雲取山(三峰口→石尾根→奥多摩駅)
- GPS
- 17:15
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 1,970m
- 下り
- 2,713m
コースタイム
今回は何と言っても、初めてのテント泊&自炊山行!!
初めて尽くしの経験満載で、なかなか思い出深い旅になりました。
【1日目】
三峰山頂駅〜(1:45/1:55)〜霧藻ヶ峰〜(0:15/0:15)〜お清平〜(0:50/0:50)〜前白岩山〜(0:10/0:10)〜白岩小屋〜(0:20/0:20)〜白岩山〜(1:15/1:15)〜雲取山荘テント場
合計時間 :5時間45分
休憩時間 :1時間10分
実行動時間:4時間35分
【2日目】
テント場〜(0:10)〜雲取山荘〜(0:25/0:30)〜雲取山〜(0:40/0:45)〜奥多摩避難小屋〜(0:30/0:35)〜七ツ石山〜(1:00)〜高丸山〜(0:25)〜日陰名栗山〜(0:30)〜鷹ノ巣山避難小屋〜(0:15/0:20)〜鷹ノ巣山〜(0:20/0:25)〜水根山〜(1:10/1:15)六ツ石山〜(2:00)〜登山道入り口〜(0:50)〜奥多摩駅
合計時間 :11時間30分
休憩時間 :3時間15分
実行動時間:8時間15分
(実際のタイム/標準コースタイム)
---------------------------------------------------------------------------
【アクセス】
自宅〜池袋〜(西武池袋秩父線)〜西武秩父駅〜(徒歩)〜お花畑駅〜(秩父鉄道)〜三峰口〜(西武観光バス)〜大輪〜(三峰ロープウェイ)〜三峰山頂駅
・池袋〜西武秩父駅:750円/人
・お花畑駅〜三峰口:430円/人
・三峰口〜大輪(バス):?円/人
※三峰ロープウエイはこの後廃止になったらしいです
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況■ 雲取山荘〜雲取山間は、早朝には残雪が凍って少し滑りやすい (軽アイゼンがあればベストだが、なくてもなんとか登れた) |
写真
感想
<2006年5月3日(水)>晴れ
快晴の朝、自宅を出発!
本来は日原から長沢背稜を巡り奥多摩駅まで石尾根を縦走するという予定だったのですが、相方の「ロープウェイに乗りたい・・・」という一声で、今回は埼玉の三峰口からの登山となりました。
10:45 三峰山頂駅 登山スタート
山頂駅前のベンチでパッキングし直したりした後は、駅前の水場で水を調達していよいよ雲取山へ向けて出発!!
が、今回は初めてのテント泊・・・今までのお気軽小屋泊山行とは違って10kg以上ある荷物。
・・・ぶっちゃけ気が重い・・・
しかし三峰山頂駅からビジターセンター(何処にあるのか気付かずに通過しちゃったけど/笑)までの下り坂を、半分「やる気ねぇ〜」てな状態でテクテクと下り、登山口の鳥居をくぐるといよいよ登山モード発動!やる気も復活!!
12:15 地蔵峠到着
登山口からの杉並木の中を一時間半程汗だくになって登り、かなり疲れてきた頃、地蔵峠に到着!
寒いかな〜と思ってTシャツに長袖の重ね着をしてきたのでもう汗だくw
丁度いいタイミングだったので長袖を脱いで日向で天日干しながら休憩・・・
Tシャツ1枚だとちょっと肌寒かったけど、でも爽やかな風が気持ちいい♪
実はお昼休憩の予定にしてた霧藻ヶ峰休憩所まではあともう少しの地点だったけど、ご飯を食べるのに丁度いい感じのテーブルもあったし、見晴らしも良いしで、ここでお昼休憩をすることに!
早速買ったばかりのストーブを取り出してお昼ご飯v
景色も抜群だし温かいお茶も飲めて最高!!
12:50 地蔵峠スタート
30分以上もマッタリした後、いよいよ出発!
他の登山者はこの先の霧藻ヶ峰休憩所を利用するのか、休憩中は私達の他には誰もいなくて、きれいな景色と爽やかな空気を独り占めって感じでのんびり〜♪
なかなかの穴場でした。
13:05 霧藻ヶ峰(レリーフ前)通過
地蔵峠を出て暫く行くと、大きな岩壁に秩父宮記念レリーフ発見!
