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Yamareco

記録ID: 3534568
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍沢から赤沢山、西岳、赤岩岳、そして地震により槍ヶ岳は断念

2021年09月19日(日) ~ 2021年09月20日(月)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
14:01
距離
39.7km
登り
1,755m
下り
1,754m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:47
休憩
0:53
合計
9:40
5:55
5:56
9
6:05
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28
6:33
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3
6:37
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7:19
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8:03
28
8:31
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7
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23
9:37
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53
11:48
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13:54
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4
14:18
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14:45
15:06
25
2日目
山行
4:43
休憩
0:18
合計
5:01
5:27
41
6:08
6:13
29
6:42
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7:04
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5
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5
9:50
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10:19
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5
10:24
10:24
4
10:28
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
さわんどバスターミナルにて車中泊。夜間は基本トイレ閉鎖らしいが、この時は臨時で24時間利用可能だった。始発は5:00。往復2400円。チケット自販機前に大行列ができる。購入した者から順次バスに乗り込み上高地へ輸送。乗れないということはなさそう。駐車場代は一日700円。使えるお札は千円札のみ。
コース状況/
危険箇所等
大曲から水俣乗越は荒れている印象だったが全くそんなことはなかった。
水俣乗越からヒュッテ西岳までは一旦登った後鞍部まで下るが、ここが崩壊地際を通り足元がもろい。地震の後は地面にひびが入っておりさらにもろくなっている可能性。その後小屋手前まで鎖場の急登を登るが、ここは落石の危険が大きいように感じた。
さわんどバスターミナルから始発で上高地入り。トイレに行列ができるのでバスに乗る前に済ませておくべき。
2021年09月19日 05:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 5:40
さわんどバスターミナルから始発で上高地入り。トイレに行列ができるのでバスに乗る前に済ませておくべき。
2021年09月19日 07:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 7:00
天気は最高レベル。
2021年09月19日 07:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 7:01
天気は最高レベル。
いつも明るい徳沢。さほど雨は降らなかったようだが、昨日の台風でも結構人が入っていたみたいでみんないい根性してるな。
2021年09月19日 07:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 7:07
いつも明るい徳沢。さほど雨は降らなかったようだが、昨日の台風でも結構人が入っていたみたいでみんないい根性してるな。
槍沢ロッジ。徐々に登りになりつつあるがまだまだ。
2021年09月19日 09:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 9:14
槍沢ロッジ。徐々に登りになりつつあるがまだまだ。
大曲り。ここから水俣乗越まで急登。北鎌尾根登る人はここを通過して沢へ降りていく。今回は地震で遭難者が出て大変だった模様。
2021年09月19日 10:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 10:00
大曲り。ここから水俣乗越まで急登。北鎌尾根登る人はここを通過して沢へ降りていく。今回は地震で遭難者が出て大変だった模様。
2021年09月19日 10:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 10:08
大曲までの林道早歩きが響いてかなり脚が疲れてしまっていた。槍沢を登るとき毎回やってしまう。
2021年09月19日 10:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 10:54
大曲までの林道早歩きが響いてかなり脚が疲れてしまっていた。槍沢を登るとき毎回やってしまう。
槍が素晴らしい。すっかり秋である。
2021年09月19日 11:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 11:04
槍が素晴らしい。すっかり秋である。
西岳と赤沢山のギャップを確認。
2021年09月19日 11:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 11:04
西岳と赤沢山のギャップを確認。
西岳直下の鎖場。難しくはないが、落石が怖い。
2021年09月19日 11:28撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 11:28
西岳直下の鎖場。難しくはないが、落石が怖い。
ヒュッテ西岳。ここのテンバにずっと泊まりたかった。常念が真正面にそびえる。この日は小屋泊まりのお客は少ないとのこと。
2021年09月19日 11:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 11:47
ヒュッテ西岳。ここのテンバにずっと泊まりたかった。常念が真正面にそびえる。この日は小屋泊まりのお客は少ないとのこと。
ヘリポート手前のスペースに設営完了。槍、槍沢、東鎌尾根が丸見えのポイント。来てよかった。
2021年09月19日 12:27撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 12:27
