尾上郷川 別山谷 カラスノ谷
- GPS
- 17:52
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,628m
- 下り
- 2,637m
コースタイム
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 10:48
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 8:05
天候 | 初日:晴、二日目:晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2021年09月19日(日)
6:30に石徹白登山口を出発。神鳩ノ宮避難小屋からメインの登山道を外れて右手に進むことになるが、地図上では線があるものの実際はただの藪、無理やり藪を漕いでブナゴヤ谷へと入る。ブナゴヤ谷は序盤は歩きやすいが、中盤で大量の倒木がつまったエリアがあり、非常に歩きづらい。また、下部はゴルジュ帯で大変なので尾根をまたいで右手の沢に移るのがセオリーとのことだったが、こちらも藪が濃くて難渋する。熊の痕跡もちらほら見かけつつ、源頭から3時間ほどかかってようやく別山谷に降り立つ。
別山谷は穏やかで美しい流れ、特に難所もなく、開放的な河原歩きでモミクラ谷の出合へ。ここから本流はカラスノ谷と名前を変え、沢も徐々に両岸が切り立ってくる。前日に通過した台風の影響で増水気味だが、連瀑帯に入っても基本的に登れる滝が続き楽しい。丸い岩のCS小滝は白泡が激しいが、水中に入れば足場が続いており、左のスリットをずり上がることができる。
一つ目の大滝は左岸から巻き、藪はやや濃いめだが特に問題なく、懸垂下降なしで沢底に戻ることができる。その後の小滝は一見登れそうだが、ワンムーブ水圧が強過ぎたので左岸から巻く。しかし一見簡単そうだが、ザレ気味で高度感もあり滝を登っておけばよかったと反省。この谷はあまり安易に巻きの選択を取らない方がよいらしい。
二つ目の大滝も登り様がないので、同じく左岸巻き。その後は快適に登れる滝が続いて楽しい。ゴルジュ帯の入り口の滝は右壁から登れるが、その後のゴルジュは水量多めで、右岸から巻き気味に越える。
最後は岩壁の中に端正な姿で佇む10m滝。ホールドが明瞭だが、途中壁が立ってくるので少々気合が必要。支点を取れるところがなかったので、少し離れた左手の水線沿いカムをキメて登ったら、パートナーが回収に苦労した様で滝の登りよりも大変だったとクレームを入れられた。本日はこの先の二俣を少し越えたあたりで幕営。
2021年09月20日(月)
翌日は4時起床、谷はガスに覆われているが、この後回復するらしいので期待しながら進む。
二俣から先は特に難しい滝もなく、顕著な滝も一つあったぐらいですぐに大平壁に到着。
大平壁は少し左手から取り付き、2〜3級の斜面をノーロープで登る。天気も回復し始めて、登山道を歩くハイカーから声援をかけられながら登る。適度な緊張感で、素晴らしいロケーションを堪能。徐々に傾斜が上がってくるが、特にロープを出すこともなく上部の草付きに到着。後はゆっくりと山頂まで詰め。山頂では声援をかけてくれたハイカーの方が、到着を待ってくれていた。別山山頂からは白山本峰もよく見え、素晴らしい展望を満喫。草紅葉も進み始めており、周辺は秋の雰囲気が漂う。
下山時、別山平から大平壁を振り返ると中々迫力があり、余韻に浸ることができる。この辺りは西面の森の雰囲気が素晴らしい。後はアップダウンを繰り返しながら、三ノ峰経由で銚子ヶ岳へ。美しいぶな林を抜け、大杉様に挨拶をして下山。
今回は行動時間の半分以上(約10時間)がアプローチと下山だったが、カラスノ谷は河原・滝・高巻き・ゴルジュ・岩壁と、沢の様々な要素がバランスよく詰まった沢で訪れて良かった。
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