8歳児とゆく白砂と断崖と絶景の羅漢寺山【山梨百名山】
- GPS
- 05:09
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 647m
- 下り
- 646m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 5:00
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(獅子平バス停近く) |
コース状況/ 危険箇所等 |
とてもきれい 分かれ道がちょくちょくあるので地図を見ながら |
その他周辺情報 | 黒富士農場直営「たまご村」 おいしい卵とそれを使ったスイーツが絶品 しかしまたしてもシュークリームは売り切れ |
写真
感想
前の週、前泊から思親山を目指したものの林道に思いっきり雪が積もっていて断念。砂金掘り体験をして帰った。山歩きができないことについて妻はひどく立腹していたが帰り道に桜エビを食べたところおさまった。息子は砂金掘りと宝石掘りを大興奮でやったが宝石をどこかに置き忘れた。
そんなパッとしない前週があるので、今回は絶対によき山に登ろう!
と思ったのだけど、どうも息子がねむい。朝ごはんをつめこんで車にのっけたらもう8:30、うーん、こんな遅くからどこに行けるんだろう?
そこで思い出したのが羅漢寺山。ロープウェイで登れちゃうけど、逆サイドからならそれなりにしっかりした山登りが楽しめる。妻は林道やのりものなど山登り以外のアクセスがあることを知るとモチベーションがダダ下がるので伏せておく。
双葉スマートICから北上、旧敷島町エリアへ。このあたりは太刀岡山や曲岳、黒富士などでもう何度も来ている。帰りに黒富士農場直営の「たまご村」でスイーツと卵を買うのがお決まりのコースだ。
敷島ワインを過ぎ、打ちっぱなしゴルフ場を過ぎたあたりの獅子平という地区にある「自然観察路利用者駐車場」に車をとめる。ここから集落を通って自然観察路に入っていく。
集落を過ぎてもアスファルトの道が続く。害獣よけフェンスのあともしばらくガードレールのある舗装道。息子はこうした道がとても苦手である。道端の草をいじっていて手が臭くなってしまったと文句を言っている。知らんがな。
ダラダラ歩く息子さんだが、これではいけない。家を出るのが遅くなった結果、登りはじめが10:40になってしまったのだ。こりゃ相当急がないと途中撤退になってしまう。
舗装が簡易舗装になり、かつて農地だっただろう石垣の多い場所に出る。やっとここから土の道である。少し歩いてひと休み。お菓子を食べて元気出しとくれ。
目論見どおり、息子にエンジンがかかった。傾斜がかなりゆるいこともあってかなりスピードを上げてきた。こうなるとそれはそれでキツい。
いかにも「尾根に出る」といった坂道を登り切ると峠のようなところに出た。道しるべに「ロープウェイ山頂方面」とあるのを目ざとく見つけた妻が、もしかしてロープウェイがあるのかと聞いてきた。うん、思いっきりあるよ☆
この獅子平分岐からはいわゆる御嶽古道の上道、道がしっかりして歩きやすい。いっこうに傾斜もきつくならない。軽快に進んでゆく。
左手に白山展望台への分岐が現れる。当然行ってみる、すぐに真っ白な砂に覆われたミニピークに到着。樹木がないので遠くまで一望できる、かなり素敵な展望台! しかも真っ白! なんだこの非日常感!!
甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山、茅ヶ岳などが見える。息子は足元の白い砂を一生懸命いじくっている。そのうち黒雲母のついた石英のかけらを掘り出したのであなどれない。
本線に戻りまた登ってゆく。どこまでも気持ちのよいゆるやかな登りが続く、さすがはいにしえの参拝道。こんな気持ちいい道、ロープウェイでトバしちゃうなんてもったいない! しぶしぶ同意する妻。
しばらくして白砂山への分岐。12時をまわって息子のおなかはペコペコである。羅漢寺山の山頂で煮炊きできるかわからないし、白砂山で食べよう。
やや斜度のある尾根道をたどると、白い砂と眺望のある場所に出た。羅漢寺山の断崖がどーんと見える、そうとう気持ちのよい場所。ただ、木に「白砂山→」というフダがかけてある。そっちから人の声もする。山頂はもう少し先だね、でもまずはここでごはんだ。ちなみにヤマレコ地図上の山頂はなぜかこの場所よりもっと手前(本線寄り)にあった。
手持ちのコッヘルだとラーメンは2人前しか作れない。毎度息子と妻と泥沼の取り合いが発生するので、今回はブタメンをまず息子に食べさせることにした。いっぽうラーメンには豚肉と野菜とどっさりニンニクをぶち込む。なかなか濃い、よい山ラーメンになった。
ここでごはんを食べていると、3組ほどハイカーさんたちが通っていった。ここに来るまで人類はうちの家族を除いて誰も見なかったので少しほっとする。
あまり時間がないので、コーヒーはあきらめて次へ。まずは白砂山、名前のとおり白砂の地面。山頂もよいいい景色だけどその手間からは富士山がきれいに見える。ここも非日常感の強い、いい隠れスポットだと思った。
さて山頂へ急ごうか。本線に戻り、ロープウェイ駅のあるパノラマ台へ。断崖を回り込むように高度をあげる。だんだん整備が行き届いた雰囲気になって、平台に出る。それまでの自然たっぷりな道から、いきなり観光地である。
登山道の付け根に富士山遥拝、という標柱と写真台があるが確かに見事な富士山。家族写真をとってみる。また何かの鐘があるので息子がすぐさま鳴らす。観光地っぽいね。
神社のあるほうに行くと、ロープウェイ駅があった。妻が花を摘みに行ったので残された息子と僕は顔はめ写真などを撮って遊ぶ。なお山梨百名山と甲府名山の標柱はこのロープウェイ駅の前にある。このあたりからもきれいな富士山が見える。
「山のトイレとしてはトップレベルにきれいだった」と興奮しながら妻が戻ってきたので、山頂に向けて出発。駅の奥から道が続く。
少しだけ登ると、展望所。ロープウェイの柱が立っている、がパスする。きっと山頂からもいい景色があるよね。
ほとんど傾斜のない道を進んでいくと、岩にのぼる階段とはしごが登場。これだな。
岩に刻まれた階段を松の枝をくぐりながら登り切ると、でーーーっかい白い丸い岩の上! 大! 絶! 景!!!
っと、山頂はその横の岩のようだ。彫られた階段を登り、羅漢寺山山頂。ここは木が邪魔してあまり景色が見えないし、なぜだか三角点?に賽銭がやたら置かれている。妻はさっさと白い岩に戻ってしまった。息子がポーズを決めたので写真におさめて白い岩へ。
この岩からの景色たるや、もう最高である。金峰山から茅ヶ岳、南アルプスに富士山。ロープウェイを使わずに登ってここに来たというのは心地よい達成感がある。
しかし……この岩、丸い。いや岩だから丸いのは当たり前なのだが、ちょっと踏み外すところころ落ちてしまいそうだな、と思った瞬間からめちゃめちゃ怖くなってしまった。スーパーボールを転がしたらきっところころころストーン……と落ちるね、なんて息子と話をしたあたりでギブアップ! さあ下山しようねえ!
手すりにつかまりながら、おそるおそるおりる。実際にはさほど危険ではないのだけれど。岩の下にある権現さまにお礼をして下山開始。
妻オススメのロープウェイ駅トイレを利用し、富士山を拝んで登山道へ。ここからは息子の大好きなトレランタイムである。どれだけ早く降りられるかな、とワクワクしている息子。頼むからご安全に!
パノラマ台からの斜面をおりきって白砂山分岐の手前あたりにイスのような岩があった。説明をちらっと見て息子に「こしかけ岩だって、休んでいこうか」と言ったけれどちょっと高くて息子には無理。よく見ると「くらかけ岩」、遠くに見えるやつだった。そこにあるのは旧羅漢寺の萬霊塔でした座らなくてよかったよね!!
そこからは息子主催のトレラン大会。ひたすら道を駆け抜けてゆく、妻と僕はかなりへこたれたが息子は余裕。
途中、石でできたミニチュアの橋のようなものを発見。息子はわたりたかったが、それは炭焼き窯の跡。わたってはいけませんよ。
こうして自然観察路を駆け抜けて、駐車場におりてきた。パノラマ台から1時間ぴったり。マジか。
このあと「たまご村」でロールケーキと卵を買い、甲府記念日ホテルの湯に浸かっていちやまマートで買い物をしそこにあったジョリーパスタで息子にチーズ満点のスパゲッティを食べさせて帰路についた。寝坊気味だったわりに、ひととおりやり切ることができた1日だった。
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