急峻【岳】から長〜い鉄塔尾根で【ヒキノ】へ。秋の山野草も色々🌸
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- GPS
- 05:04
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 984m
- 下り
- 741m
コースタイム
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 5:04
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
○東近江市 国道421号沿い「道の駅 奥永源寺渓流の里」登山者用駐車場に駐車(スタート地点)、無料、道の駅にトイレあり ○下山後、君ヶ畑から道の駅までのサイクリングは約10km、40分 |
写真
感想
この日は鈴鹿方面での山行をしたいのだが、引き出しの少ない私は山行先が決まらない。そこで頼りになる山友beggioさんに相談したところ、道の駅奥永源寺渓流の里にほど近い「岳(だけ)」という山をご提案いただいた。
「岳」か。何ともシンプルだが魅力的な名称では無いか!
道の駅の向かい側にある登山者専用の駐車場からスタートする。国道421号に架かる蓼畑橋を渡り黄和田の集落に入り暫く進むと何だかエキゾチックな雰囲気の小洒落た祠が見えてくる。中にはお地蔵さんが鎮座されていたのでそっと手を合わせる。
その祠の奥の林は神社の鎮守の森のように見えるのだが、実は京極氏の城があった場所であり石垣などその名残が見られる。
立派な杉の大樹が聳え立つ場所から尾根に取り付く。急な尾根が続いてゆくかに思ったが、斜面を九十九折に明瞭な道がつけられており歩き易い。ヤマジノホトトギスがそこここに咲いている。炭焼きの窯の跡も見られ、いにしえの暮らしに想いを馳せる。
突然明るくなったと思ったら高圧送電線の鉄塔が立つ場所であった。今回のルートは終始、関西電力の鉄塔巡視路を辿ってゆく道のりとなる。
ひとつ目の鉄塔箇所を過ぎると直ぐに道は急激な上り坂になる。気合い入れて頑張って登る。台風14号の影響で日本付近は南からの空気が入り込んできているため蒸し暑い。汗が噴き出す。
樅木(モミノキ)の大樹が幾つも聳え立っている。やがて自然林も豊かになってくる。しかし急坂は続いてゆく。脚の筋肉に乳酸が溜まってゆく。だか急坂マニアには堪らない。
傾斜が緩やかになり小さな池も見られる広い尾根に出ると、そこは「岳」の山頂だった。鬱蒼とした狭い山頂には三等三角点があった。「岳」は素敵な名前以外には途上の急峻な坂道だけが印象に残るお山だった。
のちの行程も引き続き鉄塔巡視路歩きである。小刻みなアップダウンを繰り返しながら地味な尾根道をひたすらに辿ってゆく。明るく開けた場所に出た!と思ったらそこは鉄塔箇所である。鉄塔の場所では随所に好展望が得られる。しかし今日はどんよりとした曇り空。貴重な眺望だが景色にキレは無い。
山ノ神峠、旭山といずれも名前負けした峠や山頂を経て、ただひたすらに地味な印象の尾根道を辿ってゆく。
ヒキノの山頂手前の鉄塔箇所からは東に竜ヶ岳や静ヶ岳、北に天狗堂を望むことが出来た。
ヒキノを過ぎて直ぐの尾根道沿いに、何やらあまり見た事の無い草花が咲いている。色としては地味なのだが形は非常にユニークだ。以前竜王の鏡山の湿地帯で見かけた花に似ているが、どうやらラン科のトンボソウの仲間のようだ。意外にも一箇所にかたまって沢山の株が群生していた。
尾根道を緩やかに下ってゆく。するとやがて見覚えのある峠に出た。ノタノ坂である。このまま尾根を真っ直ぐ進めば土倉岳から御池岳へ続く。右手へ進めば廃村・茨川へと下れる。幾度となく訪れたことのある峠。kouくん&koumamaさんや、fine2525さんとの山行でも通過したなぁ、懐かしいなぁ、と想い出に浸る。
君ヶ畑へ向かって下山してゆく。やや荒れ気味の道から、綺麗な堰堤の前に架かる底面がメッシュでしかも3箇所ぐらい穴が開いている橋を渡って林道へと出る。
林道沿いには早くもアケボノソウの花が咲いていた。昨年秋にmaamaさん&appeちゃんと藤原岳の孫太尾根まで見に行ったものだが、こんなお手軽な林道にでも咲いてるのだ。
タムラソウやハギの花も盛りである。暑い暑いとつい最近まで言っていたのに、もうすでに秋の気配がいっぱいだ。
