悪沢岳?荒川岳? 〜南アルプスは霜月から師走へ〜
- GPS
- 21:05
- 距離
- 58.9km
- 登り
- 4,515m
- 下り
- 4,503m
コースタイム
8:50 畑薙第一ダム ゲート
11:30~12:00 椹島
13:35 小石下
14:40 清水平
17:40 駒鳥池
18:40 千枚小屋
12/1
6:40 千枚小屋
7:45 千枚岳
9:20~10:10 悪沢岳
11:10 千枚岳
12:10 駒鳥池
13:30 清水平
14:10 小石下
15:30~15:50 椹島
17:50 畑薙第一ダム ゲート
天候 | 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
荒川岳。
北海道でお世話になった方々が、夏に荒川三山に行くと言っていた。
自分の知らない山。
北海道からわざわざ出向くとはどういう山だろうと興味があり、今回に至る。
前日移動で、第2東名の静岡SAへ。
SAで車中泊し、朝移動で畑薙第一ダムへ。
2時間ちょっとかかる。
ゲート前に駐車し、チャリンコ組み立てて、いざ出発。
久々のチャリンコ山行に、ヘトヘトに。
普段使っていない筋肉が悲鳴をあげ、休み休みのチャリンコ漕ぎ。
悪路走破にお尻がやられる。
サドルにフリースを巻き付け、振動対策としたが、これだけでは物足りない。
代わりに寝袋を座布団代わりに敷いてみると、とても良い感じ。
しかし、バランスとるのにテクニックが必要。
フリースで痛い思いをするよりかマシなので、テクニックをみがいてみた。
3時間近くかかって、椹島へ。
ネットでは1時間半とか見た気がするのだが。。。
自分がヘタレなのか、その方が超人なのか。。。
そんなことを考えつつ、楽しみにしていたお昼ご飯。
今日は近所にあったメゾンカイザーのパン。
自分の好きなパン屋さんが住まいの近くにあるとは。
引っ越してっきて4か月、全然知らなかった。
ハード系のパンがおいしいのだが、山では喉に通らないだろうと考えて、パイ生地のものを。うまし。このうまさはなんなんだろうか。材料から違う気がする。
椹島からは、チャリンコを置いて、山歩き。
赤石小屋を目指すか、千枚小屋を目指すか迷ったのだが、どちらを行っても、ヘッドランプ山行になりそう。
周回ルートを考えると、明日、少しでも楽できそうな、千枚に行けば、楽かなと思い、反時計周りルートを決行。
登山口〜小石下は落ち葉に登山道が埋もれ、何度も道を見失う。
小石下から先は徐々に雪が出てくる。
清水平では、おいしい水が流れ出ていた。
そうそう、頭上では、ヘリコプターが何度も行き来していた。
遭難者でも出たのかと思って、我に返って、自分のことを考えてみた。
もし、自分がここで遭難した場合、どうするのだろうか?
辺り一面、うっそうとした針葉樹に覆われ、ヘリからはこちらを確認できないはず。
視界が開けるところまで歩くか?とも考えたが、今までの道中では見晴台くらいしかなかった。
結局、ヘリはあてにならないので、歩きの救助隊を待つしかないのだろうという結論に。
こんなことを考えていると、気がめげてしまった。
17時、例によって、夜が近寄る。
暗くなる前に、アイゼン、ワカン、ヘッドランプを装着。
何があってもよいようにと、フル装備に。
毎度のことだが、夜になってからは、何故か落ち着く。
もう焦る必要がないからか?
