チブリ尾根【別山】快晴☀️眺望抜群♫紅葉は既にお終い🍂
- GPS
- 08:55
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,832m
- 下り
- 1,399m
コースタイム
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:49
天候 | 快晴☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
○市ノ瀬ビジターセンター駐車場を利用。無料、トイレあり。 ○下山後、別当出合→市ノ瀬のサイクリングは5.5km、全て下り。急坂あり、ブレーキ焼き付き注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全てよく整備された登山道 |
その他周辺情報 | 下山後のお風呂は、白峰温泉 総湯 http://www.shiramine-m.com ヌルっツルっのとてもいいお湯です |
写真
感想
思いがけなく連休の機会を得たので少し遠出が出来る。緊急事態宣言も明けたしもういいだろう。木曜日が半ドン(死語?)なので前日入りして、快晴予報の金曜日に山行が出来そうだ。
以前から未踏で気になっていたチブリ尾根で別山へ登るルートを歩きたいと思う。別山から南竜ヶ馬場の間も繋げたいところだ。
前日の23時ごろ市ノ瀬ビジターセンターに到着した。そのまま別当出合まで車を走らせて折り畳み自転車をデポしに行く。下山後は5km以上のサイクリングだ。急な下り坂が不安だが。
仮眠して早朝4時40分に市ノ瀬をスタート。ヘッデン灯しての登山開始は不安いっぱいだが、ワクワク感の方が勝る。空は思った通り快晴だ。満天の星が夜空に瞬いている。オリオン座が綺麗。
林道をしばらく歩いたのち猿壁の登山口からは登山道となる。よく整備された道だ。あたりは勿論まっ暗なのだが、ヘッデンの光に照らされて幾つもの大樹が現れる。中には恐ろしい化け物のような大きなトチノキやブナの老木が枝を広げて上から襲いかかってくるのだが、そんな素敵なオバケなら大歓迎なのである。
スタートから2時間近く歩き続けて空が明るくなっても、まだまだブナや自然林の樹林帯歩きはどこまでも続いてゆく。
一瞬開けた展望。その先には白山の雄大なる山容が見て取れた。その姿は青空の下、ご機嫌の様子だ。そして私もワクワクが止まらなくなってきた。
足元の山野草や低木の樹々に赤い実が成っているのが目立つ。何の実だろうと思いながら幾つも写真を撮りつつ歩みを進める。
ようやく樹林帯を抜け開放的な稜線へ出る。西側の赤兎山や大長山にはすっかり太陽の日射しがあたり綺麗に見えている。南側、大野市方向の山々も美しい。荒島岳や能郷白山も見えているのだろうが、私には山座同定が難しい。
歩き始めて3時間を費やしてチブリ尾根避難小屋に到着した。小さな可愛い小屋だ。
過去に三ノ峰から別山への稜線や白山の砂防新道から眺めては憧れていたチブリ尾根。その道中のシンボリックな赤い屋根の避難小屋に今辿り着いたのである。感慨深い。
小屋の横で一服しながら眺望を楽しむ。白山がかなり近くに見える。スケール感が半端なく迫力満点だ。
目指す別山の上から光が射してくる。高い山の西側からの登山。なかなか日差しが当たらなかった。今日2回目の「日の出」だった。
避難小屋を後にする。稜線伝いに傾斜はかなりキツくなってゆく。すでに疲労が溜まっておりスピードが上がらない。それでも隣りの白山の雄姿に励まされて頑張って登ってゆく。
かなり標高を上げたつもりで振り返るとチブリ尾根避難小屋は小さなマッチ箱のように見えた。可愛らしい。
歩いてきた稜線には朝陽が当たっているのだが、また日陰へ潜り込んでいるようである。やがて上方の御舎利山のあたりから、今日3回目の「日の出」を見る。
ハイマツ帯に入った。足元に白い可愛い丸い物が目に止まる。シラタマノキである。
そしてようやく主稜線に乗っかり、御舎利山のピークへと飛び出した。素晴らしい景色である。
東側を初めて眺める。遠く北アルプスまで澄み切って見えている。
白山方向、南竜ヶ馬場への稜線。ギザギザに険しく見えるこの稜線は本日のちに辿ることになる。
そして別山への道。柔らかく美しいカーブを描いて「おいでおいで」と手招きしてくれている。なんて素敵な稜線なんだろう。
思わず駆け出すかのように別山へと進む。まさにビクトリーロードだ。素晴らしい景色。最高の瞬間だ。
9時6分。スタートから4時間半を要して別山に登頂だ。今年6月12日以来4ヶ月ぶり。こんなに早く再訪出来るとは。
今日は北アルプスの山々が見事に澄み渡って眺められる。剱、立山、薬師。8月に歩いた槍〜西穂高。乗鞍岳。そして御嶽山。御嶽は大きいな。裾野までバッチリ見えている。
南側の三ノ峰方向への稜線は今日も魅惑的だ。素晴らしい稜線。また辿りたくなる。来年の初夏ごろに三たび歩いている予感がする。
山頂で一緒になった25歳の若者にシャッターをお願いして写真を撮ってもらった。
この若者、フルマラソンも経験しているらしいが転勤で福井勤務になってからは山に嵌ってしまったとのことだ。トレランスタイルのまだあどけない雰囲気の好青年。なんと!別当出合から南竜を経由してここまで2時間半で来たと仰る。化け物じゃないか!
