錫杖岳 〜P2168の本峰まで〜
- GPS
- 10:03
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 1,350m
- 下り
- 1,346m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■クリヤ谷登山口〜錫杖沢分岐 一般的な登山道、クリヤ谷の渡渉箇所は増水時渡れないこともあるようだが今回は問題なし ■錫杖沢分岐〜コル ・沢を登っても良いが最初は左岸(右側)の高巻き道がある、道は比較的明瞭 ・途中のクライマー道との分岐あり(木にヘルメットぶら下がっている場所) 、左側へ少し下りて沢へ出る ・岩屋のテン場を過ぎると二俣分岐あり、現在は右側のB沢が本道で少し入ると左側にトラロープありこちらを登る ・B沢をある程度登ったのちA沢へ藪道をトラバースする、マーキング等あり ・コルへの最後の登りは笹薮 ■コル〜ピッケルピーク ・西側を巻いて登る感じ。笹薮と背丈以上のハイマツが道を塞いでいるが踏み跡は比較的明瞭 ・1箇所崖のような場所をトラバースする、トラロープあり ■ピッケルピーク(P3)〜P2〜本峰(P1) ・最初は前方左側へクライムダウンするが、ピッケルに掛かるフィックスロープで下りるより錫杖ある場所の方まで戻ってクライムダウンした方が確実 ・P2までは踏み跡もそれなりに明瞭だがそこから先は不明瞭なところ多い ・P2から途中のコル(窓)までは西側をトラバース、そこから先は基本尾根を歩いた ※この区間はかなり危険だと思うので自己責任でお願いします ★水は1800m付近まで取れました、コップ等の道具あればコルの手前でも採取可能 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
|
---|
感想
錫杖岳は昨年辺りからずーっと行きたかった山。
下調べはとっくに終わっていて、今年の夏山登山第一候補。雪融け後の6月くらいから狙っていたが絶対ぴーかんの日に登りたいとい!う思いが強くその日は中々訪れず…。
そしてもう10月(汗)、もうこのまま来年度繰り越し?は避けたかったのでぴーかん予報では無かったけど決行して来ました。
当日は4時ごろ新穂高の中尾高原駐車場に到着、小一時間ほど仮眠して5時半頃出発。今回はロングでも無いので明るくなってから出ようと決めていた。
登山口は真横にある槍見館さんに泊ったこともあるので場所は分かってる、ここは笠ヶ岳クリヤ谷ルートの登山口でもある。クリヤ谷渡渉は全く問題なし、それを過ぎしばらく歩くと前衛フェースがドカーンと見えテンション上がる!あんなところのぼれるんかいな?と正直思うが私は正面がら登るわけではないしね。
登山口から1時間ほど歩いたのち登山道と別れを告げ錫杖沢へ、ココから一応バリエーションルート。入って直ぐの右手に幕営スペースがあり男女お二人が朝食中、クライミングの方かな?ご挨拶だけして先へ進む。結局この後は帰りの一般道でスライドしたお二人としか会わなかった。
コルまでは基本沢登りとなるが最初は左岸(右側)に高巻きの道がありそちらを登る、ほぼ一般登山道レベル。
途中のクライマー道との分岐は予習済み、木にぶら下がっているヘルメットが目印になっていた。左側に少し下りて沢へ入り登って行く。一番信用できそうなログを入れてきたので、それを小まめにチェックしコース見極めながら慎重に登ったが二俣分岐(左俣と右俣)を左に行ってしまいピンチに陥る。
私の調べでは昔はこちらが本道だったようだし右俣の方登っても、上の方で結局左俣にトラバースする。登れる人は登れるのだろうが怪しいロープも出てきて自分には無理と判断、右側から高巻きしたがどうもおかしいと思いGPS見たらやらかしていたのに気づく(>_<)。
高巻きの道下れる自信無かったのでそのまま藪漕いて右俣に合流。沢は素人だが藪漕ぎなら少しは自信ある。その後は小さなミス1回あったが危険な思いはせず戻れコルまで出れた。
コルからは先は藪漕ぎ、背丈以上あるハイマツと笹藪が道を塞いでいるが踏み跡はうっすらある。。枯れ沢登りと違いこうゆう道は好き、ほぼノーミスでピッケルピークに到着。
天気は残念ながら今一つ、ヤリホは見えたけど雲が多い。少し休憩と記念撮影だけして次のミッションに移る。
もうピークに居るのに次のミッション?と思うかもしれないが今いるピッケルピークはP3で本峰はまだ先にある。山あるあるだがこの場所は世間一般的なピークであってP2168ではない。下調べでそれが分かった時、行けるor行けないは別として本峰まで目指そうと決めていた。そして途中のP2で撮ってみたい写真もあり、今日は2台カメラを持ってきた。
P3からP2までは比較的簡単に行けると書いてあったが、実際この場に立つとそうは到底思えない。インターバル撮影タイマーを15分にセットしていざP2へ。
時間に追われ焦って滑落!はバカすぎるので撮影の事は気にせず慎重にあるいたが10分ほどでP2に到着。携帯のストップウォッチ見ながら適当にポーズして本峰へ向かう。
P2までの道より更に薄い踏み跡&藪だらけ、ピッケルピークまでのトラバース路と違い基本尾根歩きだったが細尾根でも木々が生い茂っているのでそんなに危険も感じず本峰登頂。この区間は情報少なく戸隠山で言う「蟻の塔渡り」のような道を想像していたが全然違った。山頂周辺は藪藪で山頂を示すものなど一切なかったが分かっていたので落胆することは無かった。むしろ自分的には少しは展望あるじゃん!と思った方だ。
記念撮影してゆっくりP3に戻ってインターバル撮影の写真を確認、撮れてはいたが今日は灰色のシャツ着てきたので灰色の岩と被ってしまい何処に私が居るんだか…、残念(>_<)。
