記録ID: 375817
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積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
ひとりで来た意味 紺碧の空と雪の赤岳(地蔵尾根〜文三郎尾根)
2013年11月24日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,520m
- 下り
- 1,504m
コースタイム
05:04 美濃戸口到着
06:05 駐車場出発
06:49 赤岳山荘駐車場
07:00 美濃戸山荘(休憩3分)
10:02 行者小屋(休憩48分)
12:09 アイゼン装着
12:28 地蔵ノ頭
12:38 赤岳展望荘(休憩14分)
12:52 赤岳山頂へ出発
13:41 赤岳山頂(休憩5分)
13:46 下山開始
14:05 「頂上はあと少しガンバレ」看板
14:15 阿弥陀、文三郎尾根分岐
15:05 行者小屋(トイレのみ)
16:50 美濃戸山荘(トイレのみ)
17:23 美濃戸口到着(駐車場代金支払い)
06:05 駐車場出発
06:49 赤岳山荘駐車場
07:00 美濃戸山荘(休憩3分)
10:02 行者小屋(休憩48分)
12:09 アイゼン装着
12:28 地蔵ノ頭
12:38 赤岳展望荘(休憩14分)
12:52 赤岳山頂へ出発
13:41 赤岳山頂(休憩5分)
13:46 下山開始
14:05 「頂上はあと少しガンバレ」看板
14:15 阿弥陀、文三郎尾根分岐
15:05 行者小屋(トイレのみ)
16:50 美濃戸山荘(トイレのみ)
17:23 美濃戸口到着(駐車場代金支払い)
天候 | これ以上ないくらいの快晴 ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●南沢:林道の路面は凍結箇所あり。 注意書の通り、行きと帰りに1回ずつ道迷い。 (どちらも人に助けられた、感謝!) 雪が増してからはトレースがしっかりあるため、 道迷いの心配はなし。 ●地蔵尾根:中盤より結構な急登。 最初の鎖場はアイゼンなしで通過したが 早めに装着したほうが心強い。 ●文三郎尾根:金属の階段にアイゼンの歯が 引っ掛かり何度かバランス崩れる。 |
写真
感想
何故わざわざここまで来たのだろう?
道中ずっと考えていた訳ではない。
山頂に向かう直前、ふと頭をよぎったこと。
「ただでさえ寒いのにどうしてもっと寒い所へ
自ら出かけて行くのか?」
出発前、家族に投げかけられた言葉を思い出した。
弱くて醜い自分を捨てに来たの?
突然、涙が溢れ出してきた。
悲しいというのではない。
悩んでいるのでもない。
だって、既に全ての答えは出ているから。
人生の無常とか自分の精神的スタンスについて。
突発的に“何か”を感じることがある。
それが、今回は赤岳の直下だった。
人生は山登りと同じだ。
山なんて登りたくない人であったとしても
必ず各々越えなくてはならない峠がある。
しかも、ひとりで。
この頂の先へ着いたら
何かが劇的に変わる訳でもないだろう。
それでも、人は登らずにはいられない。
そう考えたら嗚咽が止まらなくなってしまった。
雪の赤岳を登りながら、号泣してるなんて
きっと私くらいだろうな。前代未聞。。。
そう思ったらちょっぴり可笑しくもあり。
山は決して励ましたりしない。
ただ厳然とそこで見守ってくれている。
立ち止まると、しいんという音だけが聞こえている。
赤岳山頂。
涙は涸れ、とても清々しい気持ちになっていた。
阿弥陀は無理だったけどもうここまでで充分。
やっぱり今日来てみてよかった!
たった今、納得できたことが妙に嬉しい。
そして、誰もいない尾根をひとりゆっくりと下った。
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訪問者数:2391人
コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [2日]
美濃戸(南沢)〜行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)〜横岳〜硫黄岳〜赤岩の頭〜行者小屋〜阿弥陀岳(ピストン)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
お〜、赤岳に登られてましたか〜
この日は天気最高だったね。(俺は鳳凰でした)
地蔵尾根とか、雪で道が怖い感じになってはいなかったんですね。
鎖や階段も全部見えてるようだし。
この時期の赤岳、のぼってみたい!
