中ア北部編(side:木曽):徹頭徹尾の笹薮三昧 薄雪添え〜樽ヶ沢山東尾根→大棚入山北東尾根
- GPS
- 08:21
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,365m
- 下り
- 1,357m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
◆◆◆今年の儀式◆◆◆
さて…随分未編集のレポも溜まっているが、それはまぁどうでもいい…
今回はショートショートなので早めにうpしよう…
還暦記念に始めた木曽風越山〜独標萩原沢岳コース登山ですが(特に理由は無く、その後2年間続いてる…)
60歳:独標まで
61歳:独標〜中三ノ沢岳〜三ノ沢岳(下山ロープウェーで妥協)
62歳:独標〜蕎麦粒岳(ハイマツ藪に負ける)、旧上松登山口探索
…今年は去年のリベンジを果たして、中八丁まで抜けてみたいと思っていたのだが、このところの寒気と前々日の娑婆の雨で山は一気に白くなったようだ…
件のコースで雪があったり、凍結があると天狗山手前の壁?がちょっち危険な気がするので、着雪の塩梅をどこか中アの楽しいルートで調べに行こう…
てなわけで、中ア南部の黒覆尾根(済み)と共に温めていた北部大棚入山から茶臼山への日帰り藪漕ぎ縦走で検証してみよう!!
…テン泊の方が15時間くらいでフィニッシュしてるからブラックスタートで日の出に稜線に出ればへーきへーき♪
……この時、私は雪があったら、ということを全く失念しておりましたとさ…
◆◆◆早朝藪漕ぎツアーお一人様◆◆◆
バイクでも良かったんですが、寒い!
日和って車で奈良井林道へご到着、時刻は21時過ぎ…ここで仮眠グOUTして万全の状態でスタートするのさ…( ?ω? )
5時間ちょいのオフトゥン睡眠で準備万端!3時ちょい前にいざスタート…
大棚入山へ直登も考えたが、スタート地点のすぐ横が樽ヶ沢山への取り付きになってるので「せっかくだから」そっちから…
……スタート地点がおかしいって?考えちゃダメだぜシェリ?
もう少し先駆者のレポをよく読むべきだったのか、取り付きの場所が見つからず、初手藪漕ぎ……コンパスで尾根方向へ軌道修正するとしっかり?した踏み跡っぽいものが出てきたので、それを只管辿る…開幕からむっちゃ急登ですが、これも平壌運転♪
1470m辺りで獣柵の成れの果てが出てくる…1600m辺りから笹藪が始まる…
この高さまで藪漕ぎせずに済んだのは儲けだろう…
以降、笹は背丈ほどにもなり、足元にあった僅かな踏み跡も途切れたり見失ったり…
まぁ、それでも手で除けて登れる程度なので、笹藪レベルは低めだろう…
1930mで一旦笹藪が消滅する…思わぬボーナスステージの始まりであろうか?
2000m辺りまで快適に歩けるが、再び笹藪漕ぎが始まる…
どうにも踏み跡?が見つからず、濃い目の笹藪を強引に掻き分け登るが、これには閉口する…ルート的には先駆者のトレースに近い筈なのだが?
2100m辺りでふと右を見ると笹の全くない地帯がある…そちらへトラバースするとかつての伐採地だったらしく、空き瓶も発見…ただこの安全地帯の上と下はまた笹藪なのである…なぜに?