もう一人、30歳ぐらいかと思われる青年が登頂されてきた。なんと上小池から3時間だと。こやつも変態か超人か!
いやぁ、若いって素晴らしい。力を分けてもらいたい。
暫し歓談しながら休憩したのち、とても名残惜しいが別山山頂と元気なお二人にお別れする。
御舎利山へと戻り、手前の分岐を南竜ヶ馬場の方へと辿ってゆく。意外にもギザギザと険しそうに見える稜線がどこまでも続いてゆく感じだ。これはアップダウンが手強そうだぞ、と思ったが、だいたいは巻き道がある。体力的に消耗する感はあまり無い。ただ距離は結構ダラダラと長い。
咲き残った夏の花々や花後の綿毛や実などを愛でながらのんびりと進んでゆく。
山上の池塘「天池」を過ぎ、油坂の頭から急坂を下ってゆく。油坂は九十九折れを何回も繰り返す。46回ぐらいあるのかな。
一気に下って谷に下りると沢があり渡渉する。だが南竜ヶ馬場へは100m以上の登り返しがあるのだ。ここへ来ての上りは脚に堪えた。なんとか頑張って登りきると木の歩道が現れて視界が広がった。
南竜は素晴らしい雰囲気の谷間の大草原地帯だ。なんとも綺麗。周囲の山々の斜面も含めて濃いグリーンの笹原が広がっているのが、その独特の景観を醸し出しているのだろう。そして南竜小屋や別棟、ケビンなどの可愛いらしい建物は、メルヘンチックな情景に一役買っていると感じる。
いい場所だ。一度のんびりとここに宿泊して、ゆったりとした時間を過ごしてみたいものだと思う。
紅葉期はすでに終わっていた。白山室堂へと続くトンビ岩コースのかかりまで様子を見に上がってみたが、もう時期が遅かった。
実はあわよくば室堂から御前峰まで行きたいと思っていた。あるいはせめてエコーラインを経由して観光新道を辿ろうと。だが、とんでもない。すでにバテバテのヘロヘロ状態のウリさん、最短ルートの砂防新道での下山を選択した。
歩き方を学んで変えてから下り坂はさほど苦にならない。以前は悩んでいた膝痛は殆ど出なくなった。それでも疲労感はあるので無理せず小休憩を挟みながら、軽快かつ慎重に下ってゆく。
途中ダケカンバの白い幹と黄色く色づいた葉が美しく印象的だった。ラストはブナを中心とした自然林の中の登山道を緩やかに進んでゆく。
かなり久しぶりの別当出合への下山だな、一体いつ以来だろうと思いながら、大きな吊り橋を渡って大鳥居をくぐった。
鳥居の先の足元に薄紫色が綺麗なノコンギクの花が健気に咲いていた。写真を撮っておこうと屈んでひざまずき、下からのアングルで納めようとする。しかし疲労で脚はガクガク、上手く撮れない。
だがカメラを構えたその更に先、別当出合の休憩舎の下に可憐な華を見つけて駆け寄ってゆく。そこには素敵な出逢いが待っていた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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チブリ尾根は激キツというのが私の印象です。二度めのトライで南竜迄歩いたのですがもちろん泊まりました。雨が降ってきて赤谷から必死になって登り返し、泥んこ道で転びながら南竜に辿り着いた後は誰もいない蛸部屋で爆睡しました。
逆回りの時は油坂の頭には残雪がありました。天池の白山小桜の群生が印象的でした。
自分のことばかり書きましたが、コースが目に浮かぶので重ねて自分が歩いているような気持ちになれました。ありがとうございます。お疲れさまでした。
最後の素敵な出逢いが気になりますが余韻に浸って下さい😉?。ウリさんは今回の山行で今年の運を使い果たしたかも知れませんね🤣。
山行の翌日も休みが取れることになって、しかも快晴の予報と知り急遽行くことに決めたのです。行く途中、敦賀で声かければよかったですかね❓😁
ほんと、ド快晴☀️でした。だいたいお昼も近くなってくるとガスが上がってくるようなものですが、この日は最後まで全く景色が霞むことがありませんでした。
しかしチブリは少々侮っておりました。ブナが好きとは言えども中々樹林帯を抜け出すことが出来ず、展望が開けるまでが長い。山の西側なので明るくなるのが遅いのも気分的に乗ってこないのかな。避難小屋までで筋肉は終わっておりました😂あとは精神力のみ。
最後の素敵な華の話は内緒です😁また話します。
初の白山でエコーラインをuriuriさんにオススメ頂き本当に感謝です。何度も見たくなる景色🙌
来年は憧れの南竜でテント泊‼️絶対実現させたい✌
別山から南竜間の稜線もステキ🎵🎵🎵ですね。
いつか歩けるかな😅