とっても高い場所から秩父宮達が見下ろしてます
13:20 お清平通過
霧藻ヶ峰休憩所の前をそそくさと通過し、一旦鞍部まで下るとお清平。
ここからは前白岩山までの登り道・・・う〜ん辛そう・・・
(というかあまりの辛さにここら辺の記憶があまりない)
何度か立ち止まって呼吸を整えながら登っていきました。
14:10 前白岩山通過
途中あまりものザックの重さにヘロヘロになりながらも、なんとか到着!
装備の重さでこんなにも体力が削られるのか?っていうのを、ここまできて初めて実感!
途中何度か立ち止まりながら登ってきたし、あと少し下れば小屋があるので、ここでの休憩はパスして先を急ぐ事に。
14:20 白岩小屋到着
何とか無事に白石小屋に到着!
小屋の屋根ではお布団が干されれていて気持ち良さそう♪
小屋の前のベンチで軽くおやつを食べたりしてちょっと休憩v
なかなか味のある小屋でした。
14:55 白岩小屋出発
30分程休憩した後は、いよいよ白岩山への登り開始!
約10分位歩いた所で、な、なんと鹿さんに遭遇!!
急いで携帯カメラで写真を撮るも、鹿さんのお尻しか撮れませんでした(^^A)
ここで5分位鹿さんの撮影会(?)で盛り上がったあとは、ひと登りで白岩山に到着!
15:15 白岩山到着
白岩山に到着した私達を出迎えてくれたのは、またしても鹿さん!
しかも山頂に到着した瞬間、目の前に「で〜ん!」と待ち構えていたものだからビックリ!
しかも全然逃げる気配無いし!!
その他にも何頭かの鹿さんが寛いでいて山頂はまるで奈良公園状態でした。
・・・さっきまでの大興奮は一体なんだったんだ・・・orz
餌付けされてる様子に何となく興醒めして、白岩山も結局通過。
(しかしその後も鹿まみれの山行になることをこの時は知らなかった・・・)
16:00 大ダワ通過
白岩山を下り、長沢背稜への分岐を過ぎて、山腹を巻くような道を軽快に歩いていくと大ダワに到着!沢山の登山者が休憩していました。
ここからは傾斜のキツイ男坂と巻き道の女坂に分かれているんだけど、ここまでの巻き道でだいぶ体力が回復した事と、時間的にテント場の場所取りのことが気になってたので、迷わず男坂の方を選択。←急がば回れという言葉を知らない奴
つーかやっぱり急坂を目の前にすると、こう闘争心がかきたてられるというか何と言うか・・・登らなきゃいられない!!
・・・しかし・・・最後の大登りはやっぱりきつかった・・・
16:30 雲取山荘テント場到着
急な坂にもやっと慣れてきた頃、いきなり視界がひらけてテン場に到着!
雲取山荘方面から下ってきた人の話だと、山荘近くのテン場は既に満員らしい。
ということで雲取ヒュッテ跡の方のテント場に幕営することに。
ここはまだそんなに混んではなかったけど、なんといっても初めてのテント設営だし場所選びに少し迷う・・・。
17:00〜18:00頃
テント設営&荷物整理もひと段落したので、散歩がてら水確保&ビール調達の為に雲取山荘へ!
山荘の向かい側には綺麗な水洗トイレが設置されてるんだけど、物凄い長蛇の列!山荘の中を覗くと満員御礼!しかも団体さんが多い!!
・・・流石ゴールデンウィーク・・・テントで来てよかった!!
18:00〜19:00頃
劇混みの雲取山荘を後にしてテン場へ戻る。
いよいよ初めての自炊♪
・・・がお米を水につけて置くのを忘れたぁ〜〜〜っっ!!
山荘に散歩に行く前に水につけておこうと思ってたのに、いきなりの時間ロス!
しかしまぁ時間はあるわけだし、お米を水につけておく間にビールで乾杯しながらおつまみをポリポリ。
重い思いをしてテントを担いできた充実感と、静かな山の中で夕日を眺めながら飲むこの開放感!!
