白馬三山 再開した天狗山荘で足止め 天候悪化の下山

2021年08月29日(日) ~ 2021年08月30日(月)

• GPS: 17:35
• 距離: 19.8km
• 登り: 2,342m
• 下り: 2,352m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:51
• 休憩: 1:01
• 合計: 9:52

距離 9.9km 登り 1,936m 下り 463m

5:20 猿倉荘
5:23 猿倉登山口駐車場
6:24 白馬尻荘
6:27 白馬尻小屋
9:36 避難小屋
10:57 11:58 白馬岳頂上宿舎
12:07 丸山
14:33 鑓温泉分岐
15:12 天狗山荘

2日目

• 山行: 7:22
• 休憩: 0:13
• 合計: 7:35

距離 9.8km 登り 406m 下り 1,889m

6:39 天狗山荘
7:06 7:19 鑓温泉分岐
7:46 鑓ヶ岳
9:51 白馬岳頂上宿舎
13:14 白馬尻小屋
14:11 猿倉登山口駐車場
14:13 猿倉荘
14:14 ゴール地点

天候

一日目　晴れ　午後から次第に風が吹き出す
二日目　強風　雨まじり

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

八方🅿〜猿倉まで、タクシー3800円

コース状況／危険箇所等

沢水がやたら多いと思ったら、車中泊をした夜、下界は晴れていたのに 山の上ではかなりの雨が降ったそうです。

大雪渓は日に日に距離が短くなってます。帰りに、さらに新らしいベンガラを付けていました。雪渓の取り付き点も 行く時と帰りは場所が違っていましたよ (^o^)


強風の為 天狗山荘から猿倉に戻ることにした二日目。
富山、立山・劔側から吹く風に稜線上は展望無しの悪天候になりました。
稜線上は、強風で、中でも村営白馬岳頂上宿舎の手前の丸山に差し掛かる辺り　普段なら何も気にせず通過する 7〜8mの距離が、立って歩く事が出来ませんでした。
後日地形図で検証してみますと、V字谷の等高線が頂まで伸び、ゆるい鞍部を形成してます。
ぶつかった風が上昇、鞍部に大量の風が集まった、と思われます。私が先頭に居て、透明な壁にぶつかった感じでした。
男の旦那でも身体半分すら入れられない強風です。
瞬間 進行不能？山荘で停滞？が頭をよぎりましたが 、旦那がしゃがんで…
ちょうどハイマツ帯にロープがはってあったので それにしがみつき 地面を這うように ゆっくり通過。
旦那の真似をして私も通過。　

通過前後にお互いが何かしら叫んでいるのですが　風に流され一切 相手に届きませんでした。
テン クラなどで晴れ予報でC　これは有り得ることです。
稜線上の風は危険です。
歩行中に運悪くスポットに当たったら・・と考えると　ゾッとします。

特記すべきことは、上記以外の所は、山でよくある強風です。ところが場所によっては　恐ろしいほどの強風が吹くスポットがあるということです。

その他周辺情報

一日目の夕食・温泉は、白馬村から北上した『道の駅小谷』(^o^)
雨飾山への入り口にあります。
この地域では、アブの事を「おろろ」と言うそうです。

下山後は、八方の湯。久しぶりに行ったらリニューアルされていて気持ちよく入れました(^o^)

※ 天狗山荘泊は体温計を持参してください。

写真

8/29 5:19

早朝の猿倉荘 (^o^)
以前のような賑わいがなく 人影はまばら・・・

8/29 6:26

まもなく大雪渓入口 (^o^)
白馬尻山荘は休業中

8/29 7:08

夏道がほとんど。
雪渓を行く時はアイゼンを装着 (^o^)

8/29 7:16

旦那は今日1発目の空撮。

8/29 9:50

小さく小屋が見えている♪

8/29 10:06

素晴らしいロケーション (^o^)

8/29 10:29

頂上宿舎まで もう一息

8/29 10:30

辺り一面　お花畑です (^o^)