小又谷の登山者駐車場からはデポしておいた自転車で道の駅までのんびりとサイクリング。君ヶ畑の集落ではカリガネソウの群落が。政所集落ではシュウカイドウの可愛い花が咲いていた。
素敵な秋の花々たちは、少し地味だった山行に彩りを添えてくれたのであった。
参考にさせて頂いた山友beggioさんのレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2395075.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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この稜線はいかがでしたか? 岳への急登を除くと結構快適かなと思っていましたけど鉄塔部分しか眺望がよくないみたいですね。
君ヶ畑登山口駐車場に自転車デポして、このルートを歩こうと以前から考えていたものの、デポしてから戻る際にあの狭い御池林道で対向車に出遭うと「この時間にこっちへ走るか〜」なんて言われそうで実行できてないんですよ。
同じく旧石榑峠にチャリデポして宇賀渓へ行こうかと思ったプランも気を遣う。
自転車で下ってくるのもキツイ下り坂じゃないので面白そうって思ってました。
お気に入りの鞍掛峠なら広いし、わざわざデポしに行かなくても彦根側からトンネルにデポして西藤原へ車で移動できるんですけどね。
アケボノソウの写真いいですね〜 おとぼけ感もある表情なんですが、ここのはチョイ怖そうなお顔もあるようで。53のは面白い。雄しべかな〜ピンク色になって横たわっているのが唇に見えて笑っちゃいました。
以前から気になっていた「岳」。名前のカッコよさもさることながら、道の駅から見上げる度に此れは急登の山だぞ!と感じていてワクワクしてました。
案の定バリバリの急坂でした。鈴鹿をそれほど知りませんが、鈴鹿3大急登に入るのではないかと😁
のちの行程はレコ内でご案内した通りです。もちろん私の個人的な印象ですが、地味な退屈な稜線歩きでした。道は快適そのものですが、小刻みなアップダウンは意外と足に堪えます。
仰るように君ヶ畑にチャリをデポしに行っての戻り道中が気がかりでした。幸いすれ違った車は1台だけ、しかも幅員のある場所でしたから幸運でした。日曜日でしたし、この季節は釣り師も多いですからね。
チャリデポポイントが登山口に行く道中だと一番便利ですけどね。なかなかそういうルート取りの出来る山は無さそうですね。
アケボノソウは素敵な花ですね。色と模様が何とも言えません。この季節の楽しみです。
確かにとぼけた顔に見えますね😄私にはウルトラマンに登場する宇宙人にも見えます。
stkazenami(風波)と申します。
風波は鈴鹿300山踏破を目指しているのですが
鈴鹿300山パイオニアbeggioさんの代打!水晶山〜鎌ヶ岳のコメントにてuriuri4211さんのことを知りました。
uriuriさんは、花のことに詳しいのですね。
アケボノソウの写真は素晴らしいですね。
花びらの黄色の所に付いているのは朝露ですか?
自然の造形美ですかね。
それと、花のコメントが良いですね。
春はあけぼの…
秋はアケボノソウ。
アザミじゃ無いのよ♪タムラソウ。
飾りじゃない、本当の美しさですね。
このコメントの作成時は、BGMで
中森明菜 飾りじゃないのよ涙は を聞いています。
風波
コメントをいただきまして、とても嬉しく思います。
stkazenamiさんのことは予々、我が山友のbeggioさんから伺っておりました。鈴鹿300山の詳しい情報を集めて整理しておられ、踏破を目指しておられるとのこと。素晴らしい取り組みですね。
花はいいですね。私が山へ足を運ぶ主たる目的は花かも知れません。決して詳しくは無いのですよ。ただただ好きなだけです。
花を追いかけてますと一年が経つのが早い!もうこの花の季節?って。
アケボノソウは秋の楽しみです。黄緑色の紋の上にたまたま水滴が乗ったのでしょうか?そんな上手いこと⁇でも見事ですよね。
飾りじゃないのよ♫ハッハァ〜ン♪
明菜ちゃんの歌声も最高でしたが、陽水さんの曲がいいんですね。
探し物はなんですか〜♫山の中へ森の中へ〜♪なんて唄いながら山を彷徨っています。
また是非どこか山の中でお目にかかれますように😊
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