雲取山(お祭〜三条の湯〜雲取山〜鴨沢)
- GPS
- 32:02
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,059m
- 下り
- 2,076m
コースタイム
【11月3日(日)】三条の湯8:45(水無尾根)12:15三条ダルミ(昼食)12:55−13:50雲取山山頂14:05(石尾根)15:25七ツ石山手前分岐ブナ坂15:35(巻き道から堂所、小袖乗越を経て)18:10小袖川バス停18:35−18:36鴨沢バス停 〔登り〕4時間25分(標準3時間) 〔降り〕3時間56分(標準2時間30分) 〔合計〕8時間21分(標準5時間30分)〔休憩含めた所要時間〕9時間51分
天候 | 曇り、微風 気温【新宿22℃、三条の湯10℃〜15℃、雲取山(昼)15℃】 全体にそよ風のみで、快適でした |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復】鴨沢バス停18:38(西東京バス)19:14奥多摩駅19:26(青梅、立川2回乗り換え)21:20新宿駅 【エピソード】奥多摩駅からは日原や丹波、小菅方面にバスが出ていますが、登山者の多い日は、臨時便が増発されます。今回、丹波方面のバスに乗る予定が、乗客が多過ぎて乗れず、臨時の西鴨沢行きに乗り、お祭までは歩くつもりでいました。ところが一人のおばさんが「それでは困るぅ〜、お祭まで行って!」と配車のおじさんに訴えると、なんと「分かりました、お祭りまで行きましょう」と言ってくれるではないか。こののどかな感じ、いいですね。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【お祭〜三条の湯】後山林道は一部工事中ですが、問題ありません。 【三条の湯〜雲取山】谷への傾斜のきつい所がありますが、道はしっかりしており、注意して歩けば問題ありません。 【雲取山〜ブナ坂分岐】全体に道幅広く、見通しも良いので、問題なしです。 【ブナ坂分岐〜堂所】分岐の標識もしっかりしており、問題ありません。 【堂所〜鴨沢バス停】陽が暮れてしまい、周りの様子は分かりませんでした。道は木の根の張った所や、とても細くなった場所もあり、暗闇の中で歩くときは要注意です。 |
写真
感想
いつも日帰り登山なので、一度テント泊をしてみようと、雲取山へ出掛けました。昔友人からもらったテントがあるので、50Lのザックにテント、シュラフ、防寒着、食料などを詰め込んでみたところ、重量、容量とも普段の3倍(13Kg)ほどになりました。テント泊は思った以上に大変だなぁというのが第一の感想でした。
ともかく何事も体験!ということで、奥多摩のお祭のバス停から歩き出しました。バス停付近には20名ほどの登山者がいて、単独者をはじめ、三々五々、三条の湯を目指して、後山林道へ入って行きました。半数ほどがテント泊の人(50〜70Lのザックを背負っている)に思え、三条の湯のテント場の広さがあまりないイメージがあったので、ほとんど休むことなく急ぎ足で林道を歩きました。曇り空だったので、紅葉の色がいまいちでしたが、それでも所々で秋の彩を楽しむことが出来ました。多少傾斜(高度差520m)があるにせよ、整地された林道歩きなので、標準タイムより1時間短縮して三条の湯に到着しました。
はじめにテント場が目に飛び込んで来ました。午後1時に到着したのですが、すでに10張り以上のテントがあり、あまり空き地が見えなかったので、急いで受付を済ませました。テント場に下りて周りを見渡すと、意外にまだテントを張る場所があり、水場に近いところに設営しました。全体を歩き廻ってカウントしたところ、余裕で20張り、頑張って30張りが限度というところでしょうか。3連休の初日(土曜日)でしたが、午後2時ごろには20張りほど設営され、午後4時の時点でもまだ数張りはいけそうでした。ちなみに、小屋の方は70名ほどの宿泊予定者(定員80名)だそうです。
