【青笹尾根から破風山、雁坂嶺】 大ボケかましてタイムロス、雁坂峠まで
- GPS
- 08:49
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,490m
- 下り
- 1,498m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【青笹尾根】 〈下部〉 尾根の末端は4本の支尾根に分かれていて防火帯が切られている尾根は西から2番目。 今回は防火帯尾根の南斜面を国道140号から適当に取り付きましたがネットで調べるとその先の鶏冠山大橋の手前に登山口となる階段があるそうです。 尾根はS字状になっており、最初のカーブまでの下部は防火帯が広く切られていて迷うことはなく気持ちよく気楽に歩けます。ところどころ急登です。南側の展望が開け富士山もよく見えます。 防火帯の上端は三角点のある1653mピーク。 〈中間部〉 この尾根で一番迷いやすいのは中間部でしょうか。2回大きく尾根が向きを変えます。 1653mピークの先は西(左)に約90度大きく曲がり主脈の稜線と平行して進む感じになります。 それまでの開放的な雰囲気とはうって変わって踏み跡も薄く藪っぽくなってきてバリエーションムードになってきます。しかし残念なことにテープ類がたくさんありそれほど迷うことはないでしょう。テープが途切れる場所がちょいちょいあるので注意。 標高1800mあたりでまた北(右)に大きく曲がり、破風山に向きを変えまっすぐ登る感じになります。 〈上部〉 上部の下の方は笹原、中間部は立ち枯れ、倒木地帯の急登、上部はガレ場と小藪の急登。 踏み跡は不明瞭ですがテープ類は一般登山道よりも多いくらいで探さなくても目に飛び込んできます。 登山道のためというよりは恩賜林の境界の保守点検のための作業用のテープのようです。 尾根筋ははっきりせず、テープが見にくい状況だと下山は迷いやすいかも。 【破風山ー雁坂峠:奥秩父主脈縦走路】 この日は雪がところどころ残っており一部凍結していました。特に東破風山から雁坂嶺方面にむかう下り斜面は急登な上に凍結していたのでチェーンスパイクを装着しようか迷いました。結局面倒だったのとなんとか足が置けるところがあったので装着しませんでしたが、着けた方が歩きやすかったと思います。 これからの時期はアイゼンは必須ですね。 【雁坂峠ー駐車場】 沓切沢橋までは沢を何度か渡渉しますがほとんどは大したことはありません。 ただ1カ所だけ写真にあげたお助けロープがついたポイントは傾斜もきつく、この日は凍結もしていたのでちょっと緊張しました。 【下山後の温泉】 いつものはやぶさ温泉。500円。 蛇口から温泉がどばどば。 この日はゲロ混みでイモ洗い状態。こんなに混んでたのは初めて。 |
写真
感想
前週末はクライミングで遊ばせてもらったのでこの週末は家族にご奉仕のはずでしたが、期せずして日曜は山で遊んでおいでと、慈愛に満ちたお言葉をいただいたのが金曜の夜。
土曜なら塾生の方々と幕山に行けたのに、ちっ。
なんて心の声はおくびにも出さず、ありがたや〜と拝んでおきました。
さて、どこに行こうか?
ずっと気にかかってた奥秩父の主脈縦走路で歩いてないところ、雁峠ー木賊山間に決めましたが、もう日暮れも早いしちょっと木賊山までは届きそうにない。
かといって雁坂峠まででは物足りない。
その間でどこか降りられそうなところがないかと地図を眺めていたら...
ありました!
破風山から南側に派生する青笹尾根。
検索すると数は少ないですが、記録もありました。行けそうだけど、夕暮れの時間に追われてバリエーションを下るのは精神衛生上よくないので、登りに使うことに。
6:30に登り始められるように予定通りに家を出発。
しかし、強烈な睡魔に襲われ命の危険を感じて、初狩PAにビバーク。
ちょっと30分のつもりが1時間以上も寝ほうけてしまい、結局予定より1時間遅れのスタートになってしまいました。
いきなりのタイムロスです。
それでも順調に青笹尾根に上がって、さあ行くぞと思った矢先。
GPSをチェックしようとザックのポケットを見ると、ファスナーが空いてて、いるはずのGPSロガーさんがいらっしゃらないではありませんか!!!!
