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Yamareco

記録ID: 3484300
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中国山地西部

高校登山部で残雪の五里山〜恐羅漢山

1986年03月29日(土) ~ 1986年03月31日(月)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:57
距離
22.5km
登り
1,125m
下り
771m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:30
休憩
0:00
合計
3:30
距離 10.8km 登り 418m 下り 73m
13:50
210
中津谷バス停
17:20
御境
2日目
山行
8:20
休憩
1:40
合計
10:00
距離 11.7km 登り 717m 下り 707m
7:00
90
御境
8:30
8:40
140
11:00
11:40
50
13:30
13:40
80
15:00
15:10
30
15:40
16:00
60
17:00
牛小屋高原
時刻は計画書のもので、実際のコースタイムが不明だが、大きなずれはないと思う。
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
中津谷渓谷
中津谷林道のカラマツ林
中津谷林道のカラマツ林
島根県境付近の御境にテントを張る
島根県境付近の御境にテントを張る
2日目出発準備
五里山稜線にて現在地確認
五里山稜線にて現在地確認
3日目恐羅漢スキー場で
3日目恐羅漢スキー場で

感想

初任校3年目の年度最後の山行であった春合宿の記録である。

当時の安西(やすにし)高校ワンダーフォーゲル部の活動が充実していたのと、顧問の私が若かったこともあって、高校生としては難易度の高い山行を遂行したと思う。全員ではないが、生徒も2名がスキーを持参していて、五里山〜恐羅漢山の山中で山スキーを実践した。

以下の文章は、自費出版本『中国山地のバックカントリースキーと高校登山部顧問の30年』(2016年) の第3部 四方山話3「雪山事始め」から、この合宿に関する記述を抜粋したものである。

(以下抜粋)
そしてその次の年(1986年3月下旬)[の春合宿]が、[第1部の]エピソード2でも触れた五里山〜恐羅漢山縦走でした。1日目は吉和の中津谷川入口でバスを降り、遅れて咲き始めた山奥のマンサクの黄色い慎ましやかな花をめでながら、中津谷川の渓谷に沿って3時間ばかり、スキーも担いで歩きました。途中に美しいカラマツ林があるのも知りました。そうして島根県境のすぐ手前になる「御境」(おさかえ)の道沿いに男子・女子・顧問用のテントを張りました。女子のためにはトイレ用テントを張った記憶もあります。

そうして次の日、夏には藪で到底歩けない残雪の五里山を恐羅漢山に向けて縦走しました。天気快晴、春山の美しさを存分に味わいました。島根県側になる半四郎山の谷筋が広く白いのにも惹かれました。されど行程は結構長く、しかも焼杉山・旧羅漢山・恐羅漢山と次第に標高も増してきます。下りはスキーで滑る予定であった私ですが、山中を自在に滑るほどの腕前でもなく、メインザックの重みもあったと思いますが、牛小屋高原への下山路に着いた時には疲れて、とうとうスキーを斜面の下に放り投げた記憶もあります。

翌3日目はスキー場のゲレンデでスキー練習をし、午後戸河内へのマイクロバス(大型車は内黒峠が通れない)に乗って帰ったのだと思いますが、山中に比べあまり記憶が定かではありません。)

この五里山〜恐羅漢山縦走春合宿、高校生には、特に女子にはハード過ぎると、後日、山を知る保護者から批判もありましたが、ともあれ生徒たちは全員歩き通しましたし、バテた生徒が出たわけでもありませんから、一応は成功でした。

そしてその後、これに匹敵するような山行は、あれから30年近くになりますが、成し得ていません。今思えば、レベルの高い安西高校ワンダーフォーゲル部でした。そしてそのレベルの高さが、前年秋の県大会(=中国大会県予選)での伝統校の広島学院を破っての優勝(選手:2年生中君・浜里君・門田君・藪君)に現れ、またこの年夏の女子のインターハイ初出場(山口大会、選手:2年生清水さん・野々川さん・松瀬さん・森吉さん)や秋の国体(山梨かいじ国体)での広島県少年男子選手(3年生藪訓君)の輩出(広島県少年男子の成績は見事第3位)につながったのだと思います。
(以上抜粋)

学生時代に登山を始めて40数年になるが、思い出深い山行の1つである。

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