笊ヶ岳 幻のダイヤモンド富士と2021年の山☆

2021年10月09日(土) ~ 2021年10月10日(日)

• GPS: 16:27
• 距離: 25.8km
• 登り: 3,713m
• 下り: 3,701m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:42
• 休憩: 1:00
• 合計: 5:42

距離 9.0km 登り 2,174m 下り 642m

6:08 笊ヶ岳老平駐車場
6:10 老平駐車場
7:04 7:05 タケ沢吊橋
7:44 8:15 広河原
8:42 9:10 山ノ神
10:30 ４本桧の肩
11:50 桧横手山

2日目

• 山行: 7:54
• 休憩: 2:37
• 合計: 10:31

距離 16.8km 登り 1,542m 下り 3,075m

2:02 桧横手山
4:08 4:09 布引山
5:32 6:45 笊ヶ岳
7:41 7:44 布引山
8:31 9:15 桧横手山
9:55 ４本桧の肩
10:25 10:32 山ノ神
10:49 11:16 広河原
11:47 11:49 タケ沢吊橋
12:31 老平駐車場
12:33 ゴール地点

天候

1日目：晴れときどき曇り
2日目：満点の星空からのガッスガス曇り時々小雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●老平まで自家用車
駐車場は下段にかなり詰めても7-8台まで、上段にも3台ほどのスペースがありました。

コース状況／危険箇所等

【危険箇所】
● 随所で道迷いしやすい不明瞭な踏み跡が見られます。道迷いからの遭難が多発しているため、おかしいと感じたら即引き返すこと。また全体を通じて急坂の連続なので、軽い転倒滑落が大事故につながる可能性があります。転滑落に要注意。

【コース状況】
●老平⇄広河原：林道と林道終了後の登山道には、新しいものを含む多くの落石が散見されていました。通行中の落石事故には要注意。
なお、この区間にレコでよく見る壊れた鉄橋や揺れる吊橋など数多くありました。
●広河原⇄山の神⇄桧横手山：広河原は渡渉ポイントになります。現在はたまたま流木が引っ掛かっていて、その上をずって渡ると足を濡らさずに渡渉できるようになっていますが、丸太橋渡りが厳しい場合には靴を脱いで普通に渡渉も可能です。その場合の渡渉ポイントには丸太橋よりも若干下流にピンクで印もありました。水流によっては厳しくなりますので、状況を見て判断する必要があります。
広河原〜山の神区間は、かなりの急斜面をジグザグに歩く登山道です。ザレも多く樹林も少ない事から、万が一滑って転倒すると河原まで止まらずに落ちますので特に慎重に通行が必要だと感じます。
山の神から桧横手山までもやはり急斜面。落ち葉が増えてきて、ところにより登山道が不明瞭だったり獣道と交差したりしますのでルートを外さないように慎重に。
●桧横手山⇄布引山：こちらも急斜面区間。木の根が滑りやすいためスリップには要注意。
●布引山⇄笊ヶ岳山頂：それまでに比べると若干斜度が緩くなります。一旦下がって鞍部を越えてからのピークになります。笊ヶ岳は、山頂直下まで樹林帯、山頂だけは高い樹木が少なく眺望が得られます。

【幕営適地】
●桧横手山山頂付近に数張り
●布引山山頂付近に詰めて10張りほど
●笊ヶ岳山頂付近に2-3張り、少し布引山方面に下がると何箇所か1張りずつくらい張れそうなポイントが点在してます。

その他周辺情報

【下山後温泉】
●奈良田温泉　女帝の湯
笊ヶ岳登山口からは若干離れていますが、20-30分ほどで到着。大人550円なり、温泉＋休憩所利用のセット料金設定もあり。食事処も充実していてとても美味しかったです。
https://www.hayakawa-zaidan.net/

写真

10/9 6:07

笊ヶ岳登山口の駐車場はギリギリセーフで満車となりました。

登山道の様子。おやっ？桧横手山はテントって書かれてる〜。布引山まで担がずに済むかも(^^)

ではレッツゴー！

トンネルをくぐり

10/9 6:38

車道の終点には登山口の文字。もう結構歩いた気分なのにスタート地点じゃ無かったのね(^^;

10/9 6:55

今日の御来光ー♪ 明日の練習と思ってF値を合わせたりしましたが、まさか努力がムダに終わるとは。。。

吊橋は揺れました

天然のミストシャワー☆真夏は気持ち良さそう(^^)

崩れた斜面は安全に渡れます

壊れた橋も思ったより余裕〜♪♪ けれども私の核心部はこの後控えております。。。(T . T)

