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Yamareco

記録ID: 2683556
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

中央分水嶺・茶臼山〜大棚入山3日目

2020年10月27日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
13:17
距離
13.8km
登り
387m
下り
1,531m
歩くペース
ゆっくり
2.12.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
13:14
休憩
0:04
合計
13:18
距離 13.8km 登り 390m 下り 1,545m
6:00
282
スタート地点
10:42
10:44
129
12:53
12:55
380
19:18
ゴール地点
06:00 スタート(0.00km) 06:00 - その他(0.26km) 06:50 - その他(1.04km) 08:29 - その他(4.41km) 16:11 - その他(7.23km) 17:38 - ゴール(11.01km) 19:18
天候 晴天
過去天気図(気象庁) 2020年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
大棚入山頂から少し下った台地で幕営。
そこから分水嶺尾根を、羽淵集落まで下り、
そこから更に、駐車した奈良井川林道登山口までの車道歩きです。

●幕営地から、水沢・分水嶺尾根分岐点
 穏やかな尾根は幕営地で終わり、そこからすぐそこ密林。
 トレースははっきりしてるし切り拓かれていますが、枝の張出が凄い。
 岩峰が有り、本コース最後の大展望が得られる。

●分岐点〜2030m鞍
 分岐点から暫くは、草付き少ない快適な尾根歩きだが、
 急傾斜部分は胸丈の笹。 トレースはかなりはっきり付いている。
 傾斜が緩む辺りから苔で、歩きやすくなる。
 鞍は、落ち着ける場所。

●2171m樽沢ノ頭〜1855m洞ヶ沢ノ頭
 鞍からの登り直し。 すぐに胸丈・背丈の笹藪。
 トレースは、東に巻き気味に付いている模様。
 ただ、2130m付近にはちょっとした岩が有り、
 其処では、そこそこの展望が得られた。
 展望のないこの尾根でのこの場所は貴重かも。
 トレースや藪の状況から察するに、
 この岩にはあまり立ち寄られていないみたいだ。
 尾根筋2150m付近で巻道トレースと合流。
 その間、トレースは有るが張出枝がかなり煩わしい。
 この展望岩場に立ち寄る場合は、張出枝を覚悟しておいてください。
 三角点周辺は、トレースまばらな激藪。
 三角点を境に北北西に進路変更する為、
 トレースは西側を巻いている模様。
 2030m付近で尾根が分岐。
 私はそこで少し、支尾根に流されてしまった。
 笹少ない倒木帯、胸丈の笹を経て、1855m洞ヶ沢ノ頭。
 洞ヶ沢ノ頭の三角点周辺も、トレース薄い激藪。
 ここも、トレースは西を巻いている模様。
 1570m付近でちょっとした鞍部。 ここは少し落ち着ける。

●西曲がり1600m〜鉄塔巡視路
 1570m鞍部から、トレース薄い激藪。 ここも巻き道トレースが有るのか?
 西曲がり1600mの北端で尾根が分岐。
 この分岐は明瞭なので流される可能性は低い。
 北端から、林界石標が現れる。
 2007年正月に登った際には、鉄塔巡視路からこの北端まで綺麗な笹刈りがされていた。
 それを多少アテにしていたのだが、現在は全く手が入っていなかった。
 トレースも薄い激藪。
 今回は、藪で苦労したと感じたのは、大棚入山よりむしろこの区間でした。