ヘリポート手前のスペースに設営完了。槍、槍沢、東鎌尾根が丸見えのポイント。来てよかった。
さて、テンバの奥から赤沢山へ向かう。テープのある場所から急坂を降りていく。前穂、吊り尾根、奥穂、北穂が荒々しい。
2021年09月19日 12:30撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 12:30
さて、テンバの奥から赤沢山へ向かう。テープのある場所から急坂を降りていく。前穂、吊り尾根、奥穂、北穂が荒々しい。
もろい斜面をロープで降りていく。
2021年09月19日 12:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 12:34
もろい斜面をロープで降りていく。
一旦降りきると右手にマークがあるのでそちらに進む。まっすぐ降りてしまわないように。
2021年09月19日 12:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 12:36
一旦降りきると右手にマークがあるのでそちらに進む。まっすぐ降りてしまわないように。
ハイマツが濃いが足元には道がある。枝をかき分け、テープをたどれば問題ない。
2021年09月19日 12:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 12:39
ハイマツが濃いが足元には道がある。枝をかき分け、テープをたどれば問題ない。
登り返しもハイマツをこぐ。松脂でズボンがかなり汚れた。腕も疲れる。
2021年09月19日 12:46撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 12:46
登り返しもハイマツをこぐ。松脂でズボンがかなり汚れた。腕も疲れる。
赤沢山。日本百高山。実は西岳、赤岩岳も。
2021年09月19日 13:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 13:06
赤沢山。日本百高山。実は西岳、赤岩岳も。
とにかくここからの槍沢の眺めは素晴らしい。二度とこないかもしれないので目に焼き付ける。
2021年09月19日 13:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 13:07
とにかくここからの槍沢の眺めは素晴らしい。二度とこないかもしれないので目に焼き付ける。
帰りの登り返し、ハイマツのトンネル
2021年09月19日 13:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 13:35
帰りの登り返し、ハイマツのトンネル
ヘリポートから西岳。
2021年09月19日 13:45撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 13:45
ヘリポートから西岳。
西岳登頂。派手な生地が結び付けられていた。ネパールっぽい。
2021年09月19日 14:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 14:04
西岳登頂。派手な生地が結び付けられていた。ネパールっぽい。
次に向かう赤岩岳へ稜線をたどろうと思ったが、崩壊気味だったのであきらめ、仕方なく来た道を戻って縦走路に下山。
2021年09月19日 14:09撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 14:09
次に向かう赤岩岳へ稜線をたどろうと思ったが、崩壊気味だったのであきらめ、仕方なく来た道を戻って縦走路に下山。
2021年09月19日 14:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 14:10
東鎌尾根はジグザグであることがよくわかる写真。
2021年09月19日 14:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 14:12
東鎌尾根はジグザグであることがよくわかる写真。
赤岩岳への登り口は明瞭な道ができていた。道標などはない。
2021年09月19日 14:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 14:48
赤岩岳への登り口は明瞭な道ができていた。道標などはない。
赤岩岳山頂。三角点が打ち捨てられていた。崩壊が進んでいる。
2021年09月19日 14:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/19 14:53
赤岩岳山頂。三角点が打ち捨てられていた。崩壊が進んでいる。
2021年09月19日 14:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/19 14:58
夕方に地震発生!槍ヶ岳東斜面から大量の落石が轟音とともに崩れ落ち白煙を上げる。槍沢の方からも落石多数を確認。余震は断続的に夜まで続きそのたびに落雷のような轟音が山中に響き渡る。被害状況が気になる。テント泊では地震を背中でほぼ直接感じられたのは新鮮だった。
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夕方に地震発生!槍ヶ岳東斜面から大量の落石が轟音とともに崩れ落ち白煙を上げる。槍沢の方からも落石多数を確認。余震は断続的に夜まで続きそのたびに落雷のような轟音が山中に響き渡る。被害状況が気になる。テント泊では地震を背中でほぼ直接感じられたのは新鮮だった。
昨日の地震で登山道の状況が心配だが、とにかく槍はあきらめ上高地へ下ることにする。
2021年09月20日 05:28撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/20 5:28
昨日の地震で登山道の状況が心配だが、とにかく槍はあきらめ上高地へ下ることにする。
何事もなかったように赤く染まる槍ヶ岳。
無事に下れますように。
2021年09月20日 05:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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9/20 5:35
何事もなかったように赤く染まる槍ヶ岳。
無事に下れますように。
水俣乗越までの途中にある鞍部は崩壊地の上部を通過するがその登山道に長くひびが入っていることを確認。要注意。
2021年09月20日 05:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/20 5:50
水俣乗越までの途中にある鞍部は崩壊地の上部を通過するがその登山道に長くひびが入っていることを確認。要注意。
水俣乗越。意外にも槍ヶ岳へ登っていく人に何人かあった。あの地鳴りと落石を目の当たりにしてしまったら自分としてはその選択はまずない。
2021年09月20日 06:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/20 6:08
水俣乗越。意外にも槍ヶ岳へ登っていく人に何人かあった。あの地鳴りと落石を目の当たりにしてしまったら自分としてはその選択はまずない。
無事下山!幸い下山道に大きな被害はなく通行に支障はなかった。山の怖さにこれまで地震というのはほとんど頭になかったがこれからはそうもいかなくなってしまった。槍穂山域の認識を変えてしまった山行となった。
2021年09月20日 11:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
9/20 11:18
無事下山!幸い下山道に大きな被害はなく通行に支障はなかった。山の怖さにこれまで地震というのはほとんど頭になかったがこれからはそうもいかなくなってしまった。槍穂山域の認識を変えてしまった山行となった。

