初アイゼンで雪のバリエーション、阿弥陀岳北稜へ


- GPS
- 26:20
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,364m
- 下り
- 1,365m
コースタイム
天候 | 晴れ(山頂はほとんど無風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口から美濃戸山荘までの林道は徒歩で進み、南沢は歩き出してすぐにアイゼンを装着して行者小屋まで。翌日は多少の新雪はあったもののほとんどがひきしまった雪でアイゼンをきかせての山行となった。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、中央高原別荘地内にある「もみの湯」へ。 入浴料は、500円とリーズナブルです。 |
写真
感想
初日、kameとtokageさんは、午前中の会社行事を済ませてから出発。会社出発が
10時過ぎとなり、昼食も車での移動中に済ませ、ほぼノンストップで美濃戸口へ。
時間もないので、早々に準備をして、他のメンバーが待っている行者小屋へ。
テント等の装備は先発隊にお任せしてあるので、我々は軽身で歩いて行く。美濃戸
山荘で一服し、南沢で行者小屋に向かうものの、やがて雪が深くなってきたので、
アイゼンを装着する。初めてのアイゼンだったので、事前に練習をしてきたものの、
装着にてこずってしまう。tokageさんのペースがなかなか上がらないものの、日が
暮れる前にテント場に到着する。目印の赤いリボンを直ぐに見つけ、先発隊に到着
したことを知らせる。到着と同時に夕食を食べ、そのまま宴会に突入する。しかし、
4人用のエスパースに荷物が入ったテントの中に、5人か入っているので狭いこと。
体勢を変えることができないので、足をつる人が続出。翌日は朝早いので、宴会を
そ早々に切り上げて眠りにつく。初めての雪中テント泊、エアライズ1に2人で寝て
いるので、狭いこと。インナーテントに触れている肌は湿気でベタベタ。気持ちが
悪いので、シュラフに潜り込んで眠る。
翌朝は快晴。
朝食を済ませ、登はん具を装着して出発する。
あ赤岳との分岐まではトレースがあるが、その先阿弥陀岳北陵方面にはトレースも
なにもない。沢筋のルートから早々に外れ、急登ではあるが樹間の斜面をジグザク
に登って行く。稜線に出て、休憩をしている時に、私が手袋を落としてしまい、
運良く途中の木に引っ掛かって止まる。これを、yama-bitoさんが取りに行って
下さり、危うく肝心なところでインナー手袋だけで行動することになるとこだった。
ご迷惑をおかけしました。この時以来、手袋には落下防止用のヒモ(100円ショップで
携帯ストラップを活用)で自作する。この先、第1岩陵までの急登を登り、登はん具
を装着。第1パーティーがshima1121さんとkame、第2パーティーは3名に別れて
登りだす。第1、第2岩陵共に問題なくクリアしたが、最大の難関はその先に待っていた。両側がスッパリと切れ落ちたナイフリッジ。ピッケルの石突きをしっかりと
打ち込み、クリアして行く。その先の急な雪稜を登ると、山頂に到着する。風も
なく、最高の天気。登ったというよりも、登らせていただいたでけではあるが、
すごく充実した初バリエーションでした。その頃、後続パーティーが取り付きで
ま待っている時に、登山家の戸田直樹さん(後から知ったのだが)が次週のヒマラヤ
登山に向けてのトレーニングで来られていて、会話までしたとのことだった。その
方に対し、siro-kikunさんは、背中に差したピッケルを指差して『おじさん、取って』
と言ったとのこと。知らないってことはすごいことだと思ったし、この事はいまだに
同好会の中では語り継がれていることである。やがて後続隊も合流し、全員で記念
撮影をして下山する。中岳に向けての下りは岩場の登り以上に急な下りで、後ろ向き
に下らないと滑落するのではないかという恐怖を感じながら下って行く。テント場でテントを撤収し、美濃戸口へ。
初が付くことばかりの今回の阿弥陀岳北陵、いろいろと勉強することが多かった山行
でした。
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