山頂まであと少しなので笹藪を強引に登り上げる…2100m辺りで所々雪がうっすらとあった…笹の表面は白く凍っている…
なんとか3時間程で樽ヶ沢山に登頂、既に夜が明けているが程なくして朝日が差し込み、一帯を赤く染めてゆく…
先ずはここから大棚入山を目指す…眼前に聳える大棚入山までがとても遠くに見える…この時点で、心の片隅に「大棚入山までにしようか」という考えが湧き上がる…
◆◆◆寒風の稜線歩き◆◆◆
稜線上から伊那側は笹の勢いが強く、まともに歩くととんでもない藪漕ぎを強いられるが、木曽側は吹き込んでくる寒風の所為なのか?笹が無い所が多く、苔むした倒木帯となっており、そちらに踏み跡があるのでそれを追う…
一部、岩稜がある所は伊那側を巻いたが、基本は木曽側を歩くと無駄な藪漕ぎはせずに済む…
樽ヶ沢山からコル迄下りて、そこからは薄雪を纏った草付き、笹藪の登りになる…
薄雪程度ならチェンスパは要らないと思ったが、笹を除けながら雪で滑らないように足元にも気を使って登るのは精神的にかなり滅入ってしまう…
おまけに木曽側からは容赦なく寒風が吹いてくる…
日が昇り、気温が徐々に上がり始めると、靴に付いた雪が融けて靴が濡れてくる…
ほんの2週間前までは夏装備で腕まくりして藪漕ぎしていたのだが…季節の切り替わりを自覚していなかったのが不覚である…
2時間近く掛かって漸く2320mP…前回の水沢山からのルートと合流する…
なんとなく覚えている踏み跡を歩くが、木曽側を巻く道でロストして最後は稜線を強引に笹藪漕ぎをして大棚入山に…
樽ヶ沢山から実に2時間半も掛かっている!時刻は8時半に近い…
ここからの笹藪漕ぎ自体は大したことはないと思うが、足元の雪が…
靴は結構濡れている…午後になって気温が下がるとあまりよろしくない?
茶臼山へのハイマツ漕ぎが雪と寒さでどうなるか分からない…時間的には明るい内に藪抜けは出来るだろうが、雪が不確定要素なので今回はやめておこう…
やはり「濡れる」「寒い」というのはかなりモチベーションを下げてしまう…
晩夏から隔週、隔隔週の山行になっていた所為か、貴重な秋晴れの休日を浪費しすぎたようで、大棚入山から茶臼山への藪漕ぎ縦走どころか、独標から蕎麦粒岳への登山もこの分では来年に持ち越しの様だ…無念
女々しく強行しようか退却しようか逡巡するより、きっぱりと撤退して
残った時間を有効に使う事にしよう!
縦走を念頭に持ってきたペットボトルを○○に▲▲して大棚入山の北東尾根を下山することにする…結局yama-take氏のルートの逆回りになったようだ…次回はこっちから直接大棚入山に登っての縦走にしよう…
◆◆◆クソ藪は下りこそが難しい◆◆◆
さて…山頂で軽く朝飯を腹に入れて意を決して下山する(下山するんかい!)
背丈ほどの笹薮で尾根の形がはっきりしないが、GPSという文明の利器で方向を定めて北東尾根を下り始める…
山頂直下の笹薮を抜けると笹はおとなしくなり、「この尾根、意外とイケるかしら?」等と愚にもつかぬことを考える…
勾配はなかなかの急坂…薄雪がついているのでうっかり滑ると危ない…
冗談のような岩壁の間を立ち木をホールドに慎重に下る…ここは下りで雪がついた状態だとかなり危険なポイントだろうか?
デンジャラスポイントを抜けて少し歩くと、ご期待通りの笹薮………
だよね…
登りよりも下りの方が笹下の踏み跡(があるらしい)が見えづらい!
とは言え、多少強引に下れるのも下りの強み…
但し、薄雪で滑〜る!倒木で躓〜く!
尾根の形が見えづらいので、怪しいと思ったらこまめに方向を確認する!
そんなこんなで遅遅乳として高度が下がらない…(´;ω;`)
何度も滑って尻もちを着く…倒木ですっ転ぶ!!
……(#^ω^)ピキピキ
バッテリーが少なくなったんで充電しようと思ったら、何故が充電しない…?
残量30%を切ってまだ1700m辺り…写真も位置確認も控えめに只管笹薮を下り続ける…
1680m辺りで漸く目印を見つける…もう尾根の形状もはっきりしたからおせーよ!(゜Д゜)ノ
暫し目印を追って下ると左手に笹薮が途切れているような…(廃)林道でした…
あとは林道を歩いて下るだけ…
登りよりも下りの方がクソ薮だったことは確かだな…もう二度と下りで使いたくない尾根じゃった…
………来年はこっちからダイレクトに大棚入山に登りあげて縦走しようね…
………………………………
…………………………
やはり笹薮漕ぎは良いものだ…
人に会わない!ハイマツより足の負担が少ない!
