頂へ向け出発。間もなく先ほどの親子(小1の男の子と年長の女の子)に追いつく。以前は良く一緒に行ってくれた自分の子供達も、最近はなかなか一緒に登ってくれなず寂しい想いをしていた。そういう想いも手伝ってこの親子と一緒に進むことにする(お父さんはどうぞお先にと言ってたけど、男の子が一緒に行こうって言ってくれたので)。
雨の中、傾斜も急で、進んでは休み、進んでは休みで、遅々として進まない。途中で私のストックを「魔法の杖だよ」と言って貸してあげたら、面白がってペース上がる。こういうおふざけに乗ってくれるのがいいんだよなー、これ位の子供って♪
8合目、9合目と過ぎ、ようやく山頂へ。それまではほとんど感じなかった風が、山頂に出るとかなり強く吹いていて、寒くて寒くて写真もそこそこ早々に下山。
下りに入り、子供達のスピードは一気に上がる。
景色もそれまでの緑一色からガラリと変わり、あちこちに紅葉が見られるようになる。来た!って感じ。
ふるえながら、黒岳石室に到着。石室に泊まる親子と別れてテント場へ。雨の中設営。寒いので、フリースやダウンを着込み、テント内でミックスナッツを食べながらゴロゴロ。
5時半過ぎてエイヤと起き出し、石室へ。先の親子と再会し晩ご飯の準備。
とその前に、管理人さんへうちの会社の開発した防臭袋のサンプルを置かしてもらう交渉をする。無事置いてもらえてホッとする。
晩ご飯はアルファ米とサバ缶。親子からカレーを分けてもらいちょっと豪華に。子供達と一緒で、一人寂しく晩ご飯とならずに済んで非常にありがたかった。おやつもいっぱいくれたし^^
7時半を回り、一人テント場へ。雨は上がったが、その代わりに風が強くて、きちんと固定していなかったテントがちょっと動いている。ちょっと不安を覚える。
テント内で横になり、ウォークマンを聴きながらボーとする。友人から携帯にメールが入ったり、やりとりして時を過ごす。眠れない夜は色々考えてしまう。
夜中、ちょっと外に出て、少しだけ星が出ているのを見る。夜通し風の音を聞きながらウトウトする。
9/8 天気快晴、雄大な北海道の山を堪能〜
うつらうつらのまま夜が過ぎ、周囲のテントから少し物音がしてきて時計を見ると、4時半になっていた。テントの外に体を出し、テント場から夜明け前の空が紺から橙に変わっていくのを見て、桂月岳まで日の出を拝みに行くことにする。
桂月岳頂上から日の出は見えなかったが、紅葉の凌雲岳や雪渓の残るお鉢平の眺めを楽しむ。
石室に戻り、昨日の親子と再会。彼らが桂月岳に登っている間に、朝食とテントの撤収。7時半には出発のつもりだったが、久々のテントで片付けに手間取り出発は8時過ぎ。
北鎮岳方面へ向けてエンジンを入れる。左手にはお鉢平を挟んで大雪山の山々が、右手には凌雲岳、北鎮岳を目にしつつ気持ち良い高原歩き。
途中、ガサっと音がしたので目をやると、キタキツネをハッケーン!エサなどあげなかったが、結構の距離を付いてきたので、かなり人に慣れている感じ!?
急坂を登り、雪渓の脇を抜け、石室から1時間弱で北鎮岳分岐。荷物を置いて北鎮岳まで往復。ガスもかからず良い眺め。
分岐まで戻り、中岳分岐を過ぎて間宮岳へ。ここらで旭岳方面から下って来たグループと多くすれ違う。
間宮岳で腹ごしらえをして、旭岳方面へ。間もなく、手前が大きく落ち込み、それを挟んで向かいに旭岳の全貌が現れる。
まずは、いったん下り、裏旭岳テント場に立ち寄り、昨晩テント泊していたカップルと話す。昨晩の強風の中、さぞかし大変だったろうと思う。なお、彼らはこれからトムラウシ方面まで行って帰って2週間の行程とか、スゴイ!!
いよいよ最大の難所の旭岳への登り返し。上方からズリ落ちるように下ってくる人と言葉を交わし、いざ上へ。傾斜もさることながら、足下が完全にザレていて、足に力を入れるとその分下に滑り落ちる感じ。初め、岩から岩へ斜面を斜行して進もうとするが、ジャンプとか危なくてとても出来ない。結局、地道にえぐられて溝になっている所を一歩一歩にじるように進む。
中腹から後ろを振り返ると、結構登っているのに、前方は傾斜がより急になっているのか自分の方に覆い被さっている感じ。この辺でガスが漂い始める。
うっすらとガスの漂う中ようやく傾斜が緩やかになり、間もなく旭岳山頂。こちらは登山客でごった返している。休憩そこそこ下山開始。
後は下るだけと思ったが、こちら側も足下が結構ザレていて、疲れがたまり始めているのか、しばしばこけるようになる。地獄谷の見える所でしばし休憩。
登りはコースタイムの6〜7割で進めるけど、下りはほとんどコースタイム通り。午後1時過ぎにロープウェイ姿見駅に着き、トイレを借りてから、改めて元来た道を引き返し、分岐から笹道の中下山路へ。
旭岳のこっち側は紅葉は全く進んでおらず、緑の山。しばらく進むと傾斜が急になり、足下も水が流れたりぬかるんだりしてくる。慎重に進んで、30分ほどで小川まで下り、そこでしばし休憩。
小川から先は急な傾斜も収まり、木道も現れ快調に進む(後方から後続のハイカーの鈴の音が聞こえてきて、抜かされまいとがんばったせいもあるけど)。
3時過ぎに旭岳温泉に下山後、ビジターセンターに紹介してもらった日帰り入浴できる温泉に入りくつろぐ。5時過ぎのバスに乗り、旭川へ。
初物関係のまとめ
・ストック:2本より1本の方が使いやすい感じ
・GPS:3年前に入手したきりだったが、使ってみて良い!!自分の歩いた軌跡が残るし、今自分がどこにいるかも分かるし、心強い。
・ソロテント:一人でも結構寝付けないものだ。周囲のテントに比べて小ぶり。シングルウォールなので、何か寒々しい・・・。新しいのちょっと欲しくなった。
・北海道の山:広大な山々を感じられて良かった。次は是非トムラウシへの3〜4日の縦走に挑んでみたいと思う。
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