【常念岳〜大天井岳〜燕岳】マジでヘロヘロな表銀座縦走

- GPS
- 18:22
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 2,908m
- 下り
- 2,749m
コースタイム
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 11:30
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:44
| 天候 | 1日目 雨→晴れ 2日目 晴れ→曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はナシ |
| 予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
装備
| MYアイテム |
重量:-kg
|
|---|
感想
えーと、表銀座を縦走してきました。
とはいっても、一ノ沢をスタートし、常念乗越から常念岳往復。さらに大天井岳まで歩き、燕山荘から燕岳を往復し、合戦尾根で中房温泉というコースですから、表銀座の一部ですね。
ともあれ、知人から勧められていたこともあって、前々から訪れたいと思っていたコース…ですが、このご時世もありますので、今年も行くかどうか迷っていたところ、天気予報では9月11日〜12日は天気がよいとのこと。
ここ数年9月の天候に恵まれていないので、エイヤッと決心。
テン泊だと準備不足になりそうなので、小屋泊まりにしようと、毎日あるぺん号の小屋泊付プランに申し込むものの大天荘は満員で予約がとれずorz
ならばと大天井ヒュッテに電話したところ予約がとれましたので、ついに表銀座へと旅だった次第です。
まずは一ノ沢から常念岳へ。
登山口からしばらくは、沢沿いの道。窪地なのか水がガンガン流れていました。
傾斜はさほどキツいわけではありませんでしたが、胸突き八丁から沢沿いを離れると、その先は急登でした。
途中気持ち晴れ間があったりしましたが、基本小雨の中のヒーヒーいいながら登り込んで行くと、常念乗越到着。
常念小屋のベンチで休憩しつつ、常念岳方面を見ると、白い紗幕がかかったかのような霧の中で行く手が見えません。
ここまでの雨中歩きでかなりションボリな気分なため、常念岳はスルーしようかとも思いましたが…気を取り直して常念岳に向かいます。
しかし、待ち受けていたのはそんなアタイの奮起を木っ端微塵に打ち砕く急登。しかも路面はガレている…へたれハイカーのアタイにはかなりシンドカッタ(*´Д`*)
それでも1時間ほどでなんとか常念岳の山頂に到着。
そこまでして到着した山頂ですが、ガスガスで視界ゼロでしたorz
ションボリと常念小屋に戻り、食事をしていると周囲にまとわりついてた霧はなくなりました。
これは大天井岳までの道のりはいい天気が期待できそう…と思ったのでしたが、結果常念山脈の稜線上には雲がなかったものの、周囲の峰々には雲がかかって良好な眺望は得られませんでした。
ともあれ大天井岳に向かいます。
まずは、横通岳への登りですが、常念乗越までの標高差がおよそ200メートルありますので、なかなかの急坂でした。
休憩で整えた息もたちまち上がってしまいましたが、横通岳のピークには1時間ほどで到着。
山と高原地図には山頂を巻く道しか掲載されていないようでしたが、山頂までの踏み跡はしっかりありました。
…にしても、「横通」なんて、ひどい扱いですよね( ̄д ̄;)
お次に向かったのは東天正岳。
正規ルートに復帰してからしばらくは穏やかな道が続きましたが、ハイマツ帯になると再び急登…ここもキビシカッタなぁ(*´Д`*)
ルートは東大天井岳のピークも巻いていて、ピークを踏むにはルート上から5分ほどさらに登らねばなりません。ここも行くかどうか迷いましたが…頑張ってピークまで行きました。
そして、東大天井岳山頂から行く手を眺めるとと、前方にトンガったピークがあるのが目につきました。アレがこの日の最終チェックポイントである大天井岳かぁ、などと思ったのですが…その手前の中天井戸岳だったもようorz
今写真を確認すると、その奥に見えてたのが大天井岳ですかね。
ともあれ、東天井岳から大天荘まではCTで1時間ほどです。
本日の山行もいよいよ最終コーナーを回るところだなぁ〜と気を引き締めたのですが…すでにスタートからすでに9時間ほどで、カラダは意に反してかなりヘロヘロです。
幸い道はよく整っていますし、多少のアップダウンはありましたが、ここまでのような急登ではありません。ヨレヨレと進んでなんとかなんとかCTで大天荘まで到着。