●鉄塔巡視路〜羽淵林道
 激藪続きだったので、鉄塔巡視路はもう天国。
 尾根筋から離れて杉斜面のジグザグ道、整備された広い羽淵林道。

●羽淵〜奈良井川林道登山口P
 権兵衛トンネルの新道と、旧道が有る。
 旧道は街灯も車通りも無い暗い道。
 私は旧道を辿ったが、熊出没地帯だそう。
 新道は車が飛ばしてくるのでそれも危険だが、
 自動車専用道路ではない筈なので、明るい新道の方が無難か?
大棚入岩峰からのパノラマ1/8
2020年10月27日 06:12撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:12
大棚入岩峰からのパノラマ1/8
大棚入岩峰からのパノラマ2/8
駒ヶ岳
2020年10月27日 06:12撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:12
大棚入岩峰からのパノラマ2/8
駒ヶ岳
大棚入岩峰からのパノラマ3/8
2020年10月27日 06:12撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:12
大棚入岩峰からのパノラマ3/8
大棚入岩峰からのパノラマ4/8
2020年10月27日 06:12撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:12
大棚入岩峰からのパノラマ4/8
大棚入岩峰からのパノラマ5/8
2020年10月27日 06:13撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:13
大棚入岩峰からのパノラマ5/8
大棚入岩峰からのパノラマ6/8
2020年10月27日 06:13撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:13
大棚入岩峰からのパノラマ6/8
大棚入岩峰からのパノラマ7/8
2020年10月27日 06:24撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:24
大棚入岩峰からのパノラマ7/8
大棚入岩峰からのパノラマ8/8
これから向かう分水嶺尾根、樽沢ノ頭
2020年10月27日 06:24撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:24
大棚入岩峰からのパノラマ8/8
これから向かう分水嶺尾根、樽沢ノ頭
分水嶺尾根と水沢尾根の分岐点へ。
2020年10月27日 06:48撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:48
分水嶺尾根と水沢尾根の分岐点へ。
分岐点から、分水嶺尾根へ。
最初はこんな感じだが、
急傾斜からは胸丈の笹藪となる。
2020年10月27日 06:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 6:51
分岐点から、分水嶺尾根へ。
最初はこんな感じだが、
急傾斜からは胸丈の笹藪となる。
急傾斜と笹が落ち着き、2260m付近。
大棚入岩峰を見る。
2020年10月27日 07:30撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 7:30
急傾斜と笹が落ち着き、2260m付近。
大棚入岩峰を見る。
これは2007年1月の、同じ場所からの写真。
2007年にも分水嶺尾根を登ったが、
2260mのここまでしか辿り着けなかった。
2007年01月03日 11:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/3 11:51
これは2007年1月の、同じ場所からの写真。
2007年にも分水嶺尾根を登ったが、
2260mのここまでしか辿り着けなかった。
2030mの鞍部。
2020年10月27日 08:30撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 8:30
2030mの鞍部。
樽沢ノ頭、頂上部はトレースも薄い激藪。
トレースは西を巻いて付けられている模様。
2020年10月27日 10:31撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 10:31
樽沢ノ頭、頂上部はトレースも薄い激藪。
トレースは西を巻いて付けられている模様。
2171m樽沢ノ頭三角点。
2020年10月27日 10:41撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 10:41
2171m樽沢ノ頭三角点。
暫く笹藪から解放されるが、
2020年10月27日 10:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 10:51
暫く笹藪から解放されるが、
1855m洞沢三角点も激藪。
トレースは西側を巻いている模様。
2020年10月27日 12:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 12:51
1855m洞沢三角点も激藪。
トレースは西側を巻いている模様。
1600m西曲がり尾根、へ向かう、最後の鞍。
紅葉と常緑樹の対比が綺麗で、のんびりしたい所なのだが、
時間をかなり押してしまってる。
先を急がねば。
2020年10月27日 14:19撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 14:19
1600m西曲がり尾根、へ向かう、最後の鞍。
紅葉と常緑樹の対比が綺麗で、のんびりしたい所なのだが、
時間をかなり押してしまってる。
先を急がねば。
1600m手前最後の鞍からは、トレースも薄い激藪続き。
2007年には笹刈り整備されていて、
それを多少アテにしてたのだが・・。

山道終点となる送電鉄塔が見えた時には ホッとした。(´▽`)
2020年10月27日 15:53撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 15:53
1600m手前最後の鞍からは、トレースも薄い激藪続き。
2007年には笹刈り整備されていて、
それを多少アテにしてたのだが・・。

山道終点となる送電鉄塔が見えた時には ホッとした。(´▽`)
鉄塔からの、分水嶺尾根取付き口。
初っ端から激藪です。
2020年10月27日 16:11撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 16:11
鉄塔からの、分水嶺尾根取付き口。
初っ端から激藪です。
山屋には送電鉄塔は「景観破壊」との声も有るようですが、
私は送電鉄塔のダイナミックな景観が好きです。
2020年10月27日 16:14撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 16:14
山屋には送電鉄塔は「景観破壊」との声も有るようですが、
私は送電鉄塔のダイナミックな景観が好きです。
白い月も、綺麗だ。
2020年10月27日 16:16撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 16:16
白い月も、綺麗だ。
快適な巡視路歩き。
2020年10月27日 16:12撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 16:12
快適な巡視路歩き。
巡視路の降り口。
2020年10月27日 16:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 16:51
巡視路の降り口。
杉斜面をジグザグに下る、巡視路。
2020年10月27日 16:53撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 16:53
杉斜面をジグザグに下る、巡視路。
巡視路標識、#65、とある。
ジグザグ道の最後にこの階段を下りて、
荒れた林道を少し歩けば、
整備された羽淵林道に出ます。
2020年10月27日 16:59撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
10/27 16:59
巡視路標識、#65、とある。
ジグザグ道の最後にこの階段を下りて、
荒れた林道を少し歩けば、
整備された羽淵林道に出ます。

