巨岩を巡る山旅「金峰山&瑞牆山&小川山」（廻目平から周回）

2021年11月13日(土) [日帰り]

• GPS: 10:39
• 距離: 19.9km
• 登り: 2,065m
• 下り: 2,051m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:35
• 休憩: 2:01
• 合計: 10:36

4:55 廻目平駐車場
4:55 4:55 きたない大岩
4:59 4:59 キューブ
5:38 5:43 川端下林道終点
6:52 6:59 金峰山小屋
7:15 7:46 金峰山
7:50 8:07 五丈石
8:35 8:36 金峰山小屋分岐
8:42 8:43 千代の吹上
8:50 8:52 砂払いノ頭
9:19 9:19 トッコ岩
9:29 9:47 大日岩
10:03 10:03 大日小屋
10:10 10:10 鷹見岩分岐
10:32 10:38 富士見平小屋
10:51 10:51 小川山・瑞牆山分岐
10:55 10:55 天鳥川出合
11:31 11:32 大ヤスリ岩
11:43 11:43 弘法岩黒森分岐
11:47 12:06 瑞牆山
12:46 12:46 P2213
12:58 12:59 瑞牆山東尾根分岐
13:33 13:33 シオサブ
13:45 13:57 小川山
14:42 14:42 小川神社
15:31 15:31 きたない大岩
15:31 廻目平駐車場

天候

快晴♬

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●廻目平の有料駐車場を利用
・駐車スペースは100台程度以上
・駐車料金は500円（日帰り）で金峰山荘に支払う
・公衆トイレあり

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：3（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
　※瑞牆東尾根は「0」
★体力難易度　：5（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：3（難5・4・3・2・1易）鎖場、アイゼン等の頻度や時間等
★登山道の眺望：3〜5（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：5（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の数：約20人】


◆ルートの状況（廻目平〜金峰山）
・砂利の林道歩きあり（約3.4km）。
・登山道は、金峰山小屋まで樹林帯歩きで眺望は悪いが、山頂付近は森林限界を越え見晴らしがよい。危険性を感じる箇所がなく初心者でも歩けるルートかと思う。
・金峰山の山頂は360度の大絶景が広がり、富士山をはじめ、南アルプスや八ヶ岳等が一望できる。

◆ルートの状況（金峰山〜大日岩〜富士見平小屋）
・金峰山から砂払ノ頭までは眺望の良い岩稜歩き（一部に鎖あり）。日陰部は凍結箇所が多い。簡易アイゼンは慎重に歩けば装着しなくても良い感じだが、特に下りはスリップに要注意。
・大日岩は一般に南西側の迂回路を歩くが、大日岩を経由することもできる。大日岩を経由するルートは、大日岩の西側を直接トラバースする箇所があるので、積雪時や凍結時は十分な注意が必要。

◆ルートの状況（富士見平小屋〜瑞牆山）
・特段に難しい箇所はないが、大転石や岩場の急登が長く続き、梯子や鎖、ロープ等が数か所設置されている。大転石が点在し踏み跡が複数あり迷うこともあるが、歩きやすいルートを見極めて進んでいこう。
・瑞牆山直下のロープ箇所は、岩場の凍結による渋滞が発生しており待ち時間が5分ほどあった。
・瑞牆山の山頂も360度の大絶景が見渡せる。山頂は巨岩の天辺に位置するため、転落に注意。

◆ルートの状況（瑞牆山〜小川山）
・瑞牆山から小川山までの瑞牆東側尾根は、正規登山道ではなくバリルートになる。
踏み跡はあるものの薄い区間もあるので、目印を確認しながら注意深く進む必要があり、バリルートに慣れた人以外は控えた方が良いルートだろう。特段に技術難度の高い箇所はないものの、急登、トラバース等があり、本日は北側斜面が凍結し気が抜けない箇所もあった。
・瑞牆東尾根分岐で破線ルートの合流。その後、小川山まで眺望のない樹林帯（シオザブだけ眺望あり）を進んでいく。踏み跡は比較的明瞭で、特に支障となるような箇所はなく歩きやすい
・小川山の山頂は樹林に覆われ眺望は悪い。