でた！核心部！丸太橋スリスリ(・・;)
途中までトライするも、どーしても水が怖くて渡れない(>_<)

10/9 7:52

相棒に荷物を運んでもらって再チャレンジも、恐怖に勝てず(-_-;)

潔く靴を脱ぎました〜(^^;
こっちのが早いし楽だった♪♪

10/9 8:40

渡渉後は急登が本格化

10/9 9:30

まだ森は夏の装いです

10/9 9:45

見えてる七面山が本日唯一の眺望でした

10/9 9:51

林業の名残り？ウインチが捨て置かれてる

10/9 10:36

標高が上がりようやく紅葉らしき樹木が登場〜

10/9 11:53

なんの面白味もなく、汗だくで桧横手山に着きましたー！

10/9 11:53

見て見て☆ 桧横手山は今年のお山なんです！

10/9 11:59

てことで、17.5kgの荷重にギブアップして今年のお山でテントを張ることにしました〜(^^)

10/9 12:07

今回の山行のサブ目的はコレ(^^)

10/9 12:15

スパルタ相棒に『ツェルトで来い』と言われて今日はツェルト設営講習付きなのです

10/9 12:19

たしかに、、、買った時に一度家で張ったけど全部忘れてました。。。いざという時に建てられないと意味ないよね(・・;)

10/9 12:28

完成〜(^^)

10/9 12:30

なかなか広い居住性なので、1人で寝る分には何の問題もナシ♪

10/9 12:30

我が家の中から記念に、ちょいキモ写真になってしまった(^^;;

スパルタ相棒様は高級住宅です　笑

10/9 15:54

さて今夜のご飯は白菜と豚肉のミルフィーユ豆乳仕立て♡ この後うどんも入れてカルボナーラにしました！

翌朝、気合いの2時出発です！

10/10 3:58

甲府の灯りがバッチリ♪

10/10 3:59

そして満点の星空☆ この山行のメインイベント大成功を疑う余地も無い状況でした。この時までは。。。

布引山を通過して

少し白んで小笊のシルエットも浮かびます

。。。ちょっと待ってよ、さっきまでの星空はナニ⁉️

笊ヶ岳着いちゃったけど、、、

なーんも見えないじゃなーい(>_<)

10/10 5:52

寒いので全部着込んでその時を待ってますけど、the timeまであと数分しかないよ〜泣

10/10 5:53

出てこーい、ダイヤモンド富士〜！！(>_<)

その場で雨雲レーダーを見ても山梨に雲はナシ！

どの天気予報も終日晴れ予報！
ヤマテンだって登山日和って言ってたジャーン(>_<) 猪熊さーん、小雨まで降ってきたよ〜(・・;)

10/10 6:34

その後30分以上粘りましたが、富士山どころか徒歩20分の小笊すら見えず

10/10 6:35

三角点だけ撮って下山しまーす。。。

ちなみに見えるはずだった景色はコレ！相棒の前回の山行から拝借です

そして、こーんなステキな御来光が小笊越しの富士山頂から上がって、今日は1年に1度のダイヤモンド富士が笊ヶ岳山頂から見えるはずの日だったのです！くぅ〜(;´д｀)

あーあ、今日は紅葉狩の日だったな〜って、ダイヤモンド富士狙いで登って来た登山者が全員嘆いてました(・_・;

10/10 7:10

紅葉撮ってもモノクロになるだけだし(T . T)

花道になるはずだった絨毯も、気分が落ちてれば単なる枯葉道です

このルート唯一の眺望点すらこれよ。。。

10/10 8:28

テントまで戻ると、すこーし青空が

でも笊ヶ岳山頂のガスはずっと抜けませんでした

もうこうなったら次の目標を温泉に切り替えてテント撤収だ！

お世話になりました〜(^^)

山の神にもご挨拶

10/10 10:54

またでたー、2度目の核心部

ダイヤモンド富士が見れずに敗退気分の私に更なる追い討ちですわ。。。

でも荷物を運んでもらったら、帰路は丸太橋でも何とか渡れました☆ 川の流れと逆行する方が不思議と怖くなかった♪

足取りも重くトボトボとゴールです

10/10 13:28

せっかく遠征したので、少し足を伸ばして奈良田の女帝の湯に来ました♡ とろっとろの塩基性温泉でお肌ツルツルに♪

10/10 14:35

女帝の湯で女帝気分になり、ご飯も美味しかったなー(^^)
笊ヶ岳のリベンジダイヤモンド富士は無いけど、女帝リピートは何度でもアリだなと思ってお仕舞いです！
お疲れさまでした〜

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 コッヘル ライター 地図（地形図） 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット 携帯トイレ