uriuriさん、no2さんの協力があれば大丈夫です‼️😁
まずは先日途中で泣く泣く断念された憧れの別山に行ってしまい、自慢げに写真など送ったりしまして失礼しました😁
別山へはチブリ尾根ではなく上小池から三ノ峰経由で訪れることをオススメします。
ところで、昨年夏に初めて白山を訪れられるとお聞きした際に、砂防新道を往復するにしても上りか下りかどちらかでエコーラインを通ることをお勧めしたのでしたね。
エコーライン分岐あたりから眺める南竜ヶ馬場ももちろん綺麗なのですが、是非、その広大な笹の草原と取り囲む山々が織りなす美しい風景の真ん中に身を置いて欲しいものです。本当に素晴らしい場所😊
テント泊にしろ小屋泊にしろ、この地で過ごす午後から翌朝にかけての時間は、とてつもなく贅沢で素敵なものになるだろうと容易に想像できます。来夏、ご家族での山旅が実現することをお祈りしています。
その日の歩荷人はお任せください!と言うには、最近の体力の衰えに、自信がかなり揺らいでいるウリさんなのです😂
チブリ尾根、今のところ来年計画していましたが、無茶苦茶いい
ですね。それも、こんな青空の下で歩けるなんて羨ましい限りです。
私は軟弱者ですので、南竜小屋泊ですかね
それはそうと、素敵な出会いって、すごく気になります。
チブリ尾根はきつかった〜、というのが一番の印象です。なんせ小屋までが長いです。それと三ノ峰からの稜線縦走路に比べると地味な山行になりますよ。
別山と白山の両方を日帰りで!というのは私には無理ですわ。koumamaさんが冷やかして仰るんですけどね😅
この日、別山山頂で出逢った若者はそのあと白山まで行かれたみたいです。距離22km、累積標高差2,200m以上ですって。
カメさんなら楽勝ですね❗️
最後の素敵な出逢いの話は内緒です。早生ミカンのような甘酸っぱい味がする話です。月末お会いしたときにお話ししましょかね😁
ベストな天気でしたね。青空がとても綺麗です。
スタートが4:38か… まだ真っ暗でしょ。最近は6時でも暗いですものね。
日帰りでチブリ尾根を登ってくると連絡いただいたのでピストンかと一瞬思いましたが、チャリデポ? 南竜ヶ馬場も廻って来られるんだとヤマプラで辿ると… わ〜しんど〜 って感じでしたわ。
さすがウリさん、口ではヘロヘロとか言っておられるけどこのルートを7時間半でしょ。凄いです。
稜線に乗れると、とてもいい感じになりますが、それまでの尾根歩きが辛そう。チブリ尾根が噂通りでしたか? 避難小屋から見る別山も遠くに見えますね〜
白山は、メインルートを歩かれる割合が高いかと思いますが、南竜エリアは、やはりいい感じですよね。
好きな場所なんで、次回は少し早めに小屋に着いて、周りを散策したいなと思っておりました。荷物は多くなりますが、ケビン泊も4人ぐらいだと安くついて楽しそうですね。
前回は、通行規制が解除された正午から別当出合へ車で入り、スタートしたものですから。
「あぁこの景色…最高かも!」のカット、いいですね〜
いい山旅でございました。
このルート以前から約束していたのに先に行ってしまい、すみませんでした。
チャリをまた便利に使わせていただきました。別当出合から市ノ瀬のカーブが連続する急坂下りがかなり不安だったのですが、前後ブレーキを使い分けてゆっくり下れば行けました。でも力が入りすぎて腕は痛いわ、バウンドしてケツは痛いわ…ケツは二つに割れてしまいましたよ😁
チブリ尾根のルートは小屋の直前まで樹林帯歩きで展望が開けません。ブナなど樹木好きの人ならまだ楽しめると思うのですが、そうでなければ長い退屈な急坂上りになりますね。
小屋あたりは眺望が素晴らしいのですが、そのあとは急登です。でも意外とあっさりと主稜線に乗っかってしまいました。
主稜線からの展望は抜群。空の青さが凄い!ののさんと3月に氷ノ山へ訪れた日の空の青さを思い出しましたよ。
御舎利山〜南竜は稜線上を歩くといよりは巻道が多いです。長いですけどアップダウンは少なくてそれほど体力を消耗しませんでした。
南竜はホントにいい所ですね!景観が素晴らしいです。泊まっての〜んびり、ゆ〜ったりとした時間を過ごしてみたい場所です。
ケビンは1棟貸し切り14,000円ですかね。安くつきますね。
それにしても明らかに体力が落ちています。昨年一年が調子良すぎたのか…今年一気に老け込んだのか…自分としては結構深刻に悩んでいるのです🥲
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