槍沢から赤沢山、西岳、赤岩岳、そして地震により槍ヶ岳は断念


- GPS
- 14:01
- 距離
- 39.7km
- 登り
- 1,755m
- 下り
- 1,754m
コースタイム
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:40
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 5:01
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大曲から水俣乗越は荒れている印象だったが全くそんなことはなかった。 水俣乗越からヒュッテ西岳までは一旦登った後鞍部まで下るが、ここが崩壊地際を通り足元がもろい。地震の後は地面にひびが入っておりさらにもろくなっている可能性。その後小屋手前まで鎖場の急登を登るが、ここは落石の危険が大きいように感じた。 |
写真
感想
まさかの地震発生で二日目の槍ヶ岳登頂は断念せざるを得なかったが、天候は最高で暑くもなく寒くもなくかなり好条件の登山日和となった。上高地から大曲までややオーバーペースで脚が思ったよりつかれてしまっていたが、テント設営後の赤沢山、西岳、赤岩岳の日本百高山ピークハントも無事なしとげられ満足だった。
地震発生時はテントでゆっくりしていたが、突然地鳴りが始まり地面が揺れた。その直後に槍ヶ岳東斜面からものすごい量の落石が発生し轟音が沢中に響き渡った。立て続けに二回目の揺れが起きて、さらに落石が追加。震源地が槍ヶ岳らしいことがわかり、周囲の登山客に緊張感が走る。しかし、ここは西岳のテンバ。落石の危険はほとんどないといっていい。そこは安心材料だった。みんな他の山小屋やテント場の人たちに被害がないか心配していた。特に殺生ヒュッテ。この時点では何もわからず、涸沢方面にも白煙が上がっていたので不安しかなかった。山小屋の人も外に出てきて状況を関係者に報告しているようだった。揺れは夜も断続的に続き、そのたびに山々に岩雪崩の轟音が響き渡る。翌日は槍ヶ岳に登る予定だったが、とてもそんな気分ではなかった。それどころか上高地に無事下山できるのかも不明。暗くなって槍沢の登山道を見るとヘッドランプの明かりがちらほら見え、余震で落石が続く中、暗い山道を下山する登山者の姿があった。かなりの恐怖だったと思われる。情報のない今、あれこれ考えても仕方がないと思いとにかく朝を待った。
幸い夜には余震は収まって朝は平穏だった。下山を開始して落石の危険地帯を何とか過ぎ、水俣乗越に到着。驚くべきことにババ平から来たと思われる人たちが、東鎌尾根を槍ヶ岳に向かって登って行った。結果的にその後地震は収まったのでよかったが、また昨夜のような揺れが起きたらかなり危険だったのではないか。登山者それぞれの判断があったと思うが、出来る限りの情報を入手し安全第一で行きたいものだ。上高地までの下りでも単独、団体、カップル、何人もの登山客とすれ違った。この辺りは近年群発地震が発生していたが、今後また活発化するかもしれない。今年中に大キレットを予定していたが来年以降に持ち越しである。
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