もうホント最高ーーーっ!!ビールがうまいぜ!
ご飯もはじめての自炊の割には上手に炊けたし、ほっかほかで本当に美味しかった!
19:00〜20:00頃
さて、夕食を食べて後片付けを済まし、ほっと一息つくと、外はもう夜!
とりあえずいつでも寝られる準備をしておこうと、またまた雲取山荘へと出向き、歯磨き・トイレを済ます。
テント場より高い場所にある雲取山荘は見晴らしも抜群!満天の星空が広がっていました。
しばらく星空を見上げてると、山荘のご主人が現れて「ここから東京の夜景が見えるよ」と教えてくれて、星空と一緒に夜景も堪能♪吐く息が白くなるほど寒かったけど、とても綺麗な星空&夜景に大満足でした。
23:00頃
・・・が、3時間後、暑くて暑くて目を覚ます(笑
テントの中はアラスカのように寒いのに、シュラフの中はまるでハワイ。
シュラフって薄い割に凄くあったかくなるんだ!
この夜は風も無くとっても静かで、初めてのテント泊には最高の夜でした。
<2006年5月4日> 晴れ
8:45 雲取山荘出発
小屋脇の階段を上り登山道に入ると、ひんやりとした樹林帯の中へ。
日陰になって日当たりが悪いせいか、まだ土が凍ってるような所もありました。
ここから山頂までは約30分間ずっと登り・・・
でも体が慣れてきたのか、昨日よりはキツくないかも・・・
9:10 雲取山(2.017m)到着
薄暗い樹林帯を抜けると、いきなり視界が明るくなって雲取山山頂に到着!
出発する時間が遅かったせいかうっすらとガスがかかってるような空だったけど、山頂からは富士山をはじめ南アルプスの方まで見渡す事が出来て最高の景色!
しばし山頂からの眺めを堪能した後は、登山道脇の岩の上に腰掛けてちょっと休憩。
気温がグングンと上がってきて羽虫が少し五月蝿かったけど、それでも頂上でのんびりまったり・・・気持ちよかった♪
9:35 雲取山出発
30分程休憩して雲取山を後にすることに・・・
山頂直下の避難小屋前にある地図で、これから行くルートの確認をしていよいよ出発!
「出来れば石尾根伝いに奥多摩まで歩いて行きたいなぁ〜」と思いつつ、「もうこんな時間だし無理そうだったら途中でエスケープしてもいいかぁ〜」というかなりいい加減な計画のまま、とりあえず行ける所まで行ってみる事に。
眼下には、これから歩く石尾根の綺麗な尾根道が果てしなく続いてるのが見えます。
実はこの石尾根を歩いてみたいとずっと思ってたので、憧れの景色を目の前にしてちょっとワクワクvイメージ通りのとても気持ちのいい道を、景色を眺めつつお散歩気分で楽しく歩いてきました。
9:50 小雲取山(1.937m)通過
そんなこんなで小雲取山・・・
実はうっかりして巻き道の方へと進んでしまったので登ってません(滝汗)
戻って登り直そうかな?とも思ったけど、それも大変そうなのでここはスルーすることにしました。
でもやっぱり登っておけばよかった・・・と只今後悔中・・・
10:15 奥多摩小屋通過
小雲取山を過ぎてしばらく行くと尾根沿いに立つ奥多摩小屋に到着。
小屋の前にはGWらしく、こいのぼりが飾ってありました(笑
そしてここから暫く歩いていくとブナ坂に到着。
・・・それにしても七ツ石山直下の登りはキツかった・・・
細い登山道は軽く渋滞していて、みんな一列に並んでジグザクに登っていきます。
10:45 七ツ石山(1.757m)到着
かなりボロボロになりながら七ツ石山到着!!