そういえば、さっき尾根への斜面を登っているとき、足下を何か落ちた気がして「石のようなモノ」が転がったのを目の端に捉えたけど...あれだったのか?!
あれを失くしてはどえらい損害!
急いできた道を戻り1時間あまり捜索しましたが堆積した落ち葉にも阻まれみつけることができませんでした。このままずっと捜索を続けるかもうあきらめて山行を続けるか悩みましたが、時間をかけても見つかる気がせず、あきらめてテンションだだ下がりのまま先に進むことにしました。
おそらく持っている山用品で一番高額のものをなくした精神的ダメージは計り知れず、足取りの重いこと、重いこと。
GPSがないので久しぶりに地形図とコンパス使いました。
しかしバリルートとはいえ拍子抜けするほどテープがたくさんあったので地図の確認もさほど必要ありませんでした。
迷うことなく順調に尾根を進み、山頂までもう少しの標高2000m付近の立ち枯れエリアでバテてきたので一本入れたときのこと。
チェストバッグの中から行動食を出そうとまさぐっているとカメラの下から出てきたものは、
なんとっ!!
なくしたはずのGPSロガー、愛しのガーミンちゃん!
でも、なぜ?
理由はこうです。
ふだんGPSの定位置はチェストバッグの中ですが、今回はなんとなくウェストハーネスのポケットにしまってました。国道から斜面に取り付くとき一度取り出して位置を確認し、無意識にいつものようにチェストバッグに入れてしまったのでした。無意識の行動なので意識は「GPSはウェストハーネスの中」のままだったので次に使う時になかったのでパニック。おまけにファスナー開いてたのと、「石のようなモノ」が足下を転がった記憶が一瞬で連動し「落とした」と思い込んでしまったのでした。
なんという大ボケ。
あの1時間の捜索はいったい...
そりゃ探してもあるわけないよな〜。
あのまま探し続けていたら、と思うとゾッとします。
寝過ごしと大ボケのせいで貴重な2時間を失い、結局予定の雁峠までは届かず、雁坂峠までという消化不良な山行になってしまいましたが、青笹尾根は変化に富んでて期待以上にいい尾根でした。
総じて藪も大したことがなくマーク類も多いのでバリエーションとしては歩きやすいと思います。
前回の山歩きからは1ヶ月以上もあいてしまい、脚力維持のためちょこちょこ走ってましたが、想像以上に落ちてました。
やはり山の足は山でないと鍛えられないのだと再認識。
最後に懐メロをどうぞ!
「藪の中へ」
さがしものはなんですか?
見つけにくいものですか?
サックの中も落ち葉の中も探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか?
それより尾根を登りませんか?
藪の中へ、藪の中へ、行ってみたいと思いませんか?
ウフフ、藪の中へ
ウフフ、藪の中へ
ウフフ、さあ〜
コメント
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そうは言っても、イヤイヤ奉仕いたしますよ~という答えを期待されて。
それなのに、ホイホイと一人で出かけてしまうとは!
最近は一般登山道では満足できなくなってきたみたいですね。
始めからGPSに頼ろうとしていたこと自体どうなのかな~。
がーん、試されてたというところまで読めませんでした〜
浅はかでしたね
そういえば渋滞に巻き込まれてくたくたになって遅く帰っても態度が冷ややかだったような...
今週末は次の山へ向けてポイント稼いでおかなければ
>始めからGPSに頼ろうとしていたこと自体どうなのかな〜
ぐっ...
...いやいやGPSは基本答え合わせ的に使ってるだけで、まずは自分で判断して、間違えたかなってときに確認するぐらいしか見ませんよ。
今回しょっぱな使ったのは出だしが遅かったのでこれ以上ロスしたくなくて...
