大倉-塔ノ岳-丹沢山-蛭ヶ岳-檜洞丸-西丹沢県民の森-玄倉(丹沢主稜縦走)
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 1,711m
- 下り
- 1,681m
コースタイム
天候 | 快晴 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蛭ヶ岳-檜洞間は危険箇所有。気をつけてさえいれば大丈夫な程度の道です。 帰りは玄倉からバスで山北駅下車。駅横のさくらの湯でお湯に浸かれます。 |
写真
感想
今年の2月、積雪期の蛭ヶ岳から檜洞のルートを断念したのですが、無雪期に行って、自分でも歩ける道か確認したく、ルートの下見を兼ねて、主稜歩きを試みました。
大倉山の家に前泊。そのくせ寝坊して7:50に遅出。まったく、何やってるんだか。どっかの山で食べようと考えて、コンロとラーメンを持っていたのですが、この時点で、そんな時間はないこととなる。敢えて食べる時間があるとすれば、玄倉について、バスを待つ時間くらいか。でも、バスの時間、きちんと調べてないし。確か5時台に1便あったような気がするが、記憶はおぼろげ。てか、だいたい、そこまでたどり着けるのか・・・。時間的なマージンはほとんどありません。
大倉高原山の家で、水を汲みます。ここの水はいつ来てもおいしいよね。あまったら水割り用に持って帰りたいのですが、欲張ると山行の妨げになります。
薄着でも汗をかくペースで高度を稼ぎます。よく来た道なので、地図もあまり見ません。今回デビューのコンパクトデジカメを花立で試写します。うん、良好。これで北アルプスで濡らして調子のはなはだ悪いカメラは完全に引退。ただし写真をとる時間も惜しんで、これからの道を急ぎます。
塔ノ岳-丹沢間は霜柱が融けてぬかるんだところをさらに登山者が踏んでぐちゃぐちゃに。歩きにくいったらありません。ただ、天気は快晴、無風。遠くまで見渡せて絶好のコンディションです。こういう日でないと、攻める山歩きはできません。360度の展望の中を丹沢山、蛭ヶ岳と急ぎます。自分の行き道が稜線の向こうまで続きます。山歩いていて、よく思うのですが、あの先まで自分の足で歩く、歩けるって、ちょっとした全能感。
蛭ヶ岳から宮ヶ瀬湖が見えます。次は蛭から宮ヶ瀬湖にいきたいなぁと、ふと思う。そして、ここから檜洞までは初体験。この稜線を歩きたくて、今日はここまで来たのです。ただ、この時点で12:30。ここから玄倉までのコースタイムは、7時間半。林道までとしても、5時間55分。檜洞に向かった場合、エスケープとして使えそうなルートは西丹沢自然教室に向かう道くらいで、5時間30分。ほかの道は難易度が高そうで選択肢からは除外。さて、お天とさんとの競争になりそうです。日没時刻は正確には知りませんが、4:30かそこらのはず。足元が自然光で見えなくなるのはそれよりも少し前か。ライトは予備も準備しているのですが、なるべく夜間山行は避けたい。あせらず急いで、間に合うか。1分くらい逡巡した後、多少のライト使用を覚悟して洞へ。
蛭ヶ岳からの下りは次第に急になっていきます。雪がつくと厳しいのが理解できます。その後も崩落地がところどころあり、積雪期は神経を使うでしょう。人の踏み跡がはっきりしていないと、迷いそうなところもあります。基本、目印は人の踏み跡で、木の枝に目印があることはあまり期待できません。てことで、雪が降って道が消えると、目印がありません。自分の現在地をロストしそうな深い曇天の日はなお、要注意。
そんなことを考えながら、足を進めます。もう少しじっくり歩きたいのですが、時間が許してくれません。かといって、崩落地のヘリを通るような場所もあるので、特別危険というほどの山道ではないにしても、むやみには急げません。一応地図には危険マークもついてますし。
稜線の最低点まで300mほど下り、そして檜洞へ200mちょっと登り返します。所々に出てくる木道がやけに快適で、ふと確認したら本年の銘板でした。先を急ぎたい今日の山行では大助かりです。本日最後の長い登りということで、気温はだいぶ低いはずなのですが、ここでも汗が出るくらいまでペースを上げ、山頂へ。ひさびさの山行ですが結構、体は動いてくれました。
ここからの下山道はほぼ太陽の方向と同じです。まぶしいけども日の沈む方向に向かって歩きます。あのお日様が沈む前には林道に出たい、と快適に下って、石棚山を通過して数分程度、稜線の肩になっているなだらかなところに出ます。ここから突然踏み跡が薄くなり、どこが登山道か不安に。時間の余裕がないと、こういうところで焦ります。頼りなげな踏み跡を頼りに、夕日の方角に向かって降りていくと、次第に踏み跡も戻り、一安心。足には大分疲労がたまっていますが、これから先は気持ち軽やかに下ります。西丹沢県民の森にはなんとか、ライトを使わずに到着。これから先はひたすら林道。砂利道を覚悟してましたがアスファルトでした。
バスの時刻が分からないものの、小走りを交えながら丹沢湖畔へ。夕闇迫る風景が最高のご褒美でした。宵の明星のおまけつき。しばらく見とれてました。疲労で動くのが難儀というのもありましたが。バス停の時刻表を確認すると、30分ほどの間がありました。これ幸いとライトをつけて、味噌ラーメンを作り、人心地。
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