歩きながら色々考えることは、俺もよくあるよ。
考えるのは、自分のことだなあ。
同じく、答えを探しているわけではなくて、でも考えることですっきりする感じは毎回ある。
それがストレス解消にもなってるとも思う。
なので、一人登山は俺にとって必要なんやなあと思ってます。
こんにちは~
明るく元気なレコのシオンさんですが~
たまにはこんなレコも良いかも知れませんね!
ただ黙って見守るだけの山のような男になりたいです!
ついつい構い過ぎるのが欠点でして(^_^;)
ryu さん
コメントありがとう。(^-^)/
赤岳は2月に早期撤退してたけど、
リベンジとか言う気持ちは全くなくて
雪山自主トレのつもりだった。
地蔵尾根は今回お初です。
あんな急登だとは。(^^;
でも、まだ雪も適度な感じで楽しめたよ!
記録見ました。
同じ日の素敵な鳳凰ブルー。
単独登山はリセットのいい機会として
これからも続けます。(#^.^#)
niini さん
コメントありがとうございます。(^-^)/
あれ?プロフ画像変わりましたね。
はい大丈夫です。
いつもは能天気なんですが。(笑)
でも、良い機会だったと思ってます。
「天気は最高、楽しかったー!」
だけの記録にはしたくなくて
本音の部分を出してしまいました。
やっぱり嘘は書けない性分で。(^^;
山のように寡黙でなくても、
それがまたniini さんの良いところだと
私は思いますよ!
去年、撤退してしまった赤岳ですか!
無事に登頂できて良かったですね。
私も弟子と共に来年1月トライ予定で、雪山でしっかりとシゴいております。登れるだろうか…。
sionさんのように早く巣立つことを夢見て…。
taku10ai さん
コメントありがとうございます。(^-^)/
はい、ひとりで何とか登って来ました。
雪がまだ少なかったからですね。
1月にお二人で行かれるとのこと。
楽しんで来てくださいね!(^-^)v
逃げ込むのでさえなければ、山はいつも答えをくれますね。
弟が山の参考にならない叙情的なこと書くのってダメだよね。
って言ってきたことがあります。
「書かなきゃダメだ!!」
っていいました
mmg さん
コメントありがとうございます。(^-^)/
逃げ込む場所が何処かにあるならそうしたい。
例え逆の方向に進んでいるように
他人からは見えたとしても、
たぶんそれしか選べない気がする。(*´-`)
叙情的なこと。
完全に押し殺すのはできないなぁ。
だって、私から山へと繋がってるんだもん。
こんなに頼れる兄貴を持って
maka さんは、しゃーしぇだっ!
しゃーしぇ!なmakaです。笑
良いですね。頑張っていますね。
冬期赤岳単独登頂おめでとうございます。
sionさんが山に対峙する意味が文章から伝わってきますね。
いろいろあるよね。
山は自己の問題を解決させてはくれないけど、
閉鎖的な視野を少しだけ拡げて見せてくれます。
また、頑張ってみようかなと思わせくれます。
俺はひと月山に行かずにいたら(仕事が忙しいよ)
風邪、引きました。笑
maka さん
コメントありがとう。(^-^)/
毎日、生身の人間と深く接してると。
一体どういう生き方をしてきたんだろう?
って感じることが多々あって。
自分の晩年についても考えざるを得なくなり。
そして、自ずと選択肢が絞られてきて。
その通りになるかどうかは、まだ解らないけど。
そう、maka さんの言う通り
それまでは頑張ってみようかなって思ったよ。
体力勝負だもんね!
風邪、お大事に。(*^-^*)
突然すみません、、、初めまして!
写真の綺麗さに、いいなーいいなー、女性の単独ですごいなー、
と思っていたら、感想を読んで、なんだか心にズシンときました。
私も単独が好きで、周りからは1人で何が楽しいの?
