宇連山〜棚山〜鳳来寺山 (モリトピアからの周回)


- GPS
- 09:03
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,683m
- 下り
- 1,675m
コースタイム
天候 | 晴れ,雲は多めでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夜8時〜朝7時の間は,入り口のゲートが閉まっています。 (146K) |
コース状況/ 危険箇所等 |
モリトピアから宇連山〜棚山〜鳳来寺山〜鷹打場の北の577Mピークまでは, 道はしっかりしています。 危険箇所もなく,導標もあって,迷うことはありません。 しかし,577Mピークから北へ延びる尾根にルートがあるように, 2万5千図には書いてあるのですが,それは踏み跡程度になっているようです。 ヤマレコには,そのルートを登り下りした記録があります。 gakukohさんの「隠れたルートで豊岡から鳳来寺山往復 2011年01月29日」です。 でも,ボクは結局このルートは下らず, 地図にもない,踏み跡と赤テープだけのルートを強引に下って, 槇原川のほうへ下りました。 途中,ほとんど道を見失って,かなりムチャクチャに下りました。 正直,日暮れまでの残り時間にかなり焦って, 運が悪ければ「遭難」にもなりかねない状況だったと思います。 |
写真
感想
久しぶりに鳳来寺山に行こうと思いました。
「鳳来寺山なんていつ行ったきりだろうか」と思い返してみると,
たぶん高校2年生の5月,県大会の下見山行で行ったのが最後だったのだろうと思います。
ただ,鳳来寺山を往復するだけではもの足りないので,
モリトピアから宇連山・棚山を通って鳳来寺山へ登り,
モリトピアへ戻ってくることはできないかと考えました。
2万5千図には,鳳来寺山山頂から東へ向かっていき,
鷹打場の北にある577Mピークから,さらに北へ延びる尾根にルートがあります。
そのルートから左へ分かれて,槇原川の支流へ下りて,林道を槇原へ歩いて,
モリトピアへ戻ってくることができそうです。
ただこのルート,ヤマレコで探しても,ほとんど歩いている人がいません。
「もう廃道のように,バリエーションルートのようになっているのかもしれない」と思いました。
少し不安でしたが,なんとかなるだろうと思って,まずモリトピアへ。
モリトピアの駐車場を7時半に出発。
今回は中尾根を登り,東尾根から北尾根を経由して,宇連山へ登りました。
山頂付近には少し雪が残っていましたが,歩くのに支障はありません。
棚山の途中の大岩の上でお昼ごはんを食べて,棚山を通り抜け,東海自然歩道へ。
ここまではほぼ1年前に歩いたルートですが,ここから鳳来寺山へは38年ぶりです。
玖老勢峠まで下り,鳳来寺山への登り。
鳳来寺山山頂は木におおわれて,まったく眺望がありませんでした。
こんなところだったかなぁ。ほとんど記憶がありません。
さて,山頂もそのまま通過。ここで2時です。天狗岩も通過して,鷹打場へ向かいます。
その途中,「巫女石と高座石」の標識の裏に北へ向かって下る踏み跡と赤テープを発見。
ちょっと下りてみました。
比較的しっかりした踏み跡ですが,地図にはこんなルートは書いてありません。
登り返して,577Mピークに向かいました。
577Mピークに北へ向かう踏み跡と赤テープを見つけて,これだと下り始めました。
ところどころにある赤テープに導かれて,ヤブのような尾根をどんどん下ります。
そのうち,赤テープを見失いました。
木立に囲まれて,まわりは見えません。
やっと木々の向こうに山影が見えました。三ツ瀬明神山です。
あれっ? ボクは東へ向かっている? やばい。ルートを間違えた。
どうやら577Mピークから東へ延びる尾根を下ってしまったようです。どうしよう。
強引に道なき道を北か南へ下ることも考えましたが,それはリスクが大きすぎるでしょう。
これは戻るしかない。
150Mぐらい下ってしまったので戻りたくありませんが,仕方ありません。
木にザックを引っかけながら,猛烈ないきおいで必死に登り返します。
