【奥秩父】北奥千丈岳(2601m)国師ヶ岳(2592m)金峰山(2595m)朝日岳(2579m)鉄山(2531m)
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- GPS
- 06:43
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 834m
- 下り
- 822m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:40
季節はずれの夏日にため息をついてきた身にとって、標高2360mの登山口の気温6℃は、身にしみる。先発の方はウールの帽子だ。
かつてなめてかかった厳冬期の金峰山で、低体温症まぎわの「氷漬けの刑」にあった苦い思い出がよみがえった。
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
✻✻✻ またまた遭難予備軍? ✻✻✻
この標高まで車で上がってこれるというのは、良し悪しだ。雨のそぼ降る国師・北奥からの下山途中、若い登山者に「国師まではあと何分ですか?」「北奥千丈まではあとどれくらいですか?」と細かに聞かれた。続いて矢のような質問が続いた。
「それくらい自分で地図を見ろ」の世界だ。しかし、本人が心配顔なのに、さらに不安をあおっても仕方ない。
彼と別れ、雨脚の弱まらない中、さらに下る。そこへ、ビニ傘とスニーカーの上品な初老のご夫婦が登ってくるのに遭遇。「山頂まで、どれくらいですか?」
ここは丁寧に対応する。天候は改善する兆しがないこと。稜線は風雨が強いこと。展望もないこと。木の階段道は滑りやすいこと・・・お二人には「聞いてよかった」と感謝される。
✻✻✻ 大弛峠〜朝日岳〜金峰岳 ✻✻✻
時計の針を登山開始に戻そう。
ヘッドライトをつけて歩き始めると、明るい岩場で夜が明けた。国師さまが立ち現われたようなご来光。すっきり遠景に浮かび上がる富士山。幸先のよいスタートだった。
朝日岳から一旦高度を落とし、森歩きから岩場に飛びだすと、一転して強風にさらされた。中央アルプスの主峰や、浅間山、瑞牆山・・・私をもてなしてくれた絶景が、一瞬にしてガスにかき消された。
入れ代わり立ち代わり訪れる登山者と言葉を交わしながら、しばし五丈岩に遊んだ。だが、一向に天気は回復しないし、激しい風にもてあそばれるばかりだった。いよいよ見切りをつけて山頂を後にする。
✻✻✻ 金峰岳〜鉄山〜朝日岳〜大弛峠 ✻✻✻
帰路はまさに銀座通りと化した。ラッシュアワーに巻き込まれたみたいだ。話し好きさんや、人恋しいさんから、たっぷりと話しかけられた。
深山の趣に包まれたのは、コースアウトして鉄山に道草した時くらい。キノコたちはオフシーズンを告げたが、美しいコケの森が連綿と続いた。
✻✻✻ 大弛峠〜前国師〜国師ヶ岳〜北奥千丈岳〜大弛峠 ✻✻✻
いよいよ雨だ。「お天気姉さんが読みをハズした」的な恨みつらみは無用だ。女心と山岳気象って言うじゃないか(意味不明)。
峠に戻ると、あふれる車の列。ここは一体どこ?都心の歓楽街でもないのに。
会話を交わしたバイクのライダーさんは、思う以上に天気が悪くて、山行をやめるべききか、お悩み中だった。
佐久の方は、長野県側からのアクセスは最悪だったと教えてくれた。四駆じゃなかったらヤバかったって。
✻✻✻ 大弛峠〜国師・北奥千丈往復 ✻✻✻
ぽそぽそ雨の降る中、国師ヶ岳へ・・・展望なし。
しょぼしょぼ雨の降る中、北奥千丈岳へ・・・ここも展望なし。
雨はまだいい。残念だったのは、北奥の頂上だ。〇〇をされている方がみえた。大岩の上で大声で〇〇し、他の登山者さんは遠慮のかたまりで、登頂の喜びを封印しているようにみえた。一言あると違うだろう。山頂は誰のもの?もちろん、みんなのものですよね。
有名山岳は、その魅力を共有するためにも、互いへの気づかいが大切だ。
大弛峠で車に乗り、下界へ下界へ。明るくなってから改めて気づくのは、紅葉の美しさだった。ことに黄金色に彩られたカラマツは別格だった。
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