とよく聞かれるんですが、いつも答えに詰まります。
ただ登りたくなるから、としか言えず…
「弱くて醜い自分を捨てに来たの?」って山の中で
同じようなことを感じ、誰にも話した事ないんですが、
涙が出たこともありました。怖いとか悲しいとかではなく^^;
でもsionさんの言うとおり、何かが劇的に変わる事はなくて、
それでも、登らずにはいられない…ってその通りだなぁ…と、
なんだか感動して、思わずコメントしてしまいました…
私は、まだまだ超初心者で、レベルが全然違いますが、
これからもヤマレコ楽しみにしてます^^
horiko さん
はじめまして。
コメントありがとうございます。(^-^)/
山の中で私と同じようなことを感じる方が
いるなんて、とても嬉しく思いました。
良くも悪くもバカ正直なもので
隠しておけなくて。(^^;
仰る通り、悲しいとか怖いとかじゃないのも
わかってくださって感激です。
こんな大勢の世の中で、感性や価値観が
似ている方と巡りあえる喜び。
お金では買えないし、
無理に合わせることもできない。
horiko さんのコメント読んだら、力が湧いてきました。
すごーく嬉しかったです。ありがとう。(*^-^*)
お疲れ様です
素晴らしい!の一言です
複数もエエけど、たまには単独で己と向き合う時間も捨てがたいですよね〜
色々とありましたが、これでストレスも大いに発散できたんじゃないですか!?
山登りが一番の治療薬ですよね
アッチさん
コメントありがとう。(^-^)/
アッチさん同様、「人間嫌い」な一面が。
特に、大勢でのグループ行動が苦手なため
色んな意味で単独が合っているかも。(^^;
赤岳のアレは単なるストレスではないんですが、
現在はスッキリな心境でございます。
因みに、以前の部署で血管年齢なるものを診断した時
私のストレス度数は何と30%以下でした。(^-^ゞ
自分と向き合う山登りも いいものですね。
何者とも競うことなく、ゆっくりと静かな山を歩いてみれば、
乱れていた心がピーンと一直線になることがあります。
不思議な空間です。
雪山とか歩いみると、ホントそんな感じがしました。(あまり経験ないんですが)
<< 追記 >>
なんとなく、コメントしたような、してないような気もしていましたが、していたようですね。
実際人とあわないとなかなか名前が一致しないアフォーな性格にて、お許しください。
女性で、独り、山へ挑む、sionさんはかっこいいです。
tengu- さん
コメントありがとうございます。(^-^)/
ちょっと恥ずかしいですが、、、
そんな風に感じてくださったなんて
とても嬉しいです。
実は、tengu- さんには7月の奥穂の記録に
コメントを頂いていまして、
はじめましてではないのです。(*^^*)
プロフのお花画像も印象的で。
そうですね。
人と何かを競うのは、元々得意ではありません。
ひとりでも楽しめるというのが
登山の素晴らしいところ。ですよね。
はじめましてです。
いつもsionさんのレコを楽しく読ませていただいております。
実は同じ日に硫黄岳に登ってました。
sionさんの記録だと7時に美濃戸山荘におられたようですが、私は7時ごろに赤岳山荘駐車場を出た後、美濃戸山荘の玄関のベンチでチェーンスパイクをつけてました。
その時山荘には女性の方が一人すわっておられまして、ひょっとしたらsionさんではなかったかと思い、コメントさせていただきました。
もしsionさんだったとしたら少しでもお話ししとけばよかったなと悔やんでいる登山歴1年ちょいの初級者でした。
owb1957 さん
はじめまして。
コメントありがとうございます。(^-^)/
確かに、男性がお一人いらっしゃって
何かを装着されてる最中に出発しました。
何度か振り返ったのですが誰も来ないので、
「きっと北沢回りで行かれたんだなー」
と想像していました。
私も赤岳山荘に停めれば良かったのに、
何故だか下から歩いてしまって…(笑)
出遅れ気味なのを焦っていたかも。
こちらこそ、お声もかけずごめんなさい。(^^;
次回は迷わず私から話しかけますね!
実際にお会いした方からコメント頂けるなんて
ビックリですが嬉しかったです。
あの日は本当に清々しい青空が広がり
気持ち良かったですよね。
これからも、お互いに良い山を!(*^-^*)
あ、owb1957 さんの記録、楽しみにしてます。
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