それとも、諦めがあるからだろうか。
危ういなと感じながら、マイペースですたすた歩く。
今日は月明かりは期待できないが、木々の間から見える星が綺麗。
淡々と歩いて、千枚小屋へ到着。
大きく、冬季小屋への案内板が掲げられている。
迷う心配はない。
インターネットで得た情報だと、百枚小屋が冬季小屋ということだったのだが、本館の2階が冬季小屋となっていた。
小屋の中に入って、ご飯食べたり、お水作ったり、時間過ぎるのとても早し。
21時には就寝。
今日も寝袋を2枚重ねにして寝たのだが、流石に暑くて、外側の寝袋のファスナーは全開にして寝る。
槍ヶ岳のときは2枚重ね+ゆたんぽでも寒かったのだから、相当、身体が冷えていたのだろう。
翌朝は4時半に起床。
小屋内はマイナス5℃、外はマイナス10℃だった。
朝ごはんを食べて、ちんたら準備。
日の出前に出発するつもりだったが、出発は日の出直後となる。
冷たい空気の中、尾根を上がっていく。
小屋周辺は、やわ雪。
まぞではないので、決して楽しいなんて言えない。
少し高度を上げると、こんどはハイマツが雪の間から顔を出し、行く手を妨げる。
右へ左へ、えっちらおっちら進む。
途中から、岩稜がみえた。アルミワカンが可哀想ではあったが、やわ雪から逃げるために、岩上を行った。
千枚岳へは、小屋から1時間程度。
千枚から丸山へ向けての下降ルートがこわかった。
壁みたいなところを下降する。
爪を岩に引っかけて下るのだが、踏み外しを考えると、やっぱり怖い。
無事になんとか通過して、一安心。
丸山までくると、雪が結構堅めに。
ここからは歩くのが楽になり、楽しい歩行に。
小屋から2時間40分。
やっとのことで悪沢岳山頂に。
思いの外、時間がかかってしまい、
赤石への縦走をやってしまうと、山の中で夜になってしまいそう。
月曜、お休みとって、2泊3日の行程にすればよかったと少し後悔を。
赤石縦走を諦め、まったりと山頂ライフを過ごすことに。
といっても、強風の中ではあるのだが。
そうそう、今回、今季初のバラクラバ装着となった。
こんな時期にバラクラバが登場するとは思っていなかった。
やっぱり強風下は、ないと危ない、頭がキンキンしてくる。
山頂ライフは素敵なもので、絶えず身体を動かしながら、パンを食べたり、写真を撮ったりしていた。
10時過ぎ、椹島へ向け、下山開始。
下りは登りと違って、楽なもので、普通にスピードが出る。
行きにアイゼン&ワカンを装着したところまで戻って、そこから壺足になって下山。
爪がないと、さらにペースが上がる。
こんなことなら、早めに外しておきゃよかった。
こういう勘が鈍い。まだ冬始まったばかりだろうか。
途中、クマさんの足跡を見かける。
昨日、自分が付けたトレースの上を横切っている。
今朝のものだろうか?
そういえば、こっちの熊は冬眠するのだろうか?
冬になっても、標高下げれば食べ物あるし、冬眠しなくても良いような気がするのだが。
15時半、なんとか椹島へ。
そこからは、チャリンコ漕ぎ。
帰りは楽かと思ったのだが、登り返しがちらほら。
登りで漕ぐ体力がなかったので、登りの度に押して歩く。
結局、帰りも17時をまわり、ヘッドランプ装着の自転車漕ぎに。
ヘッドランプの灯りをもとに、凸凹を避けながら進むのは至難の業だった。
18時前、なんとか無事に、ゲートまで。
御疲れ様でした。
まとめ。
荒川岳、行程の大半が樹林で覆われ、視界が悪い。
冬登るには、堅雪は期待できない。
ネットで調べると、広大なお花畑があるらしい。
次は夏に企画してみよう。
また、最近、ヘッドランプ山行が増えてきている。
このまま危ない道に突っ込みそう、当面、ヘッドランプ山行を自粛しようと思う。
photosynthの360度パノラマは以下から。
千枚岳山頂からの眺め。
悪沢岳山頂からの眺め。
初めまして!
1日目11/30に塩見におりました。ubejinさんが千枚に向かっていた最中でしょうか。
塩見からも荒川三山がとても輝いて見えていました。
そのころは、まさかそこを歩いてる人がいるとは思いませんでしたが。。
私も近頃、ヘッドランプ山行が増えてます・・反省です。
特に夜はそうならないように心がけたいですね。。
またどこかの稜線で遠くで目が合うことに期待しています。。
はじめまして。
塩見に行っておられたのですか!
土曜もかなりの好天で、良い山歩きができましたね。
ヘッドランプ。
慣れてしまって、敷居が低くなっってます。
でも、寒空の下、なにかあって動けなくなったらどうしようとの不安も。
ナイトハイクにならないよう、これからは計画を見直してみます。
次はどこかの山でお会いできるといいですね。
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