北ア・僧ヶ岳東又谷コース登山口から毛勝山往復
- GPS
- 09:57
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,826m
- 下り
- 1,798m
コースタイム
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 9:57
天候 | 晴れのち曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に道が湿ってて滑りやすい。特に、下りは注意。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ポール
テント
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感想
8月の連休の八ヶ岳登山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3423434.html)を終えてから、しばらく「お腹いっぱい」状態だったのか、はたまた地元・富山がまん延防止等重点措置区域に指定されたせいか、本格的登山に行くモティベーションに欠けた状態が続いてたけど、ようやく「充電」が完了したようでまた山に行く意欲が湧いてきた。本来なら9月25・26日は、前年からの宿題の栂海新道に行くつもりだったけど、26日の天気予報が悪いので、急遽、毛勝山に行くことにした。
毛勝山といえば長らく残雪期に雪渓を詰めて登るのが一般的で、それゆえ遭難事故も多かった。一部の富山県民のなかには西北尾根ルート開削前のイメージのまま止まっているひとも多いらしく、弟子(妻)に「毛勝山に行く。」と言ったら、「よくもまた、そんな恐ろしいところへ…。」と絶句された(苦笑)。西北尾根ルートが一般化したとはいえども、日帰り往復で半日はゆうにかかるロングコースゆえ、残雪もなく暑さも落ち着いて比較的日が長い9月に登ることが一般に推奨されている。歳傾きつつある私は、そろそろ年齢的にも最後のチャンスかと思い、9月最後の土曜日に毛勝山に挑戦してみた。日没ビバークに備え、簡易テントやストーブ、ガスカートリッジを荷物に入ってる。前週の大乗悟山登山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3537984.html)に八尾町桐谷からアクセスしたため汲んだままになってる『ガット出の水』2 Lも(苦笑)。
前述のとおり毛勝山は9月の登山が推奨されているため、この時期の登山口の駐車場はいつも満車らしい(苦笑)。僧ヶ岳登山以来(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3319801.html)約3ヶ月ぶりに東又登山口に舞い戻ってきた。5時半に着くように逆算して『キャラメルハウス』を出発し、狙いどおり5時半前に東又登山口に着いたけど、駐車スペースはすでに一杯。横に2台駐車可能な看板裏スペースに横浜ナンバーのクルマが1台縦列駐車してたのが痛かった? 仕方なく僧ヶ岳登山口前の路肩に駐車し、ここから5:42に出発(5:38に一回出発したけど、タオルと手袋を忘れて取りに戻って仕切り直しとなった)。西北尾根登山口からはもの凄い急坂という触れ込みだけど、その区間は30分ほどで通過。急坂が終わり、道が尾根に乗った辺りには何故か立山雄山神社の赤い札が吊るされてた。ここで休憩するには早過ぎなので、そのまま先を急ぐ。1,479.3 m三角点までは長いので、結局、10分おきにコールしてくれる『ヤマレコMAP』アプリが6回目コールをしたところで(すなわち、1時間で)休憩。
みんな夜明けの5時半にスタートしてるため、2パーティー3人の登山者と抜きつ抜かれつでの山登りとなった。もっとも、トレランのお兄さんはさっさとみえなくなってしまったけど…。1,479.3 m三角点に7:37に着いたけど、休憩してからそんなに時間が経ってないので、通過した。先に進むと低い木が増えてきて、これまでの日蔭の道とは異なり、太陽の光がマトモに当たるようになる。慌てて日焼け止めを塗りたくった。陽射しがマトモに当たるということは、展望もよくなってきて、越中駒ヶ岳など北部稜線の山だけではなく、上るにつれ黒部川を挟んだ向こうの朝日岳などがみえるようになった。どうせなら、もっと写真を撮っておけばよかった。頂上で写真を撮るし…とこの時は思ってた…。
最初の1時間で標高1,200 m付近まで登れてしまったため、残りの標高差1,200 mも400 mずつ登れれば頂上には10時台に着く…と算盤を弾いたけど、尾根に乗ってからは傾斜も緩やかになり、細かいアップダウンも多く思うように高度が稼げない。せいぜい1時間に標高差300 mが関の山で、頂上には11時台到着に予定を修正。
3回目の休憩を取って、10:22から歩き出すとすぐに二重山稜地帯に差し掛かり、池塘がいくつも姿をみせる。駒ヶ岳をバックにモモアセ池の写真を撮ったりしてたけど、展望がよかったのはここら辺りまで。早くも下山中のトレランのお兄さんとすれ違い、モモアセ山を通過し、あとは毛勝山への最後の登りを残すのみ…という地点(大清水の草原)で4回目の休憩を取ったけど、ここで毛勝山の勇姿をみたのが見納め。どんどんガスが湧き上がってきて、あっという間に周囲は真っ白になった…(汗)。毛勝山への最後の急登を登り終え、あと頂上まで少し…という段になって『iPhone』のバッテリーが残り2%となり、慌ててザックを降ろして乾電池式充電器の乾電池を交換…。頂上には、11:09に到着。先客が1人居たほか、抜きつ抜かれつしてきた2パーティー3人も頂上に到着。彼らは南峰に行く相談をしてたけど、日没まで下れるかアヤしい私は、エースコックの『飲み干す一杯 味噌バター味ラーメン』喰ってから、ひと足先に11:34に下山開始。
下りは上り以上に気を遣った。地面も木の枝も湿ってて滑りやすい。日没ビバークの可能性があるので、テント一式等を担いできてたため、荷物が重いのが(上りよりも)下のほうが堪える。二重山稜を越えて、ヤセ尾根のアップダウンが続くところで、足を滑らせてネマガリタケのヤブのなかに体ごと突っ込んで滑落した。特に怪我も擦り傷も無かったけど、上着のポケットに入ってた『iPhone』がポケットから滑り出し、行方不明に。ネマガリタケのヤブをかき分け、どうにか『iPhone』をみつけた。こんなプチ遭難もあったため、さらに慎重に下ったため時間がかかかってしまい、下山は15時半になった。『ガット出の水』2 Lも見事に無くなった(苦笑)。
もともと富山県の山でも屈指の難ルートと知られているコースのためラクに登れるとは思ってなかったものの、予想以上に体力を消耗した。2台分の駐車スペースを1台で占有してた横浜ナンバーの登山者がクルマに戻ってたけど、説教する気力も無かった(苦笑)。帰宅後、夕食喰ってたら、疲労のためか箸を持つ右手の指と、器を持つ左手の指が攣ったし…(苦笑)。こんなに消耗したのは、1年前の大笠山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2575594.html)以来だな。
P.S. 久しぶりの本格的登山だったせいか、脚の筋肉痛が4日後まで続いた…(苦笑)。
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