感想

大棚入山へは、過去に2度向かっています。
2007年1月には今回と同じく分水嶺尾根で、稜線に至らず2270m付近で撤退しています。
2008年1月には水沢山からの尾根で登頂。
今回帰路の分水嶺尾根は、13年半ぶりの訪問となりますね。



今回の山行、茶臼山〜大棚入山には、
少し思い入れが有りまして・・・。

ひょんな事から大棚入山に興味を持ち、
その時は中央分水嶺は意識していなかったが、
とにかく手近そうなルートで登ってみるか・・と2007年。
羽淵からの分水嶺尾根。 これは登頂ならず。

翌年2008年1月に、今度は水沢山からの尾根で、
これには成功、登頂。
しかしこの時には少し中央分水嶺の事を意識していて、
大棚入山頂から茶臼山へと続く中央分水嶺のルートを眺めました。
『え〜〜!この長いアップダウンを行かなきゃならんのかっ!?』
・・と、愕然としました。

そんな事を馴染みの登山用品店で話したら、
「それを行くのが男ってもんだよ」
なんてハッパを掛けられたんですが、
何しろ長いし険しい行程を躊躇してるうちに、
13年が過ぎてしまった訳です。

最近の私。
加齢に加えて足の故障で、足の遅さが顕著となった。
『茶臼山〜大棚入山を、やるなら今のうちだぞ』

もう後が無い、追い詰められた者の最後の足掻きですね。
【窮鼠猫を咬む】ではないが、
追い詰められた者の【火事場の馬鹿力】も大したもんだ・・。
・・なんて、自分を少し褒めてみたりします。

茶臼山〜大棚入山。
これは多分、藪山上級者レベルの山域だと思います。
例えば貴方が藪山エキスパートで私の知人で、
私の現在の足の状態を知っていたなら、
今回の私の山行を激しく止めたと思いますよ。
「君の今の足の状態では、この山行は危険だよ」って。

・・・ああ、すみませんね、
私の根性自慢みたいな話になって。

ただ、ま、言いたいのは、
藪山上級者でもなく、まして、足の故障を持ったポンコツ山屋の私でも、
頑張れば何とか、茶臼山〜大棚入山も踏破出来たんだ、という事。

私の今回の山行が、
藪山初級者など、茶臼山〜大棚入山を躊躇されている方達への参考や励みとなれば、
幸いです。

長文記事を御読了、ありがとうございました。

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コメント

お疲れさまでした
コメント遅くなりました。
大棚入山への思い入れがしっかり伝わってきました。
もう雪がきた寒い時期、何かと大変だったのではないかと推察いたします。
ワタシは伊那谷の山じゃないからなぁ、と後回しにしていますが、自分の赤センが孤立しているのが気にはなります。毎日のように見えているしネ。
ホントにお疲れさまでした。  
2020/11/1 8:07
RE:お疲れさまでした
ありがとうございます。
皆さんのログや御意見を参考にしながら、何とか踏破出来ました。
中途半端な雪って、本当に面倒ですよね。
いっそハイマツが埋まってくれるくらいなら助かるが、寒いし濡れるだけの積雪でした。

yama-takeさんも伊那市周辺にお住まいの事と思います。
権兵衛峠稜線から顔を出す、茶臼から続く尾根。
春日街道を通る度に気になっていた山。
私も木曽の範疇に入れて敬遠していましたが、
やっと繋げて、以降の鳥居峠へ足を延ばせます。
2020/11/3 6:56
お疲れ様でした
たった今レコ発見して全部読ませてもらいました。
こんな壮大な計画だったとは思いませんでした・・・3日も藪山を歩いて最後は長い車道歩き。ちょっとマネできません
自分も崩壊地からの眺めと中ほどの静かな森には癒されましたよ。
ウチからは見えないんですがたまに車から大棚入山〜茶臼が見えるとえらく暑かったことと達成感を思い出します
2020/11/3 20:27
RE:お疲れ様でした
当初2日の予定が、3日も掛かってしまいました。
足が遅ければもう、時間を掛けるしかないですもんね。
8rukiさんやyama-takeさんの、支尾根で駐車場へ直行するルートも考えましたが、
ここまで登ったら、一気に分水嶺を通したかったですしね。

中間のポイントにすぐアクセスできるなら、ほんとに何度でも行きたい場所ですよね。
山はよく人生に例えられますが、
苦労の後でないと御褒美が得られないのも同じかな?
2020/11/3 21:37
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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