甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)プチ雪山登山は今季一の大展望\(^o^)/


- GPS
- 11:15
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,647m
- 下り
- 2,640m
コースタイム
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 11:15
天候 | ド・快晴☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
さすが一級百名山の主要道。とても整備されていました。 上部の梯子や鎖は安心して利用できる。 ・雪の具合 黒戸山の巻道でチラホラあり七丈小屋から上で(途中岩場など一部で切れるが)概ね繋がります。頂上直下は想定以上の積雪。深いところでふくらはぎ位あるがトレースを辿れば大丈夫。トレッキングポール、チェーンスパイクでなんとか乗り切りましたが下りで2〜3箇所コケたらヤバそうでピッケルが欲しいと思うところがありました。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は登山口そばの尾白の湯 @830円 種類のある充実の内風呂と2つの赤・白2つの露天風呂がありリラックスして思わず長湯してしまった。そば(徒歩圏)にキャンプ場もあり、今度はゆるキャン△で利用したい。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
前週にちゃんまと蓼科山に行ったときに移動中の八ヶ岳パーキングからモルゲンロートの神々しい甲斐駒を見ることができた。その際、正面手前から山頂まで伸びる長大な黒戸尾根が印象的だった。今年は白根三山を縦走し南アルプスに初めて足を踏み入れた。次は来年に甲斐駒か鳳凰山でもと考えていたが、黒戸尾根を登りたい意欲が急に湧きあがり冠雪した晩秋の黒戸尾根にチャレンジすることにしました。
前回、下調べ不足で焦る経験をしたので今回は入念にコース状況・内容をチェック。コース内容についてはガイド本とNHKにっぽん百名山の甲斐駒黒戸尾根編(3回もやっている)をチェック。状況については最近の記録を見てチェンスパで行けると判断しました。
前夜、登山口近郊で車中泊をしてAM4:30に尾白川渓谷駐車場をスタート。竹宇駒ヶ岳神社に登山の安全を祈念して登山道にとりつく。スタート後しばらくは暗闇のヘッデン歩き。黙々と登ります。明るくなってきて周囲が見えだすとダケカンバやミズナラの紅葉がイイ感じだった。登山道に陽がさすようになると紅葉が燃えるように輝き始め絶景ともいえる光景を拝めることができた。さい先いいぞ(^^♪
笹ノ平からしばらくクマザサに覆われた広い尾根を歩いていたが、だんだん尾根が痩せてきてゴツゴツした岩が現れ始めて刃渡りが近づいてきたことを意識する。テレビで見たときは両サイド切れ落ちたおっかなそうな所〜 と感じていたが実際にはそれほどの危険は感じなかった。刃渡りを通過すると連続梯子が現れ黒戸尾根らしい急登になる。梯子や鎖は頑丈に整備されているのでこちらも危険を感じることはありません。
刀利天狗で一服し黒戸山の北を巻く道に入ると道に雪が着いてきた。朝方で硬く滑る所もあったので早めにチェンスパを装着する。しかし巻道から五合小屋跡までの下りに入ると雪はまったくなくなり面倒だけど一旦外した。鞍部の五合小屋跡からは黒戸尾根の真骨頂ともいえる梯子・鎖の連続。これほど梯子や鎖が連続するのは剱岳別山尾根以来か。注意しながら連続する梯子・鎖を通過すると七丈小屋が現れた。
七丈小屋には登山道上唯一の水場がある。もうアルプスでは晩秋なので、それほど水分は消費しなくなっていたが、ありがたく1Lほど補給した。バッジとお土産用の手拭いを購入しようとマスクをして呼び鈴(ピンポン)をならしたら、有名登山ガイドの花谷さんが出てきた。何か話しかけようかとも思ったが、適当な話題が思いつかず余計な会話はしないで用件だけ伝えて欲しいものを購入した。
七丈小屋を後にして黒戸尾根を進むと雪が繋がり始めあらためてチェンスパを装着。先週からの雪で思っていたより登山道に雪は多かったがトレースバッチリなので特に手こずることなく登れた。でも今後はアイゼン、ピッケル必携の道になるだろう。
烏帽子岩に刺さる鉄剣を見ながら連続する鎖場を通過すれば頂上へのビクトリーロードだ。雪を踏みしめて山頂に近づくと思っていた以上に大勢の人がいた。それまで静かな山歩きだったのでちょっとビックリ。北沢峠から登られた方が多いようだ。
山頂につくと360°遮るものがない大展望が開けていた。登山道からも背後の八ヶ岳や鳳凰山・富士山は見られたが頂上からは南アルプス主稜線の山、中央・北のアルプスの峰々、御嶽山や白山も見られた。まさにTHE DAYといえる絶景を拝めてここまでの疲れも吹きとんだ。今季一番の大展望でした。
下りも長いので一通り絶景を堪能したら下山する。頂上直下でピッケルが欲しいと感じる慎重な下りがあったがなんとかクリア。その後も登ってきた険しい箇所を慎重にクリアして進みプラン通り明るい時間帯に下山することができた。
南アルプスはこれまでアルプスという漠然とした印象しかなかったが、白根三山や今回の黒戸尾根を歩いて概要や位置関係が分かってくると踏破への夢が広がります。まずは北部の早川尾根や仙塩尾根の踏破を来年の目標にしよう。黒戸尾根も険しいながらも楽しいルートだったのでまたリピートしたいと思ってます。
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