ここで息を整えて大天井岳の山頂に向かいます。
小屋から山頂へはほんの直ぐでした。
たどり着いた山頂は、晴れていたものの雲が多くて周囲の見晴らしはよくありませんでした。本日通ってきた常念岳からの道が見えていたくらい…しかし、がっかりするよりも、山頂に到着した満足感と、「コレで今日はもう登らないで済む」という思いで、へたれハイカーの胸はいっぱいになりましたとさ(^^;)
お次は最後の仕上げ。この日の宿泊先の大天井ヒュッテに向かいます。
しかし、この道がなかなかキビシカッタ。
道幅の狭いトラバースで、片側が谷に向かって急角度で落ちこんでますので、けっこうな高度感があります。本日の最大のミッションはクリアしたことで、やや気が抜けてしまったこともあり、この道にはかなり難儀しましたね。
下っても下ってもゴールは見えてこず、ココロもすっかりくじけたところで、ようやく大天井ヒュッテへと到着したのでした。
翌日。
本山行のメインイベントである表銀座縦走の本番です。
日の出前に出発し、まずは燕岳に向かって喜作新道を通ります。
こちらの道も、アタイの苦手な幅の狭いトラバース路。しかしよく整備されて危険箇所もないので、へたれハイカーのアタシでも粛々を進めます。
そうこうするうちに周囲が明るくなりますと、昨日はまったく眺められなかった北〜西〜南にかけての峰々が姿を現しました。否が応でも気分が上がりましたね( ̄∇ ̄)
40分ほどで大天荘方面との分岐を通過。
ここからが稜線歩きです。
日が昇り明るさが増すに従い、周囲の見晴らしもよくなってきます。
夜明け前後はよく晴れていましたが、しだいに雲が多くなって、スコーンとした晴れではありませんでしたが、それでも北アルプスのオールスターたちを眺めることができました。
南側には昨日歩いて来た常念山脈。東に目を向けると槍・穂高から裏銀座の峰々。さらに北方向には立山が見えています。
道は多少のアップダウンがありますので楽々とはいいませんが、それでも穏やかな感じですので、なるほど表“銀座”という呼び方もなんとなくうなずける気がしましたね。
とかいって為右衛門吊岩の辺りでなぜかルートを外れてしまったりしたのですが(^^;)
ともあれ、分岐から2時間ほどで燕山荘に到着。
こちらでは東側の眺望が開けます。雲が多かったですが、南アルプスや浅間山方面などが眺められました。
そして、ザックをデポして、燕岳のピークに向かいます。
この期に及んで(!?)アップダウンをクリアし、砂地の道を進んで、20分ほどで燕岳山頂に立った次第。
山頂スペースは狭く、見渡す光景もここまでさんざん見てきたものと変わらないので、長居はしませんでした。
時間の余裕があったので、北燕岳にも行こうか迷ったのですが…これから北アルプス三大急登を下るわけですから、体力温存のため欲張らずにピストンで燕山荘に戻ります。
そして、その合戦尾根を下ります。
以前、山仲間から「合戦尾根はdaizenさんが好きな道ですよ」と言ってましたが、なるほど、アタイの好む、当たりの柔らかな土路面の道でした。
周囲も北アルプスというよりも奥秩父に近い雰囲気でしたね。
で、下りの苦手なへたれハイカーのアタイはかなり緊張して進んだわけですが…しかし、どうだろう( ̄д ̄;) ビビッていたほどの急坂って感じじゃなかった気がしましたね。上りだったら印象が違うんでしょうかねぇ。
そもあれ、土道に機嫌をよくしたアタイは、へたれハイカーに割にはサクサクを下りまして、30分強で合戦小屋に到着。
ここで食事休憩をして、再び下ること1時間半とちょっとで中房温泉に到着しました。
自分が想定したのよりも2時間近く早く下山できたので、予約をしていたアルピコ交通のさわやか信州号はキャンセルし、穂高駅に出てJRで帰路に着いた次第。
と、まぁ初日はヘロンヘロンになりましたが、表銀座縦走はなんとか無事に完了しました。
前回の白馬縦走の際にも思いましたが、こういうご時世にわざわざ県をまたいで山行するのは、躊躇がありました。山は逃げないですし…。
しかし、北アルプスの神々しい峰々を眺めつつ縦走は、ほんと心が洗われました。
やはり来てよかったかなぁと思った次第です。
遅筆につき詳細レポートはいずれブログにて。
http://awaya-daizen.cocolog-nifty.com/
awaya-daizen



















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