トヨニ岳→ピリカヌプリ
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- GPS
- 20:56
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,143m
- 下り
- 2,131m
コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 6:52
- 山行
- 10:04
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 10:35
- 山行
- 3:14
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:14
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
1日目
合計距離が21劼鯆兇累積登りも2100mにせまる道内屈指の難コースで天気や運に恵まれた登山者のみが登頂を許される山であるピリカヌプリはアイヌ語で美しい山と呼ばれこの名をもつ山は他にありません。
野塚トンネル駐車場のSBは決壊していて長靴で渡りました。(長靴はその場にデポ)
そこからすぐに尾根に取り付く予定でしたが完全に雪が無くなっており笹に覆われている状況で前に進むことができず、やむをえず沢をつめて分岐を目指すことにしました。途中、川が露出しているところもありましたが2mくらい雪に覆われていて辛くも川の上を渡ることができました。分岐までは標高差500mの急登でしたが雪は柔らかくツボ足て登ることができました。
分岐で一休み。そこを通過するとハイマツや笹薮雪庇と刻々と変わる状況に緊張を強いられる場面が次々と続きます。
1251山頂でトラバースする予定でしたが雪もなくトラバースできませんでした。本日の核心である1251から1322、トヨニのカタにいたる細尾根部分は聞きしに勝る難所で足元10センチ幅の下は何百mも落ちていくような状況が300mも続き、もしここでつまづいたらと思うと次の1歩がなかなか出せないほどの恐怖でした。トヨニのカタからトヨニ南峰まではなだらかな尾根歩きでやっと本日の目的地であるトヨニ岳南峰に到着しました。今日の宿泊地であるトヨニ岳の少し下がったところでC1にテントを張りベースキャンプとしました。
2日目
1晩中テントをたたきつける風が朝方になっても治まらず弱気になり撤退も頭をよぎりましたが天候が安定している予報だったので気を付けて先に進むこととしました。
まずはトヨニ岳北峰を目指し緩やかな登りでしたがすぐにハイマツの露出している地帯に足をとられ朝早かったので昨日のようにズボズボぬかることはありませんでした。
トヨニ北峰には先行者のキャンプ設営跡がありすでに主は出かけていました。頂上部分には雪が無く三角点も確認できました。そこから1486⇒1512とこのルート上では比較的なだらかな部分を軽かいに稜線を進みます。苦労して登ってきましたが1384⇒1338へと150mくらい一気に下行し本日の核心部であるピリカヌプリへの300mの急登です。ルート上にはもう既に雪はなくハイマツとの戦い両手両足を使わなければ登れないほどの垂直に近いと思われるような壁をよじ登りついに念願のピリカヌプリ1630.6mの遥かなるピリカヌプリに登頂することができました。
写真を撮りソエマツ岳から神威岳へと続く日高主稜線をまじかにとらえることができました。遠くには幌尻岳やその向こうには大雪の山々も青く輝いていました。少し休憩をして帰りも長いので後ろ髪をひかれながら帰路につきました。
連続する細尾根やハイマツなど足をとられながら次第に強くなる風。見ないようにしても見えてしまう谷底がさらに高度感をまし普段の半分のスピードでしか前進できず気温の上昇と共に踏み抜きも増え何度も続く登り返しに只々テントに戻ろうと足を前に進めました。トヨニ北峰まで戻ると先行者が既にテントの中でくつろいでおられ明日5時くらいに出発するとのことだったので私達ももう1泊して明日帰ることを決意しました。
3日目
一応予備日として3日目を想定していましたが残雪期の山中2泊はハードルが高すぎて昨夜のように風の音で眠れず長い夜になるのではと心配しましたが人間慣れるもので夕食もそこそこに、あっという間に朝を迎えていました。簡単な朝食を済ませてテントを撤収して帰路につきました。たった2日間で往路にはあった雪が無くなっていてビックリしました。しばらくはこの2日間先行していただいていた方の姿はとらえることができませんでしたが着々と追い上げられ分岐のところでは追いつかれてしまいました。
分岐は人間だけの通り道ではなく鹿の足跡もたくさんありました。白いお尻の鹿が日高側の谷に駆け下りて行くのをみました。初日に難儀した細尾根の通過は少し慣れたようでした。分岐ですれ違った男性と少しお話をし、ここでまた先行者にバトンを渡し駐車場に続く沢を先行者のお尻のトレースを勢いよく尻セードでついて行きました。最後は靴が濡れるのを覚悟で川に入り駐車場にゴールをしました。今回は天候にも恵まれ日高の山に感謝です。
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