これで40分近くロスしました。
まだ3時ですが,日の当たらない北斜面はもう薄暗い感じです。
あと1時間もすれば,赤テープも見えなくなってくるかもしれません。
ヘッドライトは持っていますが,
暗い中,踏み跡も定かでないところを歩いていくのは困難です。
それを考えると焦るのでした。
やっと577Mピークまで戻り,そこに北へ向かう踏み跡を発見。
「こんな初っぱなで間違えたのか」とすぐにその踏み跡を下り始めましたが,
この踏み跡もあまりはっきりしていません。
「このルートを少し行って,途中から左へ分かれて谷へ下っていくつもりだが,
またどこかで間違えそうだ。そんなことなら,
最初にちょっと下ってみた踏み跡のほうがしっかりしていて,いいかもしれない。
あの踏み跡なら,ただ谷へ向かって下へ下へ下っていくだけだ。
でも,谷へ下っていくのはリスクがある。滝なんかあったら最悪だ。
でも,谷へ下れば林道に出られる。それが一番早い? ‥‥」
下りながら,どうしようかすごく迷いました。
「決めた! 最初の踏み跡に戻ろう」
急いで,また登り返しです。また時間のロスです。必死になって登り返します。
走るようにして「巫女石と高座石」の標識に戻り,走るようにして下っていきました。
しかし,最初はしっかりしていた踏み跡も,そのうち下生えのシダに隠されてきて,
赤テープを探しながらの下り。とうとう赤テープも見失いました。
もうこうなったら,とにかく強引に下へ向かうだけです。
どんどん下って,とうとう小さな沢に出ました。
しかし,岩がゴロゴロした沢は歩くのが大変です。
そして,ナメ滝のようなところに出てしまいました。
水は流れていませんが,コケがあって滑りそうです。
滑り落ちて足にケガでもして動けなくなったら,「遭難」です。
左岸を巻いて下りていこうとしました。
シダの中を足を滑らせながらなんとか巻いて,さらに下ります。
気持ちが焦って焦って,もうすごく長い間こんなことをしているような気がしてきます。
ふと,下ばかり見ていた視線を前に向けると,
そこに細い杉の木に巻かれた赤いテープ。そして踏み跡。
「これをたどれば,林道に出られる?」
シダに見えなくなりそうな踏み跡を走るようにたどっていくと,砂防堰堤がありました。
さらに歩いていくと,とうとう細い林道に出ました。
「ああ,やっと‥‥」,安堵感‥‥。
鳳来寺山周辺,とくに北東面の2万5千図に書いてあるルートは,
多くが廃道のような状態になっているんじゃないでしょうか。
「ヤブこぎ」はちょっとオーバーかもしれないけど,
そんなつもりで入ってちょうどいいんじゃないかと思いました。
ちょっと懲りたけど,でもまた挑戦したい気もします。
Mt Uchanさん、おはようございます。
興味深く拝見させていただきました。
鳳来寺山頂から鷹打場の間での状況判断がダイレクトに
伝わってきました。
不明瞭なルート下降は本当に難しいですね。
赤テープも何の赤テープなのか?騙しの赤テープも多いですから。
私もそのうち「巫女石と高座石」から北の沢筋か
577Mピークからの北尾根を歩いてみたくなりました。
刺激をいただきました。
Mt Uchanさん、私と同学年のようですね。
高校の競技登山から始まり、バリエーション、ブランク、登山復活。
親近感で思わずコメントしました。
s4redsさん,こちらこそはじめまして。
ボクの記録を読んでくださって,ありがとうございました。
鳳来寺山あたりで「遭難しそうだと焦りまくる」というのは,ちょっと小心者すぎるかもしれませんが,
道の整備された北アルプスよりも,人のあまり入らないこうした低山のほうが道に迷いやすいということはありますよね。
s4redsさん,たくさん山行っておられますね。
ボクも山に復帰してやっと1年。
この1年は,本当に久しぶりに「山を歩くのがたのしい」という気持ちで,ちょくちょく山へ行きました。
s4redsさん,同い年なんですか。
これからもよろしくお願いしますね。
s4redsさんの記録をじっくり見せていただきます。
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