揖斐川 大谷川→広瀬又→門入→ホハレ峠
- GPS
- 14:10
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 1,922m
- 下り
- 1,518m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:15
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:56
天候 | Day1 快晴。Day2 午後1時半〜2時半頃のみ曇りで あとは晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・2日間でのトータル藪漕ぎタイム…10〜15分間 ・最後の西谷への下降時、湖底に足は着いたが、ぎりぎりダム湖のバックウォーターにかかってしまった。これを避けたいなら もう少し西谷の上流側に降りたほうがいい。 |
写真
装備
個人装備 |
寝袋
マット
メット
ハーネス
下降器
沢靴か鮎足袋
コッヘル
ヘッドライト
その他
|
---|---|
共同装備 |
chuki
7.8mm30m
ジャンピングキット
飯盒
折込鋸
焚付
ライター
4〜5人用テント
JPNAMU
コーナンの大き目の鍋
8mm30m
daisukekawada
焚火で炙って食う用の粗びきソーセージ4人分
ガスヘッド
OD缶小
Nenebo
キムチ鍋食材 豚肉とか
|
備考 | ロープは泊地での物干しにしか使わなかった |
感想
●daisukekawadaさんのインスタ
https://www.instagram.com/p/CWa-hSXvPMH/?utm_source=ig_web_copy_link
●yamap (写真の解像度はbetter)
https://yamap.com/activities/14326817
●経緯
最初は、金曜土曜でgaoroさんと別の谷の溯下降の予定だったが、それは私都合により延期。紆余曲折の後、この日程、このメンバーに落ち着いた。
●山行メモ
0. 車デポ
道の駅集合で3台でホハレ峠まで行き、そこに2台デポして、1台に4人のって、大谷川の駐車地まで移動した。
1.大谷川駐車地→広瀬又源頭稜線
川沿いの林道をテロテローって降りていくと、予定の林道からは外れてしまったが、ま、えっか、とそのまま大谷川を溯行。癒し渓で晩秋の素晴らしい谷の景色に思わず声が漏れる。谷沿いに虎ロープがつけられた場所もあった。
しばらくすると道の方から近づいてきて、左岸の道に上がり、あとは所々藪っぽい林道を歩く。だいぶいくと、踏み跡は川に降りていて、そこからは道を辿ることは意識せず、藪の無い、歩き易そうなところを選んで登る。3ヶ所くらいで休憩した。南向きの谷でポカポカ陽があたり、ぬくかった。
稜線手前でピンテの間隔が狭くなってくる。稜線手前の2分間だけ薄目の笹薮漕ぎをして、稜線に出ると、雪化粧した能郷白山に感動。
2.広瀬又源頭→広瀬又の徳山ダム湖畔
少し休憩後、ダム湖畔めざして下降開始。落石は当たらないようにジグザグに降りる。少し降りて、スキーヤーズライトにキノコを見つける。ナメコと何かのキノコ。この何かのキノコは帰宅後、ムキタケと判明。どちらも収穫して袋に入れて、下降続行。
すぐに歩き易いガレになる。もうしばらくいくと、左岸側に林道跡が見つかり、それを辿るが、じきに藪になり、獣の踏み跡、おそらく猪の踏み跡をなるべく辿り、途中 右岸に渡って、だいぶ谷から上に上がったりもして、また谷に降りていって、、、、という頃には ほぼダム湖畔で、水田跡と思われる、石垣の段のあるドロドロの粘土質の平地が出てきて、少しの物件物色の後、広い平らな場所のあるところ、枝沢の水くみポイントまで40mほど歩くが、そこをテン場とした。
ご飯の水を研ぎ、焚き木あつめ、テント張り、などなど手分けして行う。1人でやるより楽。杉の枯れ葉のおかげで あっという間に火が点き、ぬくもる。で、キムチ鍋 製作開始。豚肉もたくさん入った贅沢な鍋。粗びきソーセージの枝木での炙りもし、乾杯してビールや泡盛をのみ、ごはんは前回の反省から強火にならないようにして、水も少し足して、エエ具合に焦げ殆ど無しで炊けた。
あまり寒くなく、夜空は月が明るくて星があまり見えず、21時前にはNeneboさんは寝て、残り3人は22時前に寝た。
3.広瀬又 徳山ダム湖畔→ひとやま越える
6時に起きて火を起こす。灰に埋もれた炭を吹くと少し赤くもなったが、そのままでは火が点かず着火剤の力を借りる。
ダム湖の水面から立ち上る水蒸気が幻想的な雰囲気を醸し出している。
朝もキムチ鍋。おなかいっぱい。ごはんはオジヤにして全て皆の胃におさまる。
Neneboさんが鹿の頭蓋骨から何かをとって持ち帰りたいとかで、ハンマーやらハーケンやらで鹿の骨をカンカンしてて なかなか出発できない。