◆ルートの状況（小川山〜廻目平）
・一帯を裏瑞牆と呼ばれる景勝地の稜線を歩く破線ルートになる。ただし、基本的に樹林歩きとなるため、スポット以外に眺望は無い。
・踏み跡は比較的明瞭なものの薄い区間もあるので、早朝等の暗い時間帯に歩くと分かり難いと思う。
・技術難度の高い箇所はないが、梯子や鎖場、ロープ等が数か所設置され、初心者向けのルートではない。

◆瑞牆山荘ルート（金峰山・瑞牆山）の過去レコは下記を参照
　https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1011488.html

写真

11/13 4:53

廻目平の駐車場から出発

11/13 5:12

まずは、林道を3.4km（約45分）歩くと、

11/13 5:36

標高1869mの川端下林道終点に到着。

11/13 5:38

登山道は木橋の渡渉からスタート！
金峰山まで標高差730mを登っていこう。

11/13 5:52

標高1980m地点。

11/13 6:18

標高2200mを通過するとヘッドライトがなくても歩けるようになってきた。

11/13 6:29

お〜、木々の隙間からひと際目立つ五丈石が見えてきた。

11/13 6:52

標高2440mの金峰山小屋に到着。
今年は11月27日まで営業しているとのこと。

11/13 6:59

小屋から金峰山の山頂までは標高差160mほど。
冷え込みで岩が凍って滑りやすい。

11/13 7:00

振り返ると本日の最終目的地である小川山（左）が見えた。

11/13 7:14

そして、廻目平駐車場から約2時間半で金峰山の山頂に到着。

11/13 8:01

金峰山の山頂に到着すると、まず目に飛び込んでくるのは、
じゃーん、富士山がお出まし。

11/13 7:16

次は五丈石を眺める。

11/13 7:22

金峰山の北西方向には八ヶ岳の峰々と右下には瑞牆山。

11/13 7:22

瑞牆山のアップ。

11/13 7:46

五丈石に行ってみる。
5丈ということは、約15mの高さということかな。

11/15 20:10

五丈石と富士山（ドローン撮影）
いいね〜♫

11/13 8:01

五丈石から金峰山の山頂を振り返る。

11/13 8:01

五丈石を別角度から眺める。

11/13 8:05

本当は五丈石の天辺に登ってドローン撮影しようと思っていたが、岩の表面が凍り滑るので、危険と判断して断念。

11/13 8:06

五丈石から南アルプスを眺める。

11/13 8:07

まずは、右から北岳から農鳥岳までの稜線。
左奥には塩見岳のトップだけ少し見える。

11/13 8:07

更に南側には右から荒川岳、赤石岳、聖岳の3000m級の頂が続く。

11/13 8:07

仙丈ヶ岳も白くなってきたね〜

11/13 8:07

五丈石の北西方向には八ヶ岳が連なる。

11/13 8:07

中央アルプスはかなり白くなったな〜

11/13 8:06

では、次は瑞牆山に行ってみよう。
西側の稜線を下っていく。

11/13 8:10

木々に付着した霧氷の花。

11/13 8:29

眺望の良い稜線を下っていく。

11/13 8:32

金峰山の西側尾根は凍結箇所が多いのでスリップに要注意。

11/13 8:36

千代の吹上に登っていく。
アップダウンはこれぐらい。私のづ

11/13 8:38

下ってきた稜線を振り返る。

11/13 8:41

最後の下りで歩く廻目平の岩峰群。

11/13 8:42

私の好きなスポットで富士山を撮影。

11/13 8:43

鎖場もあるが、凍っているので注意したい。

11/13 8:49

砂払ノ頭を通過。

11/13 8:54

砂払ノ頭から下方は樹林帯を下っていく。

11/13 9:21

お〜、大日岩が見えてきた。
スゴイ迫力だ！

11/15 20:15

大日岩を上空から撮影。

11/13 9:29

大日岩から金峰山を眺める。

11/13 9:28

大日岩から八ヶ岳(左)と瑞牆山(右)を眺める。

11/13 9:45

登山ルートは大日岩の西側をトラバースするが、凍結時は危険なので注意しよう。