山頂はたくさんの登山者で大賑わい。
山頂の標識(?)の前にも近づくことが出来ない状態だったので、代わりに景色を撮影。
休憩する場所もあまり無いようだったけど、流石に疲れてたので隅の方でひっそりと・・・。
ちょうど雲が出てきて陽が翳り、風も冷たくて寒かったけど、犬を連れて登ってくる人達を眺めて和んだりしながら、しばしの休息。
11:00 七ツ石山出発
15分も休憩すると流石に体も冷えてきたので、そそくさと下山。
下り始めも多少傾斜がきつかったけど、古びた神社の横を過ぎるとすぐになだらかな道になって随分と体力も回復。
そのまま暫く行くと尾根をそのまま登る道と巻き道に分かれる所があったけど、疲れきった体が無意識のうちに楽そうな道を選択・・・踏み跡がしっかりしている巻き道のほうを進んで行きました。
でも小雲取山も巻いて来てしまったし・・・折角の石尾根縦走なんだからやっぱり石尾根を余すことなく制覇しなきゃね♪と思い直し、とりあえず分岐してた地点まで戻って尾根を登りはじめることに。
尾根を登りきるとそこは石尾根らしい防火帯が続いてる本当に綺麗な縦走路。
他の人たちはみんな巻き道を行ってしまったのか、さっきまでたくさんいた登山者も誰もいなくなって尾根の上は本当に静か♪
しばらくいくと広い登山道の真ん中で気持ち良さそうに大の字になって寝てる人もいるし(笑)
・・・ちょっと登っただけでこんなにのんびりとした所があるなんて・・・とちょっと得した気分でした。
11:30頃 千本ツツジ〜高丸山
そのままなだらかな道を歩いていくと、ちょっとした高台に出て、右手の斜面には同じ様な木々がまるで植林されたように綺麗に並んでるのが見えました。
芽吹きはまだのようではっきりとは分からないけど、多分アレが千本ツツジなんじゃないかなぁ〜花が咲いたら綺麗だろうなぁ〜と思いつつ、眼下の木々を見下ろしながら通過。ここからは少しだけ北東の方に方向を変えて、高丸山を目指す。
ここからもまたホント絵になるような道が続いてました。
しかし何度かのアップダウンを繰り返し、いよいよ高丸山への最後の登りとなったところで、そそり立つ急坂を目の前にしていきなり力尽きギブアップ><
いやもう、ホント電池が切れた様に突然ぱったりと一歩も歩けない状況・・・。
時間はちょうどお昼前・・・紫外線たっぷりの日差しがカンカンと照りつける中、タオルを被って大の字になって倒れこんじゃいました。
辺りには鹿さんのバクダンが散弾銃で打った様にあちらこちらに散らばってるけど、なりふり構ってられない!もうどうにでもなれ〜〜〜い!といった心境(笑)
とりあえず出来るだけ体力を回復しようとそのままお昼寝することにしました。
12:30頃 高丸山(1.733m)通過
2〜30分程横になって体力を充電した後は、最後の急坂を一気に登って高丸山の山頂へ到着!
とりあえず山頂からの展望もないみたいだし、さっき大休憩してしまったのでここはこのまま通過。
広い山頂をテクテクと横切って下りに差し掛かるも、ここもかなりの急勾配。
柔らかく崩れるような土に足を取られそうになりながら慎重に下る。
下りきった所まで来ると、道は先程分岐した巻き道と合流。
しかしなだらかな道は最初だけ・・・日陰名栗山に近づくにつれ道は険しくなっていき、高丸山ほどではないけれど、山頂直下の急坂ではまたしても半分泣きながら登る羽目になってしまいました。
12:55 日陰名栗山(1.725m)通過
この頃になると疲れもピークに差し掛かり、ただ黙々とノルマをこなす様な感覚で日陰名栗山通過・・・ひたすら無感動・・・
山頂は、頂上というよりも通路のような感じの所で、その道の脇にひっそりと標識があるだけで展望もありませんでした。
日陰名栗山を下り、またしても巻き道と合流した所でやっと鷹ノ巣山避難小屋に到着。
13:25 鷹ノ巣山避難小屋到着
巻き道コースなら1時間25分で来れる所を、丁度1時間オーバーしてやっと避難小屋に到着。(30分近く昼寝してたけど/笑)
尾根道コースでは殆ど人には会わなかったのでもう誰もいないかも・・・と思ってたけど、小屋前には沢山の人たちが休んでいたのでちょっと安心。
しかし予定よりもだいぶ時間が押してしまった。
その後、荷物の整理をし直して再び出発!