8/29 10:58

杓子岳・白馬鑓ヶ岳 (^o^)
( 白馬岳頂上宿舎　テラスより )旦那は空撮に勤しんでおります。

劔岳方面の写真には、レンズ雲が！
レンズ雲は悪天候を知らせています！

8/29 11:56

白馬岳と白馬山荘 (^o^)
( 稜線上に出て…)

8/29 13:29

稜線上は 風が出始めていました　さっきまでの青空はどこへやら

8/29 15:04

山荘への分岐を 長野側に下っただけで　ほぼ無風状態

イワギキョウが登山道の側面に咲かっていました ♪

8/29 15:08

天狗山荘　到〜着 (^^♪

8/29 15:14

2017年冬、豪雪のため宿泊棟の一部が倒壊。
再建工事が完了して通常営業を開始した 村営天狗山荘 (^o^)
とても居心地の良い山小屋ですよ。
料理にも力が入っていて大変美味しいです ♪

8/30 12:44

山荘に到着後から突然 白馬尻雪渓下部の写真です。
夜中 かなり荒れました(>_<)
在中の山岳隊員さんの意見も聞いて 不帰に行くのは断念。

そんな訳で　下部の雪渓 (^o^)

8/30 12:44

激しい水流

8/30 12:48

そんな中に　ミヤマキンバイ💗
色あざやか　心がなごむ

8/30 12:48

所々に群生していました (^o^)

8/30 14:13

雪渓を降りながら　遠方の青空と登り来る登山者
稜線上から向こうは　雨風吹き荒れる世界

自然の驚異
雷鳥可愛さにデジカメ撮影した旦那のカメラは壊れてしまいました😢

※バスは運行していませんので御注意を (^o^)

撮影機器：

SC-54A samsung

装備

個人装備

グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザックカバー 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ヘッドランプ 日焼け止め ロールペーパー 携帯 サングラス ツェルト

共同装備

地図（地形図） GPS ファーストエイドキット ナイフ カメラ

感想

m-kiku

今回の山行は思ってもみない 悪天候に遭遇し、そうそう体験できなそうな場面もありで、本来の目的は叶いませんでしたが 結果オーライと言える山旅が出来ました。

レンズ雲が出ると 山の天気は崩れると聞きますが、本当ですね。確かに澄み切った青空にレンズ雲 ありましたよ (>_<)

稜線上は 強風と雨でコンディションは最悪。
山荘を出発して 風で寒さも増してきて 鑓温泉分岐で・・この年は鑓温泉ルートは閉鎖中。
ロープをくぐって長野側に入って ダウンジャケットを着込みました (^o^)
わずかに 長野側に入っただけで　寒さが全然違います。
風がないです。オアシスです。
山岳事故で 惜しまれるような記事を見るたびに 知識の習得の大切さは大事だと感じます。
以前にも稜線で強風に合い　着込みたいけど寒さで行動に移す行為自体が億劫だった・・。
そんな時　良さ気な岩陰発見
風がない。
暖かさを感じるほどの無風の空間。
悠々と着替えが出来た経験があります。

恐怖の歩行の後に、ライチョウさんが表われて♪
ライチョウさんも登山道が歩きやすいとみえ 私達の前をテクテクと・・お尻の振り具合が可愛いかった (^o^)　 20m程一緒に歩きました。目の上が赤かったのでオスのライチョウさんですね。　
その後に、今度は 姉妹のライチョウさんが私の足元に出て来て (^o^)・・「人間のそばが一番安全」と云わんばかりに私達の存在に脅えもせず、わずかな時間でしたがライチョウさんに遊んでいただきました。

天候悪化になって猿倉に戻る、となってしまい、はぁ〜って感じになっちゃったけど、最終日に今までにない体験（自然の猛威）雷鳥さんとの出会いがあり、忘れられない思い出に残る山行になりました。
もちろん、今回も楽しい山行であった事は言うまでもありません (^o^)
不帰の嶮は次回の楽しみに致します。



備忘録
天狗山荘　個室なし。かいこ部屋