共同装備

ガスカートリッジ コンロ コッヘル

感想

ハルボー

笊ヶ岳。山梨百名山をやっている友人達からは、四天王の一つだとか、1番キツイ山だったとか何度も楽しくなさそうな話しを聞いていて、山梨100をやっていない私でもいつの間にやら耳年増(^^) 聞いてる限り、また皆さんのレコを拝読する限りは全くもって興味の湧かない、眺望も無い試練だけのつまらなそうな山だな。。。と思っていました。
そんな笊ヶ岳にスパルタ相棒からのまさかのお誘いが。『ダイヤモンド富士を見に行こう！ただしツェルトで来い』と。本物のダイヤ💎じゃないなら、別に竜ヶ岳のダイヤモンド富士でも良いんだけど(^^;;‥と言いたかったほどですが、ついでにツェルト設営の講習付きというオマケの魅力に釣られて、ついに私も笊ヶ岳に登ってみることになりました。

天気予報は土日ともバッチリ✨『太平洋高気圧に覆われて全国的に登山日和でしょう！』と全ての天気予報が太鼓判を押してくれました。ダイヤモンド富士を疑う余地もなく、後は重いテント泊装備でも頑張って登れるかどうかだけが不安点となっていました。
聞いていた通り、トラバース路にかかる壊れた橋やら渡渉の丸太橋はデンジャラス。それ以上に、転んだら死ねるだろうなと感じるほどの急斜面をジグザグ登る急登は、この重荷では本当に久しぶりでした。

いよいよThe Dayの日曜日には、外に出ると満点の星空！期待通りの小笊越しのダイヤモンド富士を想像しながら出発します。背中が軽いと心も足元も何とも軽快で、速すぎて山頂で凍え死にそうなペースだと気が付き、途中からペースを切り替えてゆっくりゆっくり樹林帯を歩きました。そんな牛歩の歩みをしていると、樹林の間から薄っすら白んできます。途中で空間が真っ赤に染まってきて、これは千枚小屋で見た御来光以上に赤いモルゲンになるかも〜✨と感じたほどです。
ところが富士山の裾野が確認できたのはここまで。視界に笊ヶ岳山頂を捉えた頃にはすっかりガスにまかれて、完全にノービューの世界に成り代わっていました。
山頂には想像していたよりも大勢の登山者がいて、みなさんダイヤモンド富士を目当てに登って来たのかな〜という様子です。三脚を持って来た方や、頑張って笊ヶ岳山頂までテント上げた方など、本当に全員のその場のガッカリ感は他では共有した事のない妙な連帯感を生み出したくらいでした😁

幻に終わったダイヤモンド富士。。。内容的には完全にスパルタツェルト設営&スパルタ急登修行の山行になってしまいました(・_・;
でも、まぁ、ツェルト設営も覚え直せたし、インクノットの結び方もしっかり身に付いたし、偶然にも2021年に標高2021mの桧横手山にも泊まれたし、何よりも自分では一生興味が湧かなかっただろう笊ヶ岳に登ることが出来たので、とりあえずヨシとしようと思います(^^)

次回のダイヤモンド富士は絶対に気楽に登れるお山にするぞー😅　ダイヤモンド富士の代名詞の竜ヶ岳、いい山ですよね〜笑　確かまだ登っていなかったと思うので竜ヶ岳には興味津々です🤣

コメント

hapira

ダイヤモンド富士、残念でしたね。お疲れ山でした。
ツエルトはトイレに使えるか？という実験ではharuboさんのは大丈夫だね。
高価だったんじゃない？私の友達のはけっこう高かったようなんだけど、
スケスケでしてるとこが見えちゃうのよ(^_^;)
私のも大丈夫だったわ。でもいざっていう時は間に合わないよ〜。何のこっちゃの話でした。真冬のツエルトでのチーズフォンデュランチはかなり寒かった。雪山でのツエルトビバークは無理、雪洞という結論、たまには設営したほうがいいね👍
笊ヶ岳、読めなかったです。。。勉強になりました。

ハルボー

hapiraさんおはようございますー♪ ツェルトをトイレ代わり😁確かにいざと思ってからでは絶対に間に合わないよー笑
光の加減とかでスケスケになるのかしら？樹林帯だしあまりそこは気にならなかったけど、炎天下だと透けちゃうのかも〜💦
雪山でビバークはムリだけど、ちゃんと厳冬期用のシュラフやら地面からの冷えを遮断する物があればテント代わりに使うのはアリだなと思いました✨何せテントよりは軽いから(^^)でも結露が凄いことになりそうだわ〜。

tomhig

ruhasamanさんの笊は違和感全く感じませんがharubo33さんの笊は何か変。
鋸で飽き足らず白峰南嶺進出ですか？
小笊越しの富士山やら南部の巨象はそう簡単に姿現してくれないようで。
ランカンで登ったら見えるかもしれませんね
ちょうど来週あたり笊ヶ岳行こうかなぁと思案中でした。