14:05 鷹ノ巣山避難小屋出発
午後の陽射しも少し傾いてきた頃、鷹巣避難小屋を出発。
ここからは、またかなりの急坂が待ってました。
でも足を止めて振り返ってみると、さっきまで歩いてた日陰名栗山などが午後の陽射しを浴びてそびえてるのが綺麗に見えた!
あそこを通ってここまできたんだなぁと思うとちょっと感動!!
14:20 鷹ノ巣山通過
景色に力を貰って最後のひと登りをクリアすると鷹ノ巣山に到着。
結局最初の計画通り奥多摩駅まで石尾根を延々と歩いていく事に決めました。
14:40頃 水根山(1.620m)通過
鷹ノ巣山からはこれから歩いていくルートがはっきりと見えたので、まず次の目標の水根山を確認し山頂を下りる。
ここからは高丸山&日陰名栗山の尾根沿いの時のように、急に人も少なくなって再び静かな山歩きに戻りました。
14:50〜15:05頃
水根山を過ぎ、しばらく行くとしばし長い坂道を下ることに。
下ってきた道を振り返ってみたけど、ここを奥多摩方面から登ってくるのは大変そう・・・
15:25頃 城山(1.523m)通過
道は徐々に細くなっていき、やせた尾根を通りながら森の中へ・・・気分は裏山探検隊!
が、おそらく城山だと思われる辺り(この時にはここが将門馬場だと思ってた)で尾根道はストップ!(看板らしき物があったけど文字が消えかかってて読み取れなかった)
山頂(?)の先にはロープが張られ「この先は道迷い遭難が多発してるので進入禁止」みたいな紙が張ってありました。
ちょっとその先を覗いて見たけど「こんな道を進む人がいるのかな?」ってくらい鬱蒼とした道・・・ちょっと怖いかも・・・
さて気を取り直して辺りを見回してみると、半分朽ちかけた様な矢印の看板があって、正規ルートはここから南側へ方向を変えて細い下り坂になっていました。
倒木の下をくぐらなくては通れない場所があったりとかなり荒れた感じの狭い坂だったけど、坂を下りきりまた少し登り返すと再び広い尾根上に出て、将門馬場の辺りに到着。(将門馬場も標識が見当たらなかったので正確な場所は分かりませんでしたが・・・/笑)
15:40頃 将門の馬場(1.455m)通過
ここからは、一旦尾根道から下りて登山道に合流。
ジグザクと坂を折り返すように下っていき、目の前に現れた山の山腹を北側に巻くように歩いていくと、足元は落ち葉を敷き詰めたふかふかな絨毯に変化!
季節はGW・・・一冬を越したとは思えない位落ち葉が沢山積もっていて、思わず秋に時間が逆戻りしたかのような錯覚に!!
16:05 六ツ石山(1.479m)到着
鹿さん達のお出迎えで六ツ石山山頂に着くと、あたりはすっかり夕方といったような空模様。うっすらとピンクがかった空気で辺りの山々を染め上げてました。
誰もいない山頂はとても広くて静か・・・
16:25 六ツ石山出発
さっき登ってきた道を下り再び分岐の所に戻ると、今度は奥多摩方面へと進路変更!
暫く行くと狩倉山と思われる尾根の横を通過・・・尾根の上には沢山の鹿さんがいて、私達をじ〜っと見下ろしてました。
それにしても雲取山に来るまではまさか山で鹿に会えるなんて思ってなかったけど、昨日の白岩山でのはじめての鹿さん遭遇以来すっかり鹿まみれの山旅となりました(笑)
後ろ髪を引かれつつ、私達を見送るようにして立ちすくんでいる鹿さん達に最後のお別れをして先を急ぐ。
しばらく歩いていくと樹林帯の中の広い尾根に到着!(多分三ノ木戸山辺りかな?)
踏み跡が段々と薄くなってきて一瞬どっちに進んでいいのか分からなくなるも、その先にまた鹿さんの姿を見つけたので、ついついそちらの方に向かってしまう(笑)
・・・と、相方が尾根の下方にある標識を発見!