出発前の写真をスマホで撮ろうとシャッターを押すと、その画面のままフリーズ。以後、電源キー長押ししようが何しようが、その画面フリーズのまま黒画面にもならず、下山手前に電池が切れるまでフリーズしっぱなしだった。なので この2日目のログはdaisukekawadaさんからもらった。
最初の谷はさほど苦もなく稜線まで近づき、お日さんを背に受け、ぬくぬくで稜線に。JPNAMUさん少し遅れ気味。
稜線を過ぎて降り始める。最初は傾斜がきつくズルズルいくし、ハンマーぶっさしながら降りる。数か所、クライムダウンできない滝があり、50〜100mくらい迂回して巻き降りた滝もあった。
降りて、出合に合流し、もう少し降りたところは広場のようになっていて、多分、水田跡かなにかだろうと思うが、そこで休憩。
4.もうひとやま越えてアスファルト舗装の林道へ
ここからなるい谷を溯行だが、両岸に水田跡があり、そのあぜ道らしきところを歩いて登っていく。水田跡は笹など雑草わしゃわしゃ生えてるとこもあったが、雑草なしで水を入れれば使えそうなところも残っており、もったいないなと思った。しばらく溯行してから大き目の二またの右又をとる。水量は少ない。ここは、確か、二又から30分弱で稜線に上がった。
稜線から降りるが、今度は ひと山めの下降ほどきつくはなく、比較的リラックスムードで出合まで降りられた、、、、かと思いきや、出会いはダム湖のバックウォーター。つまりダム湖。出合から上流側はヘツりも無理で、だいぶ登り返して上流側に巻き降りるか、泳ぐかどちらか。登り返す気力は無く、泳ぎも覚悟したが、入ってみると足は着き、ヘソ上くらいまで浸かって上流側の小石の川原に出た。俺以外は皆、ザックの防水がいまいちなのを気遣い、ザックを降ろして頭の上にのせて3人1列になって渡渉する様が、まるでアフリカかどこかの水くみ主婦を思い起こさせた。貴重な場面だったのに、この瞬間、カメラが電池切れになり、スマホは朝からフリーズしっぱなしで使えず、心の印画紙に焼き付けた(表現、古っ)。
そこから150mほど上流に歩き、脛の渡渉で左岸側に渡り、トタン小屋か製材所?のようなのを右手に見ながら左前の林道にあがると、アスファルト舗装され電柱もあり、なんかもう下山したような気分になったが、ここからがまだ2時間半〜3時間かかるはず…。
5.アスファルト舗装林道→門入→ホハレ峠
最後の沢下降の出合いでヘソ上まで浸かったので、びちょぬれで、上空には雲がかかり、陽が翳り、風も吹き、体温下がりまくりで寒かった。眺めを目に焼き付けながら歩き、まだかまだか、あのカーブを曲がれば門入か、あのカーブを…あのカーブを詐欺にあい、それでもなんとか門入集落に着き、小休止。立派な家屋があり、軽四のジムニーかなにかもとまっていた。
ここから約2時間でホハレ峠。途中、単独の女性に抜かれた。日帰り装備で、ホハレ峠から蕎麦粒山に登り、稜線を藪漕ぎしながら降り、他のツレは皆 門入に知り合いが居るとかで一泊で、その女性だけが日帰りで一人で駐車地に帰る、というなんとも…な話だったが、俺が4人パーティで1人先行して その人としばらく一緒に歩いてたら、「ここで後続を待っときますか?」とゆわれ、素直に従うw それにしても早い女性で熊鈴の音が印象的やった。クマを怖がってるような口ぶりだったが、俺を怖がってはったのかもしれないw
JPNAMUさんを所々で待ちつつ、途中、沢筋を歩いたりもして、あとは明瞭な道を辿って、16:19頃、地蔵のあるゲートのところへ出た。
夕暮れが近かった。午後3時頃からは晴れてきて良かった。
・その他色々箇条書き
・採ったキノコ…ムキタケ、ナメコ、キクラゲ(ムキタケは俺以外の他の同行者は食わず)
・見た鳥獣…キジ、鹿
・見た鳥獣の足跡…鹿、猪
・Neneboさんが拾った頭蓋骨…ネズミの頭蓋骨、鳥の頭蓋骨
・Neneboさんが その一部を持ち帰った頭蓋骨…猪の下あご部分
・Neneboさんが捕まえた蛇…ジムクリ
・2日目、30cm弱の岩魚っぽいオサカナを目撃。今回は捕まえられなかった。
・鹿の角がよぉさん落ちてた
・通った谷に水田跡がたくさん残ってて、使わないのは もったいないな、と。
・11/14(日)の最低気温…3℃(標高410m)
・30mロープの使い道…泊地での物干しにのみ使用
・二日間、通しての、総藪漕ぎ時間…多分15分以内
・ややこしかったとこ…二日目に二つの山を越えて門入に着いたが、その一つ目の山の稜線からの谷下降が、水量少な目だが水線通し降りられない小滝が多く、右に左に巻き降りのルートファインディングに気を使った。
・キムチ鍋の味付け…(2021/12/3追記 味薄かったのは粉末ガーリックを持っていくの忘れてたから!)粉唐辛子は十分だったが、ナンプラー含め、他の調味料が不足気味。今後に活かす。キムチ鍋に薄揚げの細かく切ったヤツは、よく合った。