テントを張った後、小屋の横にある温泉(鉱泉の薪での沸かし湯)に入りに行きました。今日は人数が多いので、男女別の浴室が二つ用意されていました。浴槽は6人ほどが入れる広さで、つるつる泉質でした。湯の中でしばし皆さんと山の話をした後、テント場へおり、すぐそばの冷たい沢水で冷やしておいた缶ビールをぐいっといただきました。う〜ん、美味い!そして夜食はラーメン、肌寒い山の中でのラーメンはなぜか心温まりますね。
今日は睡眠不足(2時間)なので、午後6時にはテントに入り、就寝しました。ところが、慣れない環境と寒さで午後10時に目が覚め、午前3時ごろまで山の本を読んで過ごすことに。そういえば、持参した防寒着を着ていない! 寒いはずだ、が、まぁいいか、本が面白かったので、そのまま読み続け、朝方3時間ほど熟睡。
6時半ごろ目を覚まし、テントの外に出ると、すでに半分のテントは撤収されていました。皆さん、さすがに早いねぇ。我々はのんびりと朝食の準備。野菜たっぷりの豚汁に鯖缶、そして饅頭とカフェラテ。食後山小屋でトイレを済ませ、テントをたたんで、水を2L補充したので、ザックは重い。これから苦手な急坂の登りだ。昨日と違って、ゆっくり時間をかけて、ゆるゆると登って行こう。ところが途中でこちらの倍もありそうな巨大ザック(70L?)を背負った若いカップルに出会い、へんに気楽になる。これも相対性原理か。
眺めのよい三条ダルミを経て、最後の急登を上り詰め、登山者で賑やかな山頂(?)に出ました。ところが標識は、山頂はここではなく、左奥の方だという。やはり山頂は踏んでおくかということで、すぐそばの一等三角点のある岩の上へ登る。どちらのピークも眺めは良く、富士山がことのほか美しい。
さて鴨沢へ下山だ。日没までの時間があまり無いので、先を急ぐ。五十人平ヘリポートを経て、石尾根を七ツ石山へ向う。余裕があれば、もちろん七ツ石山を登るのだが、今日は時間がない。巻き道に入り、鴨沢への下山路を進む。しかし、堂所を過ぎてから陽が暮れてしまい、ヘッドライトを頼りに初めての山道を下る。ライトの照らす範囲は狭く、手前の小道しか判然としない。周りは暗闇に沈んでいる。岩や木の根につまずかないように注意して歩く。なんとか林道に出て、安心したのか、その先の地図読みを怠る。小袖乗越の分岐で暗闇のせいもあって道を間違え、鴨沢バス停まで林道歩きの遠周りをしてしまう。鴨沢バス停には一組の登山者がいて、奥多摩駅への最終バスに乗りました。
テント泊を30年振りにやってみて、思ったことは、日帰り登山に比べて、歩行スピードと疲労感が違うということ。しかし、テントを担いでいくことにより、より奥深い山の世界に浸れることが分かりました。毎回はいやですが、たまにはテント泊でDeepな幽玄の世界や、人の気配の無い大自然(北海道?)の中に身を置きたいと思います。
14年前に日帰りで登って以来2度目の雲取山、今回は数十年ぶり(!)のテント持参、1泊2日で行ってきました。持っている中で最大の34リットルザックでいろいろ外付けすればなんとかいけると思ったのに(食料は食べればなくなるし)、いざ詰め込んでみるとぜんぜん容量不足で、装備品を小さなものに変えたり、食料を乾き物に変更したりで、どうにかこうにかパッキング(隙間ほとんどなし)。卵を持っていきたかったのに、ケース(2個入り)の入る所がない始末。
そうして減量しても、普段より重い!(当たり前)、青梅街道のお祭バス停からの後山林道を歩きはじめてまもなく、両肩へのずっしり重みがこたえる。そもそも古いザックで使用感悪い上に、軟弱な肩なので尚更。それでも下山時、ライト点灯で最終バスに間に合うよう、一所懸命歩くと肩の痛みも(少し)忘れます。
それにしても食材などは、消費して減っているのだから、帰路のザックは余裕が出来る筈なのになぜかできない。なぜだろう?(パッキングがダメだからですね)
久しぶりのテント泊で楽しさを思い出しました。せっかく大自然の中で一晩なり過ごすのだから、食べ物だって乾き物やインスタント物ではない食事をしたいので、古いものばかり使っているケチな私もここは奮発して大きめのザックを買いましょうか…
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