進もうとしてた方角から90度方向変換して南側へ下って行くと、分岐点の標識のある登山道に出た。
・・・というか、私、また道に迷いそうになりました???・・・
16:57 分岐点
多分三ノ木戸との分岐だったと思うけど、とりあえず奥多摩駅と書いてある方へ進むことに。
しばらく行くと、道は急に方向を変えて植林された杉林の奥へと続いてる。
空は夕方の陽射しとはいえまだ明るいのに、杉林の中はシンと静まり返って夜のような暗さ。
杉林への入り口を境に昼と夜の世界がくっきりと分かれていて不思議な光景。
ここから一直線に下って行きます。
17:30 杉林突入
陽の差し込まない杉林の中へ入ると、空気はいっぺんして冷たくなり本当に異次元の世界に迷い込んだような錯覚を肌で感じる。時折西日が斜めに差し込んでる所もあって、やっぱり不思議な感じ・・・
それはそうと、、杉と杉の間の細い道は、雨が降ったときの水の流れ道になってるのか、低く抉られていて、所々ぬかるんでいて歩きづらい。
仕方なくその水路みたいな道の岸辺(?)に這い上がって、杉の木を縫うように歩いていく。(というかやはり同じ様に思う人がいるのか踏み跡もたくさん出来ていた)
密集した杉林の中をどんどん下って行くと、一旦杉林から脱出。
突然ぽっかりと拓けた所に出て、また昼間の世界に戻る事ができた。
が、それも一瞬のことで、その後もまた杉林の中を延々と下って行きました。
18:00頃 最後の休憩
しばらく行くと道はまた少し拓けた場所へと出たので、ここで最後の休憩に!
陽はすっかり傾いて、山の端にオレンジ色の残光を残すだけになっている。
しかし尾根の北側の谷を覗き込むと民家と思われる屋根が見えたので、もう麓は近い!と思ってちょっと安心。
丁度いい感じの倒木に腰をおろし、しばし休憩。
周りを見渡してみると、鹿の食害にあった木々が無残な木肌を晒しながらあちこちに立っている。
・・・いやもう本当に鹿の多い山なんだな〜と実感。
15分程休憩して再び出発!
その後は再び植林された杉林に突入。
・・・がしかし、ここからが長かった・・・
眼下には麓の集落も見えてきてるというのに、なかなかそれが近くならない。
陽は段々と落ちてきてポツポツと街の灯が灯り始めるのが分かる・・・ちょっと心細い・・・。
まるで夕闇に追われる様に、黙々と杉並木の中を折り返しながら下っていく。
それでも途中には綺麗な山野草が咲いてるのを見つけたり、ほうばの木を見つけたりと、楽しい発見もあったりして・・・。
しばらくすると林業の作業小屋跡のような廃屋などもあってなんとなく人の営みの気配を感じられる様になった頃ようやく登山道に到着。
18:40 登山道入り口到着
なんとか暗くなりきる前に登山道入り口のある林道に到着。
ここからは車も通れる舗装道なのでちょっとひと安心!あとは道沿いに駅までテクテクと下って行くだけ!
とのんびりと歩いてたら、ここも本当に長かった・・・(泣)
どうやら近道もあったみたいなんだけど、ずーと道路沿いに歩いてしまったものだから駅まで50分も歩いてしまった。
でも山道を歩いてる時よりは気持ちはだいぶ楽ちん♪
道路沿いの民家から漂ってくる夕食の香りが、なんともノスタルジック!
遊びに夢中になって帰りが遅くなってしまった子供みたいな気持ちでテクテクと歩いていきました。
19:30 奥多摩駅到着
すっかり夜になってしまった頃、やっと奥多摩駅に到着。
駅前のお土産屋さんも早々に閉店の準備をしはじめてる様子で、奥多摩の夜は早い!
電車の時間まで約30分程時間があったので、駅前の店でお土産を買いにフラフラしたり、案内所前のベンチで時間を潰したりして帰ってきました。
それにしても今日は本当に長い一日だった・・・。
ありえない位長い道のりだったけど、でもこの縦走路はとても変化に富んでいて充実感たっぷり!しかも鹿まみれ(笑)
初めてのテント泊&重装備で一時はどうなるかと思った事もあったけど、でも本当に楽しい山行でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する