とりあえずミッションは全て終わったのでマッタリ昼食。バリエーションルートに入ってから誰とも会わず山頂も完全貸切、天気も段々良くなってきた。よし、もう一回やろう‼
今度はタイマーを12分にセットしたつもりで行って7分で着いた。戻って確認したらタイマーが15分のままになっており失敗。3回目は10分にセットして行ったが5分で着いた(^_^;)。この区間3往復したのはたぶん私だけだろう(笑)
1、2回目で構図も少し学習でき、黄色いダウン着て満足の1枚が撮れた。しかも天気も良くなり自分的には100点満点♪
12時半ごろ下山開始、結局山頂あたりに3時間も滞在していた(汗)。
コルまではほぼ問題なしだが沢下りが自分の中では今日の核心部、とにかくゆっくり&慎重に下りた。下りはほぼ道間違いもなく登山道に合流、無事無傷で帰れた。
再訪はまず無いと思うので本峰まで登れ良かった。こんな感じの所で今までに登った槍ヶ岳・北鎌尾根や鋸岳に比べたら物足りないが、天気も後半良くなったし思い描いた写真も撮れた。
次回は大木場の辻に行ってみたい!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
なかなかハードそうな岩山ですね
しかしどう見てもフリーで登っているレコ拝見し自分も登りたい!となりました。
フリーで登れるコースも危険箇所だらけ、調査はしっかりして行きましたが想像通りかそれ以上でした。
遠目から見る分には絶対登れそうに無い山ですよね^ ^
教えてください。
最後から5番目の⚪×書いてる写真ですが下山時の目線なのでしょうか?自分は錫杖岳方面の目線なら右で認識合うのですが。これ間違えるとちょっと厳しいので
確かにここは重要だと思います、無事登頂される事を願っております。
かなり前に登った時は、ピッケルも錫杖も無かったと記憶していますが、私が山頂だと思ったピークは偽ピークでした(T_T)
個人的に錫杖は良いと思いますがピッケルはやり過ぎのような。そもそもオフィシャルなのかな?
山頂と言っても三角点も無いし展望もありません、完全に自己満です(^。^)
私も錫杖岳に行きたいと思っていまして、本峰まで行くことが出来たら、kiya99さんの撮影方法で記念撮影をしたいと思いました、…まるパクリになってしまったらすいません (*^^*ゞ💦
数少ない錫杖岳の過去レコに殆どnaotooさんの足跡あったし、好みは一緒なので確信ありました。
と言うかレコ上がるたび「まだかな?」と思っていたくらいです(笑
撮影方法もネットで見た物同じかもしれません。あんな所登れるんかいな?と思いましたが書いてあった通り裏側から簡単に登れます。しかし立つのは結構怖いですよ。
良い写真期待しています(^。^)
翌日に錫杖岳に登ったleonkun2000と申します。
レコを作製しようと過去レコを調べてみたらkiya99さんの本峰レコが目にとまりました。
勝手なご報告で恐縮ですが、大変参考になるので、私のレコにリンクを貼らせていただきましたので、ご了承ください。
よろしくお願いします m(__)m
こちらこそありがとうございます。
私の拙いレコがleonkun2000さんから見て「大変参考になる」と言って頂けるだけでも大感激ですよ。
そして誰かの参考になるのであれば、嬉しいかぎりです♪
錫杖岳、危険な山だけどそれと同時にオモロい山でしたね!
なんだか楽しそうな場所に行かれてますね。
私も1人では行きたくありませんが、2人なら行きたかったです(もちろん自己責任で)。
次回、こんな感じのところがあれば、お誘いいただければ嬉しいです。
ところで、munaitaさん、naotooさん、近々?もしくは来年、行かれるのでしょうか。
もし宜しければ・・・(^^;)。
それにしましても、munaitaさんやnaotooさんなど、コメントの面子が似通っているような・・・。同じような匂いですかね・・・(笑)。
追記:munaitaさん、2日後に行っちゃってますね・・・😢。行動力、ありすぎです。
でも危険な山なのは確かですから、パートナー探しは大変かもしれません。
私で言えばnakkiさんのようにいつも一緒に山行ってる人でも、ここは誘い辛いですし実際誘ってもいません。
やっぱなんかあると洒落になりませんし。
私個人の話ですが全く違う山行スタイルの方のレコも見たりするけど基本は自分と似た感じの行先の方のレコを多く見ます。
類は友を呼ぶじゃ無いですが、やっぱ根っこが合う人なぁと思う方にコメントしがちになりますね(^。^)
うーん、そうですねえ、、、。
とりあえず、この山はソロで行ける程度まで下調べした上で、行けると確信してからお誘いすべきでしたね。kiyaさん、御助言ありがとうございます。
naotooさん、失礼しましたm(_ _)m。例の件の前に、一度日帰り同行を、、、との考えもあったのですが、そういう目的としては、行く山が適切ではありませんね。一旦引っ込めますね。
munaitaさんとは昨日少しやりとりしたのですが、山行検討が直前だったので誘うのをためらったとのことでした。こちらも前日、牙岩行ってたので多分断ってたと思いますが、時間的に猶予あれば、下調べした上で行ってたと思います。
ちなみに、中央アルプスでも楽しそうなコース、二つほど温めてます。鋸の反省あるので、ただいま攻略資料作成中です!
調べると面白みも無くなるので一長一短ですが。
レコのコース状況はいろんな方見られるので自分が思ったより厳し目に書きました。
しかしgreenriverさんのレコ拝見している限り、ほぼ問題なく行けると思いますよ。本峰もあの様な書き方しましたが意外とすんなりいけます(^。^)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する