深山の趣。紅葉の飯豊山。
- GPS
- 11:06
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,941m
- 下り
- 1,956m
コースタイム
- 山行
- 10:06
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 11:04
天候 | 晴時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
百名山57座目は飯豊山。
【登山までのいきさつ】
今シーズンは東北の百名山を多く登る予定であったが、コロナ禍と夏場の天候不順で北東北は断念した。登れる期間が短くなってくる中で、緊急事態宣言が解除されたので、前から気になっていた飯豊山に登ることにした。東北地方最難関の山であり、通常は一泊二日が推奨されているが、累積標高差と歩行距離を見る限りでは日帰りでも何とかなると判断した。今回はまだ休日の高速道路割引きが適用されないということもあり、往路は一般道を通って行くことにした。いずれ挑戦する九州や中国遠征も視野に入れて長時間運転を試してみたいという気持ちもあった。320Kmを9時間かけて運転し、19時に登山口に到着した。都内の渋滞がひどかった。
【小白布登山口〜横峰】
難所の剣ヶ峰に日の出の頃に到着することを目指して朝は3時25分に出発。三日月が出ていたが、星が多くとても綺麗に見える。ヘッドランプを明るいものを購入して変えたので、快適に登る。前半に渡渉が何回かあるが、夜間歩行でも問題ない。最近北アルプスを歩いたせいか、粘土質の土と木の根が気になったが道に迷うことはない。
【横峰〜種蒔山】
横峰の直前でメインの登山道に出ると道が急に平になる。御沢登山口からのメイン登山道と小白布登山口の分岐は案内がないので、帰りに行きすぎないように注意したほうがいい。峰秀水の水場はよく整備されていて行き帰りとも美味しくいただいた。予定通り、剣ヶ峰で日の出を迎えるが朝日と紅葉が相まってとても美しかった。剣ヶ峰は難所ではあるが、それほど厳しくはない。行きはグローブを着けて三点支持で登ったが、帰りはストックで降りた。三国岳から種蒔山までは細かなアップダウンが多い。特に帰りは疲れていたのでこの区間が長く感じた。
【種蒔山〜山頂】
個人的に今回の山行で一番気に入った区間である。草履塚の登り下りや御秘所の難所はあるが、基本的になだらかな稜線歩きで色々な景色を楽しめる。今回は紅葉のシーズンを迎えているが、場所場所により、黄色や黄金色、赤などの色を見ることができ、空の青や雲の白、木々の緑と渾然一体となって目を潤してくれる。
【登山を終えて】
前回、前々回の白馬岳や笠ヶ岳といった北アルプスの山と対比すると、人にそれほど出会わず、静かな山歩きが楽しめた。剣ヶ峰や御秘所といった難所でも白いペイントの案内がなく、ルートファインディングには苦労したが、自然の山を登っている感覚が高まった。人工物が少なく延々と続く稜線を眺めることが多いので「山深い」という表現がピッタリの山だと思う。東北最難関の称号通り、11時間に及ぶ長い山行となったが、それ以上に自然を楽しめた山行となった。
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