感想

まさかの地震発生で二日目の槍ヶ岳登頂は断念せざるを得なかったが、天候は最高で暑くもなく寒くもなくかなり好条件の登山日和となった。上高地から大曲までややオーバーペースで脚が思ったよりつかれてしまっていたが、テント設営後の赤沢山、西岳、赤岩岳の日本百高山ピークハントも無事なしとげられ満足だった。 
 
 地震発生時はテントでゆっくりしていたが、突然地鳴りが始まり地面が揺れた。その直後に槍ヶ岳東斜面からものすごい量の落石が発生し轟音が沢中に響き渡った。立て続けに二回目の揺れが起きて、さらに落石が追加。震源地が槍ヶ岳らしいことがわかり、周囲の登山客に緊張感が走る。しかし、ここは西岳のテンバ。落石の危険はほとんどないといっていい。そこは安心材料だった。みんな他の山小屋やテント場の人たちに被害がないか心配していた。特に殺生ヒュッテ。この時点では何もわからず、涸沢方面にも白煙が上がっていたので不安しかなかった。山小屋の人も外に出てきて状況を関係者に報告しているようだった。揺れは夜も断続的に続き、そのたびに山々に岩雪崩の轟音が響き渡る。翌日は槍ヶ岳に登る予定だったが、とてもそんな気分ではなかった。それどころか上高地に無事下山できるのかも不明。暗くなって槍沢の登山道を見るとヘッドランプの明かりがちらほら見え、余震で落石が続く中、暗い山道を下山する登山者の姿があった。かなりの恐怖だったと思われる。情報のない今、あれこれ考えても仕方がないと思いとにかく朝を待った。
 
 幸い夜には余震は収まって朝は平穏だった。下山を開始して落石の危険地帯を何とか過ぎ、水俣乗越に到着。驚くべきことにババ平から来たと思われる人たちが、東鎌尾根を槍ヶ岳に向かって登って行った。結果的にその後地震は収まったのでよかったが、また昨夜のような揺れが起きたらかなり危険だったのではないか。登山者それぞれの判断があったと思うが、出来る限りの情報を入手し安全第一で行きたいものだ。上高地までの下りでも単独、団体、カップル、何人もの登山客とすれ違った。この辺りは近年群発地震が発生していたが、今後また活発化するかもしれない。今年中に大キレットを予定していたが来年以降に持ち越しである。

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