11/13 9:45

そのまま稜線に沿って八丁平に下る予定だったが、ルートを間違えてしまい、

11/13 10:10

大日小屋方面に標高差80m下ってしまった。
引き返して登り返すのが億劫なので、

11/13 10:31

そのまま下り富士見平小屋に到着。
瑞牆山まで標高差400mを登る必要があるので、ランチタイムでエネルギー補給。

11/13 10:54

では、瑞牆山を目指そう！
桃太郎岩を通過。

11/13 11:26

急登の岩場を登り、ようやく大ヤスリ岩の直下に到着。
お〜、相変わらず迫力あるな〜

11/13 11:32

大転石の急登を登り、

11/13 11:42

瑞牆山の直下に来ると、ロープ場が設置された岩場が凍って滑りやすく渋滞していた。

11/13 11:50

登山者いっぱいの瑞牆山の山頂に到着。

11/13 11:53

瑞牆山の標柱。

11/13 11:51

眼下には先ほど真下を歩いた大ヤスリ岩がひと際目立つ。

11/13 11:52

瑞牆山の山頂からも再び富士山を眺める。

11/13 11:52

そして、八ヶ岳も再び。
硫黄岳は真っ白になっているね〜

11/13 11:54

瑞牆山から小川山までのルートを確認。
右下に見える岩峰が林立する東尾根のバリルートを歩いて、左奥に見える小川山に向かう。

11/13 12:05

バリルートの入口は、瑞牆山の山頂から30秒ほど下った蛍光テープのある箇所から入る。

11/13 12:11

岩峰の北側直下の縁をトラバースしていく。

11/13 12:19

北側斜面は日影になるため、氷柱がいっぱい。
歩く斜面も凍って滑るので注意しながら進む。

11/13 12:32

要所に目印はあるが、踏み跡が薄い区間もあり、注意深く確認して歩く。

11/13 12:45

岩峰区間を抜けると樹林帯の稜線歩きとなる少しは歩きやすくなった。

11/13 12:57

瑞牆山から約1時間で小川山南側の破線ルートに合流。

11/13 13:06

あとは、破線ルートを歩き、小川山に向かう。

11/13 13:25

シオサブに到着。
この辺り一帯は樹林帯歩きで眺望はなかったが、唯一、右奥の瑞牆山から歩いてきた稜線を見渡せた。

11/13 13:25

瑞牆山と南アルプス。
いいね〜♫

11/13 13:35

緩やかに登っていくと、

11/13 13:55

最終目的地の小川山に到着。

11/13 13:55

でも、小川山の山頂も木々に覆われて眺望は悪い。
良さそうなところを探すが、木々の隙間から見る程度。

11/13 13:56

では、廻目平へ下山しよう！

11/13 14:20

下山も破線ルートのため、比較的歩き難い登山道が続く。

11/13 14:51

廻目平の岩峰群。
日本の山じゃないみたいだね〜

11/13 14:52

岩峰地帯に入ると急峻な地形が多くなり、ロープ等を使用しながら下っていく。

11/13 14:54

小川山から約1時間でカモシカ登山道に合流。

11/13 14:59

とは言っても、まだまだ険しい岩峰が続く。
技術的難度は低いが、梯子やロープが多い。

11/13 15:05

ロープを使って急降下。

11/13 15:26

ようやく早朝歩いた林道が見えてきた。

11/13 15:28

お疲れさまでした！

撮影機器：

PowerShot G5 X Mark II CANON

感想

Joker

本日の山旅は、南ア周辺と悩んだ挙句、天候を見据え未踏だった小川山の登頂を主目的としてみました。
でも、せっかくなら眺望の良い百名山も巡ろうと、プラスαで金峰山と瑞牆山にも立ち寄り、更に五丈石によじ登りドローン撮影をしようと欲張った構想をイメージしてみました。

終日、抜けるような青空が広がり、風も弱く穏やかな日和でした。
しかし、早朝は放射冷却で金峰山の山頂もキンキンに冷えこみ、岩の表面が白く凍結してツルツル。
これじゃあ、五丈石登れないなぁ、逆回りにすればよかったと若干後悔。
でも、久しぶりに美しい富士山や八ヶ岳に癒され、バリルートも含め、程よく刺激的で楽しい山旅でした。



金峰山の山頂及び五丈石＆大日岩の絶景を撮影したドローン動画はこちら