もう歩きたくないと思ってもまた漕ぎたくなる愛すべきクソ薮♪
悠然とハイマツを漕いで登ってゆく方々に及ぶべくもなく…カタワ者の自分にはこっちの方が身の丈にあっていますな…( ´ω`)
……結局のところ…独標はどうするべきか…
やめとけ!やめとけ!藪漕ぎは雪との相性が悪いんだ…
「藪漕ぎ以外の山に行こう」と思っても楽しいんだか楽しくないんだか…
とりあたま 63歳
登山はオーソドックスでそつなくこなすんだが
今ひとつ突出した能力が無い漢
以下略
…吉良の同僚も言ってる…
次回は…初夏に敗北し、マダニにおへそを喰われた因縁のアソコにしようね♪(*´ω`*)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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そういえば、来月はとりあたまさんのご近所?でOMM本栖湖やります^_^(^^)まあ、藪漕ぎするって言っても、アルプスの藪とは違う安全なお遊びですけどね(^ ^)
レポは久しぶりですが、山はコンスタントには行ってます…レポを纏める可処分時間が無いだけで…具合悪くて伏せることもあるんでご勘弁の程…
ミーハー登山?それが普通ですよ…
当方色々故あって、儀式的な意味合いが強いので他の方から見れば変な山行が多いと思われているでしょうね…
山はスタイルはどうあれ楽しんでこそです…今更な話ですが…😅
元気な姿が見れて安心しました▲
そろそろ深南部へGO??でしょうか?
はたまた、既に寸又に出没されてたりして。
429氏とあずき様は元気でしょうか?
貴重な癒し成分の補給、待ってます…
深南部は…もう少しあとですかねぇ…もうちょい中アの藪を歩いてみます
あずき🐶も元気ですm(_ _)m
さきほど、あずきと寸又観光してきました。
アチラにup致しましたので、よろしければ見て下さいね。
深夜に藪入りするとはスゴイ方ですね。何で? と思ったら、壮大な計画だったようで。
大棚入山の北東尾根は2本ありますからね。ワタシは南の方でした。今回の尾根は8ruki尾根です。次回の登りはyama-take尾根をお使いください。(^^)
ほかの記録もお待ちしていますヨ〜〜
過密笹薮を漕いでいて思ったのは、日中でも視界は目の前の笹だけ…なら夜中でも変わらんな!…とw
案外夜中でも登りなら楽しく漕げるものですね…
あぁ、でも犬沢から黒覆尾根を歩いたときは2176Pの先の広いコルで暗闇でコルの先が見えず30分?程迷ったのを思い出しました…(;´Д`)
言われてみれば下りは8ruki尾根でしたねw
では次回の登りはyama-tame尾根から行ってみます♪大棚入山から茶臼山までの稜線上で、東に下りられそうな尾根が幾つもあるのが気になりますね…どうせ全部藪尾根でしょうけどw
やっぱりさっぱりわからない藪ですが、北アレポよりも安心して読めます💖
本業多忙と臥せったりで可処分時間があまりないのですよ…
暫くはニッチな藪山行なんで、お気になさらずに
久々のレポ、嬉しいデ〜ス♪
今回は、おすまし『白馬🐴さん』じゃなくて藪専『怪しげさん』でのご登場にホッとしました👍
中アは雪ですか。滑ったり躓いたり濡れて冷たかったり、孤軍奮闘する漢っぷりがステキです😆
あったかい静岡に足を運ぶのは、もうチョイ先ですかね〜。深南部も紅葉&黄葉が良い感じらしい(自分も行けて無くてレポ見ただけ(*´∀`)♪)ですが、そんなのカンケェ無ぇか〜😁
久しぶりなのはえねさんもだよねぇ〜👻
白馬さんは北ア専門ですんで、また来年まで冬眠ですよぉ…🐴
今年は去年以上に雪が早い?のか、2000m台の藪山が御覧の有様でもう…💩
でもまぁ、最初から最後まで一人で藪を漕いでいるのが一番落ち着くなぁ…としみじみ…
えねさんも色々事情があってヤマップにレポが上がんないからつまらんですよぉ…
くっ強(つよ)フォロワーさん達の長距離へんたい山行競争には付いていけそうもありませんので、
ここでのんびりと隠遁しつつ、藪漕ぎと千頭団地のオブローディングをポツポツとやっていきます…🤮
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