う〜ん、苦しいか...
kanosukeさん、
先日のコメントからどこだろうと思っていたら、こちらでしたかー。しかし、青笹尾根とは破線すら踏み込んでない私には でした。鶏冠尾根といい、濃いところ行きますね
GPSもあってよかったですね!そんなことあったらショックで登ってないです…
しかし、二週続けて天気に恵まれてますね!これで雨男完全返上か、それともたまたまか。次回のレコ楽しみにしてまーす。
※気がついたらこの曲も懐メロ なんですね…普通に違和感感じない自分がいる訳で
zucchi
zucchiさんどーもです。
けっこう近い所にいましたね
レコにも書きましたが、青笹尾根はマーキングもしっかりあるし、歩きやすいし、バリを初めてやるにはいいルートですよ。
変化に富んでて飽きないし、展望もあるし
一般道に飽き足らなくなったらぜひお試しを
GPSをなくしたと思った時はホント、ショックでしたが、
これで山を中止したらもっと落ち込むと思って、気持ちを無理矢理奮い立たせました
結果的には中止にしなくてよかったです。
もう完全に雨男あらためまして晴れ男でございます
名曲は風化せず、いつ聴いても新鮮なものですよ〜。
違和感感じないのはトシのせいではなくこの曲が素晴らしいからです
こんばんは、kanosukeさん!
青笹尾根からの周回、静かそうで私好みです
やはり冬ざれたこの時期がよさそうですネ。
むかし、雲取りから金峰まで3日ぐらいで稜線歩きをしましたが、最近は日帰りしかできないので、こんな感じで繋いでいくのもイイですネ
青笹尾根のコース、お気に入りに登録させて頂きました
kanosukeさん、こんばんは!
雨降ってないし、GPSも紛失してないし、何だかkanosukeさんらしく
ないぢゃないですか
それにしても、楽しそうな所に行ってますね
藪の中へ ウフフ なんて、相変わらず「へん」ですけど・・・
ところで、写真に写るキュートなザックは「ボレアス」ですか?
このザック、山でまだ見かけたことがないです
hottenさん、こんばんは!
好みだと思いましたよ
青笹尾根は誰にも会うことなく、静かな初冬の奥秩父を堪能できました。
GPS騒ぎがなければもっと良かったんですけどネ
奥秩父は今年中に雲取から甲武信までは繋ぎたかったんですけど、持ち越しです。
今回雁峠まで行けなかったのでまた短い行程が残ってしまい、虫食い状態です
hottenさんはすでに全縦走されてるんですね。
やはりというか、さすがというか。
2日で踏破する強者レコも見かけますがhottenさんでも3日だと私は4日はみておかないといけないのか〜
ronさん、こんばんは!
いえいえ、もうですね、雨男は卒業したのですよ
どんなもんじゃ〜い!!!
今度私が山へ行くときはお教えしましょうか?
葉が落ちたこともあり思ったよりも藪っぽくなくてちょっと拍子抜けで、歌詞との整合性もイマイチでしたね。
ご指摘のようにボレアスです。
日帰り用に1年ほど使ってますが、使い心地は...
見た目で選んでちょっと後悔してます。
私もこのザック山で見たことないですね〜。
人気ないのかしらん
カノスケどん、まいど。
失くしたと思ったGPSは、実は失くしてなかったというあたり、
さすが、師匠と呼ばせてもらいます。
しかし、残念
いま、ふところが厳冬期!のカノスケどんが、
GPSを新たに買うかどうか?
確認そびれてしまったあ〜!
クマ
ウサギさん、ならぬクマさん!!
師匠と呼ばせてもらいたいのは私の方ですってばっ!!
もし本当にGPSをなくしてしまったとしたならばどうしたか?
厳冬期の懐具合の今、非常に厳しい判断を迫られたと思いますが、
おそらく失くしたことは黙って、こっそり買ってしまったのではと思いますが、殺されるリスクがありますね
あるいはGPSを全く活用してなさそうなgeraさんあたりから奪うという手も
kanosukeさん、こんにちは。
今回も、マニアックなルートでしたね。
もう、普通の登山道では我慢ができないお体になってしまったようで
天気も良いですし、GPSも無事見つかって。。
あれ、他の方も言っていますが、kanosukeさんっぽくない
でも、静かで、楽しそうな素敵なルート、こんなルートなら、私も是非行って見たくなりました
cirrusさん、どーもです。
バリエーションの楽しさを知ってしまうとハマりますね
丹沢のバリールートや赤岩岳に行ってるcirrusさんならわかりますよね
でも静かなところなら一般道も好きですよ 。
だから奥秩父主脈の赤線も繋げたいですし。
バリも一般道もまとめて広くお山を楽しみたいですね
クライミングもそのためにやってます。
行ってみたいと思ってるcirrusさんもこっちの人なんだから、いっしょにいかが?
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