渡渉、靴の着脱の手間惜しまずちゃっちゃやった方が早い気がします。

ハルボー

tomhigさん、おはようございますー♪
えぇ〜、我ながら南アルプスはもはや1番大好きなアルプスになってるのにダメですかー😅でも確かに、笊ヶ岳だけは全く食指が動かないお山だったし、登っててもイメージ通りだったな〜とブーブーお山の文句を言ってたから、ダイヤモンド富士にも見放されちゃったんだと思います😓
あの程度の川の幅なら、渡渉大嫌いな私でも歩いた方が圧倒的に早かったです😁
来週のランカン尾根、楽しんできてくださいませ✨

murphy

haruboさん、ごめん、ごめんごめん。
もう笑うしかなかった笑笑笑。まず、何に笑ったかって27枚目。かなり爆笑して、そのあと、クリックしたら、28枚目。スパルタンさんは普通のテントだし。面白くてたまらんです。
でも、不発のご来光はちょっと笑えなかった…。自分がいた3100m地点では超がつく快晴だったけど、31kmしか離れていない同じ山域の笊ヶ岳がそんな状態だったなんて。北岳周辺では笊ヶ岳程度の標高でも雲なんて一切なかったけど…。でも、赤石岳方面はビックリするぐらい雲があったからharuboさんたち、そんな中にいたんだね泣。こないだ笊ヶ岳行ったばかりだけどこのレコ見たらまた行きたくなってきた。一緒に行く？？
しかも女帝の湯、超ニアミスかも！！
下山時間から逆算すると自分が出ると同時にぐらいに入ってる可能性が高い笑！

ハルボー

murphyさん、他の方のレコを拝見すると、本当に笊ヶ岳だけがダメだったんだなと泣きたくなりましたわ〜😭😭😭
でも山梨100の笊がmurphyさんの最後じゃなくて良かったなって相棒と話してましたよー。もし笊だけが残ってたら、ダイヤモンド富士でラストにしよう！って間違いなく誘っちゃってたよね〜って😆最悪な最後にならずに良かったです😅いくら誘われても、もー行かないよ、笊ヶ岳🤣🤣🤣
ね？女帝の湯、超ニアミスだったよね！会っててもおかしくない時間だと思いましたわ〜。

essan

まあ そういう時もある(笑)

不思議なのは ツェルトって軽量で荷物を少なくするためのものですよね？(笑)
面白い✨

漁師のアドバイスとしては インクノット(巻き結び)は細いロープで強い力が加わると結び目が締まってほどけなくなる結び方なんです。
なので引きほどきのインクノットにするかムンターヒッチの引きほどきダブルにすると、吹雪のなかグローブを外さなくても結び目が凍っていてもイライラせずに撤収できますよ。
ロープワークにご興味があるなら今度教えますよ☺️

ハルボー

essanさん、、荷物を軽くするためなのに、、、パッキング下手なんすよ😅　それでも前回の劔と比べれば、2キロは軽くなってたんですよー✨ちょーどテント分だけ減ってる計算です😁
‥‥で、後半の文字は一体何が書かれているのか理解不能な文章っす💦猟師さんの本格ロープ講習もぜひぜひ教えて下さい♪♪ あ、でも、私、紐とかコンセントの長いのとか、絡まる系の物を取り扱うのがすごく苦手でして、絡まるとキーッ(;´д｀) ってなっちゃう人なので複雑なものは全然覚えられない自信があります（爆）

JUN.223

4時の撮影開始のじてんで満点の星空で今日のダイヤもらったと確信してましたがまさかの数分で雲におおわれるとは思いませんでした。朝は小雨降るまさかの展開残念でしたね。ちょっと小耳に聞こえてきたけど一時ぐらいにテン場とおったのは私です

ハルボー

okamoto3776さん、コメントありがとうございました😊　そろそろ起きようかなと思っていた時に一瞬ヘッドライトが外に見えた気がしたので、こんな夜中にもう登って来た方がいたのかなって思っていました〜(^^)ダイヤモンド富士狙いならそうなりますよね✨
でも本当にこの日は残念過ぎました😭どうせ見れないなら、もっと初めから雲だらけとか夜中から雨とか、諦めつく感じだったら良かったのに期待させた上でのガッスガスでしたもんね💦ショックは大きかったです〜。
真夜中ハイクお疲れ様でした(^^)