同行の川ちゃんは臨機応変に軽いボケをかましてきたが、俺しかツッコミを入れてなかったので、他の2人にもツッコミを順番に入れるよう指示(?!)したが、ツッコんでもらえず、ひたすら「川ちゃんビミョウなボケ→俺がツッコむ→俺がアンニュイちゃんに『ジブンがツッコまなあかんやん』と言う→アンニュイちゃんが それに反論する」という謎のルーティンが ひたすら繰り返された。
・2日朝、泊地出発直前にスマホで写真を撮るとスマホがフリーズ。電源切れないし、どこを押しても、どこを長押ししても撮影時の画面表示のまま変わらず、消えもせず、ウンともスンとも変化なし。SDカード抜いてもダメ。eSIMなのでSIMカードは無いタイプ。結局、下山するまで使えなかった。SHARPのsense 4 liteってゆう楽天モバイルで実質1円で入手したもの。安モンはアカンのかー?!?!下山直前に電池切れでようやく黒画面。帰宅後、充電すると また使えるようになったけど、これ泊まりの山で使えんなぁ…
・1日目より2日目のほうが楽、と予想してたが、逆やった。特に2日目、倉ちゃんがバテ気味で登りが遅かったが、朝の出発が遅かったこともあったが、16時過ぎに車デポ地に着けたのでセーフ。
・下山後、ホハレ峠から国道へ車2台で降りたが、後ろの車がなかなか来ないので、「崖から落ちたかも」と思って探しに戻ったが、戻り始めてスグその車が来てホっとした。林道の道端に居た黒猫を捕まえようとしていて遅くなった、とのことやった。w
●関西⇔現地 旅程
11/12
21:24 西チベ宅発(R176&中環 空いてた)
21:56〜22:24 桃山台駅でNeneboさん拾う。名神吹田から高速。
24:00 小谷城SICから出る。あとは下道。同じセブンイレブンに2回寄る。
24:48 道の駅 夜叉ヶ池の里さかうち。前夜泊。
11/13
am 8:08 道の駅 夜叉ヶ池の里さかうち発。
8:34〜8:44 ホハレ峠に車2台デポ。
9:17 大谷川駐車地着。
沢登りタイム
11/14
17:30 大谷川駐車地発
19:32〜19:36 Neneboさんを京都市で降ろす。
途中で公民館で勉強してた長女を拾ったり、スーパーで家の食材買い物したり。
21:08 西チベ宅着
●交通費
・桃山台駅→揖斐川町→京都市
・ガソリン代 330km÷燃費11.7km/l×レギュラー165円/l=4654円
・高速
・往き 吹田IC→小谷城SIC(深夜割) 2520円
・帰り 小谷城SIC→京都南IC 2170円
・小計 9344円÷2人=4672円
・西チベ→桃山台+京都南→西チベ
(2890-2170)+(24km+58km)÷11.7×165=1156円
・俺の分の合計5828円(割り勘できて助かったー)
chukiさん、今年の夏はいろいろな沢につれて行っていただいてありがとうございました!あまり自分では行かないような癒し系?や関西以外の沢にも行けて、新しい沢登りの楽しさを発見することができました。11月にも沢に行けるものなんですね。来年からは11月上旬までを沢登りシーズンとして認識するようにします。
今回の沢は広く、緩やかな沢だったからか、動物の息吹をたくさん感じられて良かったです。もう少し暖かい時期だったらカエルや蛇もっと見れるかもしれないですね。ちなみに持ってかえたのはイノシシの下顎です!鳥の頭骨は、カワウだと思います。
今回一緒だったkawadaさんもJPNAMUさんもありがとうございました!いろいろなお話聞けて楽しかったです。
コロナ明けたらとりあえずロシア旅行いきたいので、またお話聞かせてください。
今年はちんたら歩いて待たせてばっかりでしたが、来年までにはきっともう少し鍛えておくので、また一緒に沢に誘ってもらえると嬉しいです!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ちなみに、広瀬又から黒谷に乗っ越された鞍部のすぐそばにある743.6m三角点は「猫沢」という点名だそうで、なんかかわいいのでいつか踏みたいと思っていた三角点です。これはどうでもいいかw
大谷川の左俣も雰囲気良くて好きですが、右俣ゴルジュ(ノンゾ谷)もちょっと気になりますよね。そのうち入ってみたいなと思っています。
そうです、675m二俣の右俣です。入り口が妙に険しい感じで気になりますね。
猫沢、本当に猫がたくさんいるなら余計行ってみたいです笑
私も三ノ又気になってます。登山体系に良さげに書いてあるのでなおさら…。不動谷、不動滝から上が結構険しくて面白いですよ。金ヶ丸谷も奥地って感じのしみじみいい谷で、意外に手こずる滝もあったりして好きです。そのまた枝谷もいろいろ入ってみたいなと思っています。
「美之又谷」っていう名前で掲載されてます。確かに事前には読まないでおいて、後で読んで楽しむのが正しい使い方かも知れませんね(^^;
金ヶ丸谷、私は登攀力あんまりないので、問題なく通れると思います笑 本当にいい谷ですよ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する