中央分水嶺・茶臼山〜大棚入山3日目
- GPS
- 13:17
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 387m
- 下り
- 1,531m
コースタイム
- 山行
- 13:14
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 13:18
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大棚入山頂から少し下った台地で幕営。 そこから分水嶺尾根を、羽淵集落まで下り、 そこから更に、駐車した奈良井川林道登山口までの車道歩きです。 ●幕営地から、水沢・分水嶺尾根分岐点 穏やかな尾根は幕営地で終わり、そこからすぐそこ密林。 トレースははっきりしてるし切り拓かれていますが、枝の張出が凄い。 岩峰が有り、本コース最後の大展望が得られる。 ●分岐点〜2030m鞍 分岐点から暫くは、草付き少ない快適な尾根歩きだが、 急傾斜部分は胸丈の笹。 トレースはかなりはっきり付いている。 傾斜が緩む辺りから苔で、歩きやすくなる。 鞍は、落ち着ける場所。 ●2171m樽沢ノ頭〜1855m洞ヶ沢ノ頭 鞍からの登り直し。 すぐに胸丈・背丈の笹藪。 トレースは、東に巻き気味に付いている模様。 ただ、2130m付近にはちょっとした岩が有り、 其処では、そこそこの展望が得られた。 展望のないこの尾根でのこの場所は貴重かも。 トレースや藪の状況から察するに、 この岩にはあまり立ち寄られていないみたいだ。 尾根筋2150m付近で巻道トレースと合流。 その間、トレースは有るが張出枝がかなり煩わしい。 この展望岩場に立ち寄る場合は、張出枝を覚悟しておいてください。 三角点周辺は、トレースまばらな激藪。 三角点を境に北北西に進路変更する為、 トレースは西側を巻いている模様。 2030m付近で尾根が分岐。 私はそこで少し、支尾根に流されてしまった。 笹少ない倒木帯、胸丈の笹を経て、1855m洞ヶ沢ノ頭。 洞ヶ沢ノ頭の三角点周辺も、トレース薄い激藪。 ここも、トレースは西を巻いている模様。 1570m付近でちょっとした鞍部。 ここは少し落ち着ける。 ●西曲がり1600m〜鉄塔巡視路 1570m鞍部から、トレース薄い激藪。 ここも巻き道トレースが有るのか? 西曲がり1600mの北端で尾根が分岐。 この分岐は明瞭なので流される可能性は低い。 北端から、林界石標が現れる。 2007年正月に登った際には、鉄塔巡視路からこの北端まで綺麗な笹刈りがされていた。 それを多少アテにしていたのだが、現在は全く手が入っていなかった。 トレースも薄い激藪。 今回は、藪で苦労したと感じたのは、大棚入山よりむしろこの区間でした。 ●鉄塔巡視路〜羽淵林道 激藪続きだったので、鉄塔巡視路はもう天国。 尾根筋から離れて杉斜面のジグザグ道、整備された広い羽淵林道。 ●羽淵〜奈良井川林道登山口P 権兵衛トンネルの新道と、旧道が有る。 旧道は街灯も車通りも無い暗い道。 私は旧道を辿ったが、熊出没地帯だそう。 新道は車が飛ばしてくるのでそれも危険だが、 自動車専用道路ではない筈なので、明るい新道の方が無難か? |
写真
感想
大棚入山へは、過去に2度向かっています。
2007年1月には今回と同じく分水嶺尾根で、稜線に至らず2270m付近で撤退しています。
2008年1月には水沢山からの尾根で登頂。
今回帰路の分水嶺尾根は、13年半ぶりの訪問となりますね。
今回の山行、茶臼山〜大棚入山には、
少し思い入れが有りまして・・・。
ひょんな事から大棚入山に興味を持ち、
その時は中央分水嶺は意識していなかったが、
とにかく手近そうなルートで登ってみるか・・と2007年。
羽淵からの分水嶺尾根。 これは登頂ならず。
翌年2008年1月に、今度は水沢山からの尾根で、
これには成功、登頂。
しかしこの時には少し中央分水嶺の事を意識していて、
大棚入山頂から茶臼山へと続く中央分水嶺のルートを眺めました。
『え〜〜!この長いアップダウンを行かなきゃならんのかっ!?』
・・と、愕然としました。
そんな事を馴染みの登山用品店で話したら、
「それを行くのが男ってもんだよ」
なんてハッパを掛けられたんですが、
何しろ長いし険しい行程を躊躇してるうちに、
13年が過ぎてしまった訳です。
最近の私。
加齢に加えて足の故障で、足の遅さが顕著となった。
『茶臼山〜大棚入山を、やるなら今のうちだぞ』
もう後が無い、追い詰められた者の最後の足掻きですね。
【窮鼠猫を咬む】ではないが、
追い詰められた者の【火事場の馬鹿力】も大したもんだ・・。
・・なんて、自分を少し褒めてみたりします。
茶臼山〜大棚入山。
これは多分、藪山上級者レベルの山域だと思います。
例えば貴方が藪山エキスパートで私の知人で、
私の現在の足の状態を知っていたなら、
今回の私の山行を激しく止めたと思いますよ。
「君の今の足の状態では、この山行は危険だよ」って。
・・・ああ、すみませんね、
私の根性自慢みたいな話になって。
ただ、ま、言いたいのは、
藪山上級者でもなく、まして、足の故障を持ったポンコツ山屋の私でも、
頑張れば何とか、茶臼山〜大棚入山も踏破出来たんだ、という事。
私の今回の山行が、
藪山初級者など、茶臼山〜大棚入山を躊躇されている方達への参考や励みとなれば、
幸いです。
長文記事を御読了、ありがとうございました。
コメント
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コメント遅くなりました。
大棚入山への思い入れがしっかり伝わってきました。
もう雪がきた寒い時期、何かと大変だったのではないかと推察いたします。
ワタシは伊那谷の山じゃないからなぁ、と後回しにしていますが、自分の赤センが孤立しているのが気にはなります。毎日のように見えているしネ。
ホントにお疲れさまでした。
ありがとうございます。
皆さんのログや御意見を参考にしながら、何とか踏破出来ました。
中途半端な雪って、本当に面倒ですよね。
いっそハイマツが埋まってくれるくらいなら助かるが、寒いし濡れるだけの積雪でした。
yama-takeさんも伊那市周辺にお住まいの事と思います。
権兵衛峠稜線から顔を出す、茶臼から続く尾根。
春日街道を通る度に気になっていた山。
私も木曽の範疇に入れて敬遠していましたが、
やっと繋げて、以降の鳥居峠へ足を延ばせます。
たった今レコ発見して全部読ませてもらいました。
こんな壮大な計画だったとは思いませんでした・・・3日も藪山を歩いて最後は長い車道歩き。ちょっとマネできません
自分も崩壊地からの眺めと中ほどの静かな森には癒されましたよ。
ウチからは見えないんですがたまに車から大棚入山〜茶臼が見えるとえらく暑かったことと達成感を思い出します
当初2日の予定が、3日も掛かってしまいました。
足が遅ければもう、時間を掛けるしかないですもんね。
8rukiさんやyama-takeさんの、支尾根で駐車場へ直行するルートも考えましたが、
ここまで登ったら、一気に分水嶺を通したかったですしね。
中間のポイントにすぐアクセスできるなら、ほんとに何度でも行きたい場所ですよね。
山はよく人生に例えられますが、
苦労の後でないと御褒美が得られないのも同じかな?
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