ブナ林は続くよ何処までも♬下谷山と江越国境尾根歩き
- GPS
- 07:57
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 764m
- 下り
- 629m
コースタイム
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■下谷山登山口〜大音波:前半は自然林の急登が続く。一部藪あり踏み跡も薄い。時々マーキングがある。 ■大音波〜県境:痩せ尾根区間は滑るので注意。圧巻のブナ林が続く。 ■県境下谷山直下は複雑な地形でGPS必携、風力発電関係と思われる新しいピンクマーキングと白い紐が尾根芯を伝っている。登山道マーキングと混同するので注意が必要。山頂は狭いが東側まで10mほど刈り払いされていて東南の展望がきく。 ■下谷山〜音波山:爽やかなブナ林が続く尾根には、ここにも白い紐が尾根芯に張ってある。登山道のマーキングと混同するので要注意。 ■風況観測タワー〜R365:巡視路は作業道で寸断されている。作業道はベルク余呉スキーに下りて行くので登山者は巡視路を外さないようにする。 |
その他周辺情報 | 今庄365温泉やすらぎ、北近江の湯 |
写真
感想
一昨年の積雪期に栃ノ木峠から挑んで下谷山に届かず敗退している。リベンジを紅葉には早いが無雪期の時期に決行することにした。まずは栃木峠手前の旧ベルク余呉スキー場の入口に自転車をデポする。
中ノ河内から県道へ入り大音波の南西尾根に取り付く。疎らにマーキングが見受けられるが、余呉トレイルの実線ルートはバリルートと差ほど変わらない。尾根は末端からブッシュ混じりのブナやミズナラの急登が連続する。喘ぎながら休み休みブッシュに掴まり2時間かけて苦手な急登を大音波の広い山頂台地に上がる。ここは今までの苦労を忘れさせてくれる別天地、ブナの高木の巨樹たちが山頂を覆い尽くしている。休憩しながらしばしうっとりと見とれる。ひときわ枝振りのよいブナが母なる木のようだ。
大音波からはブナ林の中を緩やか高度を上げて行く。一旦鞍部に下りて上り返す細尾根は左側が切れ立って恐々と通過する。もうここからはブナの天国、鬱蒼とした密度が濃いブナ林に時折り木漏れ日が射しこむのが何とも堪らない。
ここで意外にも二人の人とすれ違う。クリップボードを持っているので登山者ではないことが窺がえる。風力発電関係の方で調査をしているとのことだった。
更に尾根を上がると複雑に入り組んだ下谷山直下のの地形が立ちはだかる。一昨年の冬に下谷山直下まで辿り着きながら方向を読み間違え、時間が押し迫っているので撤退したことを思い出す。ここからはいくつものコルに下りたりポコを登り返しながら徐々に登って行く。
尾根筋には登山ルートとは関係ない白い紐が張ってある。惑わされながら下谷山への主尾根に取り付く。特徴的なエイリアンブナがある山頂に辿り着くとそこは小広く刈り払いがされていた。更に東側に10mほど刈り払いがしてある。秘境の上谷山や登って来た大音波の尾根を望むことが出来る。眺望を楽しんだ後は陽射しが強くて落ち着かないのでランチを後回しにして下山することにした。
往路を引き返せばよいはずが余計なテープと白い紐に惑わされてまたもや右往左往する。気持ちが落ち着いたころ県境尾根のブナ林の広いピークでランチタイムとした。
ゆっくり休憩した後は見覚えのある尾根道を西進する。しかしどこまでも鬱陶しい白紐に釣られて時々ルートを誤る。壮麗なブナ林を歩いているはずがこれでは気持ちが萎えてしまう。これは音波山から下谷山まで作業道を延伸するためのマーカーではないだろうか!?。更に続くブナ林の稜線道を進むと何度か見たことのある風力発電の観測タワーが現れる。
風力発電の観測タワーからは無残にも地肌を削り取られた作業道が続く。作業道は元あった巡視路を寸断しながらベルク余呉スキー場に下って行く。分かれて自然林の巡視路を下るとR365沿いの旧スキー場の入口に下り立つことが出来た。
後は自転車で中ノ河内からは県道に入る。綺麗に除草された所に前掛けをした可愛い六地蔵があるのでアンとお参りする。漕ぐことなく25分で駐車地に帰還した。
コメント
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今年の積雪期に下谷山から上谷山を縦走させて頂きました。
圧巻のブナ林にため息ばかり、夏季はうっそうとした藪原かと思いきや、良い感じですね。
ホント、風力発電の開発には少し残念ですね。
下谷山までは壮麗なブナ林が続くので新緑や紅葉の季節に再訪したいところです。
2年前の積雪期に下谷山直下まで歩いた時はブナ林が何処までも続いていましたが、下谷山から先はブッシュなので気持ち良いことでしょう。上谷山から鉄塔尾根もそうだった。wataharuさんのように飛び歩けないので羨ましく思います。
風力発電の波がすぐそこまで押し寄せてきています。このままでは福井県は風車だらけになってしまうので景観も台無し、自然破壊なしで進めてもらいたいものです。
周回コース、歩いてこられましたね。お疲れさまでした。ブナがたっぷりで、レコ見て、また歩いてみたいなと思いました。
音波山については、naojiroさんのレコを見て、風力発電の工事が進められていることを知り、その後何度か行ってみたのですが、もう下谷山まで、紐が続いてましたか…。国有林界のマーキングみたいで、それに沿って工事が進んでいくみたいですね。
flatwellさんにいろいろ教えてもらったりしましたが、計画では2021年は準備書の段階で、2022年に工事着工というような話もあるようです。
滋賀県議会でも話が上がっていて、滋賀ではイヌワシは4ペアいるようで、その活動範囲にも入っているようで、自然動植物への影響が気になります。ブナの森も心配です。
取り付きから標高650mまでの急登には参りました。しかし大音波に上がると山頂台地に広がるブナの巨樹の森を見たら一気に苦労が吹き飛びました。更に大音波から下谷山まで圧巻のブナ林、ブナフェチには堪りません。仕舞いには溜め息さえ出てきます。
下谷山南尾根ですれ違った調査員2名は軽装でどこから入山したのか聞きそびれました。アンテナ辺りでヘリが飛んでいくのを見たので‥まさか
白い紐が延々と続いて鬱陶しい限りです。微妙に県境ではなく尾根芯に張ってありました。下谷山の東側10数mに刈り払いがしてありました。この先も進めるのかは分かりません。
音波山の大ブナはギリギリでセーフか微妙な位置です。この木を切るなと看板立てましょうか
ブナが濃いですね〜どこまでも続く感じ、レコ中の写真拝見てるだけでもゾクゾクします。いい山行をされてますね。やっぱりそちら方面にも足を延ばさないと!ですね。
例のタテジマ謎の樹は、やはりブナでしたか⁉️
縦縞のブナの写真はウリさん向けにアップしました😀。
縦縞はブナの樹幹流現象が生じた後に現れるようです。もう少し検証する必要がありますが、多分間違いないと思います。
岡山